転生した男がイレギュラーとして過ごすお話し。   作:神領千鶴

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皆さんこんにちは作者です。今回はヒロインは少し急ぎめでヒロイン出します。早く出したかったんですよ!!

[陽牙]
「テスト期間にようやるわ。」

[十香]
「シドー。テスト期間とはなんだ?」

[士道]
「一定の日に行われる最悪の行事だ。」

[作者]
「教え方が雑。それでは、どうぞ!!」






1期
第1話


━━2年後━━

 

[陽牙]

「え〜と今日は···ああそうか。来禅高校の入学式か。そういえば士道と一緒に行く約束してたっけな。」

 

ピンポーン。

 

[陽牙]

「噂をすれば来たか。」

 

[士道]

「おはよう陽牙。今日は来禅高校の入学式だな。」

 

[陽牙]

「そうだな。着替えてくるから少し待ってて。」

 

━━数分後━━

 

[陽牙]

「おまたせ。(しっかし···制服なんて久々だな。)」

 

[士道]

「上は女子の制服なのに、下は男子の制服なんだな。」

 

[陽牙]

「当然だろ?欲情したやつにパンチラさせねーよ。」

 

[士道]

「それじゃあ行くか。あんまし長話してると遅刻しちゃうな。」

 

[陽牙]

「そうだな。」

 

 

 

━━来禅高校玄関━━

 

[陽牙]

「え〜と俺の教室は···1年4組か。士道は?」

 

[士道]

「俺も1年4組だな。改めてよろしくな、陽牙。」

 

[陽牙]

「おう。それじゃあ教室に行くか。」

 

 

━━1年4組の教室━━

 

[陽牙]

席も近いな。こりゃあ暇しなくて済むぞ。」

 

[士道]

「確かに知り合いが近くにいるのって楽だな。」

 

[陽牙]

「士道この後鍛錬するか?終わったあと暇だし、千冬さん達帰っちゃったし。」

 

[士道]

「そうだな〜。飯食ったら行こうかな。」

 

そう。俺達が高校生になる前に千冬さん達は帰っていたのである。暇な時あったらいつでも来てくれと言われ、『俺IS乗れないんですけど。』と言ったら『お前はIS無くても勝てるだろ。』と言われた。んなアホな。因みに士道の剣術の腕はかなり上達した。

 

キーンコーンカーンコーン。

 

[珠恵]

「皆さ〜ん席に着いてくださ〜い。今年から皆さんの担任を務めます岡峰珠恵です。よろしくお願いします~。」

 

この生徒らと同年代にしか見えない童顔と、その小柄な体格をしている先生は岡峰珠恵。生徒からは『タマちゃん』と言われているらしい。

 

[生徒1]

「あ~タマちゃんだ~。」

 

[生徒2]

「やったぜ。」

 

[陽牙]

「タマちゃんはいろんな生徒から好かれてるんだな。」

 

[士道]

「結構緩い先生らしいよ。」

 

[タマちゃん]

「それじゃぁみんな番号順にぃ自己紹介してくださいねぇ。」

 

それぞれが自己紹介を終え、陽牙の番が来た。

 

[陽牙]

「…神領陽牙です。見た目は女ですが男です。少し容姿が変わってると思いますが気にしないでください。」

 

[士道以外]

「……」

 

[士道&陽牙]

「知ってた。」

 

そりゃそうだ。だって白色の髪が腰まで伸びていて目の色が左右で違うってやばいでしょ。どうみても女じゃん。かっこかわいいじゃん。それに下が男の制服で上が女の制服ってのもやばいじゃん。

 

[生徒1]

「はい質問ですっ!!男という証明してください!」

 

[陽牙]

「……何なら今からズボン脱いであげようか?」

 

[生徒1]

「・・・いや。いいです・・・。」

 

[生徒2]

「それじゃあさ!どうやったらそんなに綺麗になれるの?」

 

[女生徒1]

「あ~それ私も気になる!」

 

[女生徒2]

「私も私も!」

 

[陽牙]

「一日4~5食くらいに分けて、朝と放課後にランニングしてます。」

 

[女生徒3]

「それじゃあその腰にある二本の刀は?」

 

[陽牙]

「これはランニングし終わった後に、士道に貸してるやつです。一様真剣ですがちゃんと登録証持ってますし、あくまで護身目的です。」

 

[男子生徒1]

「そうなのか士道?!」

 

[士道]

「うるせぇな殿町。そうだよ。」

 

この逆立てられた髪型をしたノリの良い少年は殿町宏人。士道の友人らしい。

 

[タマちゃん]

「にしても手足にムダ毛が全然ないですねぇ~。羨ましいですぅ~。」

 

[士道]

「それは俺も思った。」

 

[陽牙]

「んまあこんなやつですけどよろしくお願いします。」

 

そして全員の自己紹介が終わると入学式が始まった。(入学式カット)

 

入学式が終わると帰りに士道が質問をしてきた。

 

[士道]

「なあ陽牙〜。1つ聞いてもいいか?」

 

[陽牙]

「んどうした〜?」

 

[士道]

「陽牙ってさ、異世界人だったりする?」

 

[陽牙]

「うんそうだよ〜。」

 

[士道]

「ああやっぱりってえぇぇ?!」

 

[陽牙]

「あれ、気づいてて聞いてきたのかと思った。」

 

[士道]

「いや何となく思うところがあったから、もしかしたらそうなのかな〜って思って聞いてみたんだよ。」

 

[陽牙]

「なるほどね。んまあ士道になら話していいかな。」

 

なので俺は全て士道に話した。自分が転生者である事、能力持ちであることを。

 

[士道]

「しっかし本当にあるんだな〜転生なんて。」

 

[陽牙]

「俺も最初は疑ったよ。けど事実今こうしているって事は信じるしかないんよ。」

 

[士道]

「なんだろう···。少し嬉しい気がする。」

 

[陽牙]

「なんだよ急に。」

 

[士道]

「いや、身近に凄い人がいるってことがね。」

 

[陽牙]

「ふふ。そうか。ありがとうなって時間やべえぇぇぇぇ?!」

 

[士道]

「あ、早く帰らねえと!俺すぐ用意してくるわ!ついでに陽牙の弁当も。」

 

[陽牙]

「マジで?!いやまじで助かる!」

 

そんなにやり取りが続いて、2人は合流するとランニングを始め、終わったら稽古をした。

 

 

━━━次の日の学校━━━

 

[陽牙]

「ゲッ!!今日体育あるのか。そういえば体力テストとか何とか言ってたな〜。」

 

[士道]

「陽牙身体能力おかしいからな。大変な事になるかもな。いやぁ楽しみですねぇヽ(゚∀。)ノ」

 

[陽牙]

「ん〜どうやって誤魔化すか···。」

 

 

そして地獄(?)の体力テストの時間が来た。

 

 

[先生]

「よしゃ!!今日は体力テストだ!みんな記録を出すために本気でやれよ!!」

 

[士道]

「だってよ陽牙wどうする?w」

 

[陽牙]

「···何なら俺と士道でトップ独占するか?お前もかなり上がってるだろ?」

 

[士道]

「当然だろ?何の為にやってきたと思ってるんだ。」

 

無論琴里を守る為だ。

 

[陽牙]

「ならそうするか。いやぁ人の表情を見るのがこんなに楽しみなんてねぇ?」

 

[士道]

「おうおう陽牙のゲスい顔が見えてるぞ。」

 

[陽牙]

「おっといけね。」

 

[先生]

「次ぃ!!神領陽牙!!」

 

[陽牙]

「ん?あぁハイハイ。」

 

最初の種目はソフトボールのようだ。

 

[陽牙]

(いや〜ソフトボールなんて懐かしいなぁ〜。)

 

因みにどうでもいいですが、リア主はソフトボール投げで学校の柵超えて記録書けませんでした。

 

陽牙は懐かしみながらサークルの中に入った。

 

[陽牙]

「ふぅ。よしっ!!」

 

呼吸を整えて、構える。

 

[陽牙]

「でやぁぁぁぁぁ!!!」

 

ヒューン!!···ドーン!!

 

[士道以外]

「······」

 

[陽牙]

「んまぁこんなもんだろ。」

 

[士道]

「ボール壁に刺さってるじゃん。どうすんだこれ。」

 

結果、測定不能になった

 

[先生]

「それじゃぁ次ぃ!!五河士道!!」

 

[士道]

「俺の番か。」

 

陽牙と同じく、サークル内に入り構える。

 

[士道]

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

ビューン!!···キラン。

 

[士道]

「燃え尽きたぜ···真っ白にな。」

 

[陽牙]

「ワーボールッテオホシサマニナレルンダナー(棒)」

 

結果、士道も測定不能になった。

こっからはダイジェストで行こうぜぇぇ⤴︎ ヽ( ▼∀▼)ノ フォー!!

 

 

 

【握力】

 

[陽牙]

「先生、グリップ凹んだ。」

 

[士道]

「あ、ストッパーとれた。」

 

この後先生に怒られた。

 

 

【1500走】

 

[士道]

「なんか···短いな。」

 

[陽牙]

「そりゃ何時もやってるランニングに比べて短いからな。」

 

[士道]

「ちょっともう何回か走ってくる。」

 

[陽牙]

「俺もそうしようかな。」

 

結果みんなの倍走って気分爽★快★

 

そのまま他の種目も終わり、最後の種目の50メートル走になった。

 

[士道]

「1番お前の得意そうなやつじゃん。」

 

[陽牙]

「このまま世界記録更新しようかな。」

 

[先生]

「合図は俺がして、記録は他に生徒にやってもらう。それじゃあ並べ!!」

 

[士道]

「まずは俺か。とりあえず6秒ちょいでいいか。」

 

位置について。よーい···ドンッ!!

 

タッタッタッ!! ピッ!!

 

[計測係]

「ろ、6秒01秒?!」

 

[士道]

「よーし6秒ちょいで俺の勝ち。」

 

[陽牙]

「いや誰と競ってんだよ。次は俺か。せんせーい、世界記録って何秒ですか?」

 

[先生]

「お、陽牙世界記録に挑戦か!!今はウサ○ン・ボ○トの5秒47だな。」

 

[陽牙]

「んじゃ俺5秒40切ります。」

 

[生徒全員(士道以外)]

「おぉ言ったぞ陽牙!!頑張れー!!」

 

[先生]

「もし更新したら飲み物奢ってやるよ。」

 

[陽牙]

「よっしゃ覚悟しろ世界記録!!」

 

[女生徒]

「陽牙さーん!!頑張ってくださーい!!」

 

[男子生徒]

「いったれ陽牙ぁぁぁ!!!」

 

位置について。よーい···ドン!!

 

タタタタタタタッ!! ピッ!! ザアァァァ!!

 

[陽牙]

「タイムは?!」

 

[計測係]

「ご、5秒35です!!記録更新です!!」

 

[生徒全員]

「うぉぉぉぉやりやがったぞ陽牙!!」

 

[陽牙]

「俺こそがNo.1だ。」

 

[先生]

「おめでとう陽牙。約束の飲み物だ。」

 

[陽牙]

「ありがとうございます。」

 

授業が終わった後、教室に帰ると···

 

[男子生徒1]

「陽牙!是非うちの部活に入ってくれ!!」

 

[女子生徒1]

「陽牙さん!!貴方のファンになりました!!握手して下さい!!」

 

などと言ったことが起きていた。どうやら学校内の生徒も見ていたらしく、すぐにみんなの耳に入ったらしい。俺からしたら嬉しいけどすごい迷惑。

 

[陽牙]

「う、うんありがとう。だけど部活は入れないし、ファンは今のところいらないかな?」

 

[男子生徒2]

「だが俺たちは!!」

 

[女子生徒2]

「諦めることを!!」

 

[生徒全員]

「知らない!!イェエエエイ!!」

 

[士道]

「テンション高いなぁ〜。」

 

[陽牙]

(これが3年間続くのか···)

 

この後めっちゃ迫られた。

 

 

 

 

━━1年後━━

 

[陽牙]

「今日から2年生!!俺は···2年4組か。」

 

[士道]

「俺も4組だ。またよろしくな。」

 

[陽牙]

「そういえばさ士道、俺が前に話したことあるじゃん。」

 

[士道]

「ああ4月10日が運命の日とか何とか言ってたな。今日がその日か。」

 

[陽牙]

「士道は何が起こると思う?」

 

[士道]

「う〜ん。近くで空間震が起こるとか?」

 

[陽牙]

「最悪じゃねぇか?!」

 

 

━━━空間震━━━

広域振動現象。

突如としてその空間にあったモノ全てが削り取られたようになくなる、天災に近い現象が観測されたのが30年前。

最初に観測された時は未曾有の大惨事となったその現象も、それを教訓にして対応策が講じられた上に、空間震そのものの頻度が少なかったこともあり、人々も慣れていった。

 

だが最近は頻度が増えてきている。

 

 

 

[士道]

「まあ余っ程の事がない限りないだろ。」

 

[陽牙]

「そうだといいんだがな〜。」

 

[???]

「·······五河士道。」

 

[士道]

「はいはい僕五河士道です···ってどちら様?」

 

[???]

「·······覚えて、ない?」

 

[士道]

「?????????」

 

[???]

「······そう。」

 

すると話しかけてきた少女厚めの本を取り出し読み始めた。

 

[???]

「···とうッ!!」

 

後ろから声が聞こえた。士道は恐ろしい反応速度で振り返り、腕を払い、足払いをした。

 

[???]

「なぬ?! グハァ!! ガンッ!!」

 

[士道]

「あ、悪ぃ殿町。急に後ろから来るもんだから手加減できなかったわ。」

 

[殿町]

「イテテ···。今のを見る限り元気そうだなセクシャルビースト五河。」

 

[士道]

「誰だよその名前考えたやつ。」

 

[殿町]

「しらばっくれるんじゃねーぞこの淫獣めが!!いつの間に鳶一と仲良くなったんだよ!ん〜??」

 

[士道]

「へ〜鳶一って言うんだ。俺は初めて聞いたな。」

 

[陽牙]

「俺も。」

 

[殿町]

「ならば俺が説明してあげよう!」

 

鳶一折紙。成績は常に学年首席で、この前の模試では全国トップらしい。なんだこんなやつがいるんだよ。俺?もちろん普通だ。中の上だ。

 

[殿町]

「それに去年の【恋人にしたい女子ランキング·ベスト13】で第3位に選ばれてたんだぜ?」

 

[士道]

「そんなやつあったんだ。てか数字中途半端だな。」

 

[殿町]

「主催者の子が13位だったんだよ。」

 

[陽牙]

「ア、ハイ。」

 

[殿町]

「それと【恋人にしたい男子ランキング·ベスト358】もやってたぞ。」

 

[士道]

「そんなに多かったっけこの学校。」

 

[殿町]

「しかも!その両方の一位が陽牙なんだよ!」

 

[陽牙]

「へ~俺なんだ。また珍しい両方なんて。」

 

[殿町]

「その理由が『かっこかわいい!』、『他の人と雰囲気が違う!』、『不良に絡まれた時に助けてくれた』とかetc.」

 

[士道]

「まあまず陽牙に喧嘩を売ることが間違ってるけどな。」

 

[殿町]

「五河は…2位だぞ!ふざけんな!」

 

[士道]

「へ~そうなんだ。てか俺にキレないでくれ。」

 

キーンコーンカーンコーン。

 

[士道]

「……」

(すっげー見られてる。え?俺なんかしたっけ・・・。まあ気にしなくてもいいか。)

 

[陽牙]

(ん~4月10日が運命の日ってまじで何のことだ?やっべぇ考えても全然わからん。)

 

と、陽牙は陽牙で夢の事について必死に考えていた。

 

授業が終わり、昼頃になると生徒が帰っていく。

 

[殿町]

「五河ー、陽牙ー、飯食いに行かねー?」

 

[陽牙]

「うちら先約があるんでパス。」

 

[殿町]

「なぬ!女か!」

 

[士道]

「妹だわ。てかうちらはまだ一度も告白なんて受けちゃいないから。」

 

[殿町]

「陽牙が受けてるだろ。」

 

[陽牙]

「いや受けてない。」

 

[士道]

「ってわけだ。それでお前は来るのか?俺はどうでもいいが、琴里はわからんけど。」

 

すると殿町は少し考えた。

 

[殿町]

「いや、今回はやめておくわ。流石に約束してるところに勝手に行くほど野暮じゃねぇからな。」

 

[士道]

「そうか。」

 

[殿町]

「いやーにしても羨ましいぜ。琴里ちゃん可愛いじゃん。それに加えて一つ屋根の下とか最高じゃん。」

 

[士道]

「毎朝起こしに来るときドロップキックしてくる妹が最高なのか。お前かなりのドMだな。」

 

[殿町]

「い、いやそれはちょっと……」

 

[士道]

「今は鍛えてるから多少は楽だけど、流石に毎日はな……。」

 

『はぁ…』とため息を吐いたときだった・・・。

 

 

ウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーー

 

 

『?!』

 

 

突然のサイレンに俺たちも、ざわついていた教室も静かになった。

 

[陽牙]

「これなんだっけ。戦争の合図だっけ?」

 

[士道]

「いや違うだろ。」

 

『これは訓練では、ありません。これは訓練では、ありません。前震が、観測されました。空間震の、発生が、予測されます。近隣住民の皆さんは、速やかに、最寄りのシェルターに、避難して下さい。繰り返します―』

 

[殿町]

「空間震だってよ?!早くシェルターに行かないと!!」

 

[士道]

「俺達も···って折紙?!そっちはシェルターじゃないぞ?!」

 

[折紙]

「大丈夫。」

 

そう言うと、折紙は去って行った。

 

[陽牙]

「何が大丈夫なのか全然わからん。」

 

[士道]

「今日は昼飯無理そうだな。琴里のやつ···ちゃんと避難してるかな···。」

 

すると士道は携帯を開き電話をした。

 

プルルルルル。プルルルルル。

 

[士道]

「電話に出ねぇ。そうだ!GPS見れば!!」

 

[陽牙]

「どうだ士道、見つかったか?」

 

[士道]

「·······あいつ、ファミレスにいる。」

 

[陽牙]

「はあぁ?!」

 

そこで俺達は朝言ってたことを思い出した。

 

『 絶対だぞ! 絶対約束だぞ! 空間震が起きても・・・・・・・・火事が起きても地震が起きてもファミレスがテロリストに占拠されても絶対だぞ!』

 

[士道]

「すまんが琴里の所に行ってくる!!」

 

[陽牙]

「いや、俺も着いていく。」

 

[士道]

「···いいのか?」

 

[陽牙]

「当然だろ?弟子の安否を気にするのも師匠の務めだ。それに···」

 

何か起きそうな気がするからな。

 

[士道]

「助かる!!」

 

[陽牙]

「士道こっちに来い。」

 

[士道]

「お、おうどうした?」

 

[陽牙]

【テレポート】

 

シュンッ!!

 

[士道]

「···陽牙、いまのって···」

 

そう。着いた場所はファミレスのトイレ。陽牙達がテレポートで来た場所だ。

 

[陽牙]

「話は後だ。早く探すぞ。」

 

そうしてファミレス内、そして付近を探したが一向に見当たらず···。

 

[士道]

「マジでどこ行ったんだ琴里の奴?!」

 

GPSではずっとファミレスを示している。

 

[陽牙]

「···なあ士道。最近琴里の様子が変わったこととかないか?」

 

[士道]

「ん〜平日と休日にどっか行ってて帰りが遅いくらい···あ?!そういえば今日、あいつテレビで空間震について見てた時『 ちょっと予定より早いかな。』って言ってた!!」

 

[陽牙]

(つまり琴里は空間震が来ることを知っていた?そして座標がファミレスから動かないって事は···)

 

[陽牙]

「なあ士道。何となくわかったんだが···」

 

[士道]

「俺もわかった気がする。せーので言うか。せーの···」

 

[陽牙&士道]

「琴里は何かの組織に入っていて、今は上からこの状況を見てる。」

 

[士道]

「やっぱりかあぁぁぁぁぁ!!!」

 

[陽牙]

[全く何やってんだかあのバカは。]

 

[士道]

「とりあえず俺達も避難しよう。話はそれからだな。」

 

[陽牙]

「そうだな。···っ?!」

 

[士道]

「なっ?!」

 

俺と士道の前に大きな紫色に近いものができた。おそらくあれが

 

[陽牙]

「空間震?!」

 

すると空間震は大きくなり、俺達の所まで迫ってきた。このままでは俺だけでなく士道まで死んでしまう。

 

[陽牙]

「それだけはさせねぇぇええええ!!!!」

 

 

━━カチ━━

 

急に時間が止まった。

 

[陽牙]

「な、なんだ?!」

 

周りには何もない。誰もいない。いるのは俺一人。

 

[???]

「···この日を待っていたよ。神領陽牙君。」

 

この声はあの時聞いたものと同じだった。

 

[陽牙]

「お前は···あの時の?!」

 

[???]

「さあ···剣を抜くのです。今こそ、封じられた力を解き放つのです。」

 

[陽牙]

「わ、分かった。」

 

そして剣を抜く。

 

[陽牙]

「ッ?!」

 

何回も抜いてきた2本の刀。今回は何時もとは違う感覚。

 

ドクン···

 

心臓の鼓動が聞こえてくる。

 

ドクン···ドクン···

 

心臓の音が強くなる。

 

[陽牙]

「俺は···この力で士道を、みんなを···」

 

━━━━━助ける!!━━━━

 

その言葉に反応し、世界全体がひかり、元の場所にきた。すると時が徐々に進み始めた。

 

[陽牙]

『大車輪!!』

 

シュイイイイイイイン!! サァァ…。

 

[士道]

「陽牙…お前…。」

 

士道は頭の中が混乱していた。目の前で突如空間振が発生し、陽牙がそれを切ったこと。見た者しかわからないこの現状を理解するのに時間が掛かった。

 

[陽牙]

「どうやらこれが本当の力らしいよ。」

 

[士道]

「空間振を切るって…神業を超えてるよ。…うん?」

 

[陽牙]

「何見てるんだ…ってなんだあれ?女の子と……台座?」

 

空間振が起きた方向を見ると、クレーターが出来ており、その中心に女の子と台座が出現していた。

 

[???]

「む…?」

 

[陽牙]

「あ、こっち見た。」

 

すると少女は台座から身の丈ほどある大剣を取り出してきた。

 

[士道]

「って剣?!」

 

[陽牙]

「ヤバイ!!あれはただの剣じゃないぞ!!」

 

[???]

「ふんッ!!」

 

少女は縦に剣を振った。俺は士道の前に移動しカバーする。

 

[陽牙]

「はぁッ!!」

 

俺はその攻撃を上手く弾いた。多少距離は離れていたが、明らかに剣のリーチでは届かないはずだ。だが現実はそれが届いた。

 

[陽牙]

「あっぶねぇぇぇぇぇ!!ちょっと急に攻撃すんのやめろやァァ!!死ぬかと思ったぞ!!」

 

[???]

「……お前たちもか…。」

 

[陽牙]

「……は?」

 

すると少女はこちらに歩いてきた。

 

[???]

「お前たちも、私を殺しに来たのだろう?」

 

[陽牙]

「ちょっと何言ってるかわからない。」

 

[士道]

「ここでボケかますなよ…。」

 

[???]

「…違うのか?」

 

[陽牙]

「なんで初対面の奴を殺さなくちゃいけないんだよ。」

 

[???]

「今まで会ってきた奴はみんな…。」

 

[陽牙]

「そいつはそいつ。俺は俺だ。流石に初対面の奴は殺さんよ。」

 

すると何処からか機械の音が聞こえた。

 

[???]

「目標【プリンセス】を発見!!攻撃開始!!」

 

空を飛んでいた連中は急に銃を乱射してきた。

 

[陽牙]

「はあッ!!」

 

キンキンキンキンキンキン!!

 

陽牙は銃弾をすべて切ったのである。

 

[???]

「なッ?!まさかあれは…新しい精霊か?!」

 

[陽牙]

「なんか俺勘違いされてない?」

 

言いながら二人のほうに向く。

 

[士道]

「されてるな。」

 

[???]

「貴様…精霊なのか?」

 

[陽牙]

「いや人間だ。あいつらが勝手に勘違いしてるだけ。とりあえず二人とも手を取ってくれ。」

 

[士道]

「ほいよ。」

 

[???]

「わかったのだ。」

 

[陽牙]

「よしっ…!!【テレポート】。」

 

シュン!!

 

[???]

「消失(ロスト)した…?それに新しい精霊に会うなんて…。」

 

[???]

「隊長!!霊波はやはり一つしか出ておりません!!」

 

[???]

「なっ?!まさか人間なのか?!」

 

[???]

「……神領…陽牙。」

 

そこのは鳶一折紙の姿もあった。

 

 

 

 

━━━━陽牙side━━━━

 

[陽牙]

「よっしゃぁ無事に着いたぜぇー!!」

 

[士道]

「陽牙の家にテレポートしたのか。」

 

[???]

「む?…ここはどこだ?」

 

[陽牙]

「ここは俺の家だ。くつろいで構わないぞ。んで早速なんだが…。」

 

俺は少女の方を見る。

 

[???]

「…なんだ。」

 

[陽牙]

「君の名前はなんだ?」

 

[???]

「…名か。そんな物は、ない。」

 

[士道]

「名前ないのか。んじゃぁうちらで付けるか。」

 

[陽牙]

「そうだな~。じゃあ十香だ。」

 

[???]

「…とおか?」

 

[陽牙]

「そう、十香。漢字だとこう書く。」

 

そうして俺は紙に漢字で書く。

 

[陽牙]

「意味は今日が4月10日だからっていうのと、『運命の日』って言われたからな。」

 

[士道]

「確かにいいな。どうだ?」

 

[???]

「そ…そうか……十香…十香……うむ!私の名前は十香だ!」

 

[陽牙]

「あとは苗字だけど・・・」

 

[士道]

「…夜刀神はどうだ?」

 

[十香]

「やとがみ?」

 

[士道]

「十香の髪は夜色してるし、うちらが刀使ってるし、なんか神様みたいだからって感じなんだけどどうかな?」

 

[十香]

「う、うむ!!私の名前は『夜刀神十香』だ!!ステキだろ?」

 

[陽牙]

「ああ。」

 

[士道]

「似合ってるよ。」

 

[十香]

「ありがとう!!シドー!!ヨーガ!!」

 

[陽牙]

「あれ、うちら名前言ったっけ。」

 

[十香]

「2人が呼んでたから私も言ってみたのだ。」

 

[陽牙]

「そ、そうか。んでだ、十香はどういう存在なんだ?」

 

[十香]

「知らん。どれくらい前だったか私は急にそこに芽生えた。それだけだ。記憶は歪で曖昧。自分がどういう存在なのかなと知りはしない。」

 

[陽牙]

「そうなんか…。真っ暗な空間に居る感じか?」

 

[十香]

「確かに、ヨーガの言う事が合っている。あの暗い中で突然目が覚め、気付いたらこの世界にいた。そしてメカメカ団に追い駆けられる嵌めになっていた。」

 

[士道]

「メカメカ団って、あの空飛んでた連中か…って何してるんだ?」

 

[陽牙]

「調べ物だ。俺の事は気にせず続けてくれ。」

 

[士道]

「そ、そうか。それじゃあ十香、俺たちと友達にならないか?」

 

[十香]

「友達?友達とはなんだ?」

 

[士道]

「友達ってのは、一緒に出掛けたりする仲の事だ。」

 

[十香]

「なるほど…なら私と友達になってくれ!!」

 

[士道]

「喜んで!!」

 

[十香]

「うむ。あとは消えるだけだな。」

 

[士道]

「消える?消えるってどういうことだ?」

 

[十香]

「この世界とは別の空間に移るだけだ。あちらの空間に移った瞬間、自然と休眠状態に入ってしまうからな。辛うじて覚えているのは、暗い空間をふよふよと漂っている感覚だ。私にしてみれば眠りにつく様なものだ。」

 

[士道]

「なるほどな。つまり消失するってわけではないのか。よかった。」

 

[十香]

「強制的には起こされる他、長くはいられない。時間が限られているのでな。それに……ヨーガたちが折角私の存在を認めてくれたのだ。私はあの時嬉しかった。それを無駄にしたくない。」

 

[士道]

「…そうか。」

 

[十香]

「それでも…シドーは、みんなはこんな私を認めてくれるのか?」

 

[士道]

「当然だろ?あのメカメカ団は除くけどな。」

 

[陽牙]

「お二人さんちょっと失礼しますよ~。」

 

[士道]

「どうした陽牙。」

 

[陽牙]

「あの空飛んでた連中のことが分かったんでな。それを伝えようとしてたわけだ。」

 

そして俺はメカメカ団…ASTについて話した。

 

[陽牙]

「AST…通称「対精霊部隊(アンチ・スピリット・チーム)」。精霊の撲滅、または殺すをメインにした自衛隊か。着用型接続装置(ワイヤリングスーツ)に顕現装置(リアライザ)に……これは面倒だからパスでいいか。だが、どの道十香やそういう精霊をメインにして殺そうとしてる連中だな。」

 

[十香]

「…っ!!」

 

[陽牙]

「んでもう一つ。どうやら琴里の居場所はファミレスの上らしい。」

 

[士道]

「上?やっぱり空にいたのか?」

 

[陽牙]

「組織の名前はラタトスク。その戦艦フラクシナス。そのリーダーを務めているのは―――お前の妹、「五河琴里」らしい。」

 

そして俺はフラクシナスの画像を見せる。

 

[士道]

「この画像どうやって入手したんだ?それにASTの事も。」

 

[陽牙]

「ハッキング。」

 

[士道]

[ああハッキングか···って堂々と何してるの?!]

 

[陽牙]

「んで、どうやらラタトスクの目的は精霊を保護して、人間と同じ生活をできるようにする事だって。」

 

[十香]

「そ、それは本当か?!」

 

[陽牙]

「ああ。その為に必要なのが霊力を封印することで、その役目が士道らしい。」

 

[士道]

「な、なんで俺なんだ?」

 

[陽牙]

「士道にはどうやら霊力を封印できる能力があるらしい。その封印方法が···うーんこれ言っていいんかな。」

 

[士道]

「そんなにマズイのか?」

 

[陽牙]

「···デートしてデレさせて最終的にキスするんだとよ。」

 

[士道]

「ブゥゥゥゥ?!」

 

思わずお茶を吹き出す士道。

 

[十香]

「だ、大丈夫かシドー?!」

 

[士道]

「あ、ああサンキュー十香。」

 

[陽牙]

「全く、封印するのにキスって頭おかしいのか?そういうのはちゃんと大事な人とやれよ。」

 

[士道]

「そういえば陽牙俺達の倍生きてるからな。」

 

[十香]

「そうなのかヨーガ?」

 

[陽牙]

「その事は後で話す。それより十香、お前はここに居たいか?」

 

[十香]

「···うむ!!勿論だ!!折角ヨーガやシドーがここまでやってくれたんだ!!私も一緒にいたい!!」

 

[陽牙]

「そうか。それじゃあ士道と十香お互いに腕だせ。」

 

[士道]

「お、おうわかった。」

 

[十香]

「分かったのだ。これでいいのか?」

 

[陽牙]

「勿論だ。あとは···」

 

すると2人の腕が発光し、治まったらブレスレットが着いていた。

 

[士道]

「陽牙、これはなんだ?」

 

[陽牙]

「それは精霊の霊力を保管しておく物だ。細工もしてあるから、これが着いてれば暴走とかはないと思うぞ。あと霊力の取り出しは本人が望めば勝手に取れるから。」

 

[十香]

「本当か?!それじゃあ私は?!」

 

[陽牙]

「これからは自由だ。出かけても大丈夫だ。」

 

[士道]

「良かったな十香!!」

 

[十香]

「ああ···本当に···ありがとう!!」

 

[陽牙]

「えーとあとは俺についてか。結構長くなるけど話すよ。」

 

俺は士道に話した事を十香にも話した。話を聞いたら驚いてたよ。そりゃそうか。1度死んでるもんね。

 

[十香]

「そうだったのか···すまないな。そんなこと聞いて。」

 

[陽牙]

「いーや気にすんな。今はお前たちがいるからな。あと十香、出来れば霊装じゃなくてこれと同じ服に着替えてくれ。」

 

[十香]

「うむ。分かったのだ。」

 

その声と同時に十香の体がひかり、来禅高校の制服になった。

 

[士道]

「おお〜似合ってるぞ十香!!」

 

パチパチパチッ!!

 

グウゥゥゥゥ···

 

[陽牙]

「そういえば俺達まだ飯食べてなかったわ。」

 

[士道]

「それじゃあ俺がなんか作るよ。陽牙と十香は少し待っててくれ。」

 

[陽牙]

「(`◇´)ゞアイアイサー!」

 

[十香]

「うむ!分かったのだ!。」

 

士道は料理に取り掛かり、その間俺は十香にこの世界での常識などを教えた。

 

[士道]

「はいおまたせ。どうぞ召し上がれ。」

 

[全員]

「いただきます。」

 

 

[陽牙]

「やっぱうめぇ〜な士道の料理。」

 

[十香]

「うむ!シドーの料理は本当に美味しいな!!」

 

[士道]

ありがとう。作ってよかったよ。」

 

 

━━数分後━━

 

[全員]

「ご馳走様でした。」

 

[十香]

「シドー!!また私に料理を作ってくれ!!」

 

[士道]

「ああ。いくらでも作ってやるよ。」

 

[陽牙]

「さて、そろそろ行くか」

 

[士道]

「行くって何処に?」

 

[陽牙]

「んなもん決まってるだろ?」

 

━━━━━フラクシナスに決まってるじゃん━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回で十香出しました。原作だと士道がフラクシナスに拉致されますが、先に陽牙が拉致しました。封印に関しては士道のキスはもう少し先にしたいと思います。


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