トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

53 / 95
うわ…なんかデジャブを感じる

ではスタート!

てか夏休み終わってなかったんだね


第50話 プッシュプッシュ!クイズ番組!

「もうちょい右!あ、わたしから見て右ね!」

 

トロピカる部の面々は、夏休み中にも関わらず学校に来ていた。

それは、ある横断幕を広げる為である

 

その横断幕というのが

 

「『夏休みものこりわずか!宿題が××(チョメチョメ)な人!みんな集合!』」

 

と言った具合いに、残りの夏休みを他の生徒と一緒に宿題を終わらせようというのだった

 

「よし、後は固定するだけだな。俺達も屋上へ──」

 

位置の確認をする帝、まなつ、ローラの3人が移動しようとした時、強風が発生した 

 

「「「ああっ!」」」

 

その時、上で広げたあすか達は手を離してしまい横断幕が風に飛ばされてしまう

 

「あ〜!あっちにはさっき生徒会長が!」

 

「「えぇ〜!?」」

 

帝達は飛ばされた方へ行くと、噴水で横断幕と一緒に落ちた生徒会長の百合子とカメラマンの人達が居た

 

 

 

 

 

「全く、折角TVであおぞら中を取り上げてくれたのに、学校を紹介する良い機会だったのに台無しだわ!」

 

生徒会室に呼ばれたトロピカる部は説教されていた

 

「それに『宿題が××(チョメチョメ)な人』っていかがわしい書き方、学校のモットーである健やかとは駆け離れているわ!」

 

「宿題が終わってないって大きな文字で見せられたら、うんざりするでしょう?それに、帝の存在の方が健やかにから駆け離れてるわ」

 

「だから、直接的な表現は避けたんです。帝は除いて」

 

「お二人さん?」

 

みのりとローラの余計な一言を気にしていたら、百合子がとんでもない事を言い出した

 

「とにかく見過ごす訳にはいきません。次の生徒会の会議で、トロピカる部の部活停止について話し合います」

 

「えぇ!?」

 

「いくら何でもやり過ぎだろ!」

 

「お取り込み中のとこら失礼します」

 

話の途中、一人の男性が生徒会室に入って来た

 

「貴方、確かさっきインタビューをして下さった…」

 

「はい、お礼を言いたくて」

 

「お礼?」

 

「番組放送直後からメールが沢山届いていまして、SNSでも大盛り上がりなんです!」

 

内容とは別に、視聴していた人達からすれば放送事故も受けていたらしく絶賛だった

 

「それで、僕が司会をしてるクイズ番組に是非皆さんに出て貰いたくて」

 

「でもそんな、生徒会長が許す訳…」

 

「それで提案なんですが、クイズ番組で決着付けるのは?」

 

「お引き受けします!」

 

それに反応して即答したのは百合子だった

 

「はぁ!?受けるのかよ?」

 

「またTVに出演出来るとなれば、生徒会があおぞら中の良さをアピール出来るチャンスなのです。勝負に勝つのは生徒会が決まっていますが、万一トロピカる部が勝つ事があれば部活動の停止処分は取り止めとしましょう!」

 

「その約束忘れるなよ!」

 

「えぇ、生徒会長の名にかけて!」

 

あすかと百合子の間に謎の火花が散り、クイズ番組に出る事となったのだ

 

 

 

 

 

////////

 

『美しい海に面したあおぞら市!市民の知的好奇心をくすぐる博物館!現在は世界のボタン展が開催中!大人気の水族館には、ムツゴロウがお目見え』

 

 

遂に始まったクイズ番組「地元でモットー!」。

この司会を務めるのは、先日この話を持ち込んだ人気芸能人「パンサー・向井」が担当

 

 

『今回出場するのは中学生五組!優勝の栄冠を手にするのはどの組みか?』

 

 

「当然、わたし達トロピカる部よ!」

 

「無理ね、優勝するのは我々生徒会チームだから」

 

「ちょっと待って下さい。若干一名生徒会では無い人が紛れてる様な…」

 

帝の言う様に約一名生徒会所属で無い者が居た

 

「風紀委員長、この角田正美が助っ人で入ったからには絶対勝つわ!」

 

クイズは全部で四問出題。各問題で手に入れたポイントの合計で勝者を決めるルールだ

 

 

『一問目の問題は此処、ウミガメも産卵に来ると言う砂浜です!問題!』

 

 

亀は一万年生きると言い伝えがあり、亀は万年と言うが、鶴が生きるのは言い伝えでは何年?

 

という問題だ

 

問題が言い終わると、上空から幾つもの紙が降って来た

 

 

『カードに数字が記されているので持って来て下さい!』

 

 

「鶴は千年、亀は万年と言われてるから」

 

「答えは1000だね!」

 

既に答えはみのりが知っていた為、後はその数字が記されてるカードを探せば楽勝と思っていた

 

しかし

 

「とりゃ…『2』だ…」

 

「『1』だ」

 

「『7』です」

 

探しても探しても、1000という数字が見つからない。

それどころか、0〜10までの数字しか見当たらないのだ

 

「あ、分かった!」

 

「「「「分かったの!?」」」」

 

「帝も気付いた?」

 

どうやらこの問題が解けたのは、帝とみのりの2人だけだった

 

「一枚のカードとは誰も言ってない」

 

「だから…」

 

帝とみのりは、0のカードを二枚、10のカードを一枚持つ。

それを組み合わせる事で、1000という数字が出来上がった

 

 

『おおっと、トップで解答するのはあおぞら中学のトロピカる部です!』

 

 

みのりは組み上げた数字を解答して正解した

 

これでトロピカる部は、トップで解答出来たので5ポイント先取した

 

 

『次に解答するのは、あおぞら中学生徒会です!』

 

 

どうやら、生徒会もその問題の意味が分かり正解となり4ポイント獲得した

 

 

 

 

 

場所は変わり水族館

 

『さぁ此処、水族館で2問目のクイズは『どろんこ答えてよろこんで!』です!』

 

 

「どろんこって?」

 

「クイズの答えが」

 

「◯か×のどちらかのパネルに飛び込むの」

 

正解なら魚のクッション、不正解なら泥の中へダイブといったものだった

 

 

『では、トップのトロピカる部から問題です!』

 

 

世界で一番大きな生き物はシロナガスクジラ?

 

 

という問題だった

 

「世界で一番か…」

 

「こういう問題は…まなつ!」

 

「う〜ん、海の生物なら間違いなく◯なんだけど世界と言われたら…」

 

海の生き物をよく知るまなつも、比較基準が世界となったら答え難いみたいだ

 

「フン、グランオーシャン育ちのわたしにしたらラッキー問題ね」

 

「ローラ!」

 

「任せなさいって!」

 

 

『迷い無き走り!かなり自信がある様です!』

 

 

「正解はバツ……ん゛ッ!?」

 

バツのパネルに飛び込んだが、そこは泥だった為ローラは泥まみれになった

 

 

『不正解!世界で一番大きな生き物はシロナガスクジラでした!』

 

 

「嘘よ!三年前に亡くなったグランオーシャンのデッカイカン爺さんは、シロナガスクジラより三倍は大きかったし!!」

 

「グランオーシャン基準で答えられても誰も分からないぞ!」

 

海をよく知るローラだからやらかしてしまった問題

 

これによりトップ交代で、生徒会が4ポイントリードする

 

 

 

 

 

次はとあるファッション店

 

 

『三問目のクイズは『重ねてハウマッチ!』』

 

 

ルールはとても単純なものだった

 

一万円分の商品券を使って服を買い、お腹周りが大きいチームにポイントが与えられる

 

「何でも重ね着すれば良い訳じゃないのか…」

 

「はい!ここはわたしに任せて!」

 

さんごがやる気に満ちて手を挙げていた

 

「そうだね!さんごに任せよう!」

 

トロピカる部は、さんごが服の選定をし、計算はみのり、着させられるのはあすかとなった

 

「暑い…」

 

「あすか頑張りなさい。生徒会は手強いわよ」

 

一方で生徒会は、風紀委員の正美は服の目利きが出来て朝飯前だと言う。

更には会計係との連携で負ける事はまずないと断言する

 

勝負はトロピカる部と生徒会の一騎打ち。他の組は暑さに耐え切れずリタイア続出

 

「あすか先輩!可愛いイアリングを見つけたよ!」

 

まなつはそう言って、服とは全く関係無いイアリングを付けるのであった

 

と、丁度タイムアップの笛が鳴る

 

 

『生徒会チーム胴回りは200cm!』

 

 

「に、200cm!?」

 

 

『そして使った金額は、ピッタリ一万円!』

 

 

生徒会チームは驚異的な数値を叩き出した

 

 

『そしてトロピカる部は胴回り203cm!』

 

 

「やったー!勝ったー!」

 

「まだよ、商品券一万円分じゃないと」

 

みのりの言う様に、与えられた金額内ではないと失格となってしまう

 

そして気になる値段の方は

 

 

『使った金額は11,300円!残念、1300円分超えています!』

 

 

「あぅ…」

 

「元気出せよさんご。よくやったって」

 

帝がさんごを励ましてるが、まだ向井は言葉を足す

 

 

『情報によりますと、最後に買ったイアリングが1300円とのことです』

 

 

「え、じゃあさんごの計算は合ってたって事…」

 

「イアリングさえ着けなければ!!」

 

「ごめん!つい可愛くて」

 

これでポイントは生徒会チームが14ポイントに対し、トロピカる部は5ポイント。

完全に突き離れてしまった

 

 

『次が最後のクイズ!『早押し、早くおしよ!』です!始めに答えた1チームのみが10ポイント得られます!』

 

 

最終問題でボーナスポイント。もしこれでトロピカる部が答えれば逆転勝利

 

 

『それでは問題です。『皆さんが住んで居るのは何市?』』

 

 

「簡単じゃん!はいは〜い!」

 

 

『答えはボタンで』

 

 

「ボタン?何処にも早押しボタンなんて無いけど…」

 

「まさか、この街中で早押しボタンを探せって言ってるんじゃないだろうな…」

 

「…ありがとう帝。お陰でボタンの場所が分かったわ」

 

帝の何気ない会話でみのりは、早押しボタンの場所が特定出来た

 

「恐らく帝の言う様にボタンを探すのは確か。そしてそのボタンは、ボタン展がしてる場所」

 

「そっか、博物館で答えを答える!博物館に早押しボタンがあるんだよ〜!!」

 

「あ、馬鹿そんな大声を出したら!!」

 

まなつが大声であげるのを聞いて、他のチームがそれに反応した

 

即座にあすかと百合子が飛び出した。

遅れてトロピカる部と生徒会も走り出した

 

それだけならまだ良かったが、まなつが声を上げて他のチームも早押しボタンの場所が分かり一斉に走り出した

 

 

 

 

 

トップを走るのはトロピカる部の3人の帝、まなつ、あすかだった

 

「うおぉぉ!!」

 

しかし後ろから、百合子が凄まじい追い上げを見せる

 

あっという間に3人を追い抜かした

 

「速!?」

 

「相変わらずだな!でも!」

 

あすかも飛び出して、百合子を抜かし行った

 

残されたのは帝とまなつ

 

「油断した。ペースを上げるぞ!」

 

「ここで負けたらトロピカる部は活動出来なくなっちゃう!負けてたまるかぁぁ…うおっ!?」

 

帝の隣でペースを上げるまなつだったが、道端に落ちてるバナナの皮で滑って転倒してしまった

 

「まなつ!?」

 

帝は急ブレーキを掛けてまなつの側へと寄る

 

「大丈夫か?」

 

「そんなバナナ…」

 

「これはあすか先輩と生徒会長の一騎打ちだな」

 

 

 

 

 

////////

 

場所は博物館前

 

2人の走りは益々ヒートアップしていた

 

追い抜き、追い越し、2人の肩が並ぶ

 

勝負は互角で白熱していた

 

 

『先にボタンを押すのはどちらか?生徒会チームか、トロピカる部か?』

 

 

「「ハアァァァァッ!!」」

 

ボタン目前で2人はジャンプして飛び掛かった

 

そして

 

 

『なんと、ほぼ同時にボタンを押した!』

 

 

息絶え絶えの2人

 

空を見上げるあすかは、上空でこちらの様子を見ていたヌメリーを発見した

 

「やる気パワーが溢れてるから見てみれば、クイズだなんて随分楽しそうじゃない」

 

 

「出てらっしゃい!ゼッタイヤラネーダ!」

 

 

ヌメリーは、早押しボタンを媒体としてゼッタイヤラネーダを生み出した

 

「ヤラネーダ!」

 

一瞬で、あすか以外の人達のやる気パワーが奪われてしまった

 

「クッ!」

 

「「あすか先輩!」」

 

そこへ帝達が到着した

 

「行くぞ!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「転んで泣かない!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

「エモーショナルスタート!」

 

『FANTOME!』

 

 

 

「やぁ!」

 

「とっ!」

 

サマー、ラメールが時間差攻撃を仕掛けたが、ヤラネーダの頭にあるボタンによって攻撃を跳ね返された

 

「ヤラネーダ!」

 

『ぺけ!』

 

反撃するヤラネーダがそれをコーラルが防御した

 

「ハッ!」

 

今度はパパイアがビームで視覚を奪おうとするも、ヤラネーダの頭部に直撃し跳ね返させる

 

「これなら!」

 

帝が正面から突っ込んで行く

 

「ヤラネーダ!」

 

ヤラネーダの攻撃が帝に直撃した

 

「ヤラネーダ?」

 

しかしそれは分身した帝

 

「こっちだ!」

 

本物は背後に回り込んで不意打ちを仕掛けたが、ヤラネーダが頭を向けてこれもボタンによって阻まれる

 

調子に乗ったヤラネーダは、押しても無いボタンを連続で鳴らしまくる

 

「あ〜、さっきからピンポンピンポンうるさ〜〜い!!」

 

 

「ハートルージュロッド!」

 

「プリキュア!ぶっとびフラミンゴスマッシュ!」

 

 

フラミンゴの怒りの技が、ヤラネーダの跳ね返す力を上回り吹っ飛ばした

 

「ラメール今だ!」

 

「オーライ!」

 

 

「マーメイドアクアポット!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

 

「パフュームシャイニーリング!」

 

「シャボンフォーム!」

 

「アクアチャージ!」

 

「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」

 

 

「ビクトリー!」

 

 

 

 

 

////////

 

浄化をし終えた後、あすかと百合子。どちらが先にボタンを押したかの審議に入る

 

もう一度集まってスロー映像で見直す事となった

 

その結果、僅かながらあすかが先にボタンに触れて押していた事が判明した

 

「トロピカる部が早かった…あれ?」

 

しかし押した直後、映像がそこから切れていた

 

「ヤラネーダ、映って無くて良かった」

 

「皆んなはともかく、俺は素顔のままだからな」

 

一応一安心

 

そして改めて解答権はあすかへと

 

「では改めて問題です。此処は何市でしょう?」

 

「せ〜の──」

 

「「「「「「あおぞら市!」」」」」」

 

「正解!これで合計15ポイント獲得で、トロピカる部の優勝です!」

 

最後の最後で逆転を果たして優勝した

 

「わたし達が優勝したから、部活動は続けさせてもらう」

 

「ええ、約束は守るわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、何とかトロピカる部は部活動停止を免れたのであった




ここまでの拝読ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。