トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

42 / 95
暑さでダレて全然書けませんでした

夏の間は投稿ペースが落ちるかもです

ではスタート!


第39話 泳げない人魚って…プッ!あ、待ってローラ止めろ!!

夏の季節が近付く日々の変わり目

 

朝から集会があり、生徒会長の百合子が壇上で話をしている

 

「ふわぁ〜…」

 

「帝寝不足なの?」

 

退屈な話の途中、帝が眠たそうに欠伸をしたところをまなつに見られた

 

「昨日の夜、ず〜っとさんごとコスメについて話してたからな。流石に疲れた」

 

「え、さんご帝の家に泊まったの?」

 

「うん」

 

「中々寝させてくれなくてな。寝落ちするもんなら頬を引っ叩く始末」

 

「うわぁ…」

 

「余計な事は言わなくていいから!」

 

この様に、以前の出来事から少しずつ仲を整えている。

しかしその反動のせいか、さんごが今まで以上にパワフルに帝と接している事が多くなっている

 

それに伴い今後も、さんごに振り回される日々が続くとはこの時は誰も知らなかった

 

「話終わんないかな…」

 

「帝酷いな〜。今日はローラの初登校だよ」

 

この集会の内容のひとつ、転入生の紹介もあるのだがそれがローラだという

 

折角人間になったのだ。堂々と人前で身を出せるだけでは飽き足らず、このあおぞら中学にも生徒として通ってみたいとの事

 

くだらない話をしてると、転入生の紹介へと移りローラが壇上でマイクを持って自己紹介をする

 

「おはよう『ローラ・ラメール』です」

 

ローラの姿に男女問わず釘付けになる。

人間になっても、人魚の時と変わらず魅力はそのまま。

誰もが見惚れるローラとして挨拶をする

 

「留学生という事ですが、何処からいらしたのですか?」

 

「グランオーシャンからよ」

 

上手く誤魔化せればいいものを、ちゃんと答えてしまうあたりローラらしい

 

だがしかし、聞いたことの無い単語にトロピカる部意外の面々は困惑するばかり

 

その他にも軽くやってみたい事など質問される

 

答える内容としてはまなつと似たり寄ったりな内容。

人間になった好奇心もあり、兎に角なんでもやってみたいと答える

 

やりたい部活でも同じ様に答えるが、一応人魚なのだ

 

「一番得意な事は泳ぐ事かな?いずれは女王になるから泳ぎが上手くて当たり前だよね」

 

という感じに訊かれてもない事を喋り、余計な事まで口に出る始末

 

「皆んな宜しく!」

 

こうして集会は終わるのであった

 

 

 

 

 

ローラが転入するクラスは、帝やまなつが居る組み

 

席に関しては一番後ろだが隣はまなつ、正面は帝、そして左前がさんごと言った席順となる

 

HRが終わりひと息ついた所で、帝達が話し掛けるがその第一声が

 

「お前は自分が人魚という事を隠したいのか、晒したいのかどっちだよ」

 

「何よその言い方。もっと何か言葉があるんじゃないの?」

 

不満がありつつも、その場にくるりとスカートを翻しながら回り、帝に良い言葉を貰って優越感に浸ろうとするのだが

 

「水色のパンツか…」

 

いつもの調子で答えると、回るローラが姿勢を低くして足を引っ掛け倒す

 

「あらぁ〜?どうしちゃったのかしら?急に転んでわたしも気を付けないと〜!」

 

わざとらしい素振りと言い方で仕返しする

 

そんな騒がしい時間が終わり、ローラ初めての授業が開始する

 

 

 

一時間目は理科

 

光合成について勉強をしていた。

それについては、海の植物についても陸の植物と同じ働きをしているので難なく答える

 

「簡単ね、学校の勉強なんて!」

 

最初の掴みとしてはバッチリの出だしだが、息巻くのもそこまでとなった

 

地理や国語といった授業となると点でダメになる。

わざわざ、まなつが横から簡単な説明をしないとイマイチ解っていなかった

 

そして家庭科でもそれは同じ

 

特別授業として茶道をしていたのだが、始まって間も無いまま足が痺れて動けなくなっていた

 

ローラはカッコ良く決めたかったのだが、それは最初のうちだけとなった

 

 

 

そして時間だけが過ぎて行き、あっという間に放課後となった

 

クラスの皆んなが部活や帰宅準備を進める中、ローラは机に突っ伏して項垂れていた

 

「授業の科目に物申したわ。海で育ったわたしが、山の名前やこっちの昔の言葉とか文化が知る訳無いでしょ!!」

 

不平等だと机を叩いて言うが、実際のところそれを学ぶ為に学校に来て学んでいるのだ

 

「はいはい、続きは部室で聞くから。行くよさんご、帝」

 

「あ、俺はパス。先生に少し用事を頼まれてから」

 

「そうなんだ。じゃあ今日はここで!」

 

「バイバイ帝君。また部屋で喋ろうね」

 

「バイバイ…ってまた部屋で喋るのは何で?」

 

 

 

 

 

「ふぅ…何とか終わったな」

 

用事も済ませ、帰宅しようと廊下を歩いてると高笑いするローラと、それに続いて歩くまなつ達と出会した

 

「あ、帝」

 

「ローラが高笑いするなんて、何か良い事でもあったのか?」

 

「それがね帝君実は──」

 

「よくぞ聞いてくれました帝!なんととわたし、水泳部からスカウトされたのよ!」

 

説明しようとしたさんごを押し退けてローラが意気揚々説明した

 

「水泳部か。確かにローラにピッタリな部活だな」

 

「ちょっと帝!ローラはトロピカる部に入れるんだよ!」

 

「だが本人はどうだ?完全に水泳部に入る気満々だ。少しは良いんじゃないか?新しい発見を見つけるのも学校だ」

 

「そうだけどぉ〜…」

 

正論めいた事を言われて、これ以上まなつは何も言えなくなった

 

 

 

 

 

場所は変わって水泳部の部室

 

帝も用事が終わった事もあり、一緒に水泳部に見学する事にした

 

「やっぱり水泳部は泳ぎが速かったな」

 

「だよね〜!」

 

「そう?わたしから見れば止まって見えたわ。ワ〜ハッハッハ!!」

 

「完全に調子に乗ってるな」

 

そんな態度のローラにも優しく接してくれるのは、水泳部部長の水島泳子

 

「この水着を使って。水泳部の備品」

 

「ありがとう」

 

「わたし準備あるから先行ってるね」

 

泳子が出て行った後、ローラは初めて目にする水着を興味深く見ていた

 

「じゃあローラ、わたし達も先に行ってるから」

 

「うん、わたしもすぐ行く」

 

ローラが制服を脱ごうとするのだが、視線を感じてそちらの方へ振り向くと

 

「帝出て行きなさいよ」

 

「いや〜、ローラ水着着るの初めてだから俺が手取り足取り教えてあげようかと」

 

「そんなの要らないわ…よッ!?」

 

言うが早いが、帝はローラに急接近し左手で手を取り右腕で腰に手を回していた

 

「い、いきなり何すんのよ!?」

 

「何って水着を着させるんだよ」

 

「これ以上何かしたら引っ掻くわよ」

 

「どうぞ」

 

そう言われたのでローラは抵抗すべく爪を立てようとすると

 

「ひゃわ!?」

 

ズザザと壁際まで押された挙句、股の間に脚を入れてドンと壁を蹴る

 

股ドンというやつをローラはされたのだ

 

「あれ、抵抗は?」

 

「するに決まって…んっ」

 

更には脚をスリスリと擦り付ける始末

 

「あ…っ、お願い脚動かさない…ひゃ…んっ///」

 

ローラは変な声を押し殺して耐えてはみるが、それ以上に帝が攻めて来て我慢が出来ない

 

「……流石に意地悪が過ぎたか」

 

帝が離れると、ローラはその場にへたり込み肩で息をしていた

 

「俺も先にプールに行ってくる」

 

帝もやっと出て行き、望む様にローラは1人となったのだが

 

「一体…一体何がしたかったのよぉぉぉ!!」

 

結局、ローラが恥ずかしい思いだけしただけだった

 

 

 

 

 

何とか着替え終えたローラ

 

今度こそ授業での汚名返上する為、そして輝かしく目立ち学校生活をエンジョイする為気合いを入れてプールへ足を運んだのだ

 

「…えっ?」

 

ローラは目の前で起こる事にそんな声を漏らす

 

コースロープのヤラネーダが暴れ、それを帝やサマー達が抑えようとする姿。

そして見渡せば、やる気を奪われた水泳部の面々

 

「って、何なのよこの状況は!?これからわたしが、スーパースターになるところだったのに!!」

 

「だってそこにやる気があったから」

 

そう答えたのは、今回ヤラネーダを出したヌメリーだ

 

「いいわ、早いとこ終わらしてあげる!!」

 

 

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

「レッツメイク!キャッチ!」

 

「フェイス!」

 

「ネイル!」

 

「ドレス!」

 

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

 

「やぁ!」

 

向かって来るヤラネーダを、手の平だけで受け流してそのまま攻撃へと変える

 

攻撃を受けたヤラネーダはプールの中へと沈んでいく

 

「一気に畳み掛けるぞ!」

 

 

『フェスティバルディスク!』

 

『SPACE-TIME!』

 

 

 

「プールの水剥ぎ取るか」

 

「「「それは駄目」」」」

 

コーラル、パパイア、フラミンゴの見事なハモリで帝の手が止まる

 

「ヤラネーダ!」

 

水面からヤラネーダが飛び出したが

 

「お前は止まってろ」

 

帝が手を翳すとSPACE-TIMEの力で、一時的にヤラネーダの時間を止めて動きを封じる

 

「皆んなのやる気を早く取り戻さなきゃ。だってわたし、泳がなきゃいけないのだから」

 

「それなら任せて!」

 

 

 

「ハートルージュロッド!」

 

「プリキュア!おてんとサマーストライク!」

 

 

 

サマーの技を牽制として使い吹き飛ばす

 

 

「マーメイドアクアポット!サーチ!」

 

「オレンジ!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

「続けて行くわよ!」

 

 

 

「プリキュア!くるくるラメールストリーム!」

 

 

「ビクトリー!」

 

 

 

ヤラネーダも無事片付け、ヌメリーも退散して行った

 

「さて、わたしの華麗で優雅な泳ぎを皆んなに見せてあげるとしますか」

 

 

 

 

 

////////

 

「位置について、よ〜い──ッ!」

 

ローラの実力を図る為に、水泳部の面々と競争する事になったのだ

 

笛の音と共に一斉に飛び込む

 

ローラも綺麗なフォームで水の中へ飛び込んだのはいいが

 

「助けて〜!!!」

 

泳げる筈のローラが、バシャバシャと惨めに溺れたのだ

 

 

 

 

 

「なんかわたし、勘違いして悪かったね。本当に無理して誘ってごめんなさいね」

 

「何よ!そんな憐れみの様な目で見ないでよ!わたし泳げるんだから!この脚に慣れてなかっただけなの!!」

 

言い訳にも聞こえるそれだが、実際人魚のローラが泳げなかったのは脚に慣れてなかったのが原因でもある

 

「なんなら見せてあげるわよ!元の姿に戻りさえすればめちゃくちゃ速く泳げるんだから!!」

 

飛び込もうとするところを帝に抑えられてしまう

 

「これ以上は止めろ!別にいいじゃないか人魚が泳げないくらい」

 

「あ゛ぁ゛!?」

 

帝の思わぬ発言にローラはブチギレてしまった

 

「アンタが溺れてなさい!!」

 

「え、嘘待っ──」

 

帝の拘束を振り解くだけではなく、そこから背負い投げへと切り替えてプールの中へと投げ飛ばした

 

「「帝!?」」

 

流石にまなつとあすかは、慌ててプールへ飛び込み帝を助けに行った

 

ローラが未だに叫んでいるのを、さんごが宥めてはいるものの手に負えない状況

 

「お構い無く。後は何とかします」

 

みのりは気を利かせて泳子を帰らした

 

「ところで部活の方はどうするの?」

 

「ぷはっ!水泳部はもうお呼びでないと思う。もうトロピカる部に入れよ…」

 

まなつとあすかに救出された帝が、水面から顔を出す

 

「あら、こんな所に丸くて蹴りやすいボールがあるなんて!サッカー部もいいわ…ねっ!!!」

 

「どぅわ!?」

 

プールサイドに上がって来た帝の顔面を蹴り飛ばし、再度プールの中へと沈ませる

 

「超エキサイティング」

 

「そんな事言ってないでみのりも手伝えよ!」

 

「仕方ないからトロピカる部に入ってあげるわ」

 

「だったら俺蹴り飛ばす理由あったのか!?」

 

「ゴミ虫だ!あはは〜…潰す!!!」

 

「ローラ、これ以上帝君を虐めちゃダメ〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これにてローラもトロピカる部に入部する事となり、これで全員トロピカる部に入った………はず




水着に着替える時のやり取りを書いてて思う……18禁書きてぇって。しかし頭の中で想像して満足して終わる作者で御座います

次はオリ回となります

ここまでの拝読ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。