ではスタート
「10本立てなんて出来るかァァァァァ!!」
「開幕一言目がそれって大丈夫なの?」
「ローラよく考えてみろ。TVで出来るが、こんな文字でしか表現出来ない小説に何が出来るって言うんだ!?」
「元も子もない事言ってどうするのよ…」
まなつはボードの前に立ち、ペンを走らせる
「じゃあ、小説でも出来る10本立てを考えよう!」
「10本連続子作りフィーバーと……もがッ!?」
ローラがくるるんを、帝の口の中に押し込みうるさい口を封じた
「じゃあ、わたしが作る料理を皆んなで食べるって言うのは?最近腕を上げたの」
「「却下!!」」
みのりの意見をあすかとローラが一刀両断。
言わずとも知れず、彼女の料理を食べれば人の山が出来るのを誰もが知る
「はいは〜い!わたし達の活躍を見せる為、ヤラネーダ10本勝負!!」
「人数足りないし、わたし達疲れちゃうよ…」
「え〜、そう言うさんごは何かある?」
まなつに突然振られるが、さんごは既に考えついていた
「可愛いものを皆んなで探すとかかな?」
「案外良いんじゃないのか?」
「ありがとう帝君!」
「そうだな…よし、それで──」
「待ちなさいよ」
あすかが同意しようとする時、ローラが待ったを掛けた
「みのり、図鑑持ってたわよね?」
「持ってるけど……沢山ある。どれがいい?」
「なんでも」
みのりは適当に見繕った図鑑一冊をローラに渡す
それをローラがペラペラとページをめくり、適当にさんごに見せる
「さんご、これどう思う?」
「わぁ〜可愛い!なんて動物?」
「それは、ハダカデバネズミ」
「これは?」
「アイアイだ!可愛いよね、このくりっとした目!」
「最後、これは?」
「ウォンバットの赤ちゃん!この前TVで見たよ!可愛いよね!」
ローラは本を勢いよく閉じて、頭を抱える
「貴女、さっきから『可愛い可愛い』しか言ってないじゃない!いや寧ろ、最近『可愛い』の発言しか聞かないわ」
「えぇ!?」
さんごの感覚を当てに出来ずにいたローラ
「う〜ん…スポーツはどうだ?」
「それなら皆んなでトロピカれますね!」
「それはどうかな?六人で出来るスポーツは限られる。しかもそれを10立てという短い時間でするのも問題」
みのりの冷静な分析。これにはあすかも、自分の意見にぐぐもってしまう
「皆んなダメね。やっぱりここは、次期王女たるこのわたしの意見がないとね!」
「その内容とは?」
「簡単よ!このローラ様のありがた〜いお話をたっぷり10本立てでお送りするわ!!」
「「「「……」」」」
「な、何よ皆んな黙って?」
あすかは徐に手を挙げる
「帝」
「何?」
「許可する」
あすかの手が下がるのが合図。
帝はローラの正面に詰め寄り両肩を掴んだ
「はぁ…はぁ…そ、それって性的に食べて良いって事ですよねあすか先輩!!」
「そういう意味だったの!?」
「だからローラ!一緒に外へ!!」
ローラを外へ連れ出した帝は、色々とやり始めた
「ちょっと制服返しなさいよ…あ、下着!!」
「ローラの匂い……スゥゥゥゥ!!!」
「ひぃぃぃ!!?!」
「あ、ココはやっぱり綺麗。あ〜触ったら柔らかそう」
「ダメダメダメ!そんなとこ触らないでぇぇぇ!!」
((((今日も平和だなぁ〜))))
それから暫くして、帝とローラは帰って来た
「さ、散々な目に遭ったわ…」
「じゃあ次を決めよ!」
「無関心!?」
「だっていつもの事じゃん」
一々ローラに構ってる時間も無いので先へ進める
「あ、そうだ!ゲストさんを呼ぶのはどう?」
「それいいかも!そのゲストさんに一本、二本任せるものいいかも知れないよ!」
まなつとさんごがそう言うと、まるで待っていたかの様にくるるんが扉の前に立つ
「くるるん!」
くるるんが扉を開けると、外から三人の人影が現れた
「は〜い!ゲストのハートキャッチプリキュア !が来たよ!!」
「あのえりか、いきなりは図々しいかと…ここは先輩としての威厳を──」
「だからこうやって、先輩として堂々と来たんだよ?」
「……あ、なるほど!」
「つぼみ、『なるほど』じゃないよ…」
「ところで、ゆりさんの姿が見えませんけど…」
見渡すと、部室の外遠くで高校生の女性が立っていた
「遠ッ!?」
「ゆりさ〜ん!何でそんなに遠くに居るのですか〜?」
「少し寒気がするから」
改めて部室内を覗くと、まなつ達に抑えられてる帝の姿を見る
「き、聞いたかよ!プリキュア だって!一度パンツの色を…じゃなくてご挨拶を!!」
「下心丸みえじゃないか!」
「こうなった帝を止めるの至難ですよ!」
「さんごもっと気合い入れなさい!」
「ふんっ!」
まなつ達が抑えてる中、みのりだけは一人勝手に自己紹介をしていた
「一之瀬みのりです。ご指導ご鞭撻の方宜しくお願いします」
「あ、ご丁寧に。わたしは──」
「皆さんの事は知っています。『花咲つぼみ』『来海えりか』『明堂院いつき』『月影ゆり』の皆さんですよね?」
「フフン!勉強熱心な後輩達だね!」
「自己紹介もいいけど、時間」
いつの間にか、ゆりが近くまで歩いて来ており、部室の時計を確認した
「……でしたらまた後日という事で」
「「嘘!?」」
えりかもだが、思わずつぼみまで声に出した
「そうね」
「ほら行くよ二人共。お邪魔しました」
ゆりを先頭に、いつきが二人を引き摺って帰って行く
「だぁ!待って!」
まなつ達を振り解いて帝が大声で叫ぶ
「ゆりさ〜〜ん!!」
呼ばれて振り返り、足を止めた
「パンツは何色です…ガッ!?」
瞬時に帝のこめかみに鉛筆が突き刺さる
投げたのは当然ゆりだった
「…あの人俺の事殺す気だったよ
「寧ろその方が助かる」
「酷いなあすか先輩。薄情者!」
「…そういえばわたし達何してたっけ?」
「ほらあれ、小説で出来る10本立てを皆んなで考え……」
「「「「「「あ…」」」」」」
結局何も決まらず終わってしまう一日だった
ハトプリそこまで見てないから口調が心配
あまり面白味の無い内容ですした
次回は……どうしようか。一応また日常回を書こうと思ってます
ここまでの拝読ありがとうございます