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次の目的は50件です
ではスタート!
「ま゛〜な゛〜つ゛〜!」
「ちょちょ!どうしたの帝!?」
朝の校門前でまなつは、鼻水垂らして泣く帝を目にして驚く
「さ゛ん゛こ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
「さんごはどうしたの?てか、今日は一緒じゃないんだね?」
「そ、それが…」
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それは朝の出来事だった
『──み、みかど、くん…』
『──しっかりしろさんご!』
『──もう無理、みたい…』
『──何言ってるんだ諦めるな!』
『──後の事、よ、よろしく…ね…ぇ……ガクリ』
『──さ、さんご?おいさんご!さんごオォォォォォォォォ!!!!』
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「うおぉぉぉぉ!!さんごぉぉぉぉ!!」
帝が校門で叫ぶので、登校してる周りの生徒がジロジロと注目し始める
「結局さんごがどうしたの?」
「……37.3℃の風邪……さんごオォォォッてえぇぇ??」
割と叫ぶ程でも無く、しかも熱にあるにしても微熱程度。
まなつは無視して校内へと進む
「ちょっと!さんごが熱を出したんだよ!!」
「いや、それくらいなら2、3日寝とけば大丈夫でしょ?」
「そんな事言って…さんごの表情は今にも死にそうだったんだぞ!!この薄情者め!!」
「はいはい分かったから!じゃあ今日の部活動はさんごお見舞いで良い?」
「良し、それなら放課後校門前で」
朝の内から放課後の部活動の内容が決まった
////////
「って事があったんですよ〜」
そして放課後、まなつは先輩2人に説明しながら校門前まで移動する
「それ絶対帝のせいで悪化しただろ…」
「でも心配だしお見舞いは良い」
「そろそろ校門前だ……何してんだアイツ?」
あすかが見たのは帝……の筈。
何故が紫色のハッピを羽織り背中には「涼村 さんご♡命」と刺繍されていた。同様に鉢巻きや、更には2振りの旗まで担いでいた
「思ったより遅かったじゃないか」
「あ、あぁ悪い。ちょっと先生に頼まれ事されてな──」
「黙りやがれクソガキがァ!!」
「…え?」
突然の暴言にあすかは固まってしまう
「いいか、これは遊びじゃねぇんだよ。
「「「さんご、
たかがお見舞いごとで、ここまで本気になるとは思わなかった
「すみませんわたしの責任です」
そう言ってまなつが前に出る
しかも服装が早変わり
旗は持っていないものの、いつの間にか帝と同じ服装に着替えていた
「まなついつの間に…」
アクアポットの中とはいえ、まなつの鞄に入っていたローラでさえ気付かなかった
「さんご……いえ、さんごたんの事を思っていたら足が動かなくて」
「ならお前は帰るか?」
「いえ!わたしも…っ…さんごたんのお見舞いに行きたいです…!さんごたんの側に居たいのです!」
「分かってるじゃねぇか…だったら次からは気を付けろ。だが罰は受けて貰う!」
「あ、ありがとうございます!!」
帝とまなつの瞳は涙を流していた。
あすか達は「一体何を見させられているんだ?」といった表情をしていた
「他の奴等もよく聞け。今回のお見舞いは死者が出る可能性もある。一番危険なのは、さんごたんの上気した顔を見て萌え死ぬ事」
校門前で大声で叫んでいる。勿論だが、下校する生徒、校門前を通る一般人達にも耳に届いている
「あの人達何やってるの?」
「あの人達って確か、この前新聞に載っていたトロピカる部だよね?」
「ママ〜、あの人何言ってるの?」
「しっ!見ちゃダメよ!」
という様な声も聞こえて来るが、あすか達は聞こえないフリをして紛らわそうとする
「だがそれでも!それは価値のある至高の死に様だ!さんごたんの顔を見て死ぬなら本望!さんごたんの為に命を燃やせ!さんごたんの笑顔を勝ち取るのだ!分かったかァ!!?」
「イエス、さんごたん!」
「声が小さい!」
「イエス!さんごたん!!」
「もっと腹から!!」
「イエス!!さんごたん!!!」
「目指すはさんごたんの家!行くぞォォ!!」
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「ゲホッ!ゲホッ!」
「大丈夫さんご?」
「うん、ちょっと咳が出ただけ」
場所は変わってさんご部屋。そこでは今もみゆきに看病して貰ってる
「何かあったら言ってね」
「ありがとうお母さん」
扉が閉まると、さんごはリラックスする
「そういえばもう学校が終わった時間だ。皆んなどうしてるのかなぁ…」
布団を被ると同時に部屋の扉が勢い良く開かれた
「「さんごたん!!」」
「キャアァァ!!?」
突然の事でさんごは悲鳴を上げる
「み、帝君、まなつどうしたの!?」
「さんご、気にしていたら身が保たないぞ」
「あすか先輩!?どうしたんですかそんな奴れた表情をして!?」
後から入って来てあすかとみのりの表情は死んでいた
「本当にどうしたんですか…?」
「それよりも!さんごたん大丈夫かい?」
「帝君顔が近い…」
帝に対して甘いさんごも、流石に引いており距離を置こうとする
「ゲホッ…」
咳き込んだせいで、少々唾が帝の顔に掛かる
「あ、ごめんね。今ティッシュで──」
汚くなった顔を拭こうとしたのだが、帝はその場で倒れた
「帝君!?」
「隊長!!」
「え、隊長!?」
さんごが隣で驚くのを無視しながら、まなつは帝を抱き上げる
「お、俺はもうダメだ…まなつ、さんごたんの事を頼んだ…ぞ……ガクリ」
「隊長ォォォォォ!!!」
「悪いさんご、コイツ追い出す。後、果物買って来たから剥いで来るよ」
あすかは帝の襟首を掴み、引き摺りながら退場していった
「さんご体調は大丈夫?」
「急に切り替えるのやめてほしいな…」
帝が居なくなった事でまなつもいつも通りに接する
「お水持って来ようか?」
「お気遣いありがとうございますみのりん先輩。大丈夫です」
「…わたしの体で冷やす?」
「ローラもありがとう。気持ちだけ受け取るね」
みのりだけではなく、ローラも今回ばかりはさんごに気を遣っている
「思ってたより元気そうね。人間がここまで心配する必要性無かったね」
「朝出て行く前にも結構心配してたけど、帝君はローラ達に何て言ってたの?」
ローラは朝に聞いた帝の説明をそのままさんごに伝えた
「うん、わたしそんな事一言も言ってないよ」
どうやらさんごを心配するあまり、朝の話はかなり盛り込んでいたらしい
「でも帝君らしい」
「少しオーバーな気もするけど」
「帝君はいつだって全力でわたしの事を思っているんです。ううん、わたしだけじゃない。皆んなに対していつも全力で心配してるだけ」
「まぁ確かに帝って、何やかんやわたし達の事よく見てるよね?」
「うん///」
丁度良いタイミングで、林檎を剥ぎ終わった帝とあすかが戻って来た
「さんご〜!」
「戻って来た」
「ありがとう。でも、これ以上迷惑はかけられないから…」
「帰れって言うんだろ?分かった」
帝は皿を置いて荷物を纏める。それに伴い、まなつ達も帰り支度する
「じゃあなさんご」
「待ってるわ」
「わたしが心配してるのよ。さっさと治しなさいよ」
「学校で待ってるね!」
「またな」
「うん!ありがとう皆んな!」
////////
それから2日が経つ
「行ってきます」
いつも通り帝が玄関の扉を開けると
「帝君おはよう!」
「おはようさんご」
「早く行こう!」
手を引いて、さんごが学校に連れて行くのだった
終始主人公とまなつがノリノリだった。てか風邪如きでうるさいわ
ここまでの拝読ありがとうございました