トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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放送したその日に書かないと平日は忙しくて書けない!だから少し遅くても頑張る

ではスタート


第55話 文化祭到来!みのりん先輩と文芸部のお話

「それでは、文化祭でのわたし達一年五組出し物は、クレープの屋台に決定します!」

 

夏が終わり、季節は秋に変わり始めて文化祭が近付く

 

「クレープ屋か、楽しみ!」

 

「くそぉ…俺が提案した『水着メイドカフェ』が誰一人として投票してくれなかった…!」

 

「寧ろ何でそれが通ると思ったのよ…」

 

「まぁいいでしょう。部での出し物の時にでも皆んなに着てさえくれれば…!」

 

「色々合わない気がするからそれはちょっと…」

 

ローラとさんごにダメ出しを食らって一瞬でテンションが下がった

 

「コスメの歴史の研究発表とあおぞらメイク教室だからね。帝残念!」

 

 

 

 

 

「じゃあ、研究発表の方はみのりがメインに進めるって事で良いんだな?」

 

「わたしは人前に出るのが苦手。裏方は任せて」

 

部室に戻ってこれからする事、役割り分担と決めていた

 

一応その場で決まった事といえば、手作りのドレッサーを作ろうとのこと

 

「わたしは留守番しておく。皆んなで必要な材料を買って来て」

 

「そうか。分かった行ってくる」

 

「ゴーゴー!」

 

皆んなが出て行く中、ふとローラはみのりへ視線を向ける

 

「…」

 

「ローラ早く行こうぜ?」

 

「え、えぇ…」

 

 

 

 

 

日付けは巡り巡って文化祭三日前

 

準備は終盤と差し掛かっていた

 

各クラス、各部の出し物が完成しつつあった

 

「この辺かな?どうだ?」

 

「うん、バッチリだよ帝君!」

 

クラスの出し物の完成はもう間近だった

 

「うんうん!あ、ローラこっちだよ〜」

 

「はいはい……あら?」

 

ローラは隣の屋台に居た放送委員の二人、いずみとゆきえが居た

 

「何かインタビューしてるな」

 

「声掛けてみよう!」

 

「あ、まなつ!」

 

まだインタビューの途中の二人に、まなつは手を振って呼び掛けていた

 

放送委員の二人も、まなつに気付いて切り上げてからまなつ達の所へ行く

 

「風の噂で聞いたけど、放送委員って確かネット配信するって」

 

「そうなの。当日、学校内で流すの。良かったら観てね」

 

「トロピカる部のあおぞらメイク教室は、当日生放送で取材したいと思ってるのだけど?」

 

他の部では事前に取材をするに対し、トロピカる部は生放送という重要な枠を設けさせてもらっていた

 

「誰かにメイクしてバッチリ宣伝して欲しいの。どうかな?」

 

「やるやるやる〜!」

 

まなつなら当然の反応

 

「じゃあ、滝沢さんと一之瀬さんにも伝えてくれる?」

 

「OK!今から行って伝えてくるね〜!」

 

まなつはその場を帝達に任せて、猛ダッシュで行った

 

「フフ、あら?あそこって…」

 

「あそこは文芸部ですね。自分達で作った雑誌を配布する予定だそうです」

 

「文芸部…」

 

ローラは何か思い出した様に二人に話し掛ける

 

「ねぇ、いずみって去年のみのりと同じクラスだったの?」

 

「そうだけど?」

 

「じゃあ知ってる?何でみのりが文化祭辞めたか?」

 

「ローラ、あまりプライベートな話は──」

 

「人の身体を弄ぶ様な帝でも、プライベートなんて単語が存在したのね」

 

「弄ぶ…何かエロい響き!」

 

「さんご」

 

これ以上喋るとややこしくなりそうと察し、帝はさんごと共に退場して行った

 

ローラは残っていずみの話を聞いたのだが、此方が既に聞いた前情報だった為、そこまで有力な情報は手に入らなかった

 

 

 

 

 

////////

 

文化祭当日

 

様々な出し物で盛り上がる中でも、トロピカる部のあおぞらメイクは絶賛されて長い行列を作っていた

 

「結構人来てますね」

 

「うん」

 

裏方担当である帝とみのりは、表の部室前を見ながらそう呟いていた

 

「あ、みのりん先輩はしなかったんですねコスメ」

 

表で頑張るまなつ達は、全員コスメして対応してるがみのりだけはしてなかった

 

「わたしは裏方だから。帝こそしてないね。さんごなら手伝ってくれたけど」

 

「男が化粧なんてしたら化け物誕生ですよ」

 

「でも、世界には男の人でもする人は居るの」

 

「おっとその手には乗りませんよ。さんごにも同じ事言われて全力で襲われましたから」

 

そう言われればとみのりは思い出す。

今朝の準備の時、さんごは興奮しながら帝と鬼ごっこしていたのを

 

そろそろさんご一人でも対応出来なそうな時、チラシ配りをして宣伝をしていたまなつとローラが帰って来た

 

「よし、ローラ頑張ろ!」

 

「えぇ!わたしの華麗なるテクをお披露目するわよ!」

 

気合い入れる二人だったが、それに水を差す様にクラスの人が慌ててトロピカる部を訪れた

 

「どうしたの?」

 

「まなつ、ローラごめん!当番何だけど早められない?」

 

「帝なら貸してあげれるけど、わたし達も出ないと無理なの?」

 

「うん」

 

まなつは困り果ててしまう。嬉しい事にあおぞらメイク教室は絶賛するが、此方も人手が足りない。

今はさんごが中心となって回ってはいるが、それでもやっとの状態

 

「まなつ、ローラ、こっちはわたし達で何とかするから行ってこい」

 

「さんごがクラスの方に出られない分も手伝ってあげて」

 

「あすか先輩、みのりん先輩」

 

二人にそう後押しされてまなつ達は決心した

 

「分かりました、では任せますね」

 

「しょうがないわね。ほら行くわよ帝」

 

「うし」

 

 

 

 

 

////////

 

「イチゴクレープ出来上がり!」

 

「チョコバナナよ、気を付けなさい」

 

「おい見ろよ、この綺麗に焼き上げた生地!」

 

クラスの方に手伝いに行った帝達は、驚異的な早さでクレープを完成させていた

 

そんな時、校舎に設けられていた巨大なモニターから放送委員の生放送が始まった

 

 

『次にご紹介するのは、屋上であおぞらメイク教室をしているトロピカる部です』

 

 

その放送をふと観て三人は驚いた

 

「えぇ!?」

 

「あれって!」

 

「あ、みのりん先輩」

 

取材を受けていたのは、メイクをしたみのりだった

 

 

『トロピカる部二年の一之瀬みのりさんにお話を伺います』

 

 

受け答えにもバッチリ答えれていた

 

 

『あおぞらメイク教室は、第一校舎屋上で開催中です。宜しければ是非お越し下さい』

 

『ありがとうございました。トロピカる部の一之瀬さんでした』

 

 

「トロピカってたね、みのりん先輩!」

 

「そうだな」

 

その時だった

 

イカ焼きを媒体としたゼッタイヤラネーダが現れて校内で暴れ始めたのだ

 

「イカ焼きだ!」

 

「呑気な事言ってないで変身するわよ!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「メイクは気合いだ!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

「ルーレットスタート!」

 

『ATTACK!』

 

 

 

「ヤラネーダ!」

 

『ぺけ!』

 

イカの腕をコーラルが防ぎ、帝達が飛び出した

 

ヤラネーダも対抗すべく腕を伸ばして反撃するも、全て受け流される

 

「そんな簡単に!」

 

「捕まってたまるか!」

 

「大人しくしろ!」

 

帝とフラミンゴの同時攻撃にヤラネーダは吹っ飛んだが、街灯に腕を絡ませては逆に勢いを付けて飛んで来た

 

「ヤラネーダ!」

 

「そんなの当たんないよ!」

 

帝達はジャンプして、パパイアは別方向へと避ける。

二手に分かれたが、狙いをつけたのは空中へ避けた帝達だった

 

「ヤラネーダ!」

 

「イカ墨!?」

 

コーラルが防御しようと構えるも間に合わず、イカ墨の目隠しを食らってしまう

 

「ヤラネーダ!」

 

そして煙上がる中へヤラネーダが入り、帝達を拘束した

 

「皆んな…ッ!!」

 

ヤラネーダが着地した場所

 

文芸部の出し物の正面だった。そして騒ぎで散乱したと思われる本が地面に落ちており、その上にヤラネーダが踏み付けていた

 

「ヤラネーダ!」

 

「ッ!」

 

パパイアは、ヤラネーダの攻撃を弾いてハートルージュロッドを構える

 

 

「ハートルージュロッド!」

 

「プリキュア !ぱんぱかパパイアショット!」

 

 

「ハァ!」

 

 

ぱんぱかパパイアショットからの追撃で、ヤラネーダを倒して帝達を解放する

 

「ラメール!」

 

「サンキュー!パパイア!」

 

 

「マーメイドアクアポット!サーチ!」

 

「オレンジ!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

 

「パフュームシャイニーリング!」

 

「シャボンフォーム!」

 

「アクアチャージ!」

 

「プリキュア!オーシャンバブルシャワー!」

 

 

「ビクトリー!」

 

 

 

 

 

 

////////

 

「ねぇみのり、何で文芸部辞めたの?」

 

少し苦い表情をしたが、すぐに話してくれた

 

中学に入ってすぐに文芸部に入部。その後は文化祭に出す小説を書く為日々書き続けた

 

そして完成した作品は、素直に「やった」「傑作」と思った。

それは他の人にも見せても同じ反応だった

 

部の先輩にも見せて、きっと良い反応が返ってくるだろうと期待はしていた

 

していたのだが

 

「『描写もありがち、キャラも物語そのものもみんな何処かで読んだ事ある様な借り物で、わたし自身が経験した事が書いてない』頭でっかちなお話だって…」

 

そう言われて改めて自分でも読み返した

 

冷静に考えればその通りだと自分自身も納得し、いつしかそれは自信を無くす事となった

 

その日を境にみのりは小説を書かなくなってしまった

 

それが文芸部との間で起きたこと

 

「本を読むのは相変わらず好きだったけど、それでも何か満たされなくてそんな毎日を送ってた。でも──」

 

みのりは皆んなに振り返り、精一杯の笑顔で言ってくれた

 

「でもね、この気持ちは皆んなに会って変わったの。プリキュア になって、トロピカる部に入って、その時大事だと思える事をどんどんやって、これまで興味が無かった事でもやってみると楽しい事が沢山あるってよく分かったの。今日のメイクもインタビューも凄い楽しかった。緊張して心臓が爆発しそうになったけど!」

 

「本当に〜?全然そんな風に見えなかったけど?」

 

「フフ、だからわたし今本当に楽しいの。皆んなのお陰────ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みのりにとってトロピカる部という存在は、みのりの世界を変えてくれた大切な存在だった




そろそろ久し振りにネタ回も書きたいなぁ〜と思ってる

ここまでの拝読ありがとうございました
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