欲求不満の様ですね、はい。
ではスタート!
「今日も部活やるぞ〜!」
さんごもローラも荷物を持って部室へ移動する準備をしていたが
「悪い、今日も先生に頼まれてる事があるから」
「待ちなさいよ」
職員室へ行こうとする帝の襟首をローラが掴んだ
「最近部室に来てないじゃない。何か隠してない?」
「隠す?そんなの無いに決まってるだろ?」
「なら一緒に来れるわよね?」
襟首を掴む手を軽く解き、正面に向かいジッと見つめる
「ローラ…」
「な、何よ。そんなにジロジロと見ないで照れるじゃないの…///」
そしてローラは何かを期待しながら瞳を閉じて、口先を帝へと伸ばす
「それとこれとは別だ」
ローラの肩を二度叩いてその場を立ち去った
「あ、帝〜!」
「あ〜ローラ…?」
まなつの声を無視し、さんごは恐る恐るローラへ振り向く
ローラはワナワナと怒りに満ち溢れ、震えていた
そして無言で掃除用具のロッカー前に立ち
「──ッ!!」
振り抜く拳はロッカーに減り込み煙が立つ
「あー!!ローラロッカー壊しちゃ駄目だよ!!」
(あんの馬鹿皇帝めぇ…ふざけんじゃないわよぉぉ!!」
「ローラ声に出てるよ!」
慌ててさんごその口を塞ぐ
心の中で喋っていたつもりが、いつの間にか感情的になって声となって漏れていた
「まぁ、気にしなくてイイじゃん!」
「まなつ?」
「心配しなくても帝は来るよ絶対。だって帝は、いつだってわたし達の事を考えてくれてるし!」
信頼に満ちた常夏の笑顔はそう直感していた
////////
「桜川先生、全部終わりました」
「皇さんありがとうね。もう部活に戻ってもいいよ」
そう言われたのだが、帝は一向に職員室から出ようとはしない
桜川先生の教師であり担任、そのちょっとした変化に気付いた
「…何かあったの?」
「いえ…何でも無いです!」
笑顔で立ち去ろうとしたのだが、桜川に手を掴まれた
「何かあったのね。少し場所を変えて話しましょうか?」
場所を変えてグランド近く、野球部の練習を見ながらそこで腰を掛けて話す事となった
「無理に聞き出す事はしないわ。だけど口に出すだけで楽になる事もある。話してくれる?」
帝は悩んだ末に
「部室に顔を出し難いんです」
「喧嘩でもしたの?」
「少し、前に…」
「仲直りは?」
「出来ました…けど、それでも皆んなの事を傷付けてしまって…」
帝は未だにあの時の事を引っ張っていた。だから、部室に行こうとしなかったのだ
罪悪感からの逃避行
「でもこれで良かったんです。そもそも俺はトロピカる部に入ってない」
「そんな事ないですよ」
桜川は一枚の用紙を帝に手渡した
「これって…!」
「それ、夏海さんが書き直したのよ」
手に取った用紙は、トロピカる部設立の時に提出した部活申請書だった
そして、その申請書にはトロピカる部の部名と部員の名前
上から
滝沢 あすか
夏海 まなつ
涼村 さんご
一之瀬 みのり
そして4人枠から外れてはいるが、手書きで書かれた枠の中にもう1人──5人目の名前が記されてあった
それが
「俺の名前…」
皇 帝
そうちゃんと、まなつの筆跡で書かれていた
「夏海さんこう言ってたわ」
『──夏海さん、皇さんは入らないって言ったけど勝手にいいのかしら?』
『──見つかったら怒られそう…だけど!きっと帝なら絶対入ってくれると思うから!!わたしはそれを待つだけです!!』
「全く、本当にまなつは…」
「皇さんも立派なトロピカる部の一員ですよ」
「俺が、トロピカる部の一員…いいのかな?」
「皆んな待ってますよ」
桜川は帝の背中を軽く押す
「桜川先生、相談ありがとうございます」
「私も教師の端くれ、それに貴方達の担任でありトロピカる部の顧問です。何かあれば相談にのりますよ」
帝は桜川に一礼して、トロピカる部の部室である屋上へと駆け出した
「…」
部室前に来たが棒立ちから動かない
ドアに手を掛けようかと伸ばした時、手に掛ける前に開かれた
「あ、帝!」
「よ、ようまなつ」
「桜川先生に頼まれていた事終わったの?」
「ああ」
「それじゃあ……帝?」
帝の手を取って部室内に入れようとしたが、帝は動かない
「俺、本当にトロピカる部に居てもいいのか?」
「居てイイに決まってるじゃん!もしかして、まだこの前の事気にしてる?」
まなつに図星を突かれた。一瞬だが視線を外してしまった
「帝は優しいね」
「っ!」
まなつは帝の頭を撫でながらそう言った
「さんごの事大切にしてる事はいつものことだけど、それと同時にわたし達の事も考えてくれてる。今だってどうしようかと考えてる。偉い偉い」
「やめろ恥ずかしい…」
「にひひ!いつも恥ずかしい思いをしてるのはこっち!」
笑うまなつの後ろ、笑顔で手を振るさんごやみのり、あすかにローラが待っていた
「まなつ、トロピカる部に入れてくれてありがとうな」
「あ、気づいたんだ」
「感謝してる」
「んふふ!それじゃあ今から!」
「部活動だな」
こうして帝も正式なトロピカる部のメンバーとなり、より一層部活動にやる気が満ち溢れるまなつだった
「だが名前を勝手に使ったんだ。それ相応の仕返しがあるのを知ってのことだよなぁ〜?」
「な、何で笑顔で寄って来るの?そしてその手は何?待って待って待って!ひゃわあぁぁぁぁ!!!」
トロピカる部に入って無いとか言っていたが、まなつの暗躍により勝手に入部させられていた主人公
今回の話で多分主人公に関する身の回り事は全部出したと思います。
後は今後の物語でどうなるかって話しですね〜。
未完成の力もありますから
多分ですけど、このトロプリ小説が物語の構成など一番上手く出来てる自信がある
ここまでの拝読ありがとうございました