ではスタート!
「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」
「「「「ビクトリー!」」」」
「ふぅ!終わった終わった!」
羽を伸ばして身体を楽にするサマー。学校帰りでの戦闘だったので余計疲れが出てる
「早く戻って帰るぞ」
「うん!」
そう言ってサマー達は変身を解いたのだが
「あ、あれ?」
一人だけ、元に戻れない人物が居た
「パパイアは戻らないの?」
「戻りたいのだけど……戻れないの」
「「えぇ!?」」
「そんな訳ないでしょう。ちょっとパクト貸してみなさい」
ローラは勝手にパクトを取って弄り始めた
「こんなのはハートクルリングを取ってしまえば済む話よ。ほら、もう元に……」
しかし、リングを取り外しても変身は解けなかった
「なんか玩具の不良品を思い出すね〜」
さんごの何気ない一言が、帝とまなつの茶番劇開始の合図となった
「ピポパポピ、プルルル!ガチャ、もしもし、先輩がお宅のトロピカルパクトで変身したのですが元に戻らないのです」
「それは困りました!担当の人を呼びますね〜!」
そう言って帝とまなつはローラへ視線を移す
「はい!グランオーシャンカスタマーサービスのローラ・ラメール…って何やらせるのよ!!」
((最初ノリノリだった癖に…))
というのを声に出さずに何とか飲み込んだ、さんごとあすかだった
「それよりもどうするか、だ。不幸中の幸い、明日は日曜だから学校は休みだ。だけどパパイアを何とかしないといけないから、明日は一度部室に集合な」
「「「「はい!(えぇ!)」」」」
「あの〜一ついいですか?」
「何ださんご?用事でもあったか?」
「そうではないですけど……プリキュア の姿で家に帰すんですか?」
「「「「「…あ!」」」」」
盲点だった
さんごが言わなければ誰も気付かなかった。
このままパパイアが家に帰ってしまえば、親は何て反応するか
娘の変化に多少動揺はするものの受け入れるか?
それとも──
「はいはい!俺の家にご招待を──」
「「「「「却下」」」」」
「理由は?」
「「「「「身の危険を感じる」」」」」
全員一致してそう言われた
「うわぁぁん!!皆んなのバカァァァ!!」
「え、あ、じゃあまた明日!待ってよ帝君!」
涙を流す帝をさんごは追い掛け、そのまま帰宅して行った
「じゃあウチに来ますか?今日はお母さん、家に居ませんので」
「ならお言葉に甘えるわ」
パパイアはニコッと笑顔でまなつに向けた
「うっ!」
しかし、いつもとは違うギャップのある姿。まなつは一瞬身構えてしまった
(可愛いけどやっぱり違和感が…)
「今日はありがとうねまなつ」
「いえいえ!先輩が困ってるなら助けますよ!」
家に上がらせて貰ったパパイア
まなつは早速、今日の夕飯の支度を始めようとエプロンに身に包んだ時
「わたしも手伝うわ」
「「えっ!?」」
「家に置かして貰ってるからお礼も兼ねて──」
「べべべ別に構いませんよそんなこと!!」
「そ、そうよ!貴女はそこに座って待ってなさい!いえ、動かないで!!」
「そう?」
トロピカる部設立して間もない頃、お弁当作りでの記憶が蘇りそれを阻止する
「みのりん先輩はわたしのベッド使って。わたしは床で寝るから!」
「明日になれば戻ってるといいわね」
「わたしもそう思うけど、ローラと入れ替わった時の前例があるから…」
三人は項垂れていた
「くるるん!」
そこへくるるんが、かいがらクッキーをパパイアにあげようとする
「何やってるのよくるるん。歯磨きを済ましたのだからもう食べれないわよ」
「くるるん…」
「まぁ、明日また考えればいいし!もう寝よっか!」
明日の朝、起きたら戻ってる事を祈るがそれも望み薄だろう
////////
「さて、みのりをどうやって戻すか案はあるか?」
朝一で全員集まり、部室で頭を悩ませる
「はい!」
「よし帝」
「今はプリキュア に変身してるからパパイア呼びですよ!」
「え〜、ずっとパパイア呼びはしんどいよ。いつも通りみのりん先輩でいいじゃん!」
「それ今言う事か!?」
「「大事ですよ!!」」
帝のパパイア呼びか、まなつのみのりん呼びで唐突な議論が始まった
「みのりん先輩!」
「パパイア!」
「あ〜もう二人共鬱陶しいわね。合体させましょう」
ローラは少し考え
「『パパりん』なんて……プっ」
「ローラちょっと話があるの」
「え、あ、待ちなさいよ!わたし悪くないわよ!!」
身の危険を感じてローラは構えるが、それをあすかが止めに入る
「真面目にしろ!」
「くるるん!」
「悪いくるるん、少し黙っててくれ」
「くるるん…」
全員を落ち着かせたところで、あすかは一息つく
「おふざけは無しだ!いいか?」
「「「「ラジャー!」」」」
「そんな訳でトップバッターは俺!」
全員、特にパパイアがよく見える位置に皆んなの前に立つ
「しゃっくりのやり方で治す。即ちビックリさせる」
「いや、それ先に言ったら意味無いだろ」
「見せてやる!これが俺のビックリだ!!」
帝はズボンに手を掛けると、下着ごと下へと下ろして下半身を露わにした
「ソーセーーーーージ!!!」
その場でぴょこぴょこと小刻みにジャンプしながら回転する
「どうだ?ビックリした──」
その時、今まで味わったことのない平手打ちを食らい、部室の扉ををぶち破って外へと弾き出された
やったのはあすか
あすかはすかさず倒れ込む帝を、滑り込みで馬乗りになり逃げられない様に首元を掴む
「ブッ、ぼ、べ!」
そして容赦無いビンタが両頬を帝を襲う
「ま、待っで!ちょ──」
暫くして、あすかだけが戻って来た
「次」
「あの〜帝君は──」
「次!!」
あすかは、八つ当たりに近い口調で次の人へ促す
「わたしが行くわ!ハートクルリング取れば──」
「昨日試した事をするな!次!」
「えぇ!?横暴過ぎるわよ!!」
「次はわたしが!!」
手を挙げたのはまなつだった
「はいはい!トロピカルメロンパンを食べれば──」
「物食べて治るんなら、昨日の時点で戻ってるわ!」
「えぇ!?」
「次はさん…ちょっと待て、さんごお前分かってるよな?」
「分かってます!みのりん先輩を戻す案は10個程考えて来ました!」
「ボケろよ!そこはボケてわたしを困らせろよ!ボケて、ボケて、ボケて、真面目。三回もボケたんだからそこは最後までノれよ!さんごもダメだ!!」
「何かちょっと理不尽…」
真面目に案を考えたさんごは何故か怒られた
もうこれにはローラはカンカンだった
「さんごは真面目にしてたでしょう!?」
「帝のせいで頭がおかしくなった?」
「えぇ〜!?それは嫌ですよ〜!」
色々と凄い状況になってきたところで、パパイアの所へくるるんが寄って来た
「くるるん!」
「それはかいがらクッキー?」
「くるるん!」
かいがらクッキーを食べさそうと差し出したのだ
「ちょっとお腹空いたから食べようかしら。ありがとうね……ん、美味しい」
パパイアが一口齧ると急に体が光りだした
「え──」
光りが収まると元の姿に戻っていた
「戻った?」
「「「「「えぇぇぇぇ!?」」」」」
「く〜るるん〜!」
何故、かいがらクッキーで元に戻れたのかは一生の謎となってしまった
あすか先輩までキャラ崩壊がヤバみになりました
ここまでの拝読ありがとうございました!