転生した男がイレギュラーとして過ごすお話し。   作:神領千鶴

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皆さんこんにちは作者です。今回は琴里編終わらせます。以上!

[士道]
「ええ?!それだけ?!」

[陽牙]
「コイツに何言ったって無駄だ。」

[作者]
「残念だったな!!」

[琴里]
「ドヤ顔で言うことじゃないでしょ···。あ、本編どうぞ。」


第7話

━━━とあるビル━━━

 

やってきたのは天宮駅前。そこにあるツインビルのB館4階で水着を買ってくれとの事。

 

[陽牙]

「プールか〜。俺学校以外にプール行かねえからな〜。」

 

[士道]

「てかその姿だとどっち着ればいいか分からねえな。」

 

何回も言うが陽牙は男、だが容姿が女なのだ。

 

[陽牙]

「こういう時どうすればいいんだろな。」

 

少し考え事をしていると後ろから足音がした。

 

[陽牙]

「ん?」

 

[士道]

「···折紙。」

 

[陽牙]

(あれ?これ結構不味くね?)

 

今は陽牙、士道、十香、四糸乃、ルシアで行動してる。ルナやアン達はどうやら別行動をしているらしい。ここで問題になってくるのは十香と四糸乃である。彼女はASTに所属している為、精霊にとって敵である。

 

[折紙]

「こんな所で何しているの?」

 

[陽牙]

「仕事だ。」

 

[折紙]

「仕事?」

 

[士道]

「Yes.」

 

[陽牙]

「折紙こそ何しに来たんだ?」

 

[折紙]

「買い物。」

 

[陽牙]

「あ〜なるほどね。(絶対嘘だろ。)」

 

アルティメットストーカーの折紙が買い物で来るとは思えない。いや本当かもしれないけど、ここに士道がいるからね。

 

[十香]

「シドー!」

 

[四糸乃]

「陽牙、さん。」

 

[よしのん]

「やっはー、おまたせー。」

 

[陽牙/士道]

「「あ、」」

 

1番ダメな展開になった。士道も何となく思っていたらしい。

 

[折紙]

「···なぜハーミットと夜刀神十香がいるの。」

 

[陽牙]

「仕事の都合だ。」

 

[折紙]

「それでも━━」

 

[ルシア]

「それじゃあ早く水着を買いましょう!!」

 

今の状況を脱する為にルシアが声をかける。どうやら察していたらしい。

 

[折紙]

「水着を買うの?」

 

[士道]

「そうだが。」

 

すると折紙は何か案を思いつく。

 

[折紙]

「そういえば私は学校指定の競泳水着しか持っていない。」

 

[士道]

「え?」

 

何となく嫌な予感がするが聞いておく。

 

[折紙]

「このままでは、プールや海に行くことになった時困る。」

 

[陽牙]

「まずお前一緒に行くやついるのか?」

 

[折紙]

「うっ···。」

 

[士道(引き気味)]

「お前本当にストレートだな···。」

 

折紙は学校では基本1人である。ASTの連中もいるのだろうが、休みと言える物はおそらくないだろう。

 

[陽牙]

「ま、どうせお前の事だ。放っておいても着いてくるんだろ?」

 

[折紙]

「当然。」

 

[陽牙]

「仕方ない···。十香、四糸乃、いいか? 帰ったらお願いを1つ聞いてやるから。」

 

[十香]

「むう···。わかったのだ。」

 

[四糸乃]

「わかり···ました。」

 

[士道]

「んじゃさっさと選びますか。」

 

 

━━━水着売り場━━━

 

[陽牙]

「さて、マジでどうしようか。」

 

[士道]

「普通に男用でいいんじゃないか?」

 

[陽牙]

「まあ女用だと下がモッコリしちまうからな。」

 

[士道(ガビーン)]

「な〜んで俺が言わないようにしてた事を言っちゃうんですか!」

 

[陽牙]

「んじゃあ下はサーフパンツで上は···パーカーにするか。(傷見られたくねえし。)」

 

[???]

「おめェ、陽牙かァ?」

 

後ろから声をかけられる。

 

[陽牙]

「ん?あ、一方通行(アクセラレータ)。水着買いに来たのか?」

 

[アクセラレータ]

「あァ。知り合いの付き添いでな。」

 

[???]

「アクセラレータ!!ちょっと待って!!」

 

[陽牙]

「げっ!!」

 

[???]

「あ!!この前のスピード違反!!」

 

[士道(ガビーン)]

「ええ?!何してんの?!」

 

[陽牙]

「ラタトスクに行く時にやっちゃったZE☆」

 

[士道(引き気味)]

「一体何キロ出てたんだよ···」

 

[アクセラレータ/???]

「「220キロ。」」

 

[士道(諦め)]

「うん馬鹿だな。」

 

[陽牙]

「ハイハイ私がわるーございました。んで美琴、お前も水着買いに来たのか?」

 

[美琴]

「そうよ。てか貴方もそうなの?」

 

[陽牙]

「ああ。精霊の霊力を封印する為にな。」

 

[士道]

「それって言っちゃまずいんじゃねえか?」

 

[陽牙]

「安心しろ。もうバレてるし何なら向こうから手伝うって言ってきたしな。」

 

[アクセラレータ]

「そういうこった。んまァよろしくな士道。」

 

[美琴]

「よろしくね士道くん。」

 

[士道(引き気味)]

「は、はあよろしく。」

 

[陽牙]

「でも2人とも、やり過ぎはダメだからな。」

 

[アクセラレータ]

「あァ。」

 

[美琴]

「頑張るわ。」

 

[士道]

「2人とも強いのか?」

 

[陽牙]

「めっちゃ強いよ。俺はギリギリ勝てたって感じ。」

 

[アクセラレータ]

「つーか精霊ってどんなやつ何だァ?強いのか?」

 

[陽牙]

「ぶっちゃけアクセラレータからすると弱いと思う。」

 

[士道]

「アクセラレータってどんな能力持ってんだ?」

 

[陽牙]

「ベクトル操作。」

 

[士道(引き気味)]

「···は?」

 

[陽牙]

「ベクトル操作だ。」

 

[士道(引き気味)]

「ベクトルって、あのベクトルか?」

 

[陽牙]

「ああ。」

 

ベクトル

運動量・熱量・光量・電気量など、体表面を覆うように展開される能力の効果範囲に触れたあらゆる力の向きの事である。

 

[士道(引き気味)]

「そんな奴にどうやって勝ったんだよ···。」

 

[陽牙]

「アクセラレータは俺達と同じで人間だから、周りの酸素濃度を薄めた。」

 

[アクセラレータ]

「俺ァ自分でも思っていたが肉弾戦が弱いんだよ。そこをついてきたのは凄かったなァ。」

 

[美琴]

「ハイハイ雑談はそこまでにして、さっさと買うわよ。」

 

[アクセラレータ]

「あァ。」

 

[陽牙]

「あ"い。」

 

[士道]

「了解。」

 

 

その後は他の人と合流してみんなで水着を選んだ。その時にアクセラレータと美琴の事について話した。

 

 

━━フラクシナス━━

 

[士道]

「ふう。とりあえずみんなの水着買い終えたな。」

 

[陽牙]

「途中で喧嘩になったりしなくて良かったわ。」

 

無論十香と折紙の事である。黙らせることは簡単だが、どっちかって言うとアクセラレータとかが黙らせる事になると大変な事になる。

 

[士道]

「···なあ陽牙、俺狂三との戦闘が終わった後、折紙の所に行ったんだよ。」

 

[陽牙]

「ん?何で折紙の所なんだ?」

 

どうやら狂三が発動した〈時喰みの城〉で折紙は病院に運ばれたらしい。それでお見舞いに行ったとのこと。

 

[士道]

「そこで、あいつにどうしてそこまでに精霊を憎むかって聞いたんだ。」

 

[陽牙]

「···」

 

[士道]

「アイツは5年前に精霊に親を殺されたって言ってたんだよ。」

 

[陽牙]

「···」

 

[士道]

「だけど···その親を殺した精霊が炎を纏ってたらしいんだ。」

 

[陽牙]

「···それで?お前は琴里が殺したとでも言いたいのか?」

 

[士道]

「···俺は違うと思うんだ。」

 

[陽牙]

「ならそれでいいじゃねえか。何をそんなに迷う?違うと思うならそれを突き通せばいいだけじゃねえか。」

 

[士道]

「···ありがとう陽牙。あともう1ついいか?」

 

[陽牙]

「なに〜?」

 

[士道]

「俺がその5年前を思い出そうとしても何故か思い出せないんだ。無理に思い出そうとしても変に頭がズキズキする……まるでプロテクトでも掛けられたかの様にな。」

 

[陽牙]

「つまり誰かに弄られたって事か。琴里を精霊にしたやつがやったのかもしれねえな。」

 

[神無月]

「2人とも、隣よろしいですか?」

 

紙コップを片手に持った神無月が現れた。

 

[陽牙/士道]

「「どうぞ。」」

 

[神無月]

「ありがとうございます。それで、明日のデートの方はどうですか?」

 

[士道]

「妹とデートなんて前代未聞ですよ。てか俺デートっていう感じの1度も無いし。」

 

[神無月]

「少し混乱してますね。まあ無理もありませんね。」

 

[士道]

「神無月さん、少し相談いいですか?」

 

良いとの事なので、先程話した事を神無月に話す。

 

[神無月]

「ふむ、記憶がないですか」

 

[士道]

「なんかその時の事件だけ覚えてないので少し気持ち悪いんですよ。」

 

[神無月]

「まあ、そうでしょうね。」

 

[士道]

「へ?」

 

[陽牙]

「ん?」

 

随分意味ありげな発言をする神無月に2人とも変な声を上げる。

 

[神無月]

「実は司令も自身が精霊である事を話した時、同じ事を話していたんですよ。」

 

[士道]

「アイツそんな事まで隠してたのかよ。」

 

[神無月]

「良かったらその時の映像見せましょうか?」

 

[陽牙]

「映像?そんなもんあんのか?」

 

[神無月]

「ええ。確か何処かのテレビ局のヘリが撮影したものだったらしいのですが、公開前にラタトスクがマスターテープを抑えた様です。用意しましょうか?」

 

[士道]

「本当ですか?!お願いします!!」

 

[陽牙]

「俺も見てみようかな。」

 

すぐに3人は休憩スペースから会議を行ったブリーフィングルームに来ていた。そこでコンソールを操作し、映像を出そうとする。

 

[神無月]

「すいませんね、手間取って。副艦長室の端末ならもう少しスムーズに行くのですが。」

 

[陽牙]

「全然問題ない。見れるだけでもありがたいからな。」

 

[士道]

「ここにその映像があるんですか?」

 

[神無月]

「はい。とは言っても、映像そのものはフラクシナスには保管されていません。本部のデータベースにアクセスしている所です。」

 

[士道]

「ネット環境がいいなら副艦長のでもよかったんじゃないですか?」

 

[陽牙]

「画面がそこまで大きくないから細かい映像見るのに適さないんだろ。」

 

[神無月]

「そうです。っと来ました。」

 

映像は上空から撮影したのか火災の光景が映されていた。ヘリの音や爆発音などで、撮影してる人の声はギリギリ聞こえる程度だった。

 

[陽牙]

「···」

 

[士道]

「これは···ヤバいな。」

 

[神無月]

「ここからが問題のシーンです。」

 

ヘリは少しづつ高度を下げる。すると徐々にピントが合っていく。

 

[士道]

「あれは···」

 

[陽牙]

「琴里だな···ん?」

 

[士道]

「どうした陽牙?」

 

映像に違和感を感じた陽牙の顔を見る。その目にはハイライトがなかった。その直後、バタンッ!!と倒れた。

 

[士道]

「陽牙!!」

 

士道も陽牙が見ていた映像を見る。

 

[士道]

「···誰だ···お前は···。」

 

[神無月]

「え?」

 

すると士道に頭痛が襲う。

 

[士道]

「ぐっ······!頭が···!」

 

[神無月]

「だ、大丈夫ですか?!」

 

[士道]

「神無月さん···あの、琴里と俺の、間にいる、やつ···わかります···か?」

 

[神無月]

「え····?何も見えませんよ?」

 

どうやら神無月には見えていないらしい。だが士道にはそこにナニカがいるらしい。

 

[士道]

「そう···です···か。」

 

バタンッっと士道も倒れてしまう。その後神無月さんに2人とも運ばれ、ルシア達に連絡を入れたらしい。

 

 

━━━???━━━

 

[???]

「···なぜあの子まで倒れるのか···。記憶処理をしてたのは彼だけのはず。」

 

ここにいるのはナニカだけ。つまり誰にも聞かれない。

 

[???]

「···あの子の知り合いならば何か知っているのかもしれない。」

 

そう思い、いつ頃行くか考える姿を見る者は誰もいない。

 

 

 

━━━デート当日━━━

 

 

[士道]

「···陽牙のやつ、大丈夫かな。」

 

士道は倒れた後、検査を済ませデートは出来るようになった。陽牙は士道が起きた後に目覚めたが、かなりグロッキーな状態だった。

 

[令音]

『···それを言ったら君もそうだろう。少し前まで寝ていたんだから。』

 

[士道]

「まあそうですね。陽牙は結局どうしたんですか?」

 

[令音]

『···どうやら参加はするらしいけど、今回は無理はしないって言っていたよ。』

 

[士道]

「そうですか。まあ陽牙が無理することはそんな無いし大丈夫か。」

 

[令音]

『···琴里を地上へ送ったそうだ。もうすぐそちらに着くだろう。頼んだよ、シン。』

 

[士道]

「···よしっ!!」

 

気合いをいれる。暫くすると、彼女の姿が見えてきた。

 

[琴里]

「待たせたわね。」

 

[士道]

「おう。にしても普段琴里を見てるけど、今日はいつもより綺麗に見えるな。

 

[琴里]

「あら、それはお世辞かしら?」

 

[士道]

「お世辞だったら絶対に慌ててるし、まず俺はそういうのが苦手だ。」

 

[琴里]

「言う様になったじゃない。前の士道はどうしたんだろうね。」

 

[士道]

「ん?昔の方がいいか?」

 

琴里は一瞬考える。

 

[琴里]

「···いえ、今のままでいいわ。前の士道は考え無しでバカな行動しかしなかったからね。」

 

[士道(引き気味)]

「アハハ···違いねぇ。」

 

[琴里]

「だけど、今の士道はかなり落ち着いてる。状況を即座に判断して、最善の行動をとる最強のおにーちゃんだから。」

 

[士道]

「ありがとう琴里。」

 

[琴里]

「だから···今までいなかった分、一緒にいさせて。」

 

[士道]

「ああ。それじゃあ行こうか。」

 

琴里の手をとり、一緒に駅へ入っていく。

 

[陽牙]

「んじゃ行くか。」

 

[ルシア]

「···ヨー君大丈夫?」

 

[十香]

「あまり無理はダメだぞ?」

 

[四糸乃]

「無理は···ダメです。」

 

[陽牙]

「心配してくれてありがとうな。まあ完璧ではないから無理はしないよ。」

 

[カムイ]

「そういう時だいたい無理するからなお前。」

 

[ルナ]

「まあそうなった無理矢理でも抑えるけどね。」

 

[アン]

「安心して下さい麻痺程度で済む矢撃ちますので。」

 

[陽牙]

「おうおう結構ヤベエなww···っと俺達も行かないとな。」

 

そうして士道が駅に入っていった後に陽牙達も入っていく。その時に、俺達は俺達のする事を確認した。

 

 

━━オーシャンパーク━━

 

[士道]

「···普通に広いな。今日で全部回れるかな。」

 

[神無月]

「あくまで司令の事がメインですからね。」

 

[士道]

「わかってますよ。てかこのインカムって水大丈夫なんですか?」

 

[令音]

「···ああ、完全防水仕様だ。耳から外れないように注意したまえ。」

 

[士道]

「了解っす。あ、来たか。」

 

そうこう話してると奥から琴里がやってくる。ん〜色っぽい風格しとる。

 

[琴里]

「お待たせ」

 

[士道]

「おう。いや〜琴里綺麗になったな〜冗談抜きで。」

 

[琴里]

「アンタのその体が凄いけどね···」

 

士道は中学の頃に陽牙に出会い、その時から琴里やみんなを守るために必死に鍛えていた。その結果、今の士道は無駄な筋肉はほとんど無く、腹筋は見事に割れていた。

 

[士道]

「まあ中学の頃に陽牙に会って、そこから必死にやってきたからな。」

 

[琴里]

「それでここまでになるもんかしら···。」

 

[士道]

「さて、この話はここまでにして、早く行こうぜ!!」

 

[琴里]

「う、うん···。」

 

士道は琴里の手を取って何処かに行ってしまった。琴里はちょっと嬉しそうだった。

 

━━見守り(遊び)side━━

[陽牙]

「アイツらは行ったか。」

 

[十香]

「ヨーガ!!早くするのだ!!」

 

[ルシア]

「ちょちょ十香ちゃん!!声もうちょっと静めて!!」

 

[ルナ]

「まあ楽しみたいのはわかるわ。でもこれも士道と琴里の為だから、今回は我慢してちょうだい。」

 

[十香]

「むう···わかったのだ。」

 

[アン]

「折角だし、泳ぎの練習しませんか?」

 

[十香]

「オヨギ?それは美味しいのか?」

 

[カムイ]

「違う違う。泳ぎってのは、こういうプールとか海を移動する方法だ。」

 

[リー]

「だったら俺は浮き輪持ってくるぞ。十香と四糸乃はまだ初心者だと思うからな。」

 

[???]

「ア、陽牙じゃねェか。」

 

[陽牙]

「んんんんん??」

 

後ろから声をかけられ、振り返ると

 

[陽牙]

「アクセラレータと美琴じゃん。」

 

[美琴]

「やっ!!昨日ぶり!!」

 

[ルシア]

「え?え?ヨー君この人達だれ?」

 

[陽牙]

「それは後で話す。どうする?お前らも来るか?」

 

[アクセラレータ]

「俺ァ構わん。」

 

[美琴]

「じゃあ行こうかな。」

 

[十香]

「おお!!早く行こうではないか!!」

 

[陽牙]

「そんな急かさなくたってプールは逃げないから安心しろ。」

 

陽牙達は遊びながら士道の後をついて行った。途中危ない事もあったがギリギリバレなかった危ない。その後、士道と琴里はジャングルクルーズツアーへ出たみたいだった。

 

 

 

━━士道side━━

 

[琴里]

「随分積極的ね。」

 

[士道]

「こういう事全然なかったからな。これぐらいはしないと。」

 

今日はずっと琴里と一緒にいた。士道はある事を思い出す。

 

[士道]

「あまり重く抱えるな。」

 

[琴里]

「···?」

 

[士道]

「お前が精霊である事には変わらないし、苦しんでるのもわかる。俺だって1度その苦しみを経験したからな。だからここで諦めちゃいけない、暴走に負けるな。灼爛殲鬼だって言ってただろ?今後の生活でその苦しみを小さく出来るって。だからもっと気楽に行こうぜ。」

 

琴里の手を更に握った。僅かだが少し手が震えていた。おそらく琴里自身も怖かったのだろう。

 

[士道]

「さて、まだ時間はあるし色んなところ行こうぜ。」

 

[琴里]

「う、うん。」

 

再び歩き出そうとした瞬間、士道は妙な違和感を感じる。

 

[士道]

「ん?何だこの感じ···何処かであった気がする···。」

 

次の瞬間、何かが士道の前に降ってきた。

 

[士道]

「琴里!!」

 

[琴里]

「きゃっ!!」

 

咄嗟に琴里を抱え、その場から少し前に飛ぶ。その瞬間、後ろから爆発音がする。

 

[士道]

「···はぁ、呆れた。本当に躊躇いなくやるんだなお前は。」

 

士道の見上げた先には、巨大なユニットを背負った折紙がいた。

 

[折紙]

「士道、ここは危険。離れていて。」

 

[士道]

「ああ。お前のせいで危険な目に遭ったよ。いきなりぶっぱなしてきてその言い方はないよなァ?誤射と言える範囲を超えてるよなァ?どうなんだ折紙ィィィィィ!!」

 

鋭い目つきで折紙を睨みつける。琴里はすぐに士道の体から離れようとするが、士道の体から炎が出てないことに気づく。

 

[琴里]

「どうして無傷なの···?」

 

[士道]

「まだブレスレットを付けていたからな、そのお陰で自動的に霊力の壁が出来て守ってくれたんだ。」

 

琴里は士道の腕にはめてあるブレスレットを見る。以前陽牙が霊力を封印する為に付けていたものだ。若干だが十香の霊力と琴里の霊力が残っていたため発動できたらしい。

 

[士道]

「お前何したのか分かってるのかァ?空間震警報も鳴ってないのに一般人まで巻き込んで何してんの?」

 

[折紙]

「それがASTの務め。そして、私がしなくてはならない事。」

 

[士道]

「残念だがそれはASTの務めじゃなくてただの自己満足だ。意味違うぞ。」

 

[折紙]

「お願い士道···離れて!!」

 

ユニットから銃弾が発射される。

 

[士道]

「灼爛殲鬼!!」

 

咄嗟に武器を出現させ、銃弾切っていく。

 

キンキンキンキン!!

 

[折紙]

「なっ···?!」

 

[士道]

「琴里、絶対に離れるなよ。」

 

[琴里]

「いや、私も行くわ。頼ってるだけじゃダメなの!!」

 

[士道]

「···怪我しても知らないからな。」

 

2人は笑い、同時にこう告げる。

 

[士道/琴里]

「「灼爛殲鬼っ!!」」

 

お互いの身体に変化が起き、天女のような霊装、士道は髪が腰まで伸びる。そして琴里は戦斧、士道は太刀を握る。

 

[折紙]

「なぜ···士道が···」

 

折紙にとって復讐対象はイフリート。その正体は士道の妹の五河琴里。···だったはずだが、目の前にいるのはその妹と兄である五河士道だった。

 

[士道]

「今は俺が、俺達がイフリートだ!!」

 

[折紙]

「···」

 

[士道]

「どうした?殺らないのか?」

 

[折紙]

「···」

 

[士道]

「···無視か。それじゃあ琴里、少し場所を変えよう。話がある。」

 

場所は変わってトイレの横。

 

[琴里]

「···話って何よ士道。」

 

[士道]

「折紙の両親は炎の精霊、イフリートに殺されたって。」

 

[琴里]

「っ?! そ···んな···。」

 

激しく動揺する。自分が彼女の親を殺してしまったのかもしれないから。

 

[士道]

「俺はそうだと思わない。俺はお前の事を1番知っているからな。それで琴里は本当に殺してと思うか?」

 

[琴里]

「···殺して···ない···。」

 

[士道]

「お前は殺してない。俺はそう思う。5年前の映像を見たが、あそこにはもう1人いたんだよ。こんな目にあわせたやつがな。」

 

[琴里]

「士···道···。」

 

[士道]

「たとえ他の奴らがお前を否定しても、俺や陽牙達はお前を肯定するからな。」

 

そう言って琴里を抱く。

 

[琴里]

「···ぐすっ。」

 

[士道]

「よしよし、今は泣きたいだけ泣きな。」

 

頭を撫でて琴里を寄せる。それが数秒続いた。

 

[琴里]

「···ごめんね士道、もう大丈夫だわ。」

 

[士道]

「大丈夫だ。それで早速なんだが、

 

 

 

 

お前は俺の事好きか?」

 

 

 

[琴里]

「ふぇ?!」

 

突然の事に変な声を上げてしまう。

 

[士道]

「俺にとってお前は世界一、もうどうしようもなくらい可愛い妹だ。」

 

[琴里]

「そ、そんな事急に言われたって···///」

 

[士道]

「お前は俺の事好きか?」

 

[琴里]

「世界で1番愛して━━んん?!」

 

言いかけてる所で士道にキスをされた。それと同時に5年前の記憶が流れ込んできた。

 

[琴里]

「今のは···」

 

[士道]

「とりあえず今は休みな。かなり無理してるからな。」

 

[琴里]

「ええそうするわ。ありがとう、おにーちゃん。」

 

[士道]

「ああ。」

 

そう言って琴里はフラクシナスに回収された。

 

[士道]

「さてと、終わらせるか。」

 

士道は折紙の所へ戻る。そこにはよく知る人物と最近知った人がいた。

 

[陽牙]

「あ、士道じゃん。どうだった?」

 

[士道]

「ああ無事終わったよ。」

 

[アクセラレータ]

「よォ昨日ぶりだな。」

 

[美琴]

「やっ!!士道くん。」

 

[士道]

「アクセラレータに美琴も来てたのか。」

 

[陽牙]

「てかすげぇ音したから来たけど、ありゃどうゆう事だ。」

 

[士道]

「ああそれがカクカクシカジカ四角いムーヴでな。」

 

[陽牙]

「なるほど把握した。」

 

[アクセラレータ]

「···全然わかんねェ。」

 

[美琴]

「私もよ···。」

 

[陽牙]

「まあ簡単に言うなら━━」

 

少年?説明中···

 

[アクセラレータ]

「···なるほどな。それじゃあ今回は俺がやろうかな。」

 

[陽牙]

「え、なんでだ?」

 

[アクセラレータ]

「お前、まだ完全には回復してないだろ。士道は一様休憩と思ってな。」

 

[陽牙]

「そこまでに知ってるのか···。んじゃあ任せようかな。あ、でも気絶程度に済ませてくれよな。」

 

[アクセラレータ/美琴]

「「頑張る。」」

 

[陽牙/士道(引き気味)]

「「嫌な予感しかしねぇ···」」

 

その先は酷いもんだった。折紙の放った銃弾やらミサイルは全てアクセラレータによって反射され、美琴の電撃でユニットは動くことが難しそうだった。

 

その後駆け付けたASTの連中によって折紙は回収された。

 

 

━━フラクシナス━━

 

[陽牙]

「随分と元気そうだな琴里。」

 

[琴里]

「ええ。まあその、ありがとう。」

 

[陽牙]

「一様俺の封印方法もやってもらうからな。」

 

[琴里]

「ええ、頼んだわ。」

 

そう言われて琴里の腕にブレスレットをはめる。

 

[陽牙]

「早くこの封印方法も完成させないとな〜。」

 

[琴里]

「まだ完成じゃないの?」

 

[陽牙]

「まだな。俺はこういうの苦手だから、まだ式をちゃんとは組み終えてはいないんだ。」

 

[琴里]

「そ。まあ出来たらお願いするわ。」

 

[陽牙]

「あいよー。」

 

 

 

━━夜カムイのマンション屋上━━

 

[リー]

「···もうそろそろだな。」

 

[ルシア]

「そうだね。」

 

[カムイ]

「今度は陽牙の願いを叶えないとな。」

 

[アン]

「大抵の事はやってくれましたしね。」

 

[???]

「···やあ、初めましてかな。」

 

ふと聞き慣れない声が聞こえた。

 

[ルナ]

「···アンタか。」

 

[???]

「···君達は私の事を知っているのか。」

 

[ルナ]

「ええ。貴方が誰かも知ってるし、どういう存在かも知ってる。陽牙は知らないけどね。」

 

[???]

「···どうして彼は知らないんだい?」

 

[アン]

「陽牙さんは記憶処理が施されています。だから士道と一緒で1部の記憶を封印されているのです。」

 

[???]

「···なるほどね。それで君達はどうしてそれを教えないんだい?」

 

[リー]

「それはアイツが望んだからだ。」

 

[???]

「···彼が望んだ?」

 

[カムイ]

「俺達はイレギュラー、つまりこの世に本当は存在しない人間なんだ。」

 

[???]

「···なるほどね。大体わかったわ。」

 

[ルシア]

「そうそう、1つ言っておくことがあるの。」

 

[???]

「···何かしら。」

 

[ルシア]

「君の願い、士道の願い、精霊の願い、そしてヨー君の願いを叶えられるのはヨー君だけだから。それまでは大人しくしてた方がいいわ。もし気になることがあるなら夜にここに来てちょうだい。私は普段ヨー君の家にいるけど、この4人は個々にいるからね。」

 

[???]

「···わかったわ。ありがとう。」

 

そう言ってどこかへ消えてしまった。

 

[カムイ]

「さて、それじゃあ俺達も寝るか。」

 

[ルシア]

「それじゃあみんなおやすみー!!」

 

[アン]

「おやすみなさい。」

 

[ルナ]

「ええ、おやすみ。」

 

[リー]

「ああ。」

 

 




皆さんこんにちは作者です。琴里編終了しました。そして最後にフラグ臭凄い会話入れました。次回からはとうとう凜祢さん出てきます!! やったぜ。
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