トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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今回の話、かなりテンポ重視となっております。
色々忙しく、かなり割愛しました

ではスタートです


第23話 「さんごアート大会開催!」「サンドアートだよ!もう!」

「な〜んかイベントみたいなのやりたいな!」

 

部室で何の脈絡も無く言い出したまなつ

 

「わたし達トロピカる部だけじゃなくて、もっと沢山の皆んなもトロピカれる様な!」

 

まなつは何か案があるか、帝達に目で訴える

 

「それって部活対抗イベントの事か?」

 

「そうそんな感じの!」

 

「それならビーチで出来る様な事は?もうすぐ海開きだし」

 

一同ビーチで出来る事を考え込む

 

「皆んなで出来る事……砂遊びとかは?」

 

「それは無いだろう…」

 

「砂遊び、無くは無いと思う。サンドアートっていうの」

 

まなつの砂遊びから、みのりのサンドアートと出た

 

「サンドアート、サンドアート……さんどアート、さん………さんごアート!!」

 

「プッ!」

 

「痛!?」

 

まなつは吹き出し、さんごアートと言った帝はさんごに頭を叩かれた

 

「コホン。チームごとに作品を作ってその出来を競う大会形式にすれば」

 

「確かにそれ良いな!」

 

「それじゃあ決まりって事で!今回の部活はサンドアート大会!皆んなでトロピカっちゃおう!!」

 

 

 

 

 

////////

 

「これより、あおぞら中学部活対抗サンドアート大会開催しま〜す!」

 

集まったのは5つの部。柔道部、野球部、美術部、料理部、園芸部

 

「この大会は、トロピカる部が主催する初めての校内イベントです。絶対に皆んなでトロピカるぞ!」

 

「大会のルールを説明します。明日の夕方までに部活ごとのチームでサンドアートを完成させる事」

 

「使って良いのは己の肉体とシャベル、後は霧吹きだけ」

 

「優勝は、最後の全員の投票で決めます」

 

「そして優勝賞品は──」

 

みのりが後ろで急いで風船を膨らませていた。

息を切らして膨らませたのは、「トロピカルメロンパン一年分」と書かれた物だった

 

「ちょっとみのりん先輩」

 

みのりの後ろで待機していた帝が、小さな声で呼び掛ける

 

「そんな予算一体何処から出てくるんだ?」

 

「……大丈夫、何とかなる」

 

「最初の間は何だったの?」

 

そんな先行き不安な状態で、部活対抗のイベントが始まった

 

 

 

「わぁ〜綺麗!」

 

ローラはポッドの中から見える、パラグライダーに魅了されていた

 

「人に見られたらマズい事になるから、くれぐれも外には出るなよ」

 

「はいはい、分かってるわよ!!」

 

今回ばかりは人前に出れないローラは、ポットで過ごす事となる

 

「ローラごめんね」

 

「別に、わたし砂遊びに興味なんか無いし。まぁ、優勝賞品のトロピカルメロンパンはちょっと良いかも知れないけど」

 

「じゃあ、優勝出来る様に頑張るね。帝、ローラをお願いね」

 

「だろうと思った」

 

アクアポットに紐を通して帝は首に掛ける。外には出れないが、ポットの中とはいえこれで堂々と正面から外の様子を伺える

 

帝はトロピカる部では無いので、全体のアシスタントとローラの子守として今日は来ている

 

「ところでトロピカる部は何を造るんだ?」

 

「絵に描いて来たよ!」

 

準備の良い事にまなつは、完成図であるスケッチを皆んなに見せる

 

「じゃ〜ん!」

 

「かわ…」

 

さんごが「可愛い」と言おうとしたのだが、あまりにもまなつの絵が個性的過ぎて、言葉が詰まってしまった

 

「どうかな?」

 

「あ、あ…え〜と…」

 

期待されている目に、さんごは皆んなの反応を伺いながら言葉を見つけようとする

 

「…分からない」

 

「画伯だな」

 

「ありがとう帝!」

 

「褒めてないぞ〜」

 

「ちょっと貸して」

 

あすかは、まなつのスケッチを貸して貰い、新しく丁寧な絵で修正してくれた

 

「こういう感じかな?」

 

「「「おぉ〜!」」」

 

「おぉ〜…って感心してる場合じゃないぞ。完成図が出来たなら早くしないと、時間はあっという間だ」

 

「ふん!」

 

帝に言われてそれぞれ取り掛かるが、ローラは何か不機嫌な様子で皆んなの様子を見守る事となる

 

まなつ達がサンドアートを制作中の中、アクアポットではこんな事が繰り広げていた

 

「はぁ…暇ね。それに出るなと言われたら逆に出たくなるのよね」

 

「くるる〜ん」

 

「貴方も飽きちゃったのね…」

 

「くるるん?」

 

「え?『退屈だから外の写真を撮って来て』だって?」

 

くるるんは別にそんな事言ってないが、ローラが外へ出る為の口実を作ろうとする

 

「もうしょうがないわね〜!ちょっと人間いいかしら?」

 

ローラはアクアポットを掛けてる帝に声を掛ける

 

『どうした?』

 

「くるるんが外の写真を撮って来て欲しいから〜……お願い」

 

ローラは目元を潤わせながら上目遣いでお願いする

 

まなつ達なら駄目の一言で片付けるが

 

「よし分かった」

 

ローラの魅力という罠に当然の如く引っ掛かり、外に出してあげる事にした

 

帝の背中に隠れながら、頭に少し膨らみのある胸を乗せてアクアポットの構える

 

「ヤバい、ローラの胸が俺の頭の上に!」

 

「はいはい揺らさないの」

 

2、3枚写真を撮って確認する。まなつ達の笑顔が綺麗に良く撮れていた

 

「…何よ。そんなに砂遊びが楽しい訳?」

 

まなつ達が楽しく作業するのを見て寂しさを感じたのか、ボソリと呟く

 

「ローラ寂しいのか?」

 

「な、何でそうなるのよ!」

 

「ご飯をおわずけにされた犬みたいだったから」

 

「そんなの知らないわよ!!」

 

話してると、まなつ達が何か悩んでるのが気になって近付く。

ローラも急いでポットの中へと戻る

 

「何悩んでんだ?」

 

「ジュゴンのヒレってどんな形だっけ?」

 

「答えたいが俺が知ってると思うか?」

 

「わたしのを見なさいよ!ほら、人魚の世界じゃ常識なんだから」

 

首に掛けてるアクアポットを激しく揺らしながら、ローラが自分の尾鰭をお手本として見る様に言う

 

「…こうかな?」

 

「そうじゃないってば!」

 

「えぇ…難しいよ」

 

「もういい、見てらんないわ」

 

急に拗ね始めて、帝の首を引き摺りながら何処かへ飛んで行ってしまった

 

「ローラ、首締まってる!死ぬ!」

 

「そのまま死になさい」

 

「酷!?」

 

そんなこんなで時間は過ぎて行く

 

夕方となり作業を一度止めにして、明日またやる事となった

 

現状、どの部活のサンドアートは上々といった仕上がり。

この調子なら明日には良い作品が完成出来ると皆んなが思っていた

 

 

 

 

 

////////

 

しかし次の日、作業の続きをしていた所で大雨に見舞われた

 

「すぐ止むといいんだけど…」

 

「天気予報では晴れだったのにな」

 

「このままじゃ、サンドアートが崩れちゃうよ」

 

雨が次第に強くなっていく。それを見て、他の人の表情から不安が溢れ出す

 

「ッ!」

 

「おいまなつ!」

 

一目散にまなつが駆け出した。まなつがやろうとしてる事はすぐに分かる。

しかし、雨を避けようと日傘で対処しようにも風で飛ばされて使い物にならない

 

傘で姿が見えなくなったまなつだが、少しすると何処へ飛び出して行った

 

「まなつどうしたんだろう?」

 

さんごが疑問に思ってると、美術部のサンドアートが崩れ始めた

 

「早く手を打たないと…」

 

頭を悩ませてると、大きな物を抱えてまなつが戻って来た

 

「あれって確か…」

 

帝はまなつが手にしてる物に心当たりがある

 

それは昨日、空でパラグライダーが使用していたパラシュートだった。

それを被せて雨を防ごうとする

 

「わたし達も手伝うぞ!」

 

あすかの言葉で全員が雨風防げる様に、まなつの手伝いをしてサンドアートを覆い隠す

 

 

 

少し離れた場所では、その様子をオッカマーが見ていた

 

「あらまぁ、やる気のある事をするわねぇ〜。そういうの見ると、壊したくなるのが性なのよ!」

 

 

「出番よ──ゼンゼンヤラネーダ!」

 

近くにあるテトラポッドを媒体として、ゼンゼンヤラネーダを生み出した

 

 

 

「「「「ゲッ!」」」」

 

帝、さんご、みのり、ローラの4人はオッカマーを見てそう言葉を溢した

 

「どうした皆んな?」

 

「あらぁ!随分見ない間に可愛い娘も一人増えたのね……じゅるり」

 

「ひっ!」

 

あすかもオッカマーの言動で悪寒が走る

 

「皆んな変身だよ!」

 

 

 

「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」

 

「「「「レッツメイク!」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

 

「雨にも負けない!」

 

「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」

 

 

「エモーショナルスタート!」

 

『GENIUS!』

 

 

 

「ヤラネーダ!」

 

ローリングしながら向かって来たが、それを全員でジャンプで避けた。

そしてすくさま立ち上がり、ポッドの一部を飛ばして間髪入れず攻撃する

 

『ぺけ!』

 

「ハァッ!」

 

コーラルは防御、帝は蹴り返して防いだ

 

「よし今だ!」

 

フラミンゴはチャンスと思い懐に一気に走る

 

「ヤラネーダ!」

 

空中へ跳び出した時、それに合わせてまたもポッドが射出される

 

「危な!?」

 

何とか体を捻ってギリギリで避ける

 

「サマー!」

 

「ぐぇ!?」

 

「コーラル!」

 

「キャッ!」

 

帝はサマーの首根っこを掴み、パパイアはコーラルの腕を引いて危機を救った

 

「ヤラネーダ」

 

全員が一息ついた時、ヤラネーダはポットを射出した状態からコマの様に回りだした

 

『ぺけ!』

 

「コーラル頑張って!」

 

「う、うぅ…きゃあ!」

 

回転攻撃に耐え切れず、コーラルとパパイアはなす術なく吹き飛ばされる

 

そのままサマーを抱える帝へと進む

 

「帝早く逃げて〜!!」

 

「無茶言うな!……サマーを捨てれば早く逃げれるぞ?」

 

「それだけは嫌だ!!」

 

「うぅ…そうだ!」

 

倒れていたパパイアからこの状況の打開策を思い付いた

 

「サンドアートみたいに固めればいいのよ!」

 

「「「オーライ!」」」

 

『キングハンド』

 

『GENIUS!』

 

『NATURAE!』

 

帝が手を付くと、地面から幾つもの水柱が立つ

 

「いっくよ!おりゃぁぁぁ!!」

 

「コーラルも!」

 

「うん!」

 

サマーが砂浜の砂を、帝とが程度良く水柱を使って砂を固める

 

「や、ヤラネーダ…」

 

「あらやだ、ヤラネーダが固まっちゃったじゃないの!?」

 

「後は任せて!」

 

仕上げにパパイアとフラミンゴが形を整え、ゼンゼンヤラネーダを使ってのくるるんのサンドアートが完成した

 

「今だよローラ!」

 

「オーライ!」

 

 

「マーメイドアクアポット!サーチ!」

 

「赤!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

 

「ハートカルテットリング!」

 

「とびだせ!元気なハート!」

 

「やさしいハート!」

 

「かしこいハート!」

 

「燃え立つハート!」

 

「ハートドキドキ」

 

「「「ドッキング!」」」

 

「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」

 

 

「「「「ビクトリー!」」」」

 

 

 

「私も硬くて、太くて、たくましいサンドアートを作ろうかしらねぇ?」

 

 

 

 

 

////////

 

あとまわしの魔女を追い返した帝達。

雨も止み、サンドアート大会は再開

 

皆順調に作り出し、投票の結果が発表された

 

「投票の結果、あおぞら中学部活対抗サンドアート大会優勝は『美術部』に決定です!」

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

「どうしたんだローラ?」

 

後片付けの最中、首に掛けてるアクアポットから溜め息を吐くのが聴こえた

 

「やっぱり寂しかったのか?」

 

「だ〜か〜ら〜…」

 

「さっきまなつが言ってたぞ。ローラも一緒に出来る部活をしようって」

 

「別にわたし部活なんて…」

 

「意地張んなくていいと思うぞ。俺も、ローラと一緒に部活やってみたいんだ」

 

「そう………ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素直な言葉を言ってくれて、帝は少し微笑むのであった




今週は後2話投稿予定です……予定ですよ!!期待はしないで下さい!!
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