多分今回カムイ視点多いです。
[陽牙]
「ハロハロ~♪みんなのアイドル、陽牙さんだよ~♪」
[女子生徒]
「グハッ!!」
[男子生徒]
「……ッハ!!いかんいかん陽牙は男陽牙は男。」
夏休みが終わり、二学期が始まったと同時にとある人物に似た挨拶をした陽牙だった。
[士道]
「二学期早々テンション高いな。」
[陽牙]
「よし。俺の仕事終わり。」
[リー]
「早い早いまだHRすらやってねえぞ。」
[先生]
「よーしお前ら、今から体育館に来てくれ。」
先生がやって来て、体育館に招集を掛ける。どうやら今年の文化祭について話すらしい。
体育館に入り、亜依の演説を聞いていた。1部の人間を除いて。
[陽牙]
「zzz……」
[ルシア]
「zzz……」
[ルナ]
「zzz……」
そう。イレギュラー組である。陽牙とルシアは分かる。基本的にマイペースだから。だがルナまでもが寝るのは予想外だった。
[凜祢]
「寝ちゃってるよ……。」
[士道]
「ルナちゃんまで寝ちゃってるよ……。」
[十香]
「シドー、これから何が起きるのだ?」
[士道]
「天央祭ってやつだ。なんかこの街を中心にした大きな文化祭だ。」
[十香]
「おお!!それなら私も聞いたことがあるぞ!!食べ物がいっぱいあるやつだな!!」
[凜祢]
「この街を中心にしたってどういう事?」
[士道]
「天宮市内の高校10校が合同でやるんだと。当初は生徒も少なかったし、何よりも空間震の影響もあったからだな。それで一緒にやろうって事になってな。ちなみに一位を取ると王者としての威厳を獲得する事が出来るし、少しだけ優勝した高校が有名になるかもしれないメリットもあるらしい。」
[カムイ]
「随分変わってるんだな。」
確かにどこの文化祭を探してもこういう物はないとおもう。10校で合同に行うという発想がないからだ。
[亜依]
「静粛に、諸君。諸君らの思いはしかと受け取った。そこで、一つ願いがある。親愛なる同胞、桐崎生徒会長以下数名が、志半ばで英霊となった。そこで、会長らの理念を継いでくれる同士を募りたい。我こそはという者があらば名乗りを上げてくれ!!」
[士道]
「なんか耶倶矢みたいな喋り方だな。」
[凜祢]
「もうちょっと詳しく教えてくれないかな?」
[亜依]
「まあ簡単に言うと、会長がみんなのストレスと過労でぶっ倒れちゃったって訳。」
[リー]
「それで代役を探してるって訳か。」
亜依の言葉で、体育館がザワザワする。すると、殿町が手を挙げ、こう言う。
[殿町]
「はい!!俺は陽牙を推薦します!!」
[亜依]
「成程、陽牙君と。他の推薦したり自分がやるって方は?」
[男子生徒]
「俺はルシアちゃんを推薦する!!」
[女子生徒]
「私は五河君を推薦します!!」
[士道]
「えぇ……。」
[凜祢]
「士道がやるなら私もやろうかな?」
誰かが推薦すれば、また別の人を推薦する者が現れる。これの繰り返しで中々決まらなかった。
[陽牙]
「zzz……んあ、うっせえな何だよ。」
[ルシア]
「んん……。」
[ルナ]
「……あ……私寝ちゃってた……。」
[アン]
「おはようございます皆さん。今文化祭の実行委員というのを決めています。」
[リー]
「んで陽牙とルシアと士道が推薦されてる。」
[陽牙]
「実行委員か……俺がやる。」
そう言い、壇上へ上がっていく。
[亜依]
「おおっとぉ!!我らがアイドル神領陽牙が、自ら壇上に上がったああああ!!」
[陽牙]
「俺はアイドルじゃねえよ。いやまあ挨拶はそうだったけど。」
などと亜依と少し話をして、マイクを握る。
[陽牙]
「1部奴らは初めましてだな。今3人トリオの一角の亜依から紹介された神領陽牙だ。あ、因みに男だヨロシク。んでだ、お前らに1つ言っておく。」
一旦間をあけ、言う。
[陽牙]
「俺達の目標は『勝つ事』では無い。それはあくまで最終目標だ。じゃあ何をやるか、俺等がやるのは『客に最高のおもてなしをする事』だ。文化祭ってのは思い出に残りやすい。それで優勝しか狙ってなかったらつまんねえもんになるぞ。いいかお前らもう一度言う、俺達がやるべきなのは『最高のおもてなしをする事』だ。まだ時間と猶予はある。最高の文化祭を作ろうじゃねえか。以上っ!!」
[カムイ]
「やってやろうじゃねえかあああ!!」
[全員]
「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
[魁斗]
「アッハッハッハッハッ!!おもれえな陽牙!!」
[友成]
「いい演説だったね。」
[亜依]
「ありがとう神領君!!後は補佐とか副会長的なのが欲しいんだけど……」
[ルシア]
「私補佐やる!!」
[士道]
「俺はどっちでもいいかな。」
[ルシア]
「んじゃ士道君は副会長ね。んで凜祢ちゃんは副会長補佐。」
[凜祢]
「うん。わかった。」
[陽牙]
「よし決まったな。それじゃあみんな、俺にについてこーーーーーい!!」
こうして役員が決まった。だが実際陽牙は前世で役員というのをやったことがないてゆうか出来なかった。
[カムイ]
「陽牙って実行委員なんてもん出来んのか?」
[アン]
「大丈夫でしょう。士道さんや凜祢さんまでいるので心配はいらないと思います。」
下校の準備が整い、昇降口を出た所だった。メンバーはマンション組がほとんどだった。陽牙やルシア達は最初の仕事で居残りをしている。
[リー]
「ん?あれは……。」
歩いていると前方によく知った人物がいた。
[四糸乃]
「あ……カムイさんに、リーさんに、アンさん……。」
[よしのん]
「やっほーみんな。あれ、陽牙君達がいないねー。」
パタパタと走ってくる。姿が子供なのですげえ可愛い。
[カムイ]
「四糸乃によしのんじゃん、どうした?」
[四糸乃]
「陽牙さん達を、待ってたんですけど……。」
[カムイ]
「あー実はな……。」
カムイは四糸乃とよしのんに事情を説明した。陽牙が実行委員長になったこと、そして実行委員の経験がないこと。
[よしのん]
「あら……まあ仕方ないよね。」
[四糸乃]
「大丈夫、だと思います。」
[リー]
「大丈夫だろ。ルナと士道と凜祢もいるし、んじゃ帰るか。」
こうして帰路に着いた。だが彼等はこの後、とんでもない出来事に巻き込まれる。
帰路に着き、カムイ達がいたのは商店街。天央祭の準備などで賑わっていた。
[カムイ]
「それにしても、文化祭って何やるんだ?行事やる前にうちら辞めたし。」
[アン]
「ん〜定番だとメイド喫茶とかじゃないでしょうか。」
[リー]
「女装とか嫌だぞ……そうだったら裏方の方に専念するわ。」
[2B]
「あ、カムイ達だ。」
話していると前から声が聞こえた。2B達が買い物に来ていた。
[カムイ]
「おお2B達か。」
[A2]
「珍しく陽牙達がいないのか。」
[リー]
「それなんだがな……。」
2B達に四糸乃と同じ説明をした。どうやら少し興味を持ったらしく……
[2B]
「文化祭か〜、私も行ってみようかな。」
[A2]
「なんか招待券みたいなの必要なの?」
[カムイ]
「いや要らない。」
[2B]
「なら行けるな。文化祭ね……9Sも誘うか。」
[A2]
「行きたがるでしょうね。あいつそういうの結構好きだしね。」
[アン]
「それなら、早速今から━━━」
ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
[アン]
「……行けそうにないですね。」
[リー]
「久々に聞いたな。このサイレン。」
リーの言う通りみんなは久々に聞いた音である。この音が聞こえるという事は、精霊が出現したという事です。
prrrrrr. prrrrrr.
[カムイ]
「はいもしもし。」
[琴里]
「繋がったわね!!あんた達今どこ?!」
[カムイ]
「商店街ぶらぶらしてたぞ。今2B達もいる。」
[琴里]
「わかったわ。今から送る座標に向かって。その場所に近いのはカムイたちよ!!」
[カムイ]
「了解!!」
ピッ
電話が切れると、スマホに精霊の要る座標が送られてきた。
[カムイ]
「みんな聞こえたな?久々の仕事だ。」
[リー]
「場所は?」
[カムイ]
「見たところコンサートホールのような場所だ。」
[アン]
「わかりました。」
[カムイ]
「そこそこ距離がある。目につくが、屋根の上を走ろう。早さは出来るだけ早くだ。」
[全員]
「了解。」
そう言い、その場でジャンプし屋根の上に上る。この際避難中の奴らに見られてもかまわない。出来るだけ早めにつくように、すさまじい早さで向かっていった。
数分後……
[カムイ]
「到着っと。」
[2B]
「確かにコンサートホールっぽいね。」
[9S]
「今到着しました。」
[A2]
「すまないま9S、急に呼び出して。」
[9S]
「大丈夫です。とりあえず中に入りましょう。」
9Sに言われた通り中に入る。中は暗く、僅かに道が見える程度だった。だがニーア組のおかげで難なく進めた。だがその途中、何かの声を聴く。
~♪
[カムイ]
「今のは……」
[アン]
「歌ですね……」
[リー]
「……出てきたぞ。識別名は『ディーヴァ』。歌や楽器で洗脳や攻撃をするらしい。」
[アン]
「音楽系ってことは瀬里奈さんに似ていますね。」
[カムイ]
「洗脳か。俺たちは大丈夫だが、ニーア組は大丈夫か?」
[2B/A2/9S]
「「「大丈夫だ、問題ない。」」」
[カムイ]
「大丈夫そうだな。それじゃあ行くぞ。」
ドアを思いっきり開ける。すると精霊がステージで歌を歌っていた。向こうも大きな音がして、こちらに気付いた。
[???]
「あらー?誰です……って男ですかぁ。私、男には興味が無いんですぅ。さっさと帰ってくれませんかぁ?あ、女の方は残ってください。」
いきなり罵声を浴びさせられた。だがこちらも引かなかった。
[リー]
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ。とりあえずお前も早く━━━」
[???]
「何喋り掛けてるんですかぁ?やめて下さいよ気持ち悪いですねぇ。声を発さないで下さいよぉ。唾液を飛ばさないで下さい。息をしないで下さい。あなたがいるだけで周囲の大気が汚染されてるのが分からないんですかぁ?分からないんですねぇ?」
次々と飛んでくる罵声に驚くみんな。ここでニーア組があることに気付く。
[2B]
「彼女……もしかして男性恐怖症?」
[カムイ]
「Exactly!!(そのとおりでございます!!)」
[A2]
「それ結構詰みじゃないか……?」
[カムイ]
「いったん落ち着こうか。まあ俺だって怒りたくなったよ。だけどこいつよりめんどくさい奴知ってるからな。」
[2B/A2/9S]
「「「あ……」」」
誰の事かは皆さんにお任せします。
[???]
「さっきから何を言ってるんですかぁ?本当に喋らないで下さい、不快ですぅ。一刻も早く消えてくれませんかぁ?さっきから貴方達の存在が不快なんですぅ。死んで下さいませんかぁ?」
[カムイ/リー/9S]
「「「え、嫌だけど。」」」
ブチッ!!
精霊は嫌いな男共に話をさせられプラス断りを入れられたためキレていた。
[???]
「わッ!!」
ブワッ!!
精霊から発せられた声により、衝撃波のようなものが飛ばされた。それをわざと受けたがその場に立っていた。
[カムイ]
「う〜ん声を出して衝撃波か。少し瀬里奈さんに似てるな。」
[アン]
「あの人は楽器ですけどね。」
[リー]
「あの人の攻撃はマジで頭おかしくなるから受けたくないな。」
[A2]
「凶器だ凶器。」
[???]
「な、何で飛ばされてないんですかぁ?!気持ち悪いですぅ!!」
精霊はまさかの事態に混乱していた。その間にカムイ達はゆっくりと近づいていく。
[9S]
「どうしますか?」
[カムイ]
「う〜んこのまま行きたいんだけど……」
ドカァァァァンッ!!
後ろから爆発音がする。無論ASTだ。その中には折紙もいる。
[カムイ]
「まあASTだよね。」
[折紙]
「っ!! 暗力神居……。」
[AST隊員]
「何でこんな所に民間人が?!」
[リー]
「俺等民間人扱いされてんぞ。」
[アン]
「識別名付いてるの陽牙さんだけですし。」
[2B]
「私達人間じゃないんだけど……。」
[カムイ/リー]
「「確かに!!」」
[A2]
「殺るっきゃないでしょ。」
[9S]
「殺しちゃダメですよ。」
全員武器を持ち、ASTに向かって攻撃していく。
[カムイ]
「オラァ!!」
ドンドンドンッ!!
[A2]
「はあ!!」
ザクザクザクッ!!
[AST]
「何よこの人達?!強すぎにも程があるわ?!」
[リー]
「まああれだよな、相手が悪い。」
[2B]
「それよりどうする?あの精霊男性嫌いだけど。」
[リー]
「知らん。」
[9S]
「AST達はあの2人に任せて、問題はあっちなんですよね……」
[リー]
「この際無理やりにでも黙らせるしかないか。」
[2B]
「そうなるとどうやってバレないようにするかね。」
[9S]
「ならこうしましょう。」
9Sが考えた作戦はまず9Sが地面を爆発させる。その時できた煙に紛れて精霊を気絶させるって寸法だそうだ。
[2B]
「なら私が気絶させるわ。」
[9S]
「分かりました。ではいきます!!」
ドゴォォォォォォンッ!!
爆発と同時に2Bが消える。恐らくだが気絶させる為に後ろに周りに行ったのだろう。
トンッ………………ドサッ
[2B]
「よし……終わったわ。」
[リー]
「後は……とりあえずどっか隠れた場所に隠しておくか。」
[9S]
「丁度向こうも終わったそうですよ。」
9Sが指した方向には、カムイとA2がおり、今こっちに向かってきている最中だった。
[カムイ]
「はあ~!!気持ちよかった~!!」
[A2]
「さっきから気になってたけど、あの精霊男性恐怖症なの?」
[リー]
「そういうわけなんだよ……。まあ何とか黙らせることはできたけど……。」
[A
「とりあえずここから離れるか。長居すると変なことに絡まれそうだし。」
コンサートホールで罵倒の嵐が飛んできたが、何とかこらえてこの場を乗り切った人たちだった。
━━マンション屋上━━
[カムイ]
「とまあこんな感じだ。」
[陽牙]
「男性恐怖症か……。どうしたもんか……。」
今陽牙達が居るのはカムイのマンションの屋上。そこにちょっとした部屋を作ってあるためそこに集合している。
[士道]
「その条件はかなり難しいな……。陽牙はともかく。」
[ルシア]
「それにしても、男と分かった瞬間罵倒ね……それは許されないね。」
[凜祢]
「まあ事情があるんだろうね。でも本当にどうするの?」
[陽牙]
「今はとりあえず天央祭に集中しよう。多分その精霊も出てくるだろ。」
[リー]
「ちょっといいか?」
[陽牙]
「どうした?」
[リー]
「多分なんだが、あの精霊百合かもしれない。」
[陽牙]
「……まじで?」
[リー]
「あくまで予想なんだが、男の事罵倒する割には女の事に関してはなんか甘かったんだよな。」
[2B]
「あ~確かにね。それに声には出してなかったけど、ASTの方見て興奮してたし。」
[士道]
「まじもんの百合じゃねーか……。だったらルシアちゃんとか凜祢があぶねぇな。」
[ルシア]
「だったらヨー君にくっ付いていよ♪」
[凜祢(引き気味)]
「そういう問題じゃないと思うんだけど……。」
[陽牙]
「まあとりあえず、女性陣は気を付けたほうがいいな。」
こうして、精霊と接触した一日は終了した。
━━次の日━━
今日は天央祭の合同会議あるという事で、別の学校に集合となっている。だが道が分からないのでカムイたちに教えてもらっている。
[陽牙]
「ここが私立竜胆寺女学院ってところか。」
[カムイ]
「リーから聞いたんだけど、ここは女子高で、百合らしい。」
[陽牙]
「ここもか……。まあ女子高ってとこで薄々気づいてたけどさ。」
[カムイ]
「とりあえずここまででいいか?」
[陽牙]
「おう。あんがとな。」
そういい、カムイ達は陽牙達と離れていく。だが離れようとしたその時
[???]
「あらぁ。そこにいるのは昨日見た不快で気持ち悪ぃ人じゃないですかぁ?」
[カムイ]
「んん?」
振り返ると、昨日みた精霊が居た。
[リー]
「アンタか。」
[???]
「何でこんな所にいるんですかぁ?貴方がいると汚れるんですぅ。不愉快です死んで下さいませんかぁ?」
[カムイ]
「いや何、ただ親友の道案内をしてただけだ。今から帰るんだよ。」
[???]
「そうですかぁ。なら早く消えて下さぁい。」
[カムイ]
「はいはい離れるからそう急かすな。」
そう言い、離れていく。だがそのペースはいつもより早かった。
[リー]
「随分ムカつくな。」
電柱の陰から声が聞こえ、その方向を見るとリーが居た。
[カムイ]
「……見てたのか。」
[リー]
「ああ。にしてもひでぇな。」
[カムイ]
「……くそがあああああああああああああああ!!」
バギッ!!
[カムイ]
「はあ……はあ……。」
[リー]
「オーラ出てるぞ。一旦落ち着け。」
カムイの体からドス黒いオーラが出ていた。見ただけで怒っているのが分かるほどである。
[カムイ]
「……悪ぃ。」
[リー]
「まあわからんでもないがな。俺だって抑えてるんだ。」
[カムイ]
「あいつは取り返しのつかないことをした。俺達だけじゃない、先生も、士道も、陽牙の事も敵の回した。」
[リー]
「そうだな。俺達がやる必要はないぞ。」
[カムイ]
「この後の処置は陽牙に任せるか。俺はもう家に帰りたいぜ。」
[リー]
「今日は好きなだけ付き合ってやるよ。」
[カムイ]
「おおマジで?!いよっしゃあ!!」
カムイの怒りが爆発し、それを抑える様に言ったリーが姿を小さくしていく。それを見ていた者が約数名。
[陽牙]
「……随分言ってくれるじゃねえの。」
[士道]
「あそこまで言われちゃ流石に怒るわな。」
[ルシア]
「アノオンナ、ユルサナイ。」
[凜祢]
「フフフフフフフ……。」
[ルナ]
「あ、壊れた。」
1人の女性の目は煮えたぎっているマグマのような瞳をし、もう1人の女性はハイライトの無い目をしていた。
[陽牙]
「こうなったらアイツらの分まで勝つぞ。文化祭で落とし前付けてやる。」
[士道]
「ついでに優勝もかっさらうか。」
スゥーと息を吸い込み、叫ぶ。
[陽牙/士道]
「「うおおおおおおおおおお!!!!」」
女性陣は不機嫌なオーラを出し、男性陣は気合いを入れる為に大声を出していた。そして何事も無かったのように入っていく後ろ姿を見ていた竜胆学院の生徒は、
[???(引き気味)]
「えぇと、私男嫌いなんですけどぉ、何か罵倒する気が無くなりましたねぇ……。」
と言っていたらしい。
━━次の日━━
この日は至って普通の平日だった。だが文化祭の準備もあり、特定の生徒だけが集まるだけだった為、それ以外の生徒は家にいた。
[カムイ]
「こんにゃろ!!」
ポチポチッ
[リー]
「そう来ると思っていたぞ。」
ポチポチッ
この2人も家でゲームをしていた。だがいるのは2人ではなく、アンもいた。ルナは今日手伝いがあるらしい。
[カムイ]
「にしても、文化祭の手伝いって大変だねぇ。」
[リー]
「まあ大丈夫だろ。陽牙の事だし。」
[アン]
「陽牙さんの事ですしね。」
prrrrr.prrrrr.
急に電話が来た。掛けてきた人物は士道だった。
[カムイ]
「どうした士道君や。」
[士道]
『えーと、単刀直入に言うと、ルシアちゃん達が目をつけられた。』
[カムイ]
「……は?」
[リー]
「はぁ……。」
士道から発せられた言葉にカムイは疑問を抱き、リーはため息を吐いた。
[士道]
『とりあえず屋上に出てくれ。フラクシナスに転送させるから。』
士道に言われるがまま2人は屋上に出る。出た瞬間フワッと浮く感覚を感じ、気付くとフラクシナス内にいた。そこには士道やフラクシナスのクルーの他にも、友成や魁斗、アクセラレータに美琴もいた。
[カムイ]
「え〜と、どういう事?」
[士道]
「とりあえずこれ見てくれ。」
映像が映し出され、映っていたのは陽牙とルシアとルナだった。どうやら文化祭の準備をしていた時に目をつけられたらしい。
[???]
『あらー?貴女は昨日の会議にいた人ですよねー?』
[ルシア]
『あ、どうも。(チッ……。)』
ルシアは昨日の態度にムカついており、内心舌打ちしていた。
[陽牙]
『ルシアー、ちょっと来てくれー。』
[ルシア]
『はぁーい!!』
愛しの夫に声を掛けられたことにより、テンションが最高超ヽ(゚∀゚ )ノ フォー!!にまで昇った。
[???]
『私も手伝いますぅ。』
[陽牙]
『サンキュー。えーとこれはそこに飾るぞ。』
3人で手伝いながら飾り付けなどをする。
[陽牙]
『手伝いありがとな。流石にこれは1人じゃ無理だわ。』
仕事が終わると、一定時間の休憩が挟まれた。
[???]
『んー貴女可愛いですねー。制服からして来禅ですけどぉ、とりあえず、私は誘宵美九ですぅ。』
[陽牙]
『神領陽牙だ。』
[ルシア]
『鴉羽ルシアです。誘宵さんはここで何を?』
[美九]
『私ね、ステージが好きなんですよー。』
[ルシア]
『ステージ?』
[美九]
『はいー。みんなが私の歌を必要としてくれる。そんな空間が、たまらなく愛おしいんですよー。だから、移動の途中にこの場所を見た時、つい立ってみたくなっちゃったんです。』
[陽牙]
『そうか。』
2人とも興味無さげに聞いていた。そこへ少し離れていた所にいたルナが来た。
[ルナ]
『向こうは終わったわよ。』
[陽牙]
『サンキュー。なら丁度いいし休憩しな。』
[ルナ]
『そうさせてもらうわ。』
休憩を陽牙から貰い、陽牙の隣に座る。その反対側にはルシアがおり、その奥に美九がいた。
[美九]
『貴方も可愛いですねー。あ、私は誘宵美九ですぅ。』
[ルナ]
『銀冠ルナよ。』
[美九]
『皆さんは珍しいですねー。』
[陽牙]
『何が?』
[美九]
『もしかして、私の名前聞いた事ないんですか?』
[ルシア]
『確かアイドルやってたんでしたっけ。私達日頃忙しいのでテレビとかそんなに見れないから分かりませんね。あ、でも宵待月乃ってアイドルなら知ってますよ。』
[美九]
『……。』
[ルナ]
『あーそう言えばカムイがファンだったわね。』
[陽牙]
『アイツの部屋にCDとかポスターとかめっちゃあるからな。まあアイツも1度でもいいからライブとか行きたいって言ってたけど、今見ないしアイツも忙しいしな。管理人の割には。』
[美九]
『へー。そんなの好きなんですか。』
[陽牙]
『ガチもんのファンだなあれは。』
[美九]
『んー。』
美九が何やら考えている様だった。気になりルシアが問う。
[ルシア]
『どうかしましたか?』
[美九]
『私決めましたぁ。3人とも明日から竜胆寺に通ってください。』
[陽牙/ルシア/ルナ]
『『『……は?』』』
そして朝に至る。
[士道]
「……って訳よ。」
[カムイ]
「こりゃまた面倒だな。」
[リー]
「まあ陽牙達が乗らないのは何となく分かるけど。」
[美九]
『勿論、お金や学力の問題なら心配しなくても大丈夫ですよー。私がお願いしておきますからねぇ。あ、住所と寸法を教えてくれませんかー?今日中に制服を送らせますよぉ。』
[魁斗]
「コイツ無理やり連れ込もうとすんのか。てか金の使い方がひでえ。」
[陽牙]
『あ、結構です。』
[全員(引き気味)]
「コイツもマイペースだな……。」
[美九]
『「お願い。」』
[全員]
「?!」
美九から発せられた瞬間、奇妙な感覚に襲われた。例えるなら、脳や精神を支配するような感覚に。
[ルシア]
『嫌です。』
[士道]
「即断られてるし。」
[カムイ]
「ま、当然だろうな。」
[美琴]
「あんた達、今の何ともないの?!」
どうやら支配が適応されかけていたのは美琴、魁斗、友成、フラクシナスのメンバーだけだった。
[美九]
『あらぁ……?おかしいですねぇ……3人共ー?「服を脱いで下さい」。』
[ルナ]
『嫌よ。』
3人共、相手をするのが面倒くさくなってきており、そのまま立ち去ろうとする。だがそこで美九が待ったをかけた。
[美九]
『ま、待って下さいよぉ!貴女達はもしかして精霊さんですかぁ?』
[陽牙/ルシア/ルナ]
『『『ちょっと何言ってるか分からない。』』』
[美九]
『だってぇ、私の「おねがい」を聞いてくれないなんて、普通の人がある筈が無いですからー。いえ、寧ろ、精霊さんだったら嬉しいですねぇ。私、自分以外の精霊さんい会ってみたかったんですよぉ。何人かいるんですよねぇ?』
[ルナ]
『そろそろ巫山戯るのも大概にしな。』
ルナが異常なほど冷たい。普段は無愛想ながらも笑顔やデレはあった。だが今はどうか、怒り心頭である。
[美九]
『ねえ、貴女達は本当に何者なんですかぁ?もしかして精霊さん?それともあの魔術師とかいう人のお仲間さん?私と知り合ったのは単なる偶然?それとも何か目的があるんです?』
[ルシア]
『私はぁ!!鴉羽ルシアって名前で、あの人と愛し合う約束をした人間です!!生まれ変わっても、どんな姿であっても、必ず愛すと誓った人間です!!』
[陽牙]
『聞いてて恥ずかしい……。』ボソッ
[ルナ]
『いいじゃない別に。』ボソッ
[ルシア]
『服を脱いで下さい?分かりました脱いであげますよ。』
そう言い衣類を脱いでいく。下には【Luna No.1】と書かれているTシャツを着ていた。だがそれだけではなかった。
[美九]
『あら……貴女……その傷は……?』
服の袖を捲ったり、ズボンの裾を捲ったりした。そこには夥しい数の切り傷などが残っていた。
[ルシア]
『あの時に彼と共に受けた傷です!!私や彼だけじゃない!!私の友達も受けた!!だけど彼はこれ以上の傷を負いました!!それでも彼はこの手を離さなかった!!全てが終わったあの日!!』
腕や脚だけではなく胸や背中、腹にも残っていた。
[陽牙]
『……。』
[ルシア]
『嬉しかった……本当に嬉しかった!!自分よりも他人の為に命を顧みずに庇ってくれたことが!!だけどっ!!貴方はそれを邪魔する!!絶対に行きませんから!!』
[陽牙]
『ルシア……。』
ルシアは涙ぐみながら本音をぶつけていた。紛れもないないルシア本人の物だった。
[ルシア]
『仮にあなたの言ってることが正しかったとして、何をしようとしてるんですか?』
[美九]
『そうですねぇ……私好みの女の子を探す事が目的ですかねー。』
[ルシア]
『それは空間震と関係してると?』
[美九]
『ええ、その通りですよー。あれは私の意思で起こしていますしー、急に歌いたいからアレを起こした訳ですしー。』
[ルシア]
『そんな単純な理由で、貴方のクラスメートが死んだらどうするんですか?元に戻せませんよ?』
[美九]
『それは困りますねー……また私好みの女の子を探すとなると手間が掛かっちゃいますしー。』
[ルシア]
『?!』
[陽牙]
『……。』
[ルナ]
『アンタ……いい加減にしろよ……。』
気付くと、ルナがすごいオーラを纏っていた。そしてその顔は恐ろしいほどに怖かった。
[ルナ]
『さっきから聞いてたら調子に乗って……人の命を何だと思ってるの?!』
[ルシア]
『あなたはその事に罪悪感を感じないんですか?!悲しくないんですか?!』
[美九]
『いえ、悲しいですよー?確かに私にとってのお気に入りの一人かもしれませんねー。でも、彼女も私の事大好きですしー、私の為に死ねるなら本望じゃないですかー?』
その一言で、2人は覚悟を決めた。
[ルシア]
『なら、私は貴方のことを無理やりにでも止めます。実際その人達が本当に望むと思ったら大間違いです。てかその人達が可哀想です。』
[美九]
『面白い事を言いますねー。でもぉ、私を止める事は不可能ですよぉ?貴女が私に勝つなんて事は絶対に有り得ませんからねー。それに、そのまま私と戦おうと考えていたんですぁ?だったら尚更駄目じゃないですかー。女の子は綺麗が一番ですよー。』
[ルシア]
『お気になさらず。少なくとも貴方より強いですし。』
実際そうである。まず彼女の精霊の力で何とも無い時点で手段は1つ絶たれている。だが美九から見れば、ただ虚勢を張っている様にしか見えなかった。
[美九]
『んー……これじゃああんまり勝負になりませんねぇ……でしたら、天央際の一日目で来禅が最優秀賞を取ったら私は貴女の指示に従いますー。でも、ルシアさんが負けた時は貴女は勿論、貴女の知り合いも私の物ですからー。』
[ルシア]
『いいですよ別に。』
[美九]
『あらー?随分と余裕なんですねー。でも、貴女は勝てませんよぉ?何故なら、私はアイドル歌手としても活躍してますから、私がステージに立って女の子のハートを掴むのは確実ですからー。そうですねぇ……ルシアさんも何かステージでやったらどうですー?』
[ルシア]
『分かりました。私には最高のメンバーもいますし。行くよ、ルナ。』
ルシアはそう言い捨てて、ルナと共に外を出ていく。
[美九]
『あらぁ?貴女は一緒に行かないんですかぁ?』
[陽牙]
『1つ言っておくことがあってな。』
[美九]
『何ですかぁ?もしかしてサインですかぁ?』
[陽牙]
『俺は男だ。んじゃあな。』
陽牙もそう言い外へ出ていく。これを聞いた美九は少しだけ不機嫌になったらしい。彼女自身まだ納得していないらしい。
この後、ルシアとルナと陽牙は家に帰った。ルシアとルナは家に帰ると疲れたのか一緒に寝た。それを見た陽牙は素晴らしい絵だと思いながら写真を撮ったらしい。
と、言うことで美九編スタートしました。いやぁ疲れた。あ、今日からテスト期間なのでそんなに書けないかもしれません。
因みに予定だとヒロイン的なやつはカムイです。
美九のヒロイン的なやつ。
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カムイ
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リー
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士道