ではスタート!
「という事で、トロピカる部プレゼンツ『学校の皆んなで流星群を見る会』をやりたいと思います!」
部室に呼び出されたと思ったら、まなつがそう言っていた
星について詳しい「仲川詩織」と共にこの話し合いは始まった
そもそも彼女は天文部を設立しようとしていたが、生憎誰にも相手にされずじまい。
偶然にも近々流星群が見れるとの事で、天文部の部員募集も兼ねて学校の皆んなを呼び集めようという作戦
「よし、皆んなに流星群を見る会に来てもらおう。じゃ、宣伝用のチラシを作るぞ!」
「わたし達は先生に相談しに行こう!」
////////
そんな訳で帝、みのり、あすか、ローラ、詩織で宣伝用のチラシを制作する事となった
「絵心、それは己の奥に秘めるイマジネーションを紙に描くこと」
「馬鹿言ってないで手を動かせ」
「はいはい…っと電話だ」
手を動かそうとした時、ポケットから着信のバイブが震える
「おい、風紀委員に見つかったら大変だぞ」
「案ずるなあすか先輩。偶々ポケットに入れていただけ。これに出たらすぐ片付けるよ」
そう言いながら電話に出る
「はいもしもし?」
『流星群って聞いて電話したんだよ〜!キラやば──』
何か言い掛けてた途中だったが、構わず通話を切った
「誰だった?」
(…あの先輩はエスパーか何かか?)
「?」
そうして出来上がったチラシを廊下の掲示板に貼り、それに合わせてまなつも放送での宣伝をした
「だけど…」
さんごは横目で辺りを見るが、通りすがる人達は、わざわざ学校に行く必要無いなどボヤいていた
「反応がイマイチだな」
「閃いた」
みのりの案を聞いて全員急いで準備に取り掛かり
次の日の朝
玄関前では大勢の人集りで賑わっていた
その中心となっているのがトロピカる部の面々だ
「皆んなこっち見てる。ちょっと恥ずかしい…」
「恥ずかしがってないでほら」
「中々目立って良い感じね!」
それぞれ頭に星の被り物を着て、校内を歩いて宣伝する事に切り替えたのだ
帝の背中に隠れるさんごに対して、ローラは逆に目立つ事にやる気を満ちていた
「確かに物凄く視線は感じる。おい、何でみのりは被らないんだ?」
しかし一人だけ、みのりだけは遠くから何か装置を持ってるだけで被り物はしていなかった
「わたしは星を光らせる係」
そう言って装置のボタンを押して、帝達が被る星を光らせた
「え、コレ光るの!?」
「いいわいいわ!もっと、もっと光らせて頂戴!」
(((何か一人だけズレてる…)))
ローラは目立ちたがりな事もあり、テンションは上がっていく
「お〜い皆んな〜!お待たせ!」
遅れてまなつも合流した
「まなつ遅かった──」
「「「「なっ!?」」」」
まなつの姿を見て4人は更に驚く
明らかにまなつのだけが大き過ぎるのだ
「ちょっと!一人だけ目立つつもりね!?ズルいわよ!!」
(((やっぱり何かズレてる…)))
「まなつちゃんのソレは土星?」
「そう!」
「ま、何でアレ目立つのはこのわたし!」
「「「だからズレてるって!!」」」
そうして呼び込みも何とか順調に事が運び、来るその日の為に他の準備にも余念を作る
ブルーシートを事前にグラウンドに運んで置くのだが、その当日の天気が気になり始める
「後心配なのは天気だけ。天気予報では明日の夜、曇りの可能性があるって」
「曇りだと星が見えないじゃない」
「てるてる坊主でも作るか?」
「それはちょっと違う気もする」
「……わたしに一つだけ心当たりがある」
////////
そして当日を迎えた夜
グランドへ行くと、中央で大きく火を起こしては太鼓を叩いてる集団に、空に祈ってる男の人達が居た
「何あれ…?」
「これから晴れを呼ぶ。あそこに居るのがわたしの父。父さんは炎の晴れ男なんだ」
「何ソレ…」
「父さんが晴天祈願すれば…晴れるんだ」
「断言するんだ」
「実際父さんは町内のイベントを晴れにした過去があるらしい…」
少し確証まではいかないが、娘であるあすかがそう言うのだ。
恐らく効果はあるのだろう
「まあ最悪、いざとなれば帝のステッキを使えば済む話よ」
「アレってそう易々と使って良い物じゃないんだけどなぁ…」
小声で帝とローラが話してると人が集まり始めた
しかも予測してたより多くの人達が集まる事となった
晴天祈願も人集めにも役に立って一石二鳥の具合いとなった
しかしながら嬉しい誤算。ブルーシートが足らなくなって来たのだ
「よし、追加で取りに行こう」
だが取りに行こうとした時、ゼッタイヤラネーダが突如出現したのだ
「ヤラネーダ!!」
そして現れて早々にその場に居た人達のやる気を奪って行く
「あっ!」
これ以上被害を出さない為にも今すぐ対処しなければならない
不幸中の幸い、ヤラネーダがやる気を奪って見てる人はいない
「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」
「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」
「ときめく常夏!キュアサマー!」
「きらめく宝石!キュアコーラル!」
「ひらめく果実!キュアパパイア!」
「はためく翼!キュアフラミンゴ!」
「ゆらめく大海原!キュアラメール!」
「光る六つ星!」
「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」
「フェスティバルスタート!」
『COPY!』
「ヤラネーダ!」
天体望遠鏡を媒体としてヤラネーダは、レンズからレーザー砲並みの攻撃を仕掛けて来る
『ぺけ!』
「くぅ…やぁ!!」
コーラルはシールドで防御して、そのまま上へと受け流した
「こんな感じか?…ハァッ!」
帝はステッキをヤラネーダへ向けると、先程のヤラネーダと同じレーザー砲を出した
直撃したヤラネーダは後退った
「晴天祈願もそろそろ終わる。一気に決めるぞ!」
「分かってるよ!パパイア!」
「うん!」
サマーとパパイアはヤラネーダの足元を同時に蹴り飛ばして、転げさせる
「大人しくしろ!」
更にダメ押しにフラミンゴが上から蹴りで、地面に叩き付けた
「マーメイドアクアポット!サーチ!」
「ピンク!」
「やる気パワーカムバック!」
「パフュームシャイニーリング!」
「シャボンフォーム!」
「アクアチャージ!」
「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」
「ビクトリー!」
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やる気パワーを戻して、皆んなが目が覚めると丁度晴天祈願も終わっていた
そして空には雲ひとつない晴れた状態へなっていた。
お陰で雲に隠れていた星が綺麗に見えていた
それに流星群もハッキリと見えていた
「上手くいったみたい」
「そうですね。これも、あすか先輩のお父さんのお陰ですね!」
「そ、そうか?」
「今回の部活も無事に成功したな」
「そうね」
「わたし達、最っ高にトロピカってる〜!!」
流星群を見れて何とか成功した今回の部活。
更に、今回の事がきっかけで天文部への入部希望者も沢山居たなど、本当に色んな意味で大成功となった
次回はオリ回です
ここまでの拝読ありがとうございました