トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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ではスタート!


第65話 夢は沢山でデッカく!その時一番なりたいもの!

「皆んな揃ったわね!一人ずつテスト行くわよ!」

 

あおぞら市主催の子供達のコメントを展示するイベント。通称「大人になったら何になる?」の練習をしていた

 

勿論一年生組全員が参加していた

 

「大人になったら、お母さんのコスメショップを一緒にやる!」

 

「大人になったら女王になる。勿論、大人にまる前でもOKよ!」

 

「大人になったら始皇帝より更に上の存在になる!」

 

それぞれ個性溢れるコメントを残した

 

最後はまなつなのだが

 

「大人になったら〜……えっと〜……」

 

練習とはいえ、自分の番が回ってもそれに答えられなかった

 

 

 

 

「これにまなつ達が出るのか?」

 

部室に集まって撮影の事を話した

 

みのりもあすかも興味があった。そしてその隣でまなつは何やら職業に関する本を熟読していた

 

「明日が撮影の本番…何だけど」

 

「あ〜もう…やりたいって手を挙げたけど、今はまだ決められないし、やっぱ大事なのは今だよ〜!」

 

「やるって決めたんなら何か考えないとダメだぞ」

 

「あすか先輩は大人になったらテニス選手になるの?」

 

「はぁ!?誰だその話した奴……って一人しかいないよな」

 

あすかはローラに厳しい視線を向ける

 

「別に隠す事はないでしょう?あすかは何も間違っていないんだし」

 

「それはそうだが…」

 

「みのりん先輩は?」

 

「わたしは本に関わる仕事がしたい。図書館の司書や本屋とか」

 

「う〜ん…大人になったらかぁ〜」

 

みのりやあすかの事も聞いたが、余計悩む羽目となってしまった

 

「そういえば帝は?結構漠然としていたけど」

 

「何度も言わせるな。俺は始皇帝よりも更に上の存在へ──」

 

「あ、それ以外で」

 

冷たい発言に思わず肩が落ちる

 

「帝君前に言ってた事は?」

 

「どんなどんな?」

 

「皆んなを幸せにするって!」

 

「それなら難民を助ける仕事とかいいそうだな!」

 

「医者や牧師もある」

 

「待て待て、俺よりもまなつだろ?ていうか、こういう話は人生の先輩でもある両親に聞くのが一番早いんじゃないのか?」

 

「そうか!」

 

 

 

 

 

「ただいま〜!」

 

「「「「お邪魔します」」」」

 

帝の提案により夏海家へ皆んなで行く事になった

 

「おかえりまなつ」

 

そんな帝達を出迎えてくれたのは、夏休み中南乃島でお世話になったまなつの父親の太洋だった

 

「お、皆んなも一緒か!」

 

「その節はどうもありがとうございます」

 

軽く挨拶を終えた後、碧と大洋にリビングで部室での話を聞かせた

 

「なるほど、大人になったらか…」

 

「お父さんは、子供の頃からスクーバーのインストラクターになりたかったの?」

 

「いや、小学校に入る前は消防車になりたかったな」

 

「え?」

 

「消防車ですか?」

 

「消防士さんではなく?」

 

「そう消防車。南乃島には消防車が無かったから、TVで観た消防車が凄く格好良くてそれで消防車になりたいと思ったんだ」

 

大洋のなりたいものが無機物という事に、少々驚くも夢を抱くのは人それぞれ

 

「私が小学生の頃は、バレリーナになる事が夢だったね」

 

「バレーやってたんですか?」

 

「ええ。でも全然上達しなくて、それでバレーは無理だって。で、次になりたいと思ったのが獣医さん」

 

「かなり思い切りましたね」

 

「バレリーナと全然違う」

 

碧も色んな夢を持っていた。中学生ではネイリストとなっていた

 

大洋も消防車からパトカーになり、そこから海賊、料理人、カメラマン、歌手と多種多様な夢を見た

 

「お父さんも夢がいっぱいあったんだ〜!」

 

「まなつと同じだ。だから夢は一つでもいっぱいでも良い!大事なのは──」

 

「「今!」」

 

「私も今、水族館で働きたいって思ったの!」

 

「とにかく、今なりたいものがあっても無くても、未来には無限の可能性があるって事だ!」

 

大洋からそう言われたその日、まなつだけじゃなく、皆んな自分の将来の事について改めて考える様になった

 

 

 

 

 

////////

 

そして後日

 

放課後皆んなで撮影されたコメントを観るべく、ショッピングモールへと足を運ばせていた

 

「わたしの大人になったらは、いつ流れるかな〜?」

 

「結局、まなつは何にしたんだ?」

 

「それは観てのお楽しみ!」

 

「勿体ぶって教えてくれないの」

 

「それはまた期待が高まるな」

 

しかし道中で、イベントが開催されているショッピングモールでヤラネーダの出現を見た

 

「またヤラネーダか!」

 

「行くわよ!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「子供もなれるよ!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

「トロピカルスタート!」

 

『LA・MER!』

 

 

 

「そこまでだ!」

 

「来たわねプリキュア !」

 

超ゼッタイヤラネーダはロボットの姿をしており、エルダと何故かドッキングしていた

 

「ヤラネーダ!」

 

ボディ部分からビームが放射されるが、帝達は容易くかわす

 

「ヤラネーダ!」

 

ならばと今度は、バックパックのウイングで飛んで姿勢を固定し、両手両足のロケット攻撃を仕掛ける

 

『ぺけ!』

 

「うっ!」

 

「くっ!」

 

「はっ!」

 

コーラル達はそれぞれそれを受け止める

 

「──今だな」

 

手足を無くしたロボットなど恐れる事は無いと踏み、帝は走り出すがそう上手くは行かない

 

「ヤラネーダ!!」

 

「何!?」

 

ボディの一部部分が展開し、中から幾つものミサイルが発射された

 

一瞬不意を突かれたが、冷静にステッキで弾き飛ばして回避した

 

「あ、な〜んだ。あっちにもいるじゃん。よ〜し、もっと奪ってやる!子供のやる気パワーなんて無くなっちゃえ!!」

 

他にも逃げ惑う子供達をエルダが見つけた。そこにヤラネーダをけしかけようとする

 

「やめてぇぇ!!」

 

だが狙いに気付いたサマーが妨害して危機は去った

 

「何でそんな事するの?」

 

「大人になるなんて馬鹿げてるからに決まってるじゃん。ずっと子供のままの方が楽しいに決まってる」

 

「そんな事無い!大人になっても楽しい事はいっぱいあるよ!」

 

「大人になったら遊べないし、お菓子だって食べれないんだよ!」

 

「大人になったってお菓子を食べれば良いし、遊べば良い!」

 

「皆んなを勝手に大人になってエルダの事を置いて行っちゃうんだ!!アンタだって言ってたじゃん!大人になったら何になるか分かんないって、今が一番大事だって、エルダ聞いてたんだから!!」

 

「…そう、いつだって今が大事だよ。だから、わたしは大人になったら──」

 

その時、イベントで流れていた大型のモニターが映り変わった

 

 

『大人になったその時のわたしが、一番なりたいものになる!』

 

 

「え?」

 

「ッ!」

 

サマーのコメント撮影に気を取られた隙を狙い、サマーは直接エルダを狙いヤラネーダと切り離した

 

「えびゃ!?」

 

エルダが離れた途端、コーラル達が受け止めていたロケットパンチ・キックのブーストが無くなり力を無くした

 

「帝!」

 

帝はサマーの所まで走ってジャンプし、サマーは両手を使って更に帝を上へと高く上げ飛ばした

 

そしてプリキュア の王杖の先端から、青いオーラが溜め込まれる

 

 

「くるくるラメールストリーム!」

 

 

動かなくなったヤラネーダに一撃を加え、地面へと墜落した

 

「ラメール!」

 

「オーライ!」

 

 

「マーメイドアクアポット!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

 

「ランドハートクルリング!」

 

「「「「「おめかしアップ!」」」」」

 

「「「「「エクセレン・トロピカルスタイル!」」」」」

 

「「「「「5つの力!大地を照らせ!」」」」」

 

「「「「「プリキュア!ランドビート・ダイナミック!」」」」」

 

 

「「「「「ビクトリー!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

『大人になったその時のわたしが、一番なりたいものになる!』

 

 

「まなつらしいな」

 

「勿体ぶってこれなんだから」

 

「いつかきっとわたしも見つけるんだ!一番なりたいもの!」

 

まなつのコメントが終われば、続々と他の人のも流れ始める

 

 

『大人になっても、沢山の可愛いものに囲まれていたい!』

 

 

「沢山の可愛いものか!」

 

「さんごらしいんじゃない?」

 

「先の事はまだ分からないけどね」

 

 

『大人になったら、世界中…特に大切な人達を幸せに出来る人になりたい!』

 

 

「帝は…これどうなんだ?」

 

「やっぱりって感じだね」

 

「始皇帝になる事が夢だが、強いて言うならこれも大事かなと思っただけだ」

 

残すはローラだけとなった

 

 

『大人になったら、伝説の女王になる!』

 

 

「ローラもブレない」

 

「伝説になれるのか?」

 

「当然でしょ?究極の女王でもいいのよ。それとも史上最強の女王かしら?」

 

皆、練習前と少し違う言い方をしていた。それでも、個性に溢れる夢を抱いて残したもの

 

「だったら、もう一つ追加!ローラがグランオーシャンの女王様になっても、それが伝説でも究極でも史上最強でも、どんな女王様だったとしても、ずっとず〜っと友達でいる事!」

 

「わたしも」

 

「わたしも!」

 

「だな!」

 

「俺としては友達の先の関係でも良いけどな?」

 

「友達って…そんなの当たり前じゃない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人になったら、皆はどんな姿になっているのか。その時が待ち遠しく感じる日となった




次回はオリ回かなと予定しております。
前回の話の続きである、ローラとのお出掛けのものとなります

ここまでの拝読ありがとうございました
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