転生した男がイレギュラーとして過ごすお話し。   作:神領千鶴

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みなさんこんにちは作者です。今回から凜祢ユートピア、つまり凜祢編に入ります。

[作者]
「ようやくここまでこれた。」

[凜祢]
「やっと私が出てくるのか~。」

[陽牙]
「凜祢って実際ヤンデレなんかな」

[凜祢]
「どうだろうね」

[士道]
「んなことはどうでもいいとして本編どうぞ―。」

[凜祢(ガビーン)]
「どうでもいいの?!」


第8話

『私……ずっと、ずっとね?』

『……好きだったよ。士道のこと……』

 

 

とある時間軸においた出来事を話そう。それは、彼の行動による出来事から起きた異変。

 

偽りの世界で、偽りの夢を見て、偽りの終わりを見た。

 

彼は後悔し、記憶さえ跡形も無く消えてしまった。勿論、彼女も言葉だけを残し、世界から消えてしまった。

 

そして、戻るのは何時も通りの日常。何も変わらず、ただ過ぎて行くだけの日常。何かが起きればその通りに対処する。

 

そんな風にして、彼の日常は元に戻ってしまった。もう二度と彼女と彼女と一緒に過ごした日々も思い出せないだろう。

 

 

 

だが、それを覆すことはできる。

 

『並行世界』というものをご存じだろうか。これは1つの世界が二つに分岐することによって存在する別の世界である。

 

本来、その世界にいる筈が無い、つまり『イレギュラー』が出現した。

 

彼らの出現によって、勿論結果も変わってくる。

 

 

これは、本当にあった出来事である。

 

 

 

━━学校━━

 

今日もいつもの日常で学校に来ていた。少し前に琴里の霊力を封印をした。その際に十香と四糸乃に一つお願いを聞くといった。十香はきなこパン、四糸乃は再び学校に行きたいとのこと。なので学校には四糸乃もいる。

 

[四糸乃]

「今日は、有難うございます…。」

 

[よしのん]

「ありがとうねー。」

 

[陽牙]

「いや気にすんな。お願いだからな。」

 

今は休憩時間、なので授業の準備をする。

 

[陽牙]

「にしても疲れたな~。四糸乃は大丈夫か?」

 

[四糸乃]

「は、はい。大丈夫、です。」

 

[よしのん]

「大丈夫だよ~。」

 

[陽牙]

「そうか。ってうん?」

 

ふと霊力の乱れを感じる。霊力の乱れは暴走に近い状態になる。

 

[陽牙]

「…四糸乃、なんか体に違和感を感じないか?」

 

[四糸乃]

「…最近、少し不安になりやすくなったような気がするんです。」

 

[陽牙]

「…不安にやりやすくなった…か。」

 

精霊の不安。すなわち霊力の逆流が起きているという事。

 

[四糸乃]

「それで…怖いんです…。私が…みんなを傷つけてしまうのではないかって…。」

 

陽牙はその言葉を聞いた瞬間、無意識に四糸乃を抱きしめていた。

 

[陽牙]

「大丈夫。俺や士道はそう簡単には死なないから、安心しな。」

 

[四糸乃]

「…はい。」

 

少し落ち着いた。

 

[陽牙]

「やっぱり笑ってる四糸乃の方が可愛いな。」

 

[四糸乃]

「···///」

 

Prrrrr.Prrrrrr. ピッ

 

[陽牙]

「はいもしもし。」

 

[琴里]

『陽牙?!聞こえてる?!』

 

[陽牙]

「俺だがどうした。」

 

[琴里]

『今すぐ士道の家に来て欲しいの。士道が負傷したわ。』

 

[陽牙]

「···わかった。」

 

 

 

━━???━━

 

[???]

「···ずっと···貴方を、見ているから···。」

 

誰の声なのだろうか、士道は全く見当が付かない。でも何故かその人物を知っているかの様な感覚。

 

声はとても温かくて、優しさに満ちていたこの声。だが、今の士道にとって大事なのは誰と聞くことじゃなかった。

 

[士道]

「それストーカーじゃね?」

 

[???]

「え···?!」

 

[士道]

「ストーカーするなら隣にいてくださいお願いします。」

 

[???]

「あ···はい。」

 

[士道]

「うむ。ではおやすみなさい。」

 

そう言って士道は寝てしまった。

 

[???]

「え?こんな展開だったっけ?!」

 

謎の女性は士道の発言に混乱していた。普通なら『誰?』という質問をしてくるはずだが、士道から返ってきた言葉ストーカーだった。いやまあ最初の発言的に間違ってはいないんだろうけど。

 

[???]

「ヒドイよ士道···。」

 

女性はちょっとショックと同時に溜め息を吐いた。同じく士道は現実の世界で段々と意識を取り戻していく。

 

[士道]

「っ?!」

 

[十香]

「し、シドー?!」

 

目の前には十香がいた。周りを見渡すと見慣れた机やらベッドが置いてある。

 

[士道]

「ここは···俺の部屋か。」

 

[十香]

「シドー!シドー!シドー···ッ!」

 

[士道]

「はいはい十香のよく知ってる五河士道です。っておわっ!!」

 

バサッ!!

 

十香が士道に抱きつき、心配してくれていた。我ながら良く生きていたなと思っていた。

 

[士道]

「おうふ……心配して悪かったな、十香。」

 

[十香]

「良かった……良かったのだ……シドー……!」

 

[士道]

「にしても、俺は何でこんな所にいるんだ?」

 

何故こうなったのかを思い出す。あの場に陽牙はいなかったが、十香の様子がおかしかったことに気付き、着いて行ったら十香が霊装を展開しておりかなり苦しそうだった。その後に爆発して、士道は壁にダイレクトアタックッ!!をされた。

 

そんな事を考えていると扉の方から足音がした。

 

[陽牙]

「士道っ!!大丈夫か?!」

 

[ルシア]

「士道!!」

 

[四糸乃]

「士道···さん!!」

 

[よしのん]

「士道くーん?だいじょーぶ?」

 

[琴里]

「士道っ!!目が覚めたの?!」

 

[士道]

「あらら、随分と多いな。」

 

次々と部屋に入ってくる。だがみんなよく知る人物なので問題なかった。

 

[琴里]

「全く···また1人で無茶して···。」

 

[士道]

「アハハ···すまん。」

 

するともう1人入ってくる。

 

[令音]

「···気分はどうだい、シン。」

 

[士道]

「令音さんどうも。自分はもう大丈夫です。」

 

[令音]

「···シン、病み上がりなのだから、あまり無理を━━━」

 

バタンッ!!

 

何故か令音さんが倒れてしまった。正直怖いです。

 

[士道]

「···令音さんが倒れちゃダメでしょ。はいどうぞ。」

 

そう言って手を貸す。

 

[令音]

「···すまないね。最近寝不足が続いているんだ。」

 

[士道]

「まあ最初に会った時からちょっと顔色悪かったですしね。休んだ方がいいですよ?」

 

[令音]

「···心配は要らない。それよりシン、これを飲みたまえ。フラクシナスの医務官から処方して貰ったものだ。低下した体力を回復してくれるだろう。」

 

[士道]

「これ飲んだら『٩*(゚∀。)وヒャッハアアアァァァァァアア!!!!!』になれるんですか?」

 

[琴里(引き気味)]

「そんな物騒な物飲ませないわよ…。」

 

なんやかんやでいつもの日常に戻ってきた。

 

[琴里(引き気味)]

「これで3日間も眠ってたなんて、到底思えないわね。」

 

[士道]

「俺そんなに眠ってたのか?」

 

[陽牙]

「ああ。俺がここに来た時にはもう寝てたし。」

 

気絶しただけで3日間眠っていたことに驚きを隠せない士道。

 

[琴里]

「容体が安定して医務官から許可が下りたから今朝自宅に戻したの。その性で十香は自分のせいだって大泣きするし。」

 

[士道]

「そりゃあ…悪い事したな。すまなかった。」

 

[琴里]

「全く無茶するんだから…。本当だったら今生きてることが不思議なくらいなのよ?」

 

確かに自分でも馬鹿なことをしたとは思ってる。だからといって十香を放っておくなんてことは絶対にできない。

 

[士道]

「まあ確かに本当に死んでたと思うな。でも陽牙のブレスレットのおかげもあるし、そう簡単に十香を放っておけないからな。馬鹿なら馬鹿らしくそれを突き通すだけさ。」

 

[琴里]

「いい?次からは勝手な真似をしないと肝に銘じておきなさい。念には念を入れてね。」

 

[士道]

「どういう事だ?」

 

[令音]

「...気絶したシンを回収した時に調べさしてもらった。」

 

その結果、奇跡的に暴走によるダメージはなかったらしい。だが問題が1つあったらしく、今まで封印した精霊の霊力が逆流しているらしい。だから今の士道は精霊の力がないただの人間である。

 

[士道]

「なるほど…あ、文様も消えてる。」

 

[陽牙]

「文様に関しては今新しいの作ってる。元の形を同じにして、どれだけ頑丈にできるかを今他の奴らが考えてる。」

 

周りを見るとルナやアンがいない。頑張っているようだ。

 

[士道]

「うん?てことは四糸乃も危ない状態なのか?」

 

[琴里]

「いや〜それが、ね?」

 

[令音]

「…どうやらヨーガがいたからあまり不安定にはならなかったよ。」

 

[四糸乃]

「…///」

 

[士道]

「Wow.」

 

[陽牙]

「あ、そうだ。士道、後で俺の家来てくれ。」

 

[士道]

「あいよ〜。」

 

[琴里]

「大分落ち着いてるけど、十香と四糸乃には一様最終検査を受けてもらうわ。その後は…暫く五河家に居候かな。もしくは神領家か。」

 

[士道]

「まあそれは構わないけど。」

 

[陽牙]

「同じく。」

 

[琴里]

「それじゃあ頼んだわ。」

 

 

 

━━━神領家━━━

 

[士道]

「来たぞ〜陽牙。」

 

[陽牙]

「おう。早速だが椅子に座ってくれ。」

 

そう言われて椅子に座る。

 

[士道]

「んで、何のために呼んだんだ?」

 

[陽牙]

「簡潔に言うと、士道を強くするため?」

 

[士道]

「なんでそこ疑問形なんだよ…それで強くするって、鍛錬か?」

 

[陽牙]

「もっと別のもんだよ。今の士道の剣技はぶっちゃけそこら辺にいるヤツらよりは全然良いからな。」

 

[士道]

「別のヤツか。例えばどんなのだ?」

 

[陽牙]

「う〜ん…今の士道には何か使い魔的なヤツ?パートナーか。」

 

[士道]

「使い魔?パートナー?どういう事?」

 

[陽牙]

「例えば俺で言うとこの2本の太刀だな。これはそれぞれに意思が宿り、擬人化も出来る。」

 

[士道]

「ほえ〜。でも使い魔って大体魔法使えないとダメなんじゃないのか?俺精霊の力だから霊力だし。」

 

[陽牙]

「精霊の力使えるなら魔法も出来るんじゃねって思ったからなんよ。それに士道の厨二病ならぬ高二病が進行するだろうし。」

 

[士道(ガビーン)]

「やめてくれぇぇええええ!!」

 

[陽牙]

「まあ冗談はそこまでにして、」

 

[士道(引き気味)]

「冗談になってないぜ…」

 

士道にとって、厨二病時代は黒歴史である。

 

[士道]

「俺に魔力とかあるのか?魔法って魔力ないと使えないじゃん?」

 

[陽牙]

「一様調べたら多少はあるぞ。まあ流石に低いからRewriteである事したわ。」

 

[士道(引き気味)]

「いつの間にそんな事を…てか本当に便利だなその能力。で、具体的にどんな事やったんだ?」

 

[陽牙]

「まあ俺魔法とか分からないけど、常時発動スキルっての入れさして貰った。」

 

[士道(引き気味)]

「なんかヤバそうな能力だな。」

 

[陽牙]

「一様その能力の詳細は主に魔力上限を増やすってやつだな。それを士道が寝てる時に付与さしてもらったから今は結構多いいぞ。」

 

[士道]

「魔力量が多いと確か弊害が起きるんじゃなかったっけな。」

 

[陽牙]

「それは今後の士道で変わるな。とりあえずちゃっちゃとやっちまおう。」

 

瞬間、陽牙の足元に魔法陣が展開される。

 

[陽牙]

「これで後は士道が魔力を注げば出てくるはずだぞ。あ、多分向こうから質問されるから注意しろよ。」

 

[士道]

「わ、わかった。」

 

士道は魔法陣に手を起き、魔力を注ぐイメージをする。すると魔法陣が光り始め中から声が聞こえる。

 

[???]

「む?お主らは何者じゃ。」

 

[士道]

「あ、どうも。初めてだけど上手くいったのか?」

 

[???]

「お主!!これが初めてなのか?!」

 

[士道]

「あ、ああ。今訳あって試してみたんだ。」

 

[真穂]

「おほんっ!!妾の名は五十嵐真穂じゃ。」

 

[士道]

「俺は五河士道だ。んでこっちが」

 

[陽牙]

「神領陽牙だ。」

 

[真穂]

「ほほう。それで、何故妾を呼んだのじゃ?」

 

[士道]

「ああそれがな…」

 

士道説明中…

 

[真穂]

「…なるほどの。では妾も一緒に行く、そっちの方が面白そうなのもあるしの。」

 

[士道]

「ありがとう。あと出来ればその姿だと目立つから、人になれるならなって欲しいかな。」

 

今真穂の姿は九尾そのものである。

 

[真穂]

「わかったのじゃ。」

 

周りが少し煙たくなる。薄らシルエットが見え、徐々に人間体になっていく。

 

[真穂]

「この姿ならば良いか?」

 

[士道]

「おおう…」

 

人間体になった五十嵐真穂の姿。着物を着ており、耳は九尾だった頃を彷彿とさせるもので、後ろには尻尾が生えていた。

 

[真穂]

「そ、そんなにジロジロ見るのではない…///」

 

[士道]

「あ、すまん。普通に綺麗だったから見惚れてた。」

 

[真穂]

「そ、そうか。ありがとうなのじゃ。」

 

[陽牙]

「んで、契約は俺がやろうか?」

 

[士道]

「ああ頼む。」

 

陽牙は呪文を唱える。すると2人の指に指輪がはめられる。

 

[陽牙]

「はいこれで終了。後は琴里だな。」

 

[真穂]

「主様、琴里とは誰じゃ?」

 

[士道]

「俺の妹だ。」

 

[真穂]

「主様には妹がいたのか。1度見たみたいものじゃ。」

 

[士道]

「これから会うさ。んじゃ陽牙ありがとうな。」

 

[陽牙]

「そうだ真穂、外出る時はこれ付けとけ。」

 

そう言ってネックレスを渡す。

 

[真穂]

「これは何じゃ?少し術式が組まれておるが。」

 

[陽牙]

「認識阻害の術式を組ませてもらった。それを付けている時は耳と尻尾が消えるから外出る時はそれを付けといてくれ。」

 

[真穂]

「わかったのじゃ!!」

 

[士道]

「それじゃあな。」

 

[陽牙]

「ああ。」

 

その後家に帰った士道と真穂は琴里に説明した。最初は動揺してたが、陽牙の名前を出すと納得したらしい。

 

 

━━五河家━━

 

[士道]

「zzz」

 

今、五河士道は寝ております。寝ろと言われたから寝ております。

 

[真穂]

「zzz」

 

その隣には使い魔で九尾である五十嵐真穂もいます。ぶっちゃけ士道は凄いと思う。隣に大人の女性、それもスタイル抜群の人がいて普通に寝てるって凄い。

 

[士道]

「……んあ。」

 

ここで目を覚ました。まだ起きる時間ではないが、不意に目が覚めてしまった。

 

[士道]

「……変な時間に起きたな。もう1回寝よかな。」

 

眠りにつこうとした時

 

[琴里]

「士道、ちょっといいかしら。」

 

妹の琴里が入ってきた。

 

[士道]

「ん~どうした?」

 

[琴里]

「ちょっと話があるって言おうとしたんだけど……その膨らんでんの何?」

 

[士道(引き気味)]

「……俺なんか入れたっけ……真穂は隣にいるし……。」

 

[琴里(引き気味)]

「私的にはなんで真穂さんが居るかが謎だけどね。とりあえず確認しなさい。」

 

あの後琴里に話したら真穂の事を真穂さんと呼ぶようになった。

 

[士道]

「お…おう…。」

 

パラリと布団をめくってみる。そこに居たのは━━

 

[士道(引き気味)]

「……こんなところで何してんだ折紙…。」

 

[折紙]

「お見舞い」

 

[士道(引き気味つーか引いてる)]

「アホか……。俺の知る限り下着姿でお見舞いするなんて聞いたことないぞ。てかどこから入った。」

 

[折紙]

「ベランダ」

 

[士道(引き気味)]

「何ちゅーとこから入ってきてんだよ。」

 

[琴里]

「軽く不法侵入になりそうだけどね。」

 

本当にそのとおりである。

 

[折紙]

「イフリート……。」

 

[士道]

「ほれ、ずっと潜り込んでたんだろうからさっさそと帰りんしゃい。真穂が起きちゃうから。」

 

そこらへんに落ちていた衣服を折紙に渡して少し無理やりだが帰らした。

 

それに琴里と折紙の関係が、ね? まあ士道もそうなんだけど。

 

[士道]

「なんか……余計に疲れた気がする。」

 

[琴里]

「あの状況で随分と冷静だったわね。いつの間にか口説いてたとか?」

 

[士道]

「正直あの行動はあんまり好まない。俺が恋人を作るなら琴里とか真穂みたいに落ち着いてる奴で、まともな行動をする人で、やさしさのあるやつで、最後まで一緒に居てくれる奴だな。」

 

[琴里(引き気味)]

「そんな真顔で言われてもね。てかスケールが大きすぎない?」

 

[士道]

「事実なんだから仕方ないだろ。」

 

[琴里]

「さて、ここに来た本題を話さないとね。どうやら思いの外、厄介な事に巻き込まれているみたいなのよ、この天宮市自体が。」

 

[士道]

「へ~。どんな感じなんだ?」

 

[琴里]

「天宮市全域に及ぶ範囲で、とても強い霊波を探知したの。」

 

[士道]

「てことは…精霊関係か。」

 

[真穂]

「…ん~! おはようなのだ主様。それに妹御よ。」

 

[士道]

「おはよう真穂。」

 

[琴里]

「おはよう真穂さん。それで話を戻すけど、まだはっきりとした確証が無い限り、断定は出来ない。もしかしたらASTの顕現装置の実験を行っていた可能性もあるし……でも、ASTではここまでの霊波を出すのは難しいと思うけどね。」

 

[士道]

「だろうな。」

 

もしASTやらがそれをやっていたら量や人員、予算についてが大変なことになっているはずだからな。

 

[琴里]

「それに…この件と、士道の身体から霊力が逆流してる現象との間に、何らかの因果関係があるんじゃないかと私は睨んでる。」

 

[士道]

「まあ確かに逆流の時期と考えれば合うな。」

 

[琴里]

「あくまで私の予想だけどね。上と連絡が取れない限り、簡単には結論が出せないし。」

 

[士道]

「連絡が取れない?電波障害なのか?」

 

[真穂]

「確かにこの結果は見事な物じゃ。高さと深さの上限は無いと言ってもおかしくはないの。」

 

[琴里]

「そんなことまでわかるのね……。」

 

[士道]

「すげぇな真穂。」

 

[真穂]

「ありがとうなのじゃ。」

 

[琴里]

「当分はこれと付き合うことになるわね。」

 

[士道]

「把握した。俺も疲れたからまた寝るわ。」

 

[琴里]

「ええ。」

 

[真穂]

「妾は飲み物を飲んでくるのじゃ。」

 

[士道]

「了解。」

 

そう言って二人は出ていき、部屋には士道一人だけとなった。

 

[士道]

(これは大変なことになりそうだな~。)

 

これからの事を考えながら眠る。十香、四糸乃、琴里…例外として一様狂三も対象として入れる。

 

下手したら折紙まで入れてしまった。ありえそうで怖い。

 

ズキッ!!

 

[士道]

「痛っ!!」

 

突如頭が痛くなる。何故だか分からないが、『彼女』のことまで考えてしまった。

 

[士道]

「そういえばあの子もいたな…。…てかなんで俺はあの子の事を知ってるんだ…?どうして覚えているんだ…?」

 

まるで誰かに記憶を埋め込まれたような感覚。頭痛と同時に思い出していた。

 

[士道]

「俺はアイツと会うのは初めてなはずなのに……何度かあった気がする…。一体なんでだ…?」

 

まるで独り言のように呟いていく。そこで士道はある言葉、否名前を発する。

 

[士道]

「園神…凜祢…。」

 

その名前が今後に起きる出来事のキーパーソンになることを、彼らが知るのはもう少し先である。

 

 

 

 

━━次の日━━

 

[士道]

「zzz」

 

士道はまだ寝ていた。今日は学校なのに

 

[真穂]

「主様!!起きるのじゃ!!」

 

[士道]

「……ん~? あ~おはよう真穂。」

 

[真穂]

「おはようなのじゃ主様。もう朝餉出来ておるぞ。」

 

[士道]

「まじか、ありがとう真穂。それじゃあ行こうか。」

 

2人はリビングのほうに降りる。

 

[陽牙]

「よう士道、お邪魔してるぜ。」

 

[ルシア]

「お邪魔してまーす!!」

 

[士道]

「おういらっしゃい。俺も早く食べないとな…ってなんか増えてね?」

 

そう、今士道の家に居るのは陽牙、ルシア、士道、琴里、真穂、そして初めて見る人たちだった。

 

[???]

「あの人が私たちのマスター?イケメンじゃん!!」ヒソヒソ

 

[???]

「これから頑張らないとね!!」ヒソヒソ

 

[真穂]

「早く自己紹介をせぬか。主様を待たせてはいかんぞ。」

 

[天照]

「これは失礼しました。私は太陽を司る女神『天照大神(アマテラスオオミカミ)』です。」

 

[蚶貝]

「私は医療の女神『蚶貝比売(きさがいひめのみこと)』です。」

 

[士道]

「は、はあどうも……ってその名前って確か…」

 

[陽牙]

「日本神話の人達だぞ。」

 

[士道(ガビーン)]

「ええ?! 神様呼んじゃったの?! どうやって?!」

 

[真穂]

「妾が呼んだのじゃ。人手が欲しいと言ったら一緒に来てくれたのじゃ。」

 

[士道(引き気味)]

「それでも……天照さんとか蚶貝さんも使い魔とかいいんですか?」

 

[天照]

「私は構いません。」

 

[蚶貝]

「同じくです。」

 

[士道]

「……わかりました。後別に敬語とかなしで普通に喋って結構です。それじゃあ陽牙頼んだ。」

 

[陽牙]

「ぷっはぁーー!!うめぇこれ!!あ、契約ね。それじゃあ」

 

昨日真穂にやった魔法を再び唱える。天照と蚶貝の指に指輪がはめられる。

 

[士道]

「よし。それじゃあ改めてよろしく天照、蚶貝。」

 

[天照/蚶貝]

「「はい!!」」

 

[真穂]

「主様主様、もう少しで時間じゃ。」

 

[士道]

「あ、ほんとだ。少し急ぎめで食べるか。」

 

その後は士道だけ急ぎめで食べており、他の人は準備を進めていた。

 

[士道]

「んじゃそろそろ行くか。真穂、天照、蚶貝、四糸乃、よしのん、留守番は任せる。」

 

[5人]

「「「「「了解(…です)」」」」」

 

扉を開けて、通学路に着く。そしてみんなは違和感を覚える。

 

[陽牙]

「ん?」

 

[士道]

「どうした陽牙」

 

[陽牙]

「お前……あの建物知ってるか?」

 

[士道]

「……なんだあれ?」

 

[ルシア]

「え……?」

 

言われた方角を見ると、そこにはタワーって言っていいのか分からない建物があった。それに禍々しくて、何かの役割を持っているような気もした。

 

[琴里]

「何よ、新天宮タワーがそんなに珍しい訳?」

 

[陽牙]

「正直気持ち悪い。」

 

[ルシア]

「同じく。」

 

[琴里(引き気味)]

「本当に正直ね…。最近完成したばかりでまだまだ話題らしいわよ。最もオープンするのは8月からだけどね。」

 

ここでタワーを見ていた士道が再び頭痛に襲われる。

 

[士道]

「くっ!!まただ……見た事ないはずなのに……見た感じがする……なんでだ……。」

 

[陽牙]

「大丈夫か?」

 

[士道]

「大丈夫だ……多分俺は本来あのタワーの事を知らなかった筈だ。だけど何者かがあれを作ると同時に記憶を埋め込んだんだろう。それが原因で見た事ある感覚がするんだろうな……。」

 

[陽牙]

「俺は太刀の能力でどうにかなったんだろうけど、ルシアとかはどうなんだ?」

 

[ルシア]

「私は多分Rewriteの作用なのかな?」

 

[士道(引き気味)]

「本当に凄いなその能力…。」

 

[陽牙]

「自分でもそう思った。」

 

[???]

「士道っ!!」

 

話し込んでいる内に後ろから誰かの声が響く。振り返ると、そこには来禅高校の制服を着た女子がいた。

 

[陽牙]

「?????」

 

[ルシア]

「……」

 

[凜祢]

「え……。あ、会うの初めてかな?私『園神凜祢』って言います。士道とは幼馴染で、お隣です。」

 

 

[陽牙]

「こりゃご丁寧に、俺は神領陽牙だ。」

 

[ルシア]

「鴉羽ルシアです。」

 

[凜祢]

「さっき少しだけ聞こえたけど、2人は新天宮タワーを見るのは初めてかな?」

 

[陽牙/ルシア]

「Exactly!!」

 

[士道]

「にしても、あのタワーって何に使われるんだろうな。」

 

[凜祢]

「う〜ん、まだそういうのは言われてないから分からないね。」

 

[陽牙]

「そうなんか、これからよろしくな園神。」

 

[凜祢]

「凜祢でいいよ。下の方が親しみやすいしね。」

 

[陽牙]

「そうか?んじゃ俺は陽牙でいいぞ。」

 

そう言って、みんなは学校に行く。




皆さんこんにちは作者です。ようやく凜祢編書くこと出来ました。ゲームのラノベ買ってないんで凜祢のセリフとかがわかりにくいけど、ゲーム起動して頑張ってます。あと少しオリジナルいれます。だって陽牙達いるからね。

[陽牙]
「随分無茶やってるな。」

[作者]
「こうでもしないと進まないからね。」

[士道]
「でも睡眠時間はちゃんと取れよ?」

[作者]
「善処します。」

[凜祢]
「では! 次回もお楽しみに!!」
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