NTRと主人公に思われたくないけど、童貞は捨てたい転生者 作:鳩は平和
評価ポイントに色が付いたよぉぉぉ!!ありがとうみんな!!これからも頑張って書いていくね!!
長谷川先生が持つ高級車の助手席……ときおり、道路の段差で車内が揺れるのと同時に長谷川先生の髪の毛も揺れると、長谷川先生の香水の匂いが俺の鼻をくすぶってくる。
「「………」」
無言である……あと少しで俺の家に着くがずっと無言だった。胃が痛い……このプレッシャーは俺には耐えられない。
「そういえば………先生はバロールと知り合いなのですか?」
「うん?………ああ、ちょっと………いや、あいつはよく問題を起こしていたからな」
何か言いにくそうな顔をしている長谷川先生………大丈夫です、すでに困っているので……
「まず、あいつは自身の魔眼で女神たちを支配し、四つん這いにし彼女達の感覚を敏感にした上で、彼女達の尻の上を滑った」
『ウヒヒ、懐かしいな……あいつらの喘ぎ声は格別だったぜ、ギンお前もやってみろよ。絶対にイケるぜ、なんなら教えてやるよ、まず女に際どい水着を着せて、自分の全身に日焼け止め塗りたくって、尻に向かってローラみたいにゴロゴローっとローラーみてえにダイブするんだよ』
バロールは懐かしみ、長谷川先生と俺はため息をついて、現実逃避するように天を仰いだ。
ー○●○ー
自宅に着き、俺は車から降りた。
「すまないが、放課後は私の保健室に来て欲しい…煩悩に塗れたバロールとはいえ魔神だからな」
「はい、わかりました」
つまり、保健室で二人きりだということですね……うーん、これは担任の先生に殺されそうだな。
そして先生はそのまま自分の家に車を運転し、俺は見送りそのまま自分の家に入ひ自室に入り、吸い込まれるようにベットに倒れた。なんか……色々疲れた。
『ウヒヒ、だらしねえな………そんなのだとまた襲撃されるぜ』
「そんなこと………ないと言いたいけど………そもそもの要因はお前なんだよな」
『別に俺サマに身体全部渡したら、魔術も召喚も思いのままだぜ」
そんなこと絶対にさせないし……これからは肌身離さず十字架のアクセサリーを持っていないとダメだな……はあ、またみんなに変な目で見られる。
「とりあえず、昼間は絶対に話すなよ……授業に集中出来ないから」
『分かった、分かった、俺さまは女子高生を堪能しておくぜ』
ああ、こいつ……一刻にも早く切り離さないと俺は絶対に将来セクハラ案件で逮捕されるかも確信した。
「ああ……もう……だめ……寝る」
意識が深い闇の底へと沈んでいく。
『せいぜい、俺を飽きさせないでくれよ……ギン』
その言葉と同時に俺は……寝た。
ー○●○ー
燃ゆる大地を
『話を聞いて』
『あなたはもう戦わなくていい』
『帰りましょう』
『ここはお前が来る場所じゃない』
その全員が亡き者になり、私に語りかけてくる。銀の装甲を纏いし魔剣を操る者を憎んだことがある、自分に力がなく無力だと絶望したことがある。
神も、人も、全てを憎んだことはある。私はかつて、確かに人間が憎かった。自分をでも、仲間を虐殺されたからでもない。それを歴史の
歯止めの利かない欲望は肥大を極め、文明の発展と比例して凶悪かつ苛烈な暴力が支配する弱肉強食の世界そのものが憎かった。
その時だった、空気が震え空間が割れる。ソラが割れる。そしてあり得ざる光景が顕れる。
歪み、撓み、ねじ曲げられながら引き裂かれた───隙間の向こうに何かが在る。大きな瞳にて、私たちを見ている。
あれが………■だ。星を覆う大海の向こう。
空の海さえ渡らんとする大いなる方舟。
それは世界の事象そのもの。曰く、全能の■■。
歪みの空の間隙から《私たち》を覗くあれに私は手を出して伸ばす。
───民も文明も、不要。
───知性も精神も、不要。
───繁栄も滅亡も、全て不要です
空の間隙から機械のような声にて誰かに告げる。
だから、私は捨てたぞ■■■よ。彼らを憎悪するという心を、人類救済のために切り捨てた。
私には全てを消し去る力はない、技術もない、才能もない……だが、わたしには他の人が持たない……干渉性を持つ。孔に干渉し、並行世界、森羅万象を呼び起こし取り込み私の力にする。
正義で救えない悪があるならば、全てを飲み込む悪となり全てを救おう。さあ人よ、今こそ■との訣別の儀を、今ここで■の概念を討ち滅ぼさん。
■■■よ、舞台は整った、さあ始めよう……どちらがその座に座るのがふさわしいのかを……
人よ…… 白く、白く、塩の純白に染まれ。
ー○●○ー
目を覚ますと気分が悪かった………変な夢のせいかな。胃の中を何かでぐちゃぐちゃとかき回されるような不快感さえあった。
『ウヒヒヒ、死んだ人間のように顔が真っ青だぜ、ギン』
「うっさい」
『そう、怒るなよ……わかっているぜ、夢の中でエロい事が出来なかったんだろう』
バロールは悪びれる事なくそういう……ああ、十中八九お前が俺の左目に入ってから明らかにおかしくなった。
昨日のことを思い出すと、深いため息しか出ずにいた、女の子に触る触られると俺が女の子になってしまうこと………
「はあ、今日も休みたいけど、休めば長谷川先生に怪しまれる。かと言って、このまま登校しても、勇者の人や魔族に監視される」
逃げたい……素直に言ってこの町から出て行きたいが、それが一番悪い結果が起きそう。
『ウヒヒヒ、いいこと教えてやるぜ…… アフレイア、今長谷川って名乗っていたか?そいつには彼氏がいたんだぜ』
「はっ?」
なにそれ………そんな描写は原作にはなかった。おかしい………何かがおかしい。野中が何故か俺を気にする。主人公が嫌われず、普通に過ごしていること……
「ちなみに、その彼氏は?」
『ああ、死んだぜ……神同士の戦争で俺もアイツも肉体を失ったからな』
「神同士の戦争?魔族じゃなくて?」
バロールの言葉に首を傾けた………神同士が殺し合いをした?
『まあ、そこらはお前が学校に行きながら話してやるぜ……時計見てみろよ』
バロールにそう言われて時計を見ると、あと30分で確信に学校のホームルームが始まる。
「ああああああぁぉぁぁぁ!!バロール!!そういうのはもっと先に言えぇぇぇ!!」
『ウヒヒヒ!!悪ぃな!!俺は魔神だから、そういう面白いことは最後まで取っておくものなんだよ!!』
冷蔵庫から10秒でチャージできるゼリーを飲みながら学校に向かった。
ー○●○ー
「それじゃ、まずここは………」
な、なんとか授業に間に合った……ぼっちであるために誰も心配する人はいなかったのは少し……そう、ほんの少しだけ悲しかったが………特に気にせずノートにメモを取る。
『さっきの詫びだよ………朝の話を続けるぜ』
「うん………」
『まあ、世界はざっくり言うなら三つに分かれているんだよ。俺たち神がいる世界、魔族が住まう世界……そして、その魔族が神界に攻め込むのを阻止するために作られた人界だ』
そこは知っている、確か魔族の先祖は神々が魔界に堕ちて変異した存在だったはず。
『まあ、神々っていうのは綺麗好きでな、魔界に溜まった汚れをどうしても消したいが、これが傑作なのが、人界が邪魔で魔界に攻め込むのは難しいとき……だから、まずは人界を武力を持って制圧し、魔族を滅ぼす』
本当に神さまは身勝手だな、神界を攻め込まないために世界を作ったが、今度は邪魔だから、その世界を消すとか……
『ウヒヒヒ.魂のゆらめきを感じるな……そうだ、その感情を忘れるんじゃないぜ……まあ、その武力で制圧に9つ陣営に分かれた……思いのほか、人間に復讐したい奴らはいたな、もしくは単純に世界を滅ぼしたい奴と』
「人間に復讐?」
『そうだ、神々の中には主神の座から追い出された、人間に滅ばされた、悪魔に堕とされた、復讐する神の息子である人間を殺したい、そういうやつはたくさんいた……まあ、武力で人界を制圧するのを反対する奴らもいた……そりゃ人間を巻き込んだ内輪揉めだ』
シャーペンで文字を書くのを止めてバロールの話を聞く。
『反対する神は人間に加護を与え、戦力を増やし……そしてついには星までも味方につけた』
「星が味方?」
バロールの言葉は時々理解できない………それじゃまるで、星にも意識があるみたいじゃないか
『そうだ、お前たちだって、死にたくない平和でいたいと願うだろう?それと同じように星だって長生きしたい、死にたくないと願うんだよ……それが人間の背中を後押しするように力を授けた結果、9つの陣営は全て敗北……肉体を失い、不要の存在となり世界の裏側に堕ちたんだよ』
なるほど…………しかし、それと長谷川先生がどういう関係があるのかがわからない。
「気になることがあるん『成瀬!!』は、はい!!」
俺がバロールに質問はしようとした時、突然大声で名前を呼ばれて、ゆっくりとその声の方向へ向けると、こめかみに青筋を浮かび上がらせる社会の先生だった。
「昨日も休んだくせに、偉く余裕だな………そんなに私の授業はつまらないか?」
まあ、楽しくないっちゃ楽しくはないと言いたいがそれを言うと間違いなく目立つ……いや、眼帯をつけている時点で目立っているから俺はもう何も言わない。
「おまえ、放課後は罰として、職員室に来なさい」
ええ、俺放課後は長谷川先生の所に行かなければならないのに、どうしておっさんと二人きりにならないとダメなんだよ、ふざけんなよ!!
これも全てバロールが悪いな。
『─── 何か理不尽な責任転嫁をされた気がするぞ』
ー○●○ー
「たっく、なんで俺がこんな目に……」
ぶつぶつと呟き文句を言いながら俺はプリントを整理する……いっそのこと、魔眼であの教師を支配して……やめておこう。単純に俺の死因が増えるだけだ………
「そうだ、バロール……長谷川先生の彼氏は?」
『うん?ふぁぁ……そうだったな……寝みぃ』
こいつ……俺が作業している間寝ているだと………くそっ!!こんな仕事やってられるかぁぁ!!と全てを投げ出して帰りたい。
『まあ、そいつも一つの陣営の主神として……アフレイア達と敵対したなぁ……俺的には見ていて楽しかったけどな』
バロール自身は十神達が気に入らないから離反したとか……まあ、魔神らしい考えだな。
「よし、終わった!!」
プリントをトントンと机に叩き整理して、俺は扉を開けて教室を出ようとした時──不意に周囲が夜の闇で見えなくなった。困惑の前に周りを警戒をする……
ここ最近本当に失敗しかない……主人東城と魔族ラースの展開を忘れていた。
『ウヒヒヒ、敵か?敵だな』
「ああそうだよっ!!」
眼帯を外すと俺の左目は宝石のように輝く……支配の魔眼はまだ使うべきではない。三回しか使えない上に二回分を消費する……
微かに光る非常灯が、闇の中に浮かび上がる5つの影を浮かび上がったの同時に俺は逃げた。
『おいおい、逃げるのかよ』
バロールは俺の行動に詰まらなそうに問いかけてきた……そうだ、俺は勇者でも英雄でもない……そういうのはしたい奴がすればいい……俺は
武器も才能もない俺がただ偶然にも魔眼を宿した、魔族に狙われてしまっただけ……いっそのことバロールに身体を明け渡して……化け物として殺されるか?
『『銀……』』
『あなたはもう戦わなくていい』
『帰りましょう』
複数の声が聞こえるのと同時に頭痛が走り、立ち止まった。
「……うるさいっ!!なんなんだよっ!!何がしたいんだよっ!!頼むから黙ってくれ!!」
そこには誰もいないはずの声に俺は叫ぶ。正義の味方に憧れた?全ての人を救える……そんな御伽噺はあるはずがない……人は死ぬ誰かを救うということは誰かを助けずに見殺しにする……人なんて大っ嫌いだ、惨めで弱くて……恨みは覚えているくせに恩はすぐに忘れる。
それが
魔族が作った人形が立ち止まった俺に近づいてくる………手に持つそのナイフや鎌で死ぬだろうな、俺は……
『ふん、情けないな』
また声が響いたのと同時に、俺の左腕に激痛が走る。
『此度の戦い、受肉することに成功したことに喜ばしいことだ……が、貴様、何故自我を保っている?』
「本当に……バロールといいこの声といい………俺の身体だっ!!誰にもあげるかも渡す気もないんだよっ!!」
そう言ったのと同時に、俺の手に光が集束し、剣の形を成した。太く肉厚な刃の剣。非常に無活なその武器は、刃の先端が欠け、突きには適さないのは一目瞭然だった。
5つの影が同時に俺に飛びかかってきた。
『ふん、これぐらいっ!!』
鋭き剣閃は五つの影をものともせず影の身体を両断し、影は雲散した。
「うっ、重っ!!」
羽のように軽かった剣は……急に重さを感じ、地面に落とす………なんだよ、この剣は……それにさっきの声は誰なんだよ?。
「これが……バロールの隠された力……」
『いや、俺の力じゃねえな……お前の力じゃないのか?』
パロールの返しに俺は首を横に振る……本当にわからない……あの声も……誰なんだ?
『ふ、ふぁぁ、突然起こされたから、二度寝しよと思ったが、外がうるさくて寝れん……腹が減った』
またさっきの声が聞こえた。
「お前は……お前は誰なんだよ」
『名を尋ねる前に己の名前を名乗るのが通りだろう』
「うっ……成瀬銀……成瀬銀だよ」
姿を現さない人に怒られた………たしかにそうだけど……なんか調子が狂う。
『我が名は
………ええ、日本でも一二を争うほどの有名な神じゃないか………長谷川先生へ………どうやら、俺の体は一癖も二癖もあるかもしれません
Ps
2巻編以降から別作品のキャラが沢山出てきます