トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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お気に49と50を行き来しとる…

ではスタート


第48話 合宿最後のイベント!願い叶えるひとつの石!

「いよいよこの合宿もラストスパートだ。合宿の目的、それは何だったか?」

 

南乃島での合宿もいよいよ大詰め。

トロピカふ部の面々は砂浜に集合し、改めてこの合宿の意味を振り返っていた

 

「えっと、トロピカル精神とトロピカル肉体を鍛えることです!」

 

「その通り!今日は悔いが残らない様に目一杯楽しむこと!」

 

「トロピカルこと!」

 

「だ、そうだ」

 

「別に言い直す必要あるか?」

 

今日もやる気充分なところで、まなつが下品に笑っていた

 

「お、どうしたまなつ。下品な笑いはローラの担当の筈だ」

 

「そうなの?ごめんねローラ」

 

「そこで謝らないでよ!!」

 

ローラは帝の後頭部を叩いてやり返した

 

「皆んな、実はまだとっておきのイベントが残っているよ!」

 

「とっておき?」

 

「それは南乃祭り!」

 

南乃祭りはこの島で行われる祭り。今日はその日だという

 

「南乃祭りはね、年に一度のお祭り。このビーチから小舟に乗って、あそこにある果ての島まで行くんだ!そこで願い事を石に書いて海に投げると願いが叶うの!」

 

「それは本当か!?」

 

帝は食いつき顔を近づける

 

「う、うん…!」

 

「なら俺の願いはただ一つ!ローラと子作り──」

 

帝が言い終わる前に、ローラの綺麗な右ストレートが帝の左頬を打ち抜いた

 

「埋めるわよ」

 

そしてローラは浜に穴を掘り、その中に気絶してる帝を放り込んで埋めた

 

 

 

 

 

////////

 

お祭りの時間まで、トロピカる部は予定通り最後までトロピカル事にした

 

子供とのビーチバレー、太極拳、自分達で摘んだ野菜を調理して食べたりと充実させていた

 

あらゆる事を島で体験、経験し終えた後は夜の祭りに備えて浴衣を取りに行くのだった

 

「え…コレを登るの?」

 

みのりは目の前に映る階段に後ずさる

 

その階段は急斜面な上、目視では頂上を確認出来ない程かなり距離があるのだ

 

正に心臓破りの階段だ

 

「一番乗りはわたしだ!!」

 

「ズルいぞ!!」

 

「ちょ、待ちなさいよ!」

 

まなつが駆け込むのに、あすかとローラが続いて階段を走り始めた

 

「俺達も登るか」

 

帝もゆっくりと進み、遅れてながらもさんごとみのりも歩き始めた

 

 

 

それから少しして

 

「ねぇ帝君ちょっと良いかな?」

 

「帝待って」

 

「何?」

 

まなつ、あすか、ローラは登り切った直後、帝はさんごとみのりに呼び止められた

 

「「疲れた…」」

 

「…後もう少しだから」

 

帝の言う様にゴールはもう目の前。ここまで登って来たのだから大丈夫だと思っていたのだが、2人は帝の袖を掴んで登らせない様にした

 

そこで帝は察した。この2人、帝におんぶでも抱っこでもしてもらうつもりだと

 

「いくらなんでも無理だ」

 

「帝なら大丈夫」

 

「その根拠は?」

 

「みのりん先輩は右肩に乗って下さい。わたしは左肩に乗ります」

 

「おい聞け!!」

 

結局、さんごとみのりを抱えて登る羽目になった帝だった

 

 

 

「肩が重い…もうトロピカル肉体は充分だろ…」

 

「あとはトロピカル精神だけど…」

 

浴衣を知り合いから全員分借りたその帰り道。

身体を沢山動かして、トロピカル肉体は達成出来た。

しかし残る問題はトロピカル精神。何をどうすれば鍛えれるかに悩んでいた

 

「大丈夫、きっとお祭りで鍛えられると思うよ」

 

お祭りで、どう精神が鍛えられるのか全員が疑問だった

 

 

 

「はい、出来た!」

 

「お母さんありがとう!」

 

「こっちも出来ました!」

 

「サンキューさんご」

 

「浴衣初めて着た」

 

「島の伝統柄。興味深い」

 

「うし。こっちもなんとか」

 

全員浴衣に着替え終えて準備は出来た

 

 

 

 

 

////////

 

果ての島までの道のりは、まなつが言ってた通り小舟での移動だった

 

島に着けばとみ婆から石を貰いそこに願いを書いてゆく

 

貰った石の中でも、ローラのだけ他の人とは違う真っ白な石を貰った

 

「真っ白な石。書くの少し勿体無いな」

 

「それは珊瑚礁の殻じゃ。波で砕かれること無く、そうやって元の形に残ってるって事は中々珍しいの〜」

 

「へぇ〜ラッキー!」

 

それぞれに石が行き渡りペンで願い事を書き始めるも、やはり何を書くか皆んな悩んでいた

 

そんな中で最初に書き終わったのはまなつだった

 

「じゃ〜んコレ!」

 

願い事の内容は「みんなでめいっぱいトロピカる!!!」となっていた

 

「それって願い事じゃない」

 

「うん!石にはお願いって言うよりも、自分がしたいこと、決意を書くんだ!願いは叶えて貰うんじゃなくて自分で叶える!」

 

「決意表明って感じか?」

 

「そんな感じ!」

 

「なるほど。それなら俺は決まっている」

 

帝が書いてる所をローラは傍から覗く

 

「『皆んなを絶対幸せにする』帝らしいわね」

 

「だね!」

 

「「うわっビックリした!!」」

 

突然会話に入り込んで来たまなつに2人は驚く

 

「ところでローラは何書いたの?見せて〜!」

 

「嫌よ秘密!」

 

「見せて〜!」

 

「嫌!」

 

「見せて見せて〜!」

 

「嫌って言ってるでしょ!!」

 

まなつがあまりにもしつこく聞いたせいで、ローラは一足先に海へと投げ飛ばした

 

「ローラ早いよ〜!」

 

「まなつのせいでしょう!」

 

まなつとローラが言い合ってると、浜の方でゼッタイヤラネーダが現れるのを発見した

 

「アレって!」

 

「またあの強い奴!」

 

「皆んな、気合い入れて行くよ!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「お祭り大好き!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

「ルーレットスタート!」

 

『DEFENCE!』

 

 

 

「ちょっと待てぇい!!」

 

「ヤラネーダ!」

 

「…?このヤラネーダって…」

 

浜の方までひとっ飛びした帝達はヤラネーダの前に着地したのだが、そんなヤラネーダの姿に見覚えのある様な目付きでラメールが見ていた

 

(ハッ!もしかして、わたしがお願い書いた石ぃ!?)

 

見覚えのあるも当然。

今回のゼッタイヤラネーダは、先程ラメールが海へと投げた石が媒体とされていたのだ

 

(てことはてことは、あの裏にはわたしの書いた願い事が!?クッ…こうしてはいられない!人魚のプライドに賭けて知られる訳にはいかない!!)

 

(ラメールの奴凄い張り切り様だな…)

 

見られまいと頭の中で試行錯誤してるラメールの表情を見て思った帝だが、実際は全く違っていた

 

「よし行くぞ!」

 

「あ、待って!」

 

フラミンゴが飛び上がり、キックをかましてヤラネーダの腹へと直撃する

 

「ひぃ!!!」

 

攻撃を食らって前のめりになるヤラネーダを見て、ラメールは奇声に近い声を思わず上げる

 

「背中に何か書いてある!」

 

「カタカナの『バ』?何かな?」

 

「何かの暗号かも知れない」

 

ヤラネーダが前のめりになってしまった事で、書いた文字の一部が見えてしまう

 

パパイアは気になって背中の方へと回り込もうとする時

 

「駄目ぇぇぇ!!見ちゃ駄目!!」

 

ラメールがヤラネーダを庇う様に立ち、手を出させない様にした

 

「ヤラネーダ?」

 

これにはヤラネーダも困惑していた

 

「え、どうしたの?」

 

「…このヤラネーダ、わたしが願い事書いた石なの!!」

 

「あ、確かに言われてみれば…」

 

そこでようやく帝達も気付いた

 

「だから背中を見ちゃ駄目!!」

 

「それは無茶だよ…」

 

「別に良いだろ?減るもんじゃないし」

 

「…」

 

「痛で!!?!」

 

ラメールはアクアパクトをシャボンフォームに変形させて、そのまま帝の眉間を撃ち抜いた

 

「もうこうなったら──ッ!!」

 

ラメールは一人ヤラネーダへ猛攻撃を仕掛けた

 

「何としてでもわたしが倒して見せる!おりゃおりゃおりゃおりゃ!!!!」

 

とにかく見られるのが嫌なラメールは、早いとこ浄化する為に全力で倒しに行く

 

「これでどうだぁぁぁぁ!!!」

 

渾身の蹴りを叩き込んだが、ヤラネーダはそれを耐えた

 

「あぁ、もう!!!!」

 

ラメールは方向転換して帝へ勢いよくと掴み掛かる

 

「帝!今すぐ、あの新しいステッキを使ってヤラネーダの動きを封じなさい!!」

 

「いやだけど…」

 

「あ゛あ゛ぁ゛ん゛?だけどもへちまもない!!今すぐ使いなさい!使うのよ!!使えって言ってるでしょうが、こんの変態馬鹿人間めェェェェ!!!」

 

「は、はい…」

 

帝は若干涙目になりながらもプリキュアの王杖を構える

 

『ABSOLUTE!』

 

「チッ…最初から素直にやればいいのよ」

 

((((可哀想…))))

 

少しばかり帝に同情するサマー達だった

 

「──い、行くぞ。は、【這い蹲れ】」

 

集中状態へとなり性格もいつもの様に豹変はしたが、ラメールが怖いのか少し震え声になっていた

 

「や、ヤラネーダ…」

 

それでも能力は通用しており、ヤラネーダは両手両膝を着こうとしていた

 

「ギャアァァァ!!!」

 

しかしラメールは絶叫した

 

何故なら、両手両膝が着こうとしてるという事は前屈みになっているという事なのだ。

このままだとヤラネーダの背中が丸見えとなってしまう

 

「駄目ストップ!ヤラネーダを立ち上がらせなさい!!」

 

「お前さっきから──」

 

またも帝が言い終わる前に、ラメールは帝の腹を殴り黙らせ、シャボンフォームで眉間へと押し当てる

 

「やれ」

 

「や、ヤラネーダ【立て】」

 

今度は立ち上がってくれたヤラネーダ

 

「良く聞きなさい、このド畜生変態凡骨馬鹿野郎人間。次変な事をすれば……分かるわよね?」

 

和かに笑うラメールだが目が笑ってない

 

「わ・か・り・ま・し・た・か?」

 

「…ピンポイントで出来るが面倒──」

 

「返事!!!」

 

「あ、あぁ…」

 

常に後頭部にシャボンフォームのパクトが当てられている。

少しでもミスれば帝の頭が吹っ飛ぶのは間違い無いだろう

 

「【仰向けになれ】」

 

ヤラネーダはゆっくりと仰向けに寝転び始めた

 

「決めるわよ!」

 

 

「マーメイドアクアポット!サーチ!」

 

「黄色!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

「これで始末する!!」

 

(((((とうとう始末するって言っちゃったよ…)))))

 

 

 

「パフュームシャイニーリング!」

 

「シャボンフォーム!」

 

「アクアチャージ!」

 

「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」

 

 

「ビクトリー!」

 

 

 

「これで真相は闇の中に葬られた…ウフフ、アーハッハッハッ!!!!」

 

 

 

 

 

////////

 

そしていよいよ石を海へと投げ入れる時が来た

 

「南乃島の可愛いを持って帰る」

 

「太極拳を極める」

 

「食べ物野菜を見極められる様になる」

 

「皆んなを絶対幸せにする」

 

「皆んなで目一杯トロピカる!」

 

願いを込めて海へと投げ入れた

 

「ローラ、一緒に投げられなくて残念だけどローラの願いはきっと叶うよ」

 

そうして空を見上げると、幻想的な星空が埋め尽くしていた

 

「っ!今何か来た!この星空みたいに胸の中からグワーって湧き上がってくる感じ。これがトロピカル精神!」

 

「うん!」

 

「これで合宿の目的も果たせたな」

 

「…そういえばローラってまだ泳げなかったよな?」

 

「あーー!!」

 

「な、何よ急に大声出して!?」

 

「帝の言う通りまだローラ泳げてない!」

 

始めの合宿でローラの泳ぎの練習は一旦中止に終わっていたのだ

 

「あ、あんなのもう良いわよ。碌でもなかったし…」

 

「ううん駄目だよ!明日の朝出発前に泳ごう!ローラのお願い絶対叶えるんだから!目指せバタあし!」

 

「…ん?ちょっと何で知っているのよわたしの願い事!?」

 

「あ…」

 

「も、もしかして見た?」

 

「見たって言うより見えたって言うか…」

 

ヤラネーダが両手両膝で四つん這いになろうとした時、その時実は皆んなからちゃんと見えていたのだ

 

「ちょっと帝!!!」

 

 

 

 

 

////////

 

その翌日、皆んなは急いで海へと向かってローラの練習に付き合っていた

 

「出来てるよ!やったねローラ!」

 

「ま、こんなもんかしら」

 

「叶ったね!ローラのお願い」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、わたしの教え方が上手かったからね!」

 

「少し違う。わたしの知識があってのバタあし」

 

「いいや違う。気合いと根性とやる気のバタあしだ!」

 

「「俺達(わたし達)の真心あってのバタあし!」」

 

「全部違うわよ…」




どうやら今回の話しで夏休み終了みたい。
夏休み中でしか書けないネタがあるので来週の放送までに2話分投稿出来たら良いなと思ったる

ここまでの拝読ありがとうございました
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