[???]
「……。」
とある電脳空間。そこには一人の少女が漂い、何かを調べていた。彼女が見ている情報はこの世界における全ての事を調べていた。
[???]
「デレさせる、とは何か?……愛される事と解釈。愛されるとは?検索……データベースに明確な参照例無し。検索対象を愛に変更。」
彼女は自分の目的の為に調べ続けた。
[???]
「これは……?」
そこで今まで無かった秘蔵のファイルを見つける。
[???]
「神領陽牙……五河士道……。」
そこからさらに検索していく。陽牙とルシアの[自主規制]のシーンや、士道と凜祢のキスシーンなどといった物を見ていく。
[???]
「愛……愛とは何でしょうか……?この人……この人達について行けば……私は……。」
この瞬間、彼女は強い決意をした。
文化祭が終わり、季節は秋になっていた。殆どの生徒は冬服に着替えてた。そしてこれは下校中だった。
[ルナ]
「寒っ……。」
[陽牙]
「そういえば家コタツねぇから今度電気屋行って買ってこようかな。」
[ルナ]
「コタツっ?!」
目がキラキラしてる。めっちゃキラキラしてる。身長が身長なだけあって幼い子供みたい。※ルシアの妹である。
[ルシア]
「いいねコタツ。何なら学校にも改造して持って行こうよ。」
[陽牙]
「そうするとマジで出られなくなるから辞めとく。」
[リー]
「珍しく真面目なこと言ってる。」
[陽牙]
「お前らから見て俺は何だよ……。」
[カムイ]
「自由すぎる人間?」
[陽牙]
「何でそこハテナ付くんだよ……。」
事実人間かは怪しい。人間離れした身体能力は恐ろしい程高い。
[陽牙]
「ん〜今日どうすっかな。」
[士道]
「なんか予定でもあるのか?」
[陽牙]
「逆になんも無い。依頼は殆ど終わってるし、これといって問題も起きてないし。」
[リーフ]
「確かに最近色々あったからね〜。」
[アン]
「今年になって精霊に沢山会いましたしね。」
[陽牙]
「ん〜〜〜、とりあえずこのまま電気屋にでも行こうかな。」
[士道]
「俺も行こうかな。最近電子レンジが調子悪いんだよな。」
[ルシア]
「私は家に帰っとくよ。コタツ楽しみにしてる。」
[陽牙]
「おう。」
そのまま陽牙達は帰り、士道と二人で車に乗る。そしてそのまま電気屋に向かい、目当てのものをさがす。陽牙は意外とすぐ決めたが、士道の方は数が多いこともあってなかなか時間が掛かった。そしてお金を払い、2人が帰る頃には既に夕方になっていた。
prrrrr. prrrrr.
[士道]
「はいもしもし。」
[令音]
『……やあシン。丁度学校帰りかい?』
[士道]
「学校帰りっていうか買い物帰りですね。それで、珍しく電話してきた理由は?」
[令音]
『……そうだったね。実はね、新しいゲームが出来たんだ。』
[士道]
「ゲーム?」
[令音]
『……シンが使う事の無かったゲーム……本来、君の特訓用の為として作った筈のあの名作「マイ・リトル・シドー」の続編だよ。』
[士道]
「ああ……そういえばそんなのあった気がするな。」
[令音]
『……皆不眠不休で作ってね、是非シンに見てもらいたいんだ。』
[士道]
「作ってくれるのは有難いんですけど、頼むから寝て下さい休んで下さい。特に令音さんはただでさえ不眠症なんですから。」
[令音]
『……取り敢えず家に着いたら連絡を欲しい。他にもヨーガ以外には伝えてあるから、後はこちらで回収する。』
[士道]
「はいはい……。今陽牙の車なんで、陽牙の家の前に着いたら連絡しますよ。」
ピッ
そのまま言われた事を陽牙にも説明する。その時、『無駄な技術の使い道乙』と凄い顔で言われたので笑ってしまった士道であった。
陽牙の家に着き、車を入れ外に出るとフワッっといった感覚があった。そう、フラクシナスが回収する時に感じる感覚だった。
[令音]
「……急に呼び立てて済まなかったね、シン。」
[士道]
「いやまあ別にいいですけど……それよりも新しいゲームって何ですか?てゆうか先生も呼ばれたんですか。」
[魁斗]
「書類作成終わって暇だったから早めに帰った。」
[祐成]
「ゲームって聞くと気になるからね。」
[陽牙]
「要するにここに居るやつ全員暇人なんだな。それでそのゲームは?」
[令音]
「……シンには少し話しているが、ラタトスク謹製の新作、「恋してマイ・リトル・シドー2」のお披露目の為に来て貰った。」
[カムイ]
「なんだギャルゲーか。」
[琴里]
「今度の「マイ・リトル・シドー2」は、スーパーシミュレイテッドリアリティ恋愛ゲームなのよ。」
[士道]
「???」
[琴里]
「簡単に言えばバーチャル体感ゲームよ。処理が複雑で通常のコンピューターでは制御出来無いの。だから、フラクシナスに搭載されたコンピューターが必要って訳。」
[士道]
「それだけの技術があるなら別の事に使った方がいいと思うぞ琴里。」
[陽牙]
「はいは〜いさっさとゲームやりましょうね〜。」
陽牙に急かされるように皆移動する。そのゲームがある部屋は今まで見た事ない特殊な部屋だった。
[令音]
「……ここは「マイ・リトル・シドー2」の為だけの部屋だ。その為に設備を拡張している。」
[祐成]
「僕の部屋もこういう感じにしようかな。」
[琴里]
「それじゃ早速だけど、そこに座って頂戴、士道。設定は令音がやってくれるから、あなたは楽にしてて良いわ。」
[令音]
「……まぁ、ゲームをするだけだ。そんなに緊張する事は無い。」
[ルナ]
「……これって私達も出来るの?」
[令音]
「……済まないがルナ、このゲームは一人用でね。個々の装置を別々に起動する事は出来無いんだ。」
[カムイ]
「じゃあなんで呼んだん?」
[令音]
「……シンがギャルゲーで萌え萌えしている所を、みんなにも見せてあげようと思ってね。」
[士道/凜祢]
「「それは無い。」」
[令音]
「(´・ω・`)」
[陽牙]
「見事なシンクロないすぅ↑」
[リー]
「……早くやんないのか?」
[令音]
「……そうだね。それじゃあシン、これを頭につけてくれ。」
言われた通りに士道は頭に装置を付け、横になる。
[令音]
「……それじゃあじっとしていてくれ。ふむ……よし。では、接続開始だ。」
令音はそのまま操作を続ける。今頃士道も目を閉じている頃だろう。
[令音]
「……む?何だ……?」
[琴里]
「どうかしたの、令音?」
[令音]
「……いや、システムは正常の様だ。恐らく気のせいだろう。では、始めようか。」
令音は気にせずこのまま打ち続けた。だが一部の人からは何か違和感を感じていた。
[祐成]
「ん?何だ今の。」
[リー]
「今のは……。」
[9S]
「……もしかして━━」
9Sが何か思い当たる節があるらしくパソコンを起動する。そのままカタカタとキーボードを打ち込んで行く。それから数秒ほど経った。
[陽牙]
「何か分かったか?」
[9S]
「今士道が入ろうとしてるゲームにイレギュラーが発生してます。正体不明の人物が……二人。」
[陽牙]
「イレギュラー……てことは俺たちと同じ感じか。それじゃあ先生。」
[祐成]
「任せて。それじゃあ魁斗手伝って。」
[魁斗]
「はいはい。」
[陽牙]
「9Sはそのまま様子を見てくれ。」
[9S]
「わかりました。」
[陽牙]
「さて……こっちも準備しておくか。」
これから何かが起こるかもしれないという疑問を抱きながらも、何時でも対処できるようにと準備をする。
━━ゲーム内━━
[士道]
「ん……んんっ……ここは……家……?」
士道がベッドに横になってから数分後、目を覚ます。
[士道]
「えっ……?家……?いやいや待て待て。さっき俺はフラクシナスにいたんじゃ……あ、ここゲーム内か。」
[琴里]
「あら、随分と理解が早いわね。」
突如琴里の声が聞こえる。だが本人が見当たらない。
[士道]
「え?琴里ドコ?」
[琴里]
「直接あなたの意識に向けて通信してるの。ゲームの中だから通信機なんて要らないわ。」
[士道]
「成程理解。にしても……ここがゲーム内なんて思えねぇな。普通に様った感覚あるし。」
椅子に座ったり、机を指でなぞったり、飲み物を飲んだりお菓子を食べたりとした。その行動すべてに感覚がある。
[琴里]
「五感は全て再現されているわ。言ったでしょ、これはスーパーシュミレイテッドリアリティ。ここであなたも世界も現実となんら変わりないわ。」
[士道]
「へ~。」
[琴里]
「正確には、全部データ化してある訳じゃないけどね。オブジェクト……その辺の椅子とか壁とかは士道が自分の記憶から再現しているの。」
[士道]
「妙にリアルな原因はそれか。」
[琴里]
「ま、細かい話は気にしなくて良いわ。それとこの通信だけど、普段より反応が悪いから。」
[士道]
「調子悪いのか?」
[琴里]
「ちょっと違うわね。その電脳空間とこっち━━━現実世界では、時間の流れが違うのよ。そっちでは、体感時間がずっと早いの。そっちで一日過ごしても、現実では数十分みたいな感じね。」
[士道]
「どこぞの精神と時の部屋みたいだな。」
[琴里]
「こうして現実世界と会話している時は、そっちの時間を調節したり、士道の意識に介入してて……とにかく、ある程度は違和感無く話せるわ。でも、普段程細かく指示出来無い。まあ、その為のシュミレータなんだし……士道自身の対応力を上げる訓練だと思いなさい。」
[士道]
「了解。で、何したらいいんだ?」
[琴里]
「そうね……とりあえず家から出ましょう。家の周りを歩いてみたら良いんじゃない。イベントももう実装してあるけど、今回は慣れる事が優先よ。」
[士道]
「あ、そういえばこの世界で天使の力って使えるのか?」
[琴里]
「さっきも言った通りこの世界は士道の記憶からも再現してあるから使えるわ。」
[士道]
「なら急にボス戦になっても大丈夫だな。」
[琴里(ガビーン)]
「そういうゲームじゃないからね?!」
士道はそのまま限界へ行き、靴を履いて外へ出る。そんまま適当にブラブラしているのと、
[殿町]
「ん?おお五河じゃないか。」
[士道]
「よお殿町、さっき向こうにお前の好きそうな女性がいたぞ。」
[殿町]
「情報提供感謝する。」
そのままバビューンと走って行ってしまった。
[士道]
「うわっチョロすぎ。」
[琴里]
「……取り敢えず見なかった事にするわ。」
そのまま進み、琴里と十香を見つける。話してみたが、再現だけあって少し会話に違和感があった。
[士道]
「かなり忠実に再現されてるな。まあ多少の違和感はあったが。」
[琴里]
「流石に私達でも完璧に再現は難しかったわ。」
[士道]
「この流れだと多分学校に行ったら進展ありそうだな。」
そう思い1歩を踏み出そうとすると、
[士道]
「っ?!」
何かの気配を感じバッ!!っと振り返る。
[???]
「……。」
そこには白い女の子が立っていた。
[士道]
(誰だあの子……。記憶にあんな子いたっけな。)
もしかしたらゲームのオリキャラなのかもしれないと思った。だがゲームの鉄則1、人との会話を大切にするというのを思い出す。
[士道]
「……行ってみるか。」
[琴里]
「どうしたのよ士道?」
差程は距離は離れていないと思うのですぐ追いかける。
[???]
「……。」
[士道]
「見つけた。」
[令音]
「……おかしい。ゲームの中でも彼女のデータは無い。だとするなら彼女は一体……。」
[9S]
「……彼女が正体不明の人物の1人です!!」
[陽牙]
「やれやれ、んじゃボチボチこっちも動くかね。」
向こうの世界ではゲームの世界へ入る準備を進める。
[士道]
「なあ……。」
[???]
「……。」
彼女は振り向くが、言葉は発さない。
[士道]
「ここで何してるんだ?」
[???]
「……。」
[士道]
(反応無しか?どうすっかな……。)
幾ら話しても返さないだろうと判断した士道。琴里と令音はバグデータではないかと一言で片付けてしまった。
だが士道はそうだとは思わなかった。あくまで勘だが、彼女は今後の行動に関わると思う。幾らオリキャラだったり後から話しかけられるやつでも、反応がなかったりしたらおかしい。後々話しかけられるキャラならそれらしい言葉をかけてもおかしくないからだ。
[琴里]
「……士道、とりあえずその子は放っておきましょう。そうね、テストプレイも今日の所は終わりよ。」
琴里がそう催促するが、彼女がついに口を開いた。
[???]
「五河士道……フリーダムの1人……。」
[士道]
「?!」
[令音]
「……馬鹿な。そんな筈は無い……そんなデータがある筈が……。」
士道は驚く、否士道だけではない。何故陽牙が立ち上げたフリーダムの事を知っているのか、何故士道の名前を知っているのか。
[士道]
「どうして俺の名前を……。」
[???]
「……貴方に、問います。愛……愛とは何ですか?」
[士道]
「愛か……愛ってのは━━━。」
[???]
「それは人に聞いて分かるものじゃないぞ?お嬢ちゃん。」
2人は振り返る。そこに居たのはいつぞやのおとこの娘である
[陽牙]
「待たせたなぁ!!」
白髪赤目の見た目女性の神領陽牙だった。
━━フラクシナス内━━
[琴里]
「シャットダウンした!?ちょっと令音、どういう事なのよこれ!?」
[令音]
「……ふむ……原因は分からない。だが、シュミレータ自体は動作を続けている。」
陽牙がゲームの世界へ向かってから直ぐ、突如ゲーム画面が黒くなった。
[琴里]
「外部からモニタリング出来ないだけで、中ではシュミレータが動いてる?こっちだけ切り離されたって事!?」
[裕成]
「どうやらそうっぽいね。あとどのくらい?」カタカタ
[9S]
「カタカタカタカタカタカタカタ…………出来ました。これ使って下さい。」
9Sは裕成にUSBメモリを渡す。
[裕成]
「魁斗、そこのPCに指して。」
[魁斗]
「あいよ。」
[裕成]
「後は………これをこうして………こうして……よし。後はこのソフトを起動してと。」ポチ
画面にサークルが表示される。するとサークルの中心の数字がどんどん増えていく。やがて100パーセントになると画面が元に戻り士道たちが再び映る。
[琴里]
「持ち直した?!」
[裕成]
「随分と荒い方法だね〜。やっぱり彼女が原因かな?」
[魁斗]
「そうだろうな。にしてもどうすっかな、もう1人2人向こうに行くか?」
[裕成]
「ここは9S君に行ってもらうしかないでしょ。」
[9S]
「え?僕?」
[裕成]
「勿論。だってAIとアンドロイドが会話するとかレアじゃない?」
[全員]
「確かに。」
[9S]
「僕戦闘とハッキング特化なんですけど……。」
[ルナ]
「は〜い早く行きましょうね〜。」
[9S(ガビーン)]
「え、ちょま……ルナちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
9Sはルナによってる作られたゲートによって無理やり向こうの世界に連行された。
[ルナ]
「Good job!!」
[凜祢(引き気味)]
「ルナちゃん怖いよぉ……」
[裕成]
「この騒動が終わったら実際に論文出してみようかな。」
と、密かに計画していた裕成だった。
━━ゲーム内━━
[???]
「貴方は……?」
[陽牙]
「いや絶対君知ってるでしょ。」
[士道(引き気味)]
「そこは素直に答えてやれよ……。」
[陽牙]
「で、嬢ちゃんは愛が知りたいんだって?」
[???]
「……。」(。_。`)コク
[陽牙]
「それは簡単、『分からない』だ。」
[???]
「『分からない』ですか?」
[陽牙]
「そうだ。愛ってどう表現する?」
[???]
「愛を……表現?」
[陽牙]
「分からないだろ?愛なんて表現の仕方で沢山あるんだ。家族愛、同性愛、恋愛その他諸々。それに他人の愛がどうかなんて分からないだろ?」
[士道]
「確かにそうだな。」
[陽牙]
「だからと言って分からない訳ではない。こういう時こそ自分で知ってみるんだ。」
[???]
「自分で知る……ですか。何を示すものなのか私にとっては必要のある事かもしれません。しかし、愛を知らなければ私として完成する事も不可能です。」
[陽牙]
「愛はプログラムで完成されたものではありましぇん。」
[士道]
「露骨に煽るな。それで、君の名前はなんて言うんだ?」
[???]
「名前……ですか。」
彼女は1度考える。そして数秒後再び口を開ける。
[或守]
「……或守。私の外見データと一致する名称です。」
[士道]
「或守か。覚えておくよ。(外見データと一致?)」
[陽牙]
(外見データと一致って事は、もう1人も或守と同じ姿をして同性なのか?)
陽牙と士道は彼女の言葉に疑問を抱いていた。陽牙に限っては、9Sが言っていた言葉を思い出していた。
[陽牙]
「取り合えず、愛については自分が確かめるべきだ。」
[或守]
「分かりました……対象のアクセスを確認しました。」
[陽牙/士道]
「「え?」」
…………ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
[陽牙]
「ん?」
上空の方から声が聞こえる。その方向へ向くと、またよく知ってる人物がいた。
[9S]
「止ぉぉぉぉぉぉぉぉめぇぇぇぇぇぇぇぇてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
[或守]
「何ですか……あれは?」
[士道]
「9S?」
[陽牙]
「何であいつ空に居るんだ?」
空からの声の犯人は9Sだった。どうやらこの世界に来るときに、座標ずれが起きてしまったようだ。
[陽牙]
「仕方ない。」
マ〇オの壁ジャンを強化した動きをして、9Sをあっという間にキャッチし、地面に降ろす。
[9S]
「有難うございます……。」
[士道]
「いやぁ9Sも災難だな。無理やり送られて挙句の果てに空にスポーンなんて。」
[陽牙]
「……あ、丁度いい。」
[9S]
「え?え?」
[陽牙]
「おい或守嬢、9Sと愛について勉強しろ。」
[或守]
「え……?」
[9S]
「何でぇ??」
[士道]
「AIとアンドロイドのギャルゲーか。もうわけワカメ。」
新たな課題に頭を悩ます2人であった。
━━フラクシナス内━━
[祐成]
「実に素晴らしい!!NPCというのはセッティングされたプログラム、セリフ、行動によって成り立っている。だがそのNPCに自我が宿り、愛に興味を持つとは……これはいい研究結果になりそうだ!!」
そう言いながらどんどん彼らの行動や言動をメモしていき、ついでに映像の録画まで勝手に始めた。彼の横には尋常ではない紙の束があった。
[カムイ]
「熱中するのはいいんだが、これからどうするんだ?9Sも或守に付きっきりになるだろうし、陽牙と士道は出れないし、いや出ようと思えば出れるか陽牙は。」
[リー]
「なら俺が行く。報告とかすればいいんだな?」
[裕成]
「お、本当かい?ならお願いするよ。」
[リー]
「ま、よっぽどの事がない限り大丈夫だろ。」
そのままリーもゲームの世界へ向かって行った。
━━ゲーム内━━
[或守]
「……取り合えず、愛には様々な形があることが分かりました。」
[陽牙]
「よろしい。愛を知るための第一歩だな。」
[士道]
「あとは……実際にデートしたりするしかないよな。」
[陽牙]
「そうだな。映像だけじゃ知るには限度があるからな。」
ここで陽牙と士道がジィーーと9Sの方を見る。
[9S]
「え、何?怖いんですけど。」
[陽牙]
「9S、お前今度から或守とデートしろ。」
[9S]
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ?!?!?!?!?」
[士道]
「それが一番簡単だしな。それに少なくとも或守と一番近いのは9Sだし。」
[9S]
「それはそうですけど……。」
[或守]
「私じゃ……ダメですか?」ウルウル
[9S]
「うっ……。」
[陽牙]
「すげぇ、もう覚えたのか。」
[士道]
「ギャルゲーだな。」
[或守]
「先ほど見せてもらった映像にこの様な行動が含まれていたので真似してみました。」
[陽牙]
「ここにAIとアンドロイドのカップルが誕生しました。」
[士道]
「誰に言ってんねん。」
恋愛に関係ある動画をみたり、陽牙や士道から恋愛について教えてもらったりと、意外と真面目に頑張っていた。
[リー]
「あら、もう夜か。」
リーがゲームの世界に入った時、既に景色は暗くなっていた。
[リー]
「ここは俺が知らない場所だな。どうやって行くか。」
[祐成]
『そこまでは僕が案内するよ。』
[リー]
「助かる。」
そのまま周りの景色を見ながら歩こうとしたら、
[???]
「……。」
[リー]
「あれは……或守……じゃないよな?」
或守の姿を見つけた。だが容姿が似ているだけであって、所々違う。雰囲気も違い、白かった髪は黒くなっており、服も黒くなっていた。リーは気になったので声を掛ける。
[リー]
「なぁ……。」
[或守?]
「!?……ふふ。」
一瞬だけ驚いたが直ぐに軽い笑みを浮かべ、何処かへと走って行ってしまった。
[リー]
「……追うか。」
そのまま彼女が走った方向へリーも走る。生憎祐成がルートを支持してくれていた為すぐに着いた。その場所は高台公園だった。
[或守?]
「追い駆けて来たんだ。今日は色々とびっくりする事がいっぱいね。でも、どうしてあたしを追い駆けたの?もしかして、あたしへの興味?」
[リー]
「まあそんなとこだ。所で、誰だ?」
[或守?]
「あたし?あたしは或守だよ。」
[リー]
「俺の知ってる或守は髪が白くて服も白くて、目の色が蒼だ。」
[或守?]
「へー、実際に会ってるんだ。」
[リー]
「いや、見ただけ。これから会いに行く。」
[或守?]
「会う?もしかして、君はこの世界とは違う現実世界から来たのかな?」
[リー]
「そんなところだ。」
[或守?]
「ふーん。」
そのまま或守?は立ち上がる。
[リー]
「何だ、もうどっか行くのか?」
[或守?]
「あたしはまだやるべき事があるもん。じゃあね、あたしに面白いものを見せてくれたらその時は会えるかな。」
[リー]
「そん時を楽しみにしてるぜ。」
言い終えた時には既に光に包まれ、どこかへ消えて行っていた。
[リー]
「あれが9Sが言ってた正体不明の人物の一人か。」
[祐成]
『一様こっちでも調べてみるよ。とりあえず乱数君はそのまま神領君達の方へ向かっていってくれ。』
リーは返事をしながら指示されたルートを歩いていき、陽牙達の方へ向かう。
皆さんこんにちは作者です。或守インストール編第一話投稿しました。愛を教えてくれって言われたら、皆さんは何を想像しますか?俺はエロい方向のしか出てきません。多分みんなもそうだよね?だったら嬉しいなぁ……。
あ、期末テストの結果はかなり酷いかもしれません。