ではスタート!
「授業参観…ク、ローラの胸が触りにくくなる一日になりそうだ」
「最近胸ばかり触るわね…」
「そろそろ下が恋しくなって来た?それなら、ありのままの姿を曝け出して一緒にパコパコする?」
その後、部室の窓から投げ飛ばされるのはいつもと変わらない日常
お昼休み、トロピカる部と顧問の桜川と一緒にお弁当を食べながら夏休合宿でのの活動をレポート発表となっていた
「喋りながら食べるってどうなんだ?」
「え〜、こっちの方がトロピカルじゃん!」
「じゃあせめて口の中にあるものを食べてから……先生?」
ふと桜川へと視線を移すと、何か遠い目をして手を止めていた
そして箸で持つ玉子焼きを落とすも、それに気付かず口に入れて食べる動作をしていた
「落ちてるのに気付いてない…」
「先生?」
「え、あ続けて!」
とは言うものの、正直言って無視が出来ない。
そこで思い切ってさんごは聞いてみた
「もしかして、先生も授業参観で緊張してるんですか?」
「えっ!?」
「皆んなの家族が来るからドキドキしてるのかなぁって」
「そ、そんな事ないよ〜!」
「先生は授業参観なんて慣れたもんだよな。まさか先生の親が来る訳じゃないし…」
冗談半分で言ったあすかだったが、桜川の反応を見る限りそれは本当の様だった
「来るんですか!?」
「…実は父が見に来るって言うの」
「また何でそんな状況になったんですか?」
「話せば長い話よ…」
遠い昔の事を話すかの如く、黄昏た目でその日の出来事を語ってくれた
夏休みのとある日、桜川は実家に帰っていた時に起こった会話から始まった
なんでも、桜川の父親が大事な用事があるとの事でその時に学校を見学する事もなった。
更に付け加えると、校長先生もそれを授業参観という名目で許可したのだ
「大事な用って何なのかしら?」
「りんご畑、引退、大事な用……お父さんは、桜川先生にりんご畑を継いで貰いたいと思ってるのでは?」
「確かにわたし一人娘だから…」
「そんな〜、それじゃあ先生の脇がもう拝めないって……さんご、ローラ、俺を一体何処へ連れて行く?」
これ以上話がややこしくなる前に、さんごとローラは帝を部室から追い出した
「でも、跡を継いで欲しいだけならわざわざ授業参観に参観しなくてもいいよな?」
「もしかして……先生が先生と認められなかったら先生が先生辞めさせられちゃう!?」
「もし父がそういうつもりだとしても、私今は先生を続けたい。勿論りんご畑は大切だし、いつか継ぐ事になるかも知れないけど、先生になる事は子供の頃からの夢だったの」
その後まなつは、クラスの皆んなに呼び掛けては桜川のサポートをして引き立てようと提案した
勿論皆んな賛成して協力してくれる事になった
「後は当日、先生をどれだけサポート出来るかだね!」
「張り切ってミスはしないようにな」
「あ、あそこに桜川先生が居るよ!」
放課後、トロピカる部の面々で帰ろうしてる時、校門前で桜川の後ろ姿を発見した
「先生!何してるんですか?」
「あ、あのね実は──」
落ち着かないと声色で説明しようとした時、少し離れた場所から誰か来るのを見つけた
「お〜い!」
「お父さん!」
「「「「「「お父さん!?」」」」」」
「予定より早くあおぞら市に来る事になってね、これから学校の案内をするの」
やって来たのは桜川の父親だった
「急に済まないね。この子達は?」
「わ、わたくし達は桜川先生に顧問をして頂いておりますトロピカる部というもので御座る!」
「何で御座る何だよ…」
「だって緊張してるんだもん!」
「わたし達トロピカる部も、学校の案内をお手伝いしますわ」
「え、えぇ!?」
突然の申し出に桜川は声を上げる
「まさか抜き打ちで審査に来るとはね」
「でも、ここで良いところを見せてあげれば!」
「桜川先生は安泰だな」
「行動開始だよ!」
先ずは、桜川が顧問をしてるトロピカる部の部室から見学させようとするが
「此処がトロピカる部の部室よ……あれ?部室の鍵忘れちゃった〜!」
続いては教室へ案内の途中
「あ、桜川先生、また書類にミスがありましたよ。数字が全部バラバラで」
「あ〜!!ナイナイナイ!そんなの無いですよね先生!!」
「えぇ!?」
「先生は疲れてるんですよ!ゆっくり休んでからもう一度見直す事をお勧めしますよ!!」
最後は職員室で自分の仕事場を
「此処が私の机よ」
(良かった〜綺麗だ!桜川先生やった!)
「ん?」
桜川の父親は引き出しに違和感を感じて軽く突くと
「相変わらずだな咲は」
押し込まれていた仕事道具が溢れ出した
案内は全て終わり、桜川は父親を見送って行った
「はぁ…あまり上手くいかなかったね」
「当たり前だ。俺達が頑張ってフォローしても、先生はそれ以上をやらかすから…」
「だ、大丈夫だよ!本番は授業参観だよ!」
////////
そして授業参観当日
帝、まなつ、さんごの親は勿論の事、桜川の父親もその場に居た
「桜川先生を辞めさせない為にも頑張らなくちゃ!皆んなトロピカって行こう!!」
「そして先生の脇は俺達が守るんだぁぁピギャァァァ!!?」
思わずいつもの調子の帝に、母親のたいこが帝の肩の関節を外した
「まなつちゃん、ローラちゃん。さんごちゃんは甘いからやらないけど、2人は肩の関節を外すくらいやってもいいからね!」
((帝のお母さん恐るべし!))
そんなやり取りをしていると、桜川は入室した
その表情は勇ましくキリッとした目付き……なのだが
「わたっ!?」
教卓の段差に躓き顔から転んでしまった
「先生わたしの絆創膏あげる!」
「あ、ありがとう」
貰った絆創膏を鼻の頭に貼るも、その絆創膏はピンクにハートの柄が入ったものだった
「に、似合わないわね…」
何とか授業を再開しようとする
「では授業を始めます。『わたしは三毛猫です』」
パペット人形を使って黒板に字を書こうとするも、チョークはへし折れ、人形の鼻まで取れてしまった
「鼻が!?ミケちゃんしっかりして!」
「先生この接着剤使って!」
「先生新しいチョーク!」
「ありがとう!」
しかし、接着剤が人形とチョークの箱に引っ付き、無理矢理引き剥がそうとすると桜川はチョークの粉まみれとなってしまった
「帝君どうだと思う?」
「逆に聞くがアレで大丈夫だと思うか?」
「……」
「そこは素直だな…… 」
始まって数分で不安要素しか無いと思ってると、外でゼッタイヤラネーダが現れた事に4人は気付いた
「あれって!」
「マズいわよ!」
「先生お便所!」
「わ、わたしも!」
「わたしもお便所!」
「俺も御手洗い!」
まなつの起点のお陰で、教室から抜け出して校庭へと急いだ
「やめなさ〜い…って帝!!」
「何?」
「何じゃないわよ!何処に手を突っ込んでるのよ!?」
到着して早々に、帝はさんごのスカートの中に手を入れていた
「いいだろ別に。最近スカートの中弄ってないから」
「だからって、ヤラネーダが目の前にいるこの状況で!?」
「何ローラ?…もしかして──」
「そんな訳ないでしょ!!てか、さんごも少しは抵抗しなさいよ!!」
何故かさんごは殆ど抵抗していなかった
「み、帝君…終わった後でね?」
「何の解決にもなってない〜!!」
「何やってるんだ?」
「遅いわよ!色んな意味で終わりそうになるところだったのよ!!」
「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」
「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」
「ときめく常夏!キュアサマー!」
「きらめく宝石!キュアコーラル!」
「ひらめく果実!キュアパパイア!」
「はためく翼!キュアフラミンゴ!」
「ゆらめく大海原!キュアラメール!」
「良いとこ見せたい!」
「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」
「フェスティバルスタート!」
『PUPPET!』
「ヤラネーダ!」
『ぺけ!』
黒板を媒体としたヤラネーダから、連続で速射されるチョークの雨をコーラルが弾き返す……のだが
「えっ!?」
弾いたチョークが再度襲い掛かり、コーラルの防御の隙である側面へ回り込む
「ヤラネーダ!」
「とにかく皆んな避けるんだ!」
帝は指先を使って、サマー達の身体を自由自在に操り回避させる
「ちょっ!帝、痛い痛い!」
無理矢理動かしてる為、サマーの身体は攻撃を受けて無いにも関わらずボロボロな状態
「み、帝…もっとまともな事を…」
「じゃあ消すか?」
取り出したのは黒板消し
「ほら、ヤラネーダの顔がチョークで描かれてるから消したら視界不良になるかと」
「それで行こう」
帝は、皆んなにそれぞれ黒板消しを渡した
「突撃だ!」
フラミンゴの合図で全員両手に黒板消しを持って突撃した
「「「「やあぁぁ!!」」」」
黒板消しを上手く投げて、綺麗にチョークで描かれたヤラネーダの顔を消してみせた
「ラメール!」
「マーメイドアクアポット!」
「やる気パワーカムバック!」
「パフュームシャイニーリング!」
「シャボンフォーム!」
「アクアチャージ!」
「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」
「ビクトリー!」
////////
「私、今日全然良いところ見せれなかったけど…でも、先生を辞めたくないの」
「……何の話だい?」
「え?お父さん、私がちゃんと先生をしてるか見に来たんじゃないの?」
「ああ、大事な用事のついでにな」
「『ついで』?」
桜川の父親は突然サイリウムを取り出しては振り始めた
「恥ずかしくて言えなかったけど、実はあおぞら市で応援してるアイドルのライブがあるんだよ」
「じゃあ、りんご畑は?」
「それなら、アイドル応援仲間が手伝ってくれるから心配ないよ」
「そうなんだ…」
色々と考えてしまったが、それは全部誤解だった
「咲はいい先生になったね」
「でも私ドジばっかで…」
「父さんはそれでも良いと思う。皆んな咲を支えてくれた。それは、咲と皆んなの間に信頼があるから」
それを言い残して、桜川の父親は帰って行った
「先生ごめんなさい。わたし達早とちりしちゃって」
「ううん、私の方こそ心配させちゃってごめんなさい。これからも、クラスの担任として、トロピカる部の顧問としてもっとも〜っと頑張るからね!皆んなでトロピカっちゃおう!」
生徒と教師の間にも信頼が深くなったのだった
下ネタが割とストレートに書くようなってきた…
ここまでの拝読ありがとうございました