トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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あっぶね!いつか入れ替わりネタやろうと思ってたから!

ではスタート


第30話 君の名は!

「んっふ〜♪人間の体も悪くないわね!」

 

「あ、みのりん先輩どうしたんですか?」

 

帝がトロピカる部に向かおうとしてる時、ルンルンな気分の足取りで歩くみのりと鉢合わせた

 

「あら人間じゃないの!」

 

「に、人間!?」

 

突然そう呼ばれて驚愕する。いつもなら名前呼びだったのに対して、急に人間呼ばわりされたのだ

 

「と、ところで横断幕を作ってるんじゃなかったのか?」

 

「横断幕、ね…」

 

「難航してるなら手伝うが。てか、その為に今向かってたんだけど」

 

トロピカる部は応援団の手伝いをする為に、各自準備していたのだ

 

まなつ、さんご、あすかは声を出して応援。みのりは裏方で準備をする予定。帝もみのりの手伝いだけの約束で参加しているのだ

 

なのだが、横断幕を作ってる筈のみのりが気分転換なのか校内を歩き回ってる。

その事に帝は少し疑問に思っていた

 

「人間の癖にうるさいわね。今からやるところよ」

 

「みのりん先輩口悪くないか?まるでローラみたい」

 

「はぁ!?誰が口が悪いって?」

 

「なんでそこでみのりん先輩が反応する?」

 

思わず反応してしまったみのり。言われてるのはローラなのだが、そこで反応するのはおかしい

 

「どうでもいい。早く手伝いなさいよ」

 

みのりに、部室まで強く引っ張られ横断幕作りに励むのであった

 

 

 

 

 

////////

 

その作業は夕方まで続いた

 

みのりに尻に敷かれながらも帝は手伝う

 

途中、罵倒の嵐に見舞われるも挫けぬ精神でやっと一枚完成させた

 

「こんなところね」

 

「あ、みのりん先輩出来たのですか?」

 

「『トロピカってGO!』すっごくトロピカってる〜!」

 

「カッコ良くかけてるな!」

 

「あれぇ〜?俺も頑張ったんだけど労いの言葉は?」

 

「さっすがみのりん先輩!」

 

「わたしみのりじゃあ──」

 

みのりが何か言いかけたが、そこへアクアポットが部室へ入って来た。

かなりおぼつかない浮遊で、フラフラしながら机に着地すると同時にローラが出て来た

 

「運転難しぃ…酔った…」

 

「ちょっとみのり。人間には難しかったみたいね」

 

「「「「どう言う事?」」」」

 

みのりがローラに向けて自分の名前を呼んだ

 

何がなんだか分からないまま、みのりとローラは事の顛末を話してくれた

 

 

 

 

 

事態は想像してたより大変でシンプルな事だった

 

横断幕を作ってる最中、アクアポットにみのりが吸い込まれたところをローラが助けようとして2人纏めて中に入ってしまったらしい。

その影響か、2人の中身が入れ替わってしまった

 

今はみのりがローラで、ローラがみのりという奇々怪々な状況

 

「戻り方は分からないのか?」

 

「いいえ、こんな話今まで聞いた事ないわ」

 

「2人共これからどうするの?」

 

「さぁ?その内勝手に戻るんじゃないの?」

 

「大丈夫。横断幕はちゃんと完成させるから」

 

イマイチ危機感が無い2人

 

今日のところは、みのりの家でローラがお世話になる事になった

 

 

 

 

 

////////

 

次の日の朝

 

「帝君おはよう!」

 

「おはようさんご。みのりん先輩達ちゃんと戻れたかな?」

 

「う〜んどうだろう」

 

「戻ってなかったらトロピカ会議だな」

 

「トロピカ会議って帝君」

 

帝の言葉に苦笑いをしてると、ゼンゼンヤラネーダが現れるのを遠くで視認できた

 

「こんな朝早くからか」

 

「あ、まなつ!」

 

「さんごに帝!」

 

「わたしもいるぞ」

 

「変身するぞ」

 

 

 

「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」

 

「「「レッツメイク!」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

 

「ルーレットスタート!」

 

『PERFECT!』

 

 

 

「ヤ〜ラネーダ!」

 

クロワッサンを媒体にしたゼンゼンヤラネーダ。

両手から小型のクロワッサン攻撃で連射する

 

「効くか!」

 

帝が盾で攻撃を防ぎ、背後からサマーとフラミンゴが飛び出して蹴り付ける

 

「ヤラネ!!」

 

しかしそんな連携も防がれる

 

「ヤラネーダ?」

 

防いだ直後、ヤラネーダが建物の影から出て来た子供に気付かれた

 

「危ない!」

 

『ぺけ!』

 

何の躊躇も無くヤラネーダが子供に攻撃を仕掛ける。

コーラルもそれに察知して、いち早く庇う

 

「早く逃げて!」

 

「コーラル前!」

 

子供を逃したのはいいが、それに気を取られて今度はコーラルが危険な目に遭おうとしてる

 

今度は発射するのでは無く、両腕を伸ばして来た

 

けれど帝の声を聞いてジャンプで避けた

 

だがその判断が命取りとなってしまった

 

「ヤラネーダ!」

 

「キャアァァ!!」

 

クロワッサンのロールが、コーラルを人質として捉えられてしまった

 

「「「コーラル!」」」

 

「ヤラネーダ!」

 

コーラルを助けに行きたいが、ヤラネーダの猛攻にそれすら叶わない

 

今はただ、帝が2人を庇って凌ぎつつ助け出す手段を考えねばならない

 

「皆んな大丈夫!?」

 

そこへ、みのり(ローラ)が駆け付けてくれた

 

「みの…じゃなくてローラ!」

 

そしてアクアポットからは、ローラ(みのり)が出て来た

 

「ロー…じゃなくてみのりん先輩!」

 

「一々ややこしいな。それよりもコーラルを助けるぞ」

 

帝と一緒にサマーとフラミンゴが救出に向かう

 

「みのりも変身を」

 

「でも、この姿じゃあ」

 

ローラと入れ替わった状態で変身出来るとは限らない

 

そこでみのり(ローラ)は思い付いた

 

「プリキュア !トロピカルチェンジ!」

 

中身はローラだが今はみのりの体。もしかしたら、自分が変身出来るのではないかと踏んだが

 

「……あれ?」

 

パクトにハートクルリングをセットしても何も起こらなかった

 

やはり、本当の意味でみのり自身が変身しないとアイテムは何も応えてはくれない

 

こうしてる間にもコーラルは苦しみ、帝達はコーラルを助けれない

 

「わたしが…わたしが変身しなきゃ!」

 

ローラ(みのり)の言葉に、リングとアクアポットが反応して光り始めた

 

その光により、何故か分からないがみのりとローラが入れ替わり、お互いに元に戻る事が出来た

 

「「戻った!?」」

 

 

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

「レッツメイク!」

 

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

 

 

「お待たせ!」

 

「「「パパイア!」」」

 

「寝坊で遅刻か?」

 

「寝坊はしてない」

 

チョンギーレの言葉にパパイアは反応して言い返す

 

「無駄な相手をしてる暇はないぞ。コーラルを助けないと」

 

「わたしに考えが──」

 

 

「その必要は無い」

 

 

その声と共に、ヤラネーダは何者かに横から蹴りを入れられて建物に叩き込まれた

 

そしてコーラルの拘束を引き千切り助け出した

 

「なっ!?何かったりぃ事してくれてんだ嬴政!!」

 

コーラルを助け出したのはフード姿の嬴政だった

 

「お前が余計な事をするからだ。それよりも」

 

嬴政はコーラルをジッと見つめる

 

「怪我は無いらしいな」

 

「どういう事なの?」

 

嬴政の真意が分からない。顔もフードを深く被って表情も読み取れない

 

「何してる、早くやる気パワーを奪え」

 

「よく分からないけど」

 

 

「マーメイドアクアポット!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

「いくよ皆んな!」

 

 

 

「ハートカルテットリング!」

 

「とびだせ!元気なハート!」

 

「やさしいハート!」

 

「かしこいハート!」

 

「燃え立つハート!」

 

「ハートドキドキ」

 

「「「ドッキング!」」」

 

「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」

 

 

「「「「ビクトリー!」」」」

 

 

 

「かったりぃ邪魔が入らなければ…」

 

チョンギーレはそう言って退散したが、嬴政だけはまだ残っていた

 

「…」

 

「あの、ありがとう」

 

わざわざ近付いてまでコーラルはお礼をした

 

「ねぇ、貴方って誰なの?」

 

「俺は俺だ」

 

「顔、見てもいいかな?」

 

コーラルの質問に返事は返って来ない。コーラルはそれを了承したと思い、そっとフードに手を掛けようとした時、2人の間に青い盾が割り込み、帝がコーラルを抱えて距離を取った

 

「帝君!?」

 

「コーラル、不用意に近付くな。相手はあとまわしの魔女のひとりだ」

 

「その反応が正解だ。それとも、敵にお礼を言う程余裕がある、とか?」

 

嬴政は鼻で笑い立ち去ろうとしたが、足を止めて最後にコーラルに話し掛けた

 

「今回助けたのはそうしなければならないからだ。キュアコーラル…いや、涼村さんご。もう少しだけ待ってろ」

 

今度こそ嬴政は立ち去った

 

「コーラルの知り合い?」

 

「ううん。知らない」

 

「サマー、余計な事を言うな。あとまわしの魔女達に知り合いなんている訳無いだろ」

 

「そうだよね!」

 

「相手が誰であろうとコーラルは俺が守る」

 

「ありがとう帝君」

 

 

 

 

 

全てにひと段落ついて、みのりとローラが戻った事を改めて実感する

 

「良かった〜」

 

「ねえねぇみのりん先輩、人魚になれてどうだった?」

 

「楽しかったけど、やっぱりわたしはわたしが良いかな。ローラは?」

 

「ま、まぁ人間の体も多少は楽しかったけど、わたしもわたし自身が良いわ…」

 

みのりは満足していたが、ローラは少し歯切れが悪い言い方だった。

ローラの心境に何か感じる事があったのだろう

 

しかし、それなら気付く人は誰もいなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして応援の日

 

みのりも声までは出さなくとも、銅鑼を鳴らす役として大胆に表へ出る事となった

 

気付かない内に、いつの間にか前へ出る事を覚えたのだ




ぼちぼち進めて行きます

ここまでの拝読ありがとうございました
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