38話のラメールとの初共闘の時の話が最近伸びてるよ!結構頑張った回でしたから嬉しいで御座います!
そして久々の日曜投稿で御座います!
夏合宿初日の朝
夏海家で朝食を取り、庭で準備体操をするのであった
「トロピカル体操はっじめるよ〜!」
そうしてまなつは、上体を前へ倒して脚の間に両手を通す様に身体をほぐし始める
「待て、それは一体どういう体操だ?」
あすかが疑問に思ってると、そこへ3人の子供達がまなつを呼びながら駆け寄る
「ようすけ、さんた、ひな!」
「久しぶり〜!」
「ひなもトロピカル体操やる〜!」
「トロピカル体操第二〜!」
「さぁ!トロピカる部合宿初日!皆んなでトロピカっちゃおう!」
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「本当にこんな所に秘密のビーチがあるの?」
只今帝達は、まなつの案内のもとで秘密のビーチへと向かっている最中なのだが、何故か林の中を歩いていた
「もう少しだよ!此処を潜って…」
「わざわざ潜らなくても、そこを乗り越えればいいじゃないのか?」
あすかの言う様に、わざわざ茂みの中を潜るよりも木々を越えて行った方が速いのだ
「それは違うよ!こういう所を行くのが良いんだよ!」
「うん、良い」
「面倒だな。俺は乗り越える。善は急げだ!」
「ちょっと待って」
「うぎゃ!?」
みのりは、乗り越えようとする帝の足を掴んで引き摺り下ろした
「痛って…顔面擦れたじゃないか…」
「急いては事を仕損じる」
それからは枝のトンネル、岩を越えて、木の橋を越えた先に待っていたのは
「海だ〜!!」
全員海を見るな否や服を脱ぎ捨て、予め着ていた水着でダイブする
ローラも清々しく人魚の姿で飛び跳ねてる程気持ちの良いビーチなのだ
「都会の喧騒を忘れる一時」
「綺麗な海と青い空」
「ゆったりと流れる島の時間」
「なんか眠くなってきた…」
「家に帰ってお昼寝する〜?」
「賛成」
全員が水面でのんびりと過ごす時間。
何も考えずただ浮かんで安らぎの時間を堪能していた
「…いやそれは駄目だろ!これはトロピカる部の合宿。もっと合宿らしい事しないと!」
「合宿らしい事って?」
「え?それはだな…」
言い出したあすかだが、そこまでは考えはおらず考え始める。
それを見て帝は挙手する
「なら海でしか出来ない事するか?」
「「「「「それは?」」」」」
帝はローラへと近付き
「な、何よ?」
「ローラ、お前カナヅチだよな?」
「「「「あ…!」」」」
「カナヅチってわたし泳げ……あっ」
その時、ローラは思い出した。いつの日か水泳部で溺れたトラウマを。人魚としてあるまじき屈辱を
「でも帝、ローラ水着なんて持って来てないよ」
「そ、そうよ!わたしに裸で泳げって言うの?」
「あるぞ」
そう言って帝は浜に置いてある鞄から、青く上品なタンクトップ・ビキニを取り出した
「わぁ〜可愛い!けど…」
「帝ならもっと露出のある水着を着させるかと思ったぞ」
「フッフッフ、水着は露出だけじゃ無いんだよあすか先輩。水着とは奥深いものなのだ」
「確かに可愛いけど何かあるんじゃないの?」
帝は真顔で静止し、かと思えば同じデザインの水着を取り出した
「やっぱり何か仕掛けてたのね…」
断る事も出来たが、折角水着を用意してくれたのだ。それに人魚としてのプライドもある
ローラは岩陰に隠れて着替える事にした
因みに帝が最初に取り出した水着には、水に濡れると溶ける仕掛けになっていた
それから数分後
「よし、一人ずつ先生になってローラに人間での泳ぎ方を教えていこう!」
「「「「お〜!」」」」
そして先ずはまなつだった
「いいローラ、泳ぎなんてバシャッて潜って、ガーーッて手で水をかいて、すいすい〜の、アップアップすれば泳げるよ!!」
「みのり頼むわ」
「何で!?」
まなつの訳分からん感覚的指導の教え方は、到底理解出来ずみのりにお願いした
「ローラ、入水時には手の角度は水面に対して45度が理想。そして円を描く様に大きく腕を回すの。その時、水の抵抗も考えつつ浮力に──」
「ちょ待ちなさいよ!」
「息継ぎは真上を向く様に」
そう言ってみのりは、強引にローラの首を動かした
「ぎゃ!?」
その時、首の骨がおかしな方向へと曲がりローラはそのまま底へと沈んで行った
結局、みのりの理論的指導もダメとなった
「今度はわたしだな!」
「今度はあすかなのね…」
「いいかローラ、泳ぎはやる気と根性と気合いを入れさえすれば必ず泳げる!!」
「帝、さんご!貴方達が最後の希望よ!!」
あすかの根性論での指導は、身の危険を感じて逃げ出した
「わたし達は…」
「皆んなと比べてやり易いとは思うけど…」
「「怒らないでね」」
帝とさんごとの指導法は
「あんよが上手、あんよが上手!」
「手繋いでるから溺れたりしないからゆっくり」
真心を込めて、手を引いての指導だった
(確かにまなつ達と違ってやり易いけど…)
「あんよが上手!あんよが上手!その調子だよ!」
「ローラ手を離すよ……は〜い、3メートルも泳げたね!」
「「良く出来ました〜!」」
「恥ずかしいわ!!」
子供をあやすやり方では気に入らなかった
「だけどよぉローラ。人間の姿で溺れてしまったらどうする?」
「その前に人魚に戻れば良い話よ」
「…溺れたりする人って大抵水を飲んで意識失ってるからな。その時、お互いの唇をくっ付けて空気を送らなきゃ行けないんだぞ。それを人工呼吸と呼ぶ。お前絶対そんなの嫌だろ?」
「当たり前よ」
「なら頑張るんだな」
「でもいいもん!」
しかし、本人がやりたくないと言うので中止とした
「参ったな、他に何やるんだよ?」
「あすか何か無いかしら?」
「わたしに投げるな……そうだな、自由研究も兼ねてこの島の歴史を学ぶとか?」
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まなつの父親である「大洋」に「とみ婆」と呼ばれる島の長老に話を聞いたらと教えてくれて、そのお婆さんが居る家まで訪れるのであった
「どうもお邪魔します。今日はお話を聞きに来ました」
「そんな畏まらんでええ。さて、どんな話をしようか?」
「だったら、まなつが言っていた洞窟の奥地に宝物があるって話は?」
「おや、それって北の浜の洞窟の話かね?」
「そうそれ!海賊のお宝が!」
「海賊?アレは人魚の宝だとワシは思っておる」
まなつが言っていたのと少し違うが、確かにその洞窟には宝があるみたいだ
そしてとみ婆の聞かされた話では、森の人魚と言われる人魚が夜の満月を背に跳ねてるのを目撃したらしい
「その人魚が宝を隠したんですか?」
「ああ。何故かその時お婆婆様は、人魚が島に宝物を持って来たと強く思ったんじゃそうじゃ」
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「此処が噂の洞窟か…」
帝達は今、北の浜の洞窟の前に立っていた
「此処に人魚の宝と」
「危険が待ち受けてるって訳ね」
「よし行こう!」
「あ、ちょっと待ってね。此処にお金を入れてから」
全員が一歩踏み出そうとする時、水を差す様にまなつが設置してある木箱に入場料を入れる
「そういう場所なのか!?」
「あれ言わなかったっけ?此処、観光名所のひとつだって」
折角の気分も台無しである
全員入場料を払い中へ入ると、電球で中の洞窟を照らし出されていた。
持って来た懐中電灯も無駄となってしまった
「中に入るの久し振りかも〜…」
「………わっ!」
「ギャアァァァ!!!」
少し怯えるまなつの背後から、みのりは軽く驚かした。
まなつも思わずローラに抱き付く感じで引っ付く
「ごめん、好奇心には勝てなかった」
「み゛の゛り゛ん゛先゛輩゛!!!」
「ほら早く行くぞ!日が暮れる」
奥地へと進むに連れてまなつの恐怖は和らいでいくが
「ひぃ!今何か音しなかった?」
急にビクつき始めて懐中電灯を辺りに照らす
音の正体は案外近くでそこへ懐中電灯を向けた時
「ギャアァァァ!!」
「キャアァァァ!!」
突然の事もあり、確認するのと同時に失礼ながらまなつは絶叫をして逃げ出してしまった
勿論照らされた相手もビックリして奇声をあげたのだが、まなつ達には聞こえなかった
「…何であの子達が居るの?」
その驚いた相手はヌメリーだった
////////
「逸れたな」
「酷いにも程があるわ」
帝とローラは逃げる最中に、まなつ達とは逸れてしまい別行動となってしまった
「どの道へ進むか…」
帝が考えてると、ローラは何か匂いを嗅ぎ付けた
「何だろう?懐かしい匂いがするわ」
「ローラ、こっちなら…ってローラ足元!!」
「え──」
しかしもう遅かった。危険の文字が張ってあったロープにつまづく。
帝も手を伸ばして掴んだが、そのまま下層の方まで一緒に落ちてしまった
「随分と落ちたものだ…」
「ええそうね…って帝大丈夫!?」
ローラを庇う事にいっぱいだった帝は、下敷きになっていた
「何とか大丈夫だ。ローラは?」
「大丈夫。その…ありがと///」
「何照れてんだ?」
「照れてなんか……この匂い。さっきの香り」
噛み付くローラだったが、さっきの香りが漂っていた。
そしてマーメイドアクアパクトが、一人でに浮かんで香りがする方へと飛んで行った
導かれる様に奥へと行くと、そこには杯の上にポツンと置かれてるブレスレットを見つけた
「コレが人魚の宝…」
ブレスレットの蓋を開けると香水らしき物があった
そしてパクトとブレスレットは、共鳴し合う様に光り輝く
「…この香りだったのか」
それと同時に香り香りの元もブレスレットからだと判明もした
「ローラ、そろそろ行くぞ」
「えぇ…わっ!?」
突然洞窟内で地響きが起きる
「急ぐぞ!」
「あ、ちょ!」
帝はローラの腕を掴んで走り出した
「場所分かるの?」
「ああ!」
「そう」
「多分な!」
「ちょっと!!」
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「あ、着いた!」
「サマー!皆んな!」
皆んなと合流を果たしたが、その場所ではヌメリーとそのヤラネーダとサマー達が交戦していた
「帝行くわよ!」
「次いでだからサマーとの約束も果たす!」
「約束?」
「プリキュア!トロピカルチェンジ!」
「フェスティバルスタート!」
「レッツメイク!キャッチ!」
「フェイス!」
「ネイル!」
「ドレス!」
『PUPPET!』
「ゆらめく大海原!キュアラメール!」
「はなめく海の皇帝!キュアエンペラー!」
「「二人合わせて!」」
「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」
「とまぁ即興で考えたが…コレ恥ずかしいな。黒歴史超えて暗黒歴史だわ」
「約束って変な所で守るわね。ついわたしまで合わせてしまったけど、突然でビックリしたわよ。とうとう頭のネジが外れてしまったかと」
「ヤラネーダ!」
そんな事を話してる間にヤラネーダが襲って来た
サマーが持っていた懐中電灯を媒体としたのだろう。身体全体が懐中電灯そのもののヤラネーダ
帝はバックステップで避け、ラメールはジャンプしてヤラネーダの顎を蹴り上げる
「ラメール!」
攻撃を食らったヤラネーダだが、それでも尚反撃して下から拳を振り上げる
しかしコレを帝はPUPPETの力でラメールの身体を操り、空中で避けさせた
「そしてこれをこうして!」
「ハァァァァッ!!」
更にラメールの体制を整えさせて後、ラメールの拳がヤラネーダの頭部であるライトを叩き割った
「ハートカルテットリング!」
「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」
しかし
「え──」
「「「うわあぁぁ!!」」」
「ミックストロピカルが効かないなんて!?」
サマー達の浄化技を持ち堪えた
更に、砕けた頭部も自己再生して修復された
「フフ、流石『ゼッタイヤラネーダ』」
「オーシャンディスク!」
『DEFENCE!』
帝がそれぞれに盾を出現させて身を守ろうと奮闘するが
「「「「「うわぁぁぁ!!」」」」」
「ガッ!?」
DEFENCEの盾では歯が立たず砕け散り攻撃を浴びてしまう
サマー達は倒れ、帝は壁際へと叩き付けられた
「今よ!一気にやっちゃいなさい!」
最後にトドメをさそうとヤラネーダが構える
「こんな所で、やられてたまるものですか!」
その時、洞窟の奥で見つけたブレスレットが青く輝いた
「ラメールそれって!」
「見つけたのか!?」
「そう、コレが人魚の宝物!」
「ソレをこっちに寄こしなさい!」
どうやらヌメリーも人魚の宝物目当てで此処に来た様だ
そしてブレスレットは小さく形を変えて、新たなハートクルリング「パフュームシャイニーリング」となった
「パフュームシャイニーリング!」
「シャボンフォーム!」
「アクアチャージ!」
「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」
「ビクトリー!」
「そっちもパワーアップなんて聞いてないわよ」
ヌメリーが退散したのだが
「マズいぞ!」
ヤラネーダとの戦いで洞窟内が崩壊し始めて海水が流れる込んできた
全員が必死になって走るが、海水の方が速く呑み込まれるのも時間の問題だ
「…そうだ、もしかして!」
パパイアが何か思い出した。
そして気付いた
自分達が逃げ走る道中、上から光りが差し込むのを
「皆んなあそこよ!」
全員が光りの差し込む場所まで走る。そこまで行けば後は高くジャンプすれば逃げられる
「しまッ…!?」
筈だった
「帝!?」
走る途中帝がつまづいて転んでしまったのだ
サマー達はそれに気付いてはおらず跳んでしまった。
ラメールだけがその事だけに気付き、跳躍する為の脚を緩めて急いで帝の元へと駆け寄ろうとする
「あ──」
しかし間に合わず帝は波に呑まれてしまった
「帝!!!」
ラメールは変身を解いて、元の人魚の姿へと戻り帝の元へと急ぐ
一瞬でローラも呑み込まれてしまう
(くぅ…!あ!!)
力無く激流に流される帝をローラは受け止める
(早く!!)
流される勢いに乗ってローラは人魚の姿のまま、洞窟の外へと高く跳び上がった
夜の満月を背に、ローラは帝を抱えて脱出出来たのだ
その姿はまるで、とみ婆から聞かされた森の人魚そのものだった
「起きなさいよ帝!!」
脱出出来て帝を助け出したのも束の間、帝は意識を失ったままだった
「起きなさい!起きなさいって!!」
しかしいくら揺らしても目覚めない
「起きてよ…っ…みかどぉ……ぁ」
そこでローラは昼間の時の会話を思い出した
『──お互いの唇をくっ付けて空気を送らなきゃ行けないんだぞ』
「……」
「ローラ!帝!」
サマー達が駆け付けて2人を見つけた時だった
月夜に照らされながらも、二つの影が重なり合う場面に出会した
ローラは肺にある酸素を全て帝へと吹き込む
(お願い…起きて…!帝!!)
唇を離して目覚めるのを待つが、一向に目覚める気配が無い
ローラは唇を噛み締め、涙の雫が帝の頬に落ちた時だった
「────ゲホッ!ゲホッ!!」
飲み込んだ海水を外へ出しながら、帝が目覚めたのだった
「コホッ!な、何がどうなって──」
「帝!!」
「うわっ!?」
目覚めた帝に勢いよくローラが抱きついた
////////
「コレって練り香水だね」
「なんだか良い香り」
「プリキュアの新しい力になって事はもしかして」
「うん。昔この島に人魚の国の誰かが来たって事かも」
まなつ達は、ローラの腕に付けてる「パフュームシャイニーブレス」について話していた
ソレがどんな物かは謎だが、憶測を立てて納得する様にした
「ヤラネーダもどんどんパワーアップしてくる。気を引き締めないとな」
「大丈夫です!ローラがゲットしたこのブレスレットがあれば!」
「フフン!当然よ、ワ〜ハッハッハッハッ!」
「ローラ頼む静かにしてくれ…まだ少し気分が悪いから…」
部屋の隅で横になる帝がそう項垂れていた。
無理もない。つい先程まで溺れて生死を彷徨っていたのだから
「帝君気分はまだ優れない?」
「今はな…明日の朝になれば元気になると思う」
「ごめんなさい…」
「あ、悪い謝らせるつもりは!」
帝は起き上がりちゃんと感謝の意を込める
「助けてくれてありがとうな」
「当然よ……うん、無事なら良かった」
夏合宿初日から波乱万丈な冒険となってしまった
今日は皆、疲れを取る為に早目に就寝をしたのだった
主人公の名乗りは3分程で考えたやつです。今後名乗る事は無いだろう
そんな訳で次回はオリ回でもやろうかと考えております
そんな訳でここまでの拝読ありがとうございました!