ではスタート
「今日も部活終わったぞ〜!」
「ぞ〜!」
まなつとローラはやり切った様に、両手を広げていた
「今思えばトロピカる部って割とハードだよな」
「わたしも思う」
「わたしも〜」
「あ、ごめん皆んな。わたし部室に筆箱忘れちゃった!」
さんごは忘れ物を取りに行く為、まなつ達とはその場で分かれた
「あったあった」
さんごは筆箱を鞄に仕舞って部室に出ようとした時、扉の前で帝が立っていた事に驚きながらも気付いた
「ビックリしたよもう〜」
「悪い悪い、やっぱ心配だから」
「ありがとう!」
「……少し話しないか?」
風当たる屋上で帝とさんごは、夕焼けのあおぞら市を眺めていた
「帝君、話って何?」
「いやさぁ、あの日さんごに言われてからずっと考えてたんだよ。俺の幸せ、さんごの幸せ…」
「うん」
「俺、やっぱりさんごの幸せが大事なんだ。その気持ちは今後も変わる事無い。だから、その考えを少し変えた」
「どんな風に?」
「南乃島の時に願った俺の願い『皆んなを絶対幸せにする』その考えになった」
「そうなんだ。じゃあ、わたしは応援してるね!」
////////
校門前
2人は珍しくも手を繋いで帰る事となった
「久し振りに帝君と手を繋いで帰れる。嬉しいな〜!」
「俺も嬉しいよ〜!」
指まで絡めた手を大きく振って気分良く帰っていたその時だった
「ッ!?帝君危ない!」
「うわっ!?」
突然さんごが手を引っ張り自分の方へと引き寄せた
そして同時に帝が歩いて居た場所に大きな爆発音がした
「助かったさんご」
「う、うん」
「一体何が…ってうわぁぁ!!?」
「帝君どうした…キャアァァ!!?」
手を繋いでいた反対の手。帝の腕が綺麗さっぱり切断されて無くなっていた
「俺の腕が、あ、あ、お?」
制服の袖からニョキッと腕が出て来た
「ジャ〜ン!実は切れていませんでしブボッ!?」
「ふざけないでよ!本当に心配したんだから!!」
帝の悪ふざけに涙目になりながら、さんごは鞄で帝に殴ったのだ
そしてそんな二人の前に現れたのは
「久し振りね帝ちゃん」
「「オッカマー!?」」
「あ、私も居る事を忘れないで下さいね。よよよ〜」
「「アリス!?」」
先程の爆発はオッカマー達が仕掛けたものだった
二人は急いで戦闘体制へ整える
「あの日以来私はずっと帝ちゃんを倒す為だけ考えたのよ」
「そうかよ。だが、お前では俺達を倒せない」
そこへ、騒ぎを聞き付けたまなつ達がやって来た
「さんご!帝!」
「さんご、皆んな頼んだ!」
「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」
「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」
「ときめく常夏!キュアサマー!」
「きらめく宝石!キュアコーラル!」
「ひらめく果実!キュアパパイア!」
「はためく翼!キュアフラミンゴ!」
「ゆらめく大海原!キュアラメール!」
「忘れ物はダメだよ!」
「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」
「ルーレットスタート!」
『PERFECT!』
「「「「ハァァァ!!」」」」
「邪魔よ!!」
「「「「うわぁぁ!!」」」」
サマー達が先行したが、オッカマーの突進力に敵わず吹き飛ばされてしまった
「コーラル一緒に!」
「うん!」
『ぺけ!』
帝とコーラルの重ね合わせたシールドで、オッカマーの突進をなんとか受け止めた
「それがどうしたって言うの?所詮、プリキュア とあのステッキに頼らなければ倒せない帝ちゃんなんて元々私の相手ではないのよ!!」
「「ッ!?」」
二人のシールドが破れ、大きく後ずさる
「自分一人の為だけに戦ってた貴方には倒せないのよ!!」
「だからだよ!!」
コーラルが怒鳴り声を上げ、隣に居る帝の手を握る
「だから帝君は、今もこうして悩んで、苦しんで答えを出そうとしているの。そして見つけたの!わたしはそれを全力で応援する!!」
コーラルは帝へ向き直り、その瞳で見つめる
「今がその時だよ帝君!帝君の思いを全部!」
「……プリキュア の
帝の中からステッキが出て手に収まる
「『自分一人で戦ってた』。確かにそうだけど今は違う。"自分だけ"じゃない、"皆んなの為"に戦うと決めた。皆んなの幸せの為に!それが俺が出した答えだ!!」
その時だった
サマー達のハートクルリングが光り、帝の目の前に集まる
そしてその光りは一枚のディスクへと形取る
「皆んなのやる気をひとつに!」
ディスクを手に取りプリキュア の王杖へとセットする
『トロピカルディスク!』
「トロピカルスタート!」
『SUMMER!』
「全力で這い蹲らせてやる!」
「それがどうしたって言うのよ!!」
帝とコーラルは左右に散らばり注意を逸らす
だがオッカマーの狙いは帝ただ一人
「私の狙いは貴方だけよ!!」
「知ってるさ!」
帝はプリキュア の王杖を掲げると、その杖先に太陽にも似たエネルギーを作り出した
そしてそれは何処か見覚えのあるものだった
「おてんとサマーストライク!」
「何!?うぐぁ!」
紛れもないサマーの技だった
「あれってわたしの!」
帝がサマーの技を使うなどと完全に予想外の出来事
『キングハンド』
「トロピカルスタート!」
『CORAL!』
『EMPEROR!』
帝とコーラルは同時に飛び上がる
「コーラル!」
「帝君!」
帝はプリキュア 王杖、コーラルはハートルージュロッドを構える
「プリキュア ──」
「「もこもこコーラルディフュージョン!」」
今度はコーラルの技を同時に放った
オッカマーはただ防御体制を取る事で精一杯
「まだまだぁ!!」
今度は反対の手でオーシャンステッキを構えて回す
「フェスティバルスタート!」
ルーレットで回る途中だったが、帝の言葉でそれは強制的に止まる
「【止まれ】!」
『SPACE-TIME!』
ルーレットが止まると同時に、オッカマーの周りに三つ空間に穴が開く
そして中からパパイア、フラミンゴ、ラメールが飛び出した
「「「やぁぁっ!!」」」
動けないオッカマーに追撃を仕掛けた
「ガフッ…!」
「【這い蹲れ】」
更にダメ押しでオッカマーを這い蹲らせた
「──これで終わらせろ!」
「ハートカルテットリング!」
「パフュームシャイニーリング!」
「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」
「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」
サマー達の同時浄化技に、オッカマーは成す術もなく呑み込まれて行った
「「「「「ビクトリー!」」」」」
「あららこれは大変で御座いますね」
オッカマーが倒された事で、アリスはいち早く撤退した
「帝君!」
「コーラル!」
二人は笑顔でハイタッチを交わした
「俺は皆んなの幸せを願って戦うよ。それが今の俺にとって"今一番大事なこと"だから!」
新たに決意して戦う事を決めた帝
しかしそれがのちに、あの日と同じ過ちを繰り返すなどと、この時は思いもよらなかった
そんな訳で主人公の最終強化でした。まぁ実は没案のを掘り起こしただけですが
そんな訳で以下にまた書き込みました
トロピカルディスク
SUMMER:キュアサマーの力が使える
CORAL:キュアコーラルの力が使える
PAPAYA:キュアパパイアの力が使える
FLAMINGO:キュアフラミンゴの力が使える
LA・MER:キュアラメールの力が使える
EMPEROR:ABSOLUTEの力が使える
プリキュア の技を使用する時は、技名の頭に「プリキュア 」と付けない。
理由は、技はオリジナルと同じだが浄化能力が備わってない為の差別化の配慮