転生した男がイレギュラーとして過ごすお話し。   作:神領千鶴

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四糸乃編終わりました。なので今回から狂三編です。

[陽牙]
「四糸乃成長しすぎ」

[琴里(引き気味)]
「アンタのせいでしょ。」

[陽牙]
「オラは悪くねぇ!」

[士道]
「···本編に行ってみよう!」


第5話

[陽牙]

「···もう朝か。」

 

陽牙こと神領陽牙は窓から外を見ていた。···裸で。

 

目線を下ろすと隣にはルシアがいた。···裸の。

 

[陽牙]

「···このままじゃ遅刻するな。俺が着替えさせるか。」

 

そう言うと早速行動に移す。まずパンツを履き、シャツを着て制服を着る。次にルシアだ。まずルシアの部屋に行き、下着を探す。···ここか。そんでシャツと制服を持っていく。

 

俺の部屋に帰るとまだ寝てる。寝顔、日の当たり方、布団のめくれ方が何とも素晴らしい。おっといけない、このままじゃ遅刻しちゃうし襲っちゃう。

 

 

 

━━━数分後━━━

 

[陽牙]

「よーし出来た。結構時間かかったな。今日は弁当無しの日か。···よいしょっと。んじゃ行くか。」

 

ルシアをおんぶして家を出る。

 

[士道]

「陽牙おはよう。···どうしてルシアおんぶしてるんだ?」

 

[陽牙]

「昨日の出来事でお疲れだったんでしょうね。」

 

[琴里]

「珍しいわね。普段はそんな事無いはずなのに。」

 

[士道]

「十〜香〜。早く行くぞ〜。」

 

タッタッタッ

 

[十香]

「すまぬ!今日の授業の物の確認をしていた。」

 

[陽牙]

「偉いじゃねぇか。」

 

[十香]

「して、なぜルシアは寝てるんだ?」

 

[士道]

「昨日遅くまで作業してたんだって。」

 

作業じゃなくて運動だけどな。

 

[十香]

「なるほど。ならカバン持ってやろうか?」

 

[陽牙]

「それはマジで助かる。」

 

士道には陽牙のカバン、十香にはルシアのカバンを渡した。

 

[陽牙]

「んじゃ行くか。」

 

 

 

 

━━━2年4組━━━

 

[陽牙]

「ちわーす。」

 

[亜依]

「おは···なんでルシアちゃんおんぶしてるの?」

 

[陽牙]

「昨日遅くまで起きてたからな。それでお疲れなんだろ。」

 

正確には今日の夜明けだが。

 

[麻衣]

「まさか···ヤったの?!」

 

その言葉でみんなの視線が俺に集まる。俺の答えは...

 

[陽牙]

「当たり前だろ?同棲してるし、なんなら俺達夫婦だし。」

 

まだ夫婦ではないが。

 

[亜依]

「大人だ···こんな人数の中で堂々と言えるなんて···」

 

[美衣]

「マジ引くわー」

 

[ルナ]

「早くルシアを席に降ろすわよ。

 

[陽牙]

「はいはい。」

 

ルシアの席まで行き、机で寝るようにする。

 

[リー(引き気味)]

「まさかとは思っていたが、本当にヤったのか。」

 

[カムイ]

「まあこいつららしいんじゃない?」

 

[陽牙]

「ふぁぁぁ〜。俺もねみぃ···」

 

[ルナ(引き気味)]

「アンタらどんだけ遅くまでやってたのよ。」

 

[陽牙]

「夜明けまで。」

 

[カムイ/リー/ルナ]

「···は?」

 

[陽牙]

「だから夜明けまで。」

 

[アン(引き気味)]

「それは眠くなりますよ。」

 

[士道(引き気味)]

「よくそこまで続いたな···。」

 

[陽牙]

「ダメだ、俺は寝ます。おやすみなさい〜。」

 

[十香]

「おやすみなのだ!ヨーガ!」

 

[士道]

「そこは止めようぜ十香···。」

 

ガラガラガラ

 

[珠恵]

「みなさ〜んおはようございますぅ。今日は転校生を紹介します。」

 

そして入ってきたのは女の子だった。黒髪を二つに結わえ、この暑い中、冬服のブレザーをきっちりと着込み、足の黒いタイツが真珠のように白く滑らかな肌を覆っている。

 

 もっとも特徴的なのはその前髪で、異様に長いそれは顔の半分を覆い隠してしまっている

 

[狂三]

「時崎狂三と申します。」

 

そう言ってお辞儀をするのかと思ったら

 

[狂三]

「わたくし、精霊ですのよ。」

 

と一部しか分からない発言してきた。

 

そんな中、平常運転だったのが

 

[士道]

(ああやっぱり?なんか霊力感じるな〜って思ったらそういう事か。)

 

[十香]

(こやつはアホなのか?)

 

[カムイ/リー/ルナ/アン]

((((知ってた。))))

 

などという事を思っていた。十香ちゃん辛辣だな。

 

[珠恵]

「そ、それじゃあ時崎さん、空いている席に座ってくれますか?」

 

[狂三]

「ええ。その前に1つお願いがあるのですけど、わたくし、転校してきたばかりなので、校舎を案内して欲しいのです。放課後でも構いませんので、誰かにお願いして欲しいのですけれど。」

 

[珠恵]

「なるほど。そうですねぇ···それじゃあクラス委員の━━━」

 

[狂三]

「ねえ、お願いできません事?陽牙さん。」

 

なんと狂三は陽牙の席まで来た。だが返答は

 

[陽牙]

「zzz」

 

寝息だった。陽牙は絶賛睡眠なうだった。

 

[狂三]

「···寝てますわね。」

 

[士道]

「ああ陽牙は遅くまで起きてたからな。代わりに案内しよか?」

 

[狂三(引き気味)]

「わ、分かりました。ではお願いしますわ。」

 

そう言って狂三は少し離れた席へ座る。

 

[十香]

「なあシドー、狂三は精霊だと思うか?」

 

[士道]

「俺は思うな。アイツから霊力を感じ取れたからな。」

 

[ルナ]

「士道が言うならそうでしょうね。まあ私達には隠し事なんて出来ないけど。」

 

[ルシア]

「···ん〜?」

 

[アン]

「おはようございます。ルシア。」

 

[ルシア]

「みんなおはよぉ〜えへへ///」

 

[カムイ(引き気味)]

「顔がすごいことになってるぞ···。」

 

[ルシア]

「ん?あれは···」

 

チャキンッ!!

 

[ルナ(ガビーン)]

「お、落ち着いて!まだ何もしてないから!」

 

[アン(ガビーン)]

「大丈夫ですから!とりあえずその剣しまいましょう!」

 

[ルシア]

「む〜···わかった···。」

 

どうやら不満げな様子だ。

 

[カムイ(引き気味)]

「あっぶねぇ···。ここで発動したら大変な事になるぞ。」

 

[リー(引き気味)]

「全くだ···。」

 

その後、特に何もなく昼休みになった。

 

[陽牙]

「···っは!!我、ふっかーつ!!」

 

[士道]

「おはよう陽牙。てかもう飯の時間だぞ。」

 

[陽牙]

「そんなに寝てたのか。まあいいや別に。」

 

[狂三]

「初めましてですわ。」

 

[陽牙]

「ん?」

 

[狂三]

「わたくしの名前は時崎狂三ですわ。」

 

[陽牙]

「ああどうも。神領陽牙だ。」

 

[狂三]

「よろしくお願いしますわ。」

 

[士道]

「こいつ精霊らしいよ。」

 

[陽牙]

「ふ~ん。」

 

[狂三]

「あら、随分とリアクションが薄いのですね。」

 

[陽牙]

「精霊なんていろんな所に居るからな。学校にいたっておかしくないだろ。」

 

現に十香がいい例である。

 

[陽牙]

「んで何が目的だ?わざわざ学校に通うために来たわけじゃないだろ?」

 

[狂三]

「あらあら、警戒されているなんて悲しいですわ。」

 

[陽牙]

「どうせ俺の能力とか士道の霊力がメインだろ?」

 

[狂三]

「まぁ……そこまでお見通しとは…困りましたわ。」

 

[陽牙]

「へ~適当に言ってみたけど当たってたんだ。情報提供有難うございます。」

 

[狂三]

「…誘導されたってわけですか。」

 

[陽牙]

「んまあそんなことはどうでもいいとして、」

 

[狂三(ガビーン)]

「どうでもいいですの?!」

 

[陽牙]

「回りくどいのは嫌いだからどういう目的で俺をどうしたいのかハッキリしたらまた言ってくれや。」

 

[カムイ/リー/ルナ/アン]

((((俺(私)は知ってるけどな。))))

 

[狂三]

「わかりましたわ。」

 

そう言い残して、狂三は次席に戻る。

 

[士道]

「陽牙は狂三の目的が何か知ってるのか?」

 

[陽牙]

「俺記憶弄られてるからわからねぇ。だけどあそこの5人は知ってると思うぞ。」

 

そう言ってルシア達を指す。

 

[士道]

「んまあぶっちゃけ狂三が陽牙の能力奪えると思わんし。何なら返り討ちに遭いそうだし。」

 

[陽牙]

「よくわかってるじゃねえか。」

 

昼休憩の時間が終わり、放課後になると士道は狂三に学校の案内をしていた。陽牙は

 

[陽牙]

「新しい能力でも作るか。」

 

[カムイ]

「ちょっと何言ってるかワカラナイ。」

 

謎過ぎる発言をしていた。

 

[ルナ]

「作るって言っても具体的にどんな能力にするのよ。」

 

[陽牙]

「時間遡行。」

 

[アン(引き気味)]

「時間遡行ですか…。一体何のために?」

 

[陽牙]

「···過去に行って遊んだり?」

 

[リー(引き気味)]

「そのためだけに作るのか。」

 

[陽牙]

「あとは···今の所ねえな。」

 

[ルシア]

「そんなポンポン作っちゃダメでしょ。」

 

[ルナ(引き気味)]

「まず作れることがおかしいから。」

 

なんて雑談をしばらく繰り返してた。気づいたら外は暗くなっていた。時間を見ると既に8時になりそうだった。夕方には帰ってきていたのに、晩飯を忘れているなんていくらなんでも夢中になりすぎだ。

 

[陽牙]

「今日は家に泊まってき。部屋は客室用のがあるからそこで。」

 

[アン]

「ありがとうございます。」

 

そうして今日は陽牙の家に泊まることになった。陽牙はアン午前中の授業のノート見せてもらい写していた。

 

 

 

 

━━━次の日━━━

 

[陽牙]

「···」

 

今日も何時も通りの時間を過ごしていた。

 

空いた狂三の席を除いて

 

[十香]

「狂三のやつ、転校2日目で遅刻とは許されんな。」

 

[折紙]

「来ない」

 

[陽牙]

「ん?」

 

[折紙]

「時崎狂三はもう学校に来ない。」

 

[陽牙]

「へ〜。」

 

ぶっちゃけ無関心。精霊がそう簡単に死ぬわけないじゃん。そんな事を思ってると珠恵先生が入ってきた。

 

[珠恵]

「おはようございます〜。あれ、時崎さんはお休みですか?もう、休む時はちゃんと連絡してくださいよ。」

 

ちょっと怒りながら出席簿に書こうとした瞬間

 

[狂三]

「はい。」

 

扉から声が聞こえた。狂三だった。

 

[珠恵]

「時崎さん、どうして遅刻したんですか?」

 

[狂三]

「来る途中に体調が悪くなってしまいましたわ。今はもう大丈夫ですわ。」

 

[珠恵]

「そ、そうですか。」

 

そんなやり取りを見ていた折紙の表情は驚いていた。

 

珠恵先生の話を聞き終えると士道が話しかけてきた。

 

[士道]

「なあ陽牙、琴里が物流準備室に来て欲しい言って。出来れば他のみんなも連れて。」

 

[陽牙]

「わかった。」

 

そんで陽牙、士道、ルシア、ルナ、アン、リー、カムイ、十香を連れて物理準備室に行った。

 

[陽牙]

「どうも〜2年4組の神領陽牙で〜す。」

 

[琴里]

「来たわね。早速だけど見て欲しい物があるのよ。令音、頼んだわ。」

 

[令音]

「···わかった。」

 

そう言ってディスプレイに映像を流す。

 

[陽牙]

「ASTじゃん。あと、狂三もいんのか。てかこの青髪だれだ?」

 

[琴里]

「それは後で話すわ。問題なのはこの先よ。」

 

映像では狂三が霊装チェンジし、手を上に掲げる。

 

[士道]

「あ···」

 

狂三はビームみたいなものに撃ち抜かれた。そして青髪の少女に身体を刻み込まれていた

 

[令音]

「見ての通りだ。昨日、時崎狂三はAST・崇宮真那に殺害された。重傷とか、瀕死とかではなく、完全に、完璧に、一分の疑いを抱く余地もなく、その存在を消し潰された」

 

[陽牙]

「あの青髪、真那って言うのか。···うん?」

 

目を細める。

 

[ルシア]

「どうかしたの?」

 

[陽牙]

「あの真那ってやつ、随分慣れてるなって思ったんだよ。」

 

よく見ると、トドメを刺す時の真那の表情は無表情だった。

 

[士道]

「にしてもグロいな。」

 

[リー]

「陽牙。」

 

[陽牙]

「なんだ?」

 

[リー]

「これ見てみろ。」

 

そう言われてディスプレイを見る。そこには崇宮真那のプロフィールが。

 

[陽牙]

「アイツDEM出身なのか。目的は···【ナイトメア】を殺すためか。てことはナイトメアは狂三って事か。ん?」

 

画面の右下に少し違和感を感じるサイトがあった為開いてみる。

 

[陽牙]

「···なるほどな。これはどうやら大事になりそうだ。」

 

[カムイ]

「何かあったのか?」

 

[陽牙]

「どうやらアイツの身体には魔力処理ってのをされてるらしい。自分を強くする代わりに寿命を縮めるだとよ。」

 

[全員]

「なっ?!」

 

[陽牙]

「おそらくアイツはその事に気付いてない。つまり今のアイツはDEMの操り人形みたいなもんだな。」

 

[士道]

「真那は狂三を殺すまでその状態って事か···。」

 

[陽牙]

「狂三は俺が何とかするか。真那は士道に任せるわ。」

 

[士道]

「当然だ。人の命を弄ぶやつは許さねぇ。」

 

そう言って部屋を出て教室に戻ると見知った人物がいた。

 

[狂三]

「あら陽牙さんに皆さん御機嫌よう。」

 

[陽牙]

「おう。」

 

[狂三]

「陽牙さん、明日は開校記念日でおやすみでしたわよね?」

 

[陽牙]

「確かな。」

 

[狂三]

「わたくしとデートしてくださいません?」

 

[陽牙]

「···は?」

 

デート?今こいつデートって言った?混乱しながらもルシアの方を見る。ルシアの反応はため息だった。

 

[陽牙]

「···わかった。」

 

[狂三]

「では、明日一○時半に、天宮駅の改札前で待ち合わせでよろしいですか?」

 

[陽牙]

「あいよー。」

 

[狂三]

「では、これで失礼しますわ。」

 

狂三は荷物を持って帰る。今日授業じゃねって思ったが、どうやら明日の事についての連絡事項だけだったのでみんな帰っていた。

 

[陽牙]

「···」

 

[士道]

「狂三の奴、まだ諦めてなかったのか···。」

 

[カムイ]

「まあ頑張るしかないな。」

 

[陽牙]

「はあ···」

 

俺達は士道の家に帰り作戦を立てる。その結果、ルシア達が尾行することになった。士道は折紙から誘われたらしい。なので途中から合流という形になった。

 

 

━━━デート決行日━━━

 

[陽牙]

「あ、いた狂三。」

 

[狂三]

「あら陽牙さん。···なぜミニスカを?」

 

[陽牙]

「家にこれしかない。」

 

[狂三(引き気味)]

「そうでしたの···(ちょっと悔しいですわ···。)」

 

容姿がSルシアなので服もあれしかない。仕方ないうん仕方ない。

 

[陽牙]

「そんじゃ行くか。どこに行くんだ?」

 

[狂三]

「最初は服屋に行こうと思いますわ。わたくしもあまり持っていませんので。」

 

[陽牙]

「おっけー。レッツゴー!」

 

[ルシア]

「陽牙班、無事デート開始しました。尾行を開始します。」

 

[ルナ]

『了解。士道班も開始したわ。』

 

[琴里]

『わかったわ。それじゃあみんな頼んだわ。』

 

こうして複数人によるデートと尾行が始まった。

 

 

陽牙side

 

[陽牙]

「なあなあ狂三さんや、」

 

[狂三]

「どうしました?」

 

[陽牙]

「この服どう思う?」

 

見せたのは白色のレースワンピース。勿論レディースだ。

 

[狂三(引き気味)]

「···まさか、それを着るおつもりですの?」

 

[陽牙]

「当然だろ?見た目が女なら服も女物でいいだろ。」

 

[狂三(引き気味)]

「陽牙さんは、男ですのよね?」

 

[陽牙]

「そうだが。」

 

[狂三(引き気味)]

(何故か悔しい気持ちしかありませんわ···。)

 

尾行side

 

[ルシア]

「ԅ(//́Д/̀/ԅ)ハァハァ♡」

 

[アン]

「ルシア、落ち着いて···。」

 

[ルシア]

「おっといけない、鼻から大量の愛が吹き出る所だった。」

 

だがもう遅い。ルシアの下には少し血溜まりができてる。

 

[亜依]

「あれ?ルシアちゃんにアンちゃんじゃん。こんな所で何してるの?」

 

[ルシア]

「今事情があってヨー君の尾行をしてるの。」

 

ルシアは指を指す。

 

[麻衣]

「まさか浮気?!」

 

[アン]

「それはないので大丈夫です。あれは狂三さんが誘って来たので了承しただけです。」

 

[ルシア]

「それにヨー君は絶対に浮気しないもん。」

 

[3人トリオ]

(((すごい自信ね···)))

 

[アン]

「出てきましたよ。」

 

陽牙と狂三が出てきた。陽牙の服装が白のレースワンピースになっていた。

 

[ルシア]

「これはシャッターチャンスッ!!」

 

[亜依]

「えぇ?!あれ陽牙君なの?!すごいキレイ!!」

 

[麻衣(引き気味)]

「違和感が仕事してくれない···」

 

[美衣]

「マジ引くわー···」

 

[ルシア]

「それじゃあ私達も行こうかな。」

 

[アン]

「ではこれで失礼します。」

 

陽牙side End

 

 

士道side

 

[ルナ]

「折紙、スムーズに動くわね。」

 

[カムイ(引き気味)]

「行く店の殆どに予約を入れてるってすごいな。」

 

[リー(引き気味)]

「そんなレベルじゃないと思うけどな。」

 

[十香]

「むぅ···悔しいが参考になる。」

 

[琴里]

『士道が出てくるわ。予定だとこれで終わりなはずよ。』

 

[カムイ]

「そういえば昼までだっけ。」

 

[士道]

「ふい〜終わった。」

 

[リー]

「お疲れ様士道。」

 

[士道]

「後は陽牙だけか。···面倒な事になってなければいいんだけど。」

 

[ルシア]

「みんな!!」

 

[ルナ]

「ルシア?!え?なんでここにいるの?!」

 

[ルシア]

「話はあと!!ヨー君と狂三が消えたの!!」

 

[全員]

「なっ?!」

 

陽牙と狂三が消えた。つまりルシアとビアンカが尾行してる途中で姿を晦ましたということだ。

 

 

 

陽牙side

 

陽牙はとあるファストフード店に来ていた。

 

[陽牙]

「···狂三の奴、全然帰ってこないな。」

 

狂三はトイレに行くと言ってかれこれ10分近く帰ってきていない。

 

[陽牙]

「どっかに行ったのか?まあいいや探すか。」

 

そう言って陽牙は席を立ち、店をで出る。

 

 

[陽牙]

「···ん?」

 

歩いて数分経った場所、そこで陽牙は違和感を感じた。辺りには異臭がする。それも臭いとかとは別の種類の。

 

[陽牙]

「この匂い···血か?」

 

草木を掻き分け森の中を進む。数分後

 

[陽牙]

「···これか。てかグロいな。」

 

辺り一面には夥しい量の血、そして歪な形をした塊。

 

[狂三]

「もう来てしまいましたの。」

 

目の前には狂三がいた。映像で見た服装、そして彼女の右手には細緻な装飾が施された古式の短銃が握られていた。それは上裸の男に向けられていた。

 

[陽牙]

「どういう状況だこれ。20文字以内で説明よろしく。」

 

[狂三]

「猫を殺そうとしていたのでやりましたわ。」

 

[陽牙]

「OK把握。」

 

陽牙は男の方へ歩き

 

[陽牙]

「アンタ、猫を殺そうとしてたんか?」

 

[男]

「ち、違う!俺らは遊び半分で···」

 

[陽牙]

「遊び半分で生き物の命とっちゃいかんよ。殺される気がないのに殺そうとするのは言語道断だ。」

 

ドガァ

 

そう言って男の顔を蹴る。

 

[男]

「お、お前も化け物━━」

 

ダンッ! ダンダンッ!!

 

[狂三]

「わたくしの陽牙さんを悪く言わないでもらいます?」

 

[陽牙(引き気味)]

「(別にお前の物でもないけどな。) んで狂三さんや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この足を抑えてる手はなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

[狂三]

「きひひ。捕まえましたわ。」

 

[陽牙]

「んなもん見りゃわかるわ。」

 

[狂三]

「あぁ、あぁ、失敗しましたわ。失敗しましたわ。もっと早く片を付けておくべきでしたわ。―――もう少し、陽牙さんとのデートを楽しみたかったのですけれど」

 

[陽牙]

「それで?俺をどうしたいんだ?」

 

[狂三]

「貴方の身体をぜぇぇぇぇぇぇぇぇんぶ私が貰いますわ!」

 

[陽牙]

「残念だったなアホォが!!俺は既にルシアに全てをあげたぞ!!昨日も夜明けまでヤったぞ!!フーハハハハハ!!」

 

狂三は少し赤面していた。そりゃそうだ。目の前でヤりました宣言する奴なんてそうそういねーよ。

 

[陽牙]

「さて、始めるか。(桜、雷で頼む。)」

 

[桜]

(分かりました。)

 

[狂三]

「あら、どうするおつもりですの?」

 

[陽牙]

「見てればわかる。」

 

そう言いながら赤い刀【紅桜】を引き抜く。その刀はビリビリと言った音をたてている。その刀を地面に刺し込むと辺り一面は電気が流れる様に光る。

 

[狂三]

「なっ?!これは?!」

 

狂三の顔が初めて驚愕に染まる。今の狂三は身動きが出来ない。何故なら紅桜が発する力によって麻痺しているから。

 

ガシッ!!

 

[陽牙]

「でりゃああぁぁぁ!!」

 

影みたいな物から生えていた手を掴み、上へ投げる。

 

[???]

「きゃあああああ!!」

 

[陽牙]

「···は?」

 

影から出てきたのはもう1人の狂三だった。

 

[陽牙]

「ああ、なるほど。つまり狂三の分身って事か。」

 

[狂三]

「あら、バレてしまいましたわ。」

 

[狂三分身]

「困るましたわ。」

 

[陽牙]

「狂三は忍者だったのか。」

 

[狂三]

「(∩'-'⊂)(∩'-'⊂)ニンニン って何言わせるのですの!!」

 

[陽牙]

「HA☆HA☆HA☆HA」

 

[狂三]

「はあ···では陽牙さん、デートの続きをしませんか?」

 

[陽牙]

「この状況でやるわけないだろバカかお前は。」

 

[狂三分身]

「あらあら残念ですわ。でも━━」

 

[狂三/狂三分身]

 

「「逃がしませんわよ!!」」

 

2人の狂三が襲いかかってくる。

 

[陽牙]

「はぁ···仕方ない。」

 

シュンッ!

 

狂三が掴みかかってくる寸前で避け

 

[陽牙]

「はあ!!」

 

ドゴォ!

 

[狂三]

「グハァ···」

 

まずアッパーを狂三に決める。

 

[陽牙]

「受け取れ分身体!!」

 

そして怯んだ狂三を分身体に投げつける。

 

[狂三分身]

「チッ!!」

 

分身体の視線が外れた瞬間に間合いに入り

 

[陽牙]

「でやあああぁぁぁぁ!!!」

 

ドゴオオォォォン!!!

 

2人纏めて蹴り技で遠くに飛ばす。

 

[陽牙]

「ナイスホームラン。」

 

[???]

「あら、ナイトメアがいやがりませんね。」

 

[陽牙]

「ん?」

 

上を見ると映像で見た青髪がいた。

 

[???]

「ナイトメアの反応と爆発みたいな音がしたから来てみたのですが逃げたみたいですな。」

 

ナイトメア? 狂三の事か? 残念だったな青髪よ。それは逃げたんじゃなくて俺が吹っ飛ばしただけだ。

 

[陽牙]

「さて、帰るか。」

 

[???]

「あの! すいません!」

 

[陽牙]

「んん?」

 

[???]

「ここに金色の目をした女見ませんでしたか?」

 

[陽牙]

「ああ狂三の事か。」

 

[???]

「知っていやがるのですかナイトメアの事?!」

 

[陽牙]

「知ってるも何もさっきまで一緒にいたし。」

 

[???]

「何処に行ったか分かりますか!」

 

[陽牙]

「蹴り飛ばしたからわからん。」

 

[???]

「蹴り飛ばしたぁ?! ええ?!どういうこと?」

 

[陽牙]

「そのままの意味。」

 

[???]

「人間の女性が精霊に勝つなんてあるんですか···」

 

[陽牙]

「言っておくが男だ。」

 

[???]

「···え?」

 

[陽牙]

「男だ。」

 

[???]

「いやでも━━」

 

[陽牙]

「男だ。」

 

[???]

「···」

 

[陽牙]

「他にないならじゃあな。あ、そうだ。言っておくことがある。」

 

[???]

「何でやがりますか。」

 

[陽牙]

「DEMから抜けた方がいいぞ。それじゃあ。」

 

[???]

「なっどうしてそれを?!」

 

だがその時には陽牙はもう見えなくなっていた。

 

 

━━━出口━━━

 

[陽牙]

「だああああぁぁぁぁ!!俺ふっかーつ!!」

 

[士道]

「陽牙ぁ?!え、どうして此処に···って何その服装。」

 

[陽牙]

「可愛いだろ?今日買ったんだよ。他にも色々買ったぞ。」

 

そう言って買い物袋を見せる。

 

[リー(引き気味)]

「お前狂三とのデートはどうしたんだよ。」

 

[陽牙]

「さっきまでしてたぞ。んでその時に買ったのがこれ。」

 

[アン]

「え?じゃあさっきの爆発みたいな音は···」

 

[陽牙]

「多分俺だな。狂三吹っ飛ばしちゃったし。」

 

[ルナ(ガビーン)]

「工エエェェ!!!!吹っ飛ばしちゃったの?! 」

 

[ルシア]

「ヨー君のレースワンピースえへへへ////」

 

[カムイ]

「ちょちょ!鼻血!!」

 

この後は特に何も起きずに帰れた。

 

 

━━━次の日━━━

 

[狂三]

「あら、陽牙さん、御機嫌よう。」

 

[陽牙]

「おはよう狂三。どうだった俺の蹴りは。」

 

[狂三]

「気持ちよかったですわって何言わせるのです!!」

 

[陽牙]

「なるほど狂三はMと。」

 

[狂三(ガビーン)]

「ちがーう!!」

 

[ルシア]

「私は何時でも歓迎よ!!」

 

[狂三(引き気味)]

「えぇ···。」

 

この人達といると調子が狂う、そう思う狂三だった。

 

[狂三]

「陽牙さん、今日の放課後屋上に来て下さいまし。」

 

[陽牙]

「あいよー。」

 

 

━━━放課後━━━

 

 

[陽牙]

「さて、行くか。」

 

陽牙は現在トイレにいた。狂三が屋上に呼ぶという事は何かしらあるのだろう。

 

[陽牙]

「ん?」

 

ふと違和感を感じる。外を見ると少し赤く暗くなっていた。それと同時に、全身に倦怠感と虚脱感が襲ってきた。だが陽牙には【紅蓮狂刃】の紅蓮による状態異常無効化が付いていたためその感覚はすぐに抜けた。

 

[士道]

「陽牙!!いるか!!」

 

[陽牙]

「士道か。どうした。」

 

[士道]

「話はあとだ!早く来てくれ!」

 

[陽牙]

「お、おうわかった。」

 

普段動揺しない士道がかなり焦ってる。到着した場所は教室だった。

 

[陽牙]

「ルシア!! みんな!!」

 

[ルシア]

「うぅ···ヨー君···。」

 

[陽牙]

「···よし! Rewrite!」

 

そう言ってルシアや他の奴にRewriteを発動する。

 

 

[ルナ]

「助かったわ···。」

 

[士道]

「外を見てきたぞ。学校周囲に特殊な結界が張られてる。発生源は屋上だからおそらく狂三だ。」

 

[陽牙]

「それじゃあ俺と士道で狂三に会いに行く。他の奴は結界を壊せるなら壊してくれ。」

 

[全員]

「了解(なのだ)(よ)」

 

 

 

━━━屋上━━━

 

 

ドカーン!!

 

少し乱暴な開け方をして屋上に到着。

 

[狂三]

「お待ちしておりましたわ。陽牙さん、士道さん。」

 

[陽牙]

「はいどーも陽牙です。」

 

[士道]

「狂三か。早速で悪いんだが結界を解いてくれないか?」

 

[狂三]

「それは無理な事ですわ。」

 

[陽牙]

「まあ狂三が解かなくても勝手に解けるけどな。」

 

そして校庭を指さす。

 

 

[ルシア]

「インスタントアイス!!」

 

[ルナ]

「渦極星!!」

 

[リー]

「オービタルバスター!!」

 

ドカーーーーーン!!!! パリンッ!!

 

 

[狂三]

「なっ···私の結界を···。」

 

[陽牙]

「ってわけだ。」

 

[狂三]

「きひひひひひひひっ!!面白いですわァ! さあ、さあ、おいでなさい! 【刻々帝(ザフキエル)】 !!」

 

掛け声と同時にそれは現れた。狂三の後ろには大きな時計が。だが、その時計には針が無く、文字盤だけしかなかった。

 

[士道]

「【神威霊装・五番(エロヒム・ギボール)】!!」

 

士道の姿がさっきまで制服だったのが天女の服装になり髪が腰まで伸びる。頭には角が二本生える。

 

[士道]

「力を貸してくれ!【灼爛殲鬼(カマエル)】!!」

 

士道の手には炎を纏った剣が握られる。

 

[狂三]

「天使ですの?!(ありえない···彼が天使だけでなく、霊装まで展開出来るなんて···)」

 

[陽牙]

「さ〜て狂三さんや、学校代表として裁きます。」

 

チャキンッ!!

 

[陽牙]

「行くぞ士道っ!!」

 

[士道]

「おう!!」

 

[狂三]

「っち!! 刻々帝【一の弾(アレフ)】!」

 

狂三は自身に引き金を引いて、加速させる。

 

[陽牙]

「遅い!!」

 

キンッ!!

 

狂三が放った影のような弾を弾く。

 

[士道]

「灼爛殲鬼【風斬り・炎】」

 

一閃で熱風を発生させる。その熱さによって、狂三の霊装が一部焼ける。

 

[狂三]

「まだですわ!刻々帝【四の弾(ダレット)】」

 

Ⅳの文字盤から影が現れ自分に撃つ。即座に狂三の霊装は元の通りになった。 

 

[狂三]

「これなら!刻々帝【七の弾(ザイン)】!」

 

銃を陽牙に向ける。瞬間周囲の時間が止まった。…一人を除いて。

 

[陽牙]

(見る限り、停止系の能力だな。これは少し我慢するか。)

 

だが狂三はそれに気づかず引き金を引く。ダダダダダダダダッ!

 

弾が陽牙に届く寸前━━━

 

[陽牙]

(今だ!!)

 

キンキンキンキンキンキンキンキンッ!!

 

[狂三(ガビーン)]

「え……?えええええええええええええ?!」

 

[陽牙]

「残念だったな。俺に時止めは通用しないぜ!!」

 

[士道(引き気味)]

「時停めてる最中に動くなよ···」

 

[???]

「あっはっはっは!!いやー、ざまーねーでやがりますね。ナイトメア。」

 

声が聞こえた方を見ると、先日会った青髪の子がいた。

 

[士道]

「真那じゃん。」

 

[真那]

「無事でやがりますか?」

 

[士道]

「安心しろ。俺の隣にいるやつのおかげで無事だ。」

 

[真那]

「あ!!この前いた変態!!」

 

[陽牙]

「シバくぞクソガキが。」

 

[士道]

「落ち着けえ!! ···んで、真那はどうしてここに?」

 

[真那]

「本当だったらナイトメアを殺しに来たんですけど、なんかその必要がないような気がしたんでね。」

 

[士道]

「そうか。」

 

[狂三]

「もう勝ったつもりですの?きひひひひ。」

 

[陽牙]

「···しょうがねぇ。なら狂三、とっておきを見せてやる。」

 

[狂三]

「あら?どうするおつもりですの?」

 

陽牙はスゥーと息を吸う。

 

[陽牙]

「召喚魔法!!【重力物体199】 !!」

 

すると狂三の上に巨大な口を持つモンスターが出現した。その刹那、狂三は恐ろしい音を立てて地面に叩きつけられた。効果範囲は狂三のいる場所だけだったので他は何ともなかった。

 

[士道(引き気味)]

「お、おい今のって···」

 

[陽牙]

「アトモスだ。」

 

[士道(引き気味)]

「デスよね〜。うんてかここで召喚しない方がいいだろ。」

 

[狂三]

「ザ、刻々帝……【四の弾(ダレット)】」

 

[陽牙]

「まだやるか?」

 

[狂三]

「あ、諦めませんわ!! わたくしの目的の為にも!!」

 

[陽牙]

「そうか。なら━━━」

 

[十香]

「シドー! ヨーガ! 無事か?!」

 

[陽牙]

「全然問題ないZOY☆」

 

扉を見ると十香、ルシア、ルナ、アン、リー、カムイ、がいた。

 

[狂三]

「いきますわよ!! 『わたくしたち』!!」

 

その瞬間、地面から影が出現する。その影は形を形成し、無数の狂三を形成する。

 

[狂三]

「うふふ、ふふ。美しいでしょ?これは私の過去、私の履歴。様々な時間軸の私の姿ですわ。とはいえ『わたくしたち』は再現体に過ぎませんわ。私ほどの力は無いので、ご安心下さい。」

 

[陽牙]

「だったら弱いじゃん。」

 

何故こうも煽ってしまうのか。

 

[狂三]

「そうですわね。確かに貴方にとっては弱いかもしれませんわ。ですが、士道さんにとってはどうですか?」

 

[士道]

「つまり俺狙いか。」

 

[狂三]

「そうですわ。では士道さんから先に頂きましょう!」

 

無数の狂三が士道に向かう。

 

[???]

「反発収束砲!!」

 

上から無数のレーザーが降ってきて、再現体の狂三を襲う。

 

ピュンピュンピュン!!

 

[狂三再現]

「きゃあああああ!!」

 

[陽牙]

「な、なんだ?!」

 

上を見上げる。そこにいたのは

 

[陽牙]

「リーフ?!」

 

[ルシア]

「リーフちゃん?!」

 

[リーフ]

「お久しぶりですね、陽牙君にルシアちゃん。それに皆さんも。」

 

[狂三]

「だ、誰ですの?!」

 

[リーフ]

「どうも、来光リーフと申します。因みに助っ人であと2人来るのでそのつもりで。」

 

[陽牙]

「助っ人?」

 

[???]

「だあああ着いたああああ!!」

 

[???]

「うるせえな。」

 

[陽牙]

「ん?」

 

扉の方からすごい声が聞こえた。

 

[裕成]

「皆さん初めまして。今日から2年2組の担任になる永野裕成です。教科は科学と数学担当です。」

 

[魁斗]

「同じく今日から2年3組の担任になる望月魁斗だ。基本科目はオールだが、主に体育がメインだ。」

 

此処に最強の助っ人が集まった。

 




ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙疲れた〜。

[陽牙]
「おつかれ。」

[作者]
「今回狂三編最初なのになんかすぐ終わりそうだったので、新キャラ出しました。」

[士道]
「無理矢理感がすごいな。」

[琴里]
「ちょっと!!私の出番ないじゃないの!!」

[作者]
「次は狂三編と琴里編やります。」

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