トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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後書きで、今考えてる今後の予定を書いております。暇な方はどうぞ

スタート!


第67話 サウィン&ハロウィンパーティー!まなつ失敗を恐れるな!

トロピカる部のメンバーはいつもながら、次の部活動をやるべくパイナップル農園に来ていた

 

それもこれも全部ハロウィンに向けての下準備

 

帝達はパイナップルを採り、まなつがそれを集めて山積みにしていた

 

「ねぇまなつ、ハロウィンって何?」

 

「ハロウィンはね〜、色んな仮装をして楽しむお祭りだよ!」

 

「諸説はあるけど、秋の収穫のお祝い」

 

「悪魔を追い払う行事じゃなかったっけ?」

 

「そもそも元はハロウィンじゃなくて、サウィン祭って呼ばれていた。秋の収穫とかの意味も、サウィンからなんだよ」

 

「帝、意外と博識」

 

「みのりん先輩には負けますけどね」

 

「…人間って変なの!」

 

パイナップルを投げ、まなつは上手くキャッチする

 

「とにかく楽しければいいんだよ〜!」

 

気持ちが昂ってワサワサと動くと、山積みになっているパイナップルの山が揺れ始める

 

「ま、まなつ〜!」

 

「おわ〜!?」

 

崩れ落ちる前に、帝達が大慌てで押さえ込む

 

「「「「「詰みすぎ!」」」」」

 

「まなつってば、一つの事に夢中になると周りが見えなくなっちゃうんだから…」

 

「大丈夫大丈夫!だって、絶対盛り上げたいからさ!トロピカる部主催のハロウィンパーティー!」

 

 

 

 

 

////////

 

ハロウィンパーティー当日

 

全ての準備を終えたトロピカる部。他の生徒達にも手伝って貰い、より豪華なものとなった

 

後は仮装をしたら終わりという段階まで来ていた

 

「ハッピーハロウィン!遂にこの日がやって来た〜!」

 

まなつは衣装に着替え終わり、部室へとダイブする

 

「皆んな、準備はいい〜?」

 

部室へ入ると、帝達は着替えているがローラだけ鏡の前で睨めっこしていた

 

「う〜ん…う〜ん!」

 

何着も着直してはいるが、ローラはどれも気に入らない様子だった

 

「中々良いんじゃない?」

 

「似合ってるよ」

 

「ローラなら『何でも着こなせるなんて流石わたし!』とか思ってたけど」

 

ローラは帝達の方へ振り向き首を傾げる

 

「参考までに聞くけど皆んなは何の仮装なの?」

 

「わたしはキョンシー」

 

「わたしのは海賊!」

 

「わたしはドラキュラ。と、くるるんはコウモリ」

 

「くるるん!」

 

「わたしは、世にも恐ろしい狼人間!!」

 

「俺は始皇帝に相応しく王様関連。魔王ルシファー!ここのボタンを押すと背中の翼が開くよ」

 

バサッと六枚の翼が大きく広がった

 

帝はルシファー、まなつは狼人間、さんごは海賊、みのりはキョンシー、あすかはドラキュラ、くるるんはコウモリの具合だ

 

「ローラまだ迷ってるの?」

 

「う〜ん…わたしという素材を活かしきれてない」

 

「ローラは人魚そのままでいいんじゃ?」

 

「わたしは本気なの!コレじゃあ優勝狙えない!ちょっと出掛けて来る!」

 

ローラの言う優勝とは、ハロウィン仮装コンテストでのこと

 

「帝君ついて行かないの?」

 

「え、良いの!」

 

「ローラと帝、お互いの面倒はお互いが見てるって感じだしな」

 

「衣装は預かって置く」

 

「それじゃあお言葉に甘えて」

 

帝は制服に着替え直してローラを追い掛けに走って行った

 

 

 

 

 

「ローラ!」

 

「…わざわざついて来たの?」

 

「許可は貰った!」

 

「そ、なら行くわよ」

 

二人は無言のまま歩き出す。コレと言った会話もせずにだ

 

(それにしても帝と二人っきりって、この間以来ね……っ///)

 

「なぁローラ」

 

帝の手が不意にローラの手の甲に当たった

 

「さ、触んないでよ変態!!」

 

「これから俺はどうやって接していけばいいんだ?」

 

話してる間にも、目的地であるレンタル衣装のお店に行き着いた

 

「結構豊富だな。これ何かどうだ?」

 

「う〜ん…」

 

帝から衣装を貰い、制服の上から合わせてみる

 

「ならコレ」

 

「でもねぇ…」

 

「それなら…コレとコレにコレは?」

 

幾つも合わせてみたものの、ローラが満足するものは無かった

 

「さっき聞こうとしたが、ローラはどんなヤツをご所望なの?」

 

「こう…バッってインパクトがあるのを」

 

「なら──」

 

 

 

「ありがとうございました!」

 

店から出てローラは満足気の表情だった

 

「フフ、良いモノを選んじゃったわ!これで優勝間違いなしよ!ありがとう帝!」

 

「これでやっと準備は整った……お?」

 

「何よ帝……お?」

 

二人は学校でヤラネーダが現れた事を確認した

 

「急ぐわよ!」

 

帝はローラをお姫様抱っこして学校へと跳んで行く

 

 

 

 

 

////////

 

「皆んな待たせたわね…ってあれ?」

 

「ヤラネーダいないな。さっきまで姿形はあったのに」

 

帝とローラは周りを見渡すと、やる気を失くしている人達を目にする

 

「一体これ、どう言う事?」

 

「まなつそれ…あ」

 

帝はまなつが手に持つアクアポットを見て察した

 

「ローラどうしよう…わたしがやる気パワーカムバックしようと……」

 

「しようとしたら、上手くいかずこうなった訳か…」

 

「何でわたしを待ってくれなかったのよ?」

 

「だって、早くやっつけないと滅茶苦茶にされちゃいそうだったから…」

 

「やる気パワーカムバックは、わたしにしか出来ないの!」

 

いつもさり気なくしてるやる気パワーカムバックは、どういう訳かローラにしか出来ないらしい。

今回はまなつがしてしまった為、この様な事態を招いてしまった

 

「やる気パワー、入ったままみたい」

 

アクアポットの中はやる気パワーで満たされていた。一応取り返してはいるが、問題はこの後の処理に困る

 

「この、も〜ど〜れ〜!やる気パワー出ろ〜!!」

 

ローラが気合いを入れてやってみるが変化は無い。

ローラもこの様な事態は予想外らしく、対処法が分からなかった

 

「案外振り掛けたらいけるとか?」

 

「そんな単純なものじゃ──」

 

「それだ!ちょっと貸して!」

 

まなつはアクアポットを勝手に取り、試しに桜川に振って掛ける事にした

 

「ふん…あ、出て来た!」

 

パラパラとやる気パワーが落ちて、桜川の目が覚めていく

 

「戻る、のか?」

 

「もっといっぱい振り掛けて!」

 

「…やる気が漲る〜!!」

 

やる気パワーを振り掛けて桜川のやる気が戻った

 

「やった!他の人にも!」

 

まなつは色んな人にやる気を振り掛けて何とか起こそうとする。

しかし、見ている帝達はハラハラする

 

「ほ、本当に大丈夫?」

 

「待て、先生の様子を見てからの方が」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

そう言って、倒れてる人達全員に振り掛けが終わった

 

「私が生徒会長として、この学校を守る!」

 

「え?」

 

突然桜川がそう口にした

 

「さぁ、生徒会の引き継ぎよ!」

 

「桜川先生が生徒会長!?」

 

様子がおかしくなったのは桜川だけでは無い

 

「さぁ、英語の授業を始めるわよ!」

 

「桜川先生のやる気が…」

 

「生徒会長に…」

 

百合子は桜川のやる気が入ってしまいとんでもない事になった

 

それは他の人も同様

 

全員、別の人のやる気パワーが入ってしまい、手が付けられない状態になってしまった

 

「このやり方だと駄目みたい」

 

「じ、地獄絵図だ…」

 

だがそれも一時的なもの

 

一同、順番にまたやる気を失くしてその場に座り込み始めた

 

「皆んな、わたしのせいだ…」

 

「一人で突っ走るからよ。言ったでしょ?まなつは夢中になると周りが見えなくなるって」

 

「まぁまぁローラ、まなつをそんなに責めるなって。まなつだって良かれと思ってやった事だし、な?」

 

「皆んなの、言う通りだよね。わたし焦っちゃって……それだけじゃない、これまで上手く行ってたのは皆んながいつも助けてくれたから。なのに、皆んなの意見を聞かなかったから。わたしって、なんてお馬鹿さん!!」

 

まなつが完全に凹んでしまった

 

そこへタイミング悪く、パイナップルを素体とした超ゼッタイヤラネーダが現れた

 

「行くわよ…まなつ?」

 

急いで変身しようとするが、まなつは動かなかった

 

「どうしよう…わたし、また失敗しちゃうかもぉ…」

 

「もう、しっかりしなさい!前しか見てないのが、まなつの取り柄じゃなかったの!?」

 

「でもわたし、それで失敗してぇ…」

 

先程の戦闘で失敗する事を恐れてしまっている

 

今での様に、皆んなが助けてもらっても自分が変な所で失敗してしまうかもと

 

「大丈夫だよ」

 

「誰にだって失敗はある」

 

「間違いに気付いたなら直せばいい」

 

「そう悲観的になるなよ」

 

それでもまなつは自分の力で立とうとしない

 

それに痺れを切らしたローラが言い放つ

 

「このまま何もしないつもり!?今、一番大事なことは?」

 

「今、一番大事なことは…大事な…っ!」

 

まなつの目の色が変わった

 

「今…それは、皆んなのハロウィンを守ること!!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「仮装じゃないよ!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

「プリキュア の王杖!」

 

『ABSOLUTE!』

 

 

 

「出たなプリキュア !やっちまえ!」

 

チョンギーレが指示を出すと、ヤラネーダは腕を伸ばして攻撃して来る

 

「──【弾けろ】!」

 

帝の言葉に、向かって来る両腕はお互いに衝突して目の前で弾けた

 

「チャンスだ」

 

サマーを除いた全員で懐に入った時

 

「「「「あぁ!?」」」」

 

「何…んっ!?」

 

腕のパイナップルが飛んでき、輪っかに挟まれて身動きが取れなかった

 

「ダメ、外れない!」

 

「帝何とか!」

 

「んー!んーっ!!」

 

フラミンゴは帝なら対処出来ると思い目を向けるが、帝は皆んなと違い口までも塞がれて喋れなくなっていた

 

「サマー何するの!?」

 

サマーは、ハリボテで作られたキャンディを振り回していた

 

「こんな攻撃全部弾き返してやる!」

 

「待てサマー!」

 

「ちゃんと考えないとやられちゃうわ!」

 

「んー!んー!」

 

「え…」

 

サマーの頭の中で、自分がやられる姿を想像してしまった

 

「また、わたし失敗を…」

 

ネガティブな思考がサマーの動きを止めてしまった

 

「ッ!?」

 

それでもヤラネーダは待ってはくれない。葉っぱの部分を回転させ、手に持つキャンディを切り刻んでいく

 

「サマー見て!その刃なら」

 

「このリングを」

 

「切れるかも!」

 

「ヤラネーダをこっちに誘導して!」

 

「ヤラネーダを…」

 

ここでサマーには二つの選択肢が与えられた

 

一つは、皆んなの言う通りヤラネーダを誘導するか

 

二つは、単身で進んで行くか

 

「二つに一つ!」

 

サマーが選んだ選択肢は

 

「…よし」

 

後ろに下がり、ヤラネーダを誘導する事だった

 

相手に悟られない様に少しずつ下がる

 

「皆んな今だよ!」

 

サマーの合図で全員が自ら刃へ向かって行く

 

そして上手くパイナップルのリングだけを切り落とした

 

「やった!」

 

「よし帝、これで口は動く筈だ!」

 

「少し酸っぱないな。まぁいい…【止まれ】!」

 

帝の言葉を聞いたヤラネーダは動きを止めた

 

「今度こそお願いラメール!」

 

「オーライ!」

 

 

「マーメイドアクアポット!」

 

「やる気パワーカムバック!」

 

 

 

「ランドハートクルリング!」

 

「「「「「おめかしアップ!」」」」」

 

「「「「「エクセレン・トロピカルスタイル!」」」」」

 

「「「「「5つの力!大地を照らせ!」」」」」

 

「「「「「プリキュア!ランドビート・ダイナミック!」」」」」

 

 

「「「「「ビクトリー!」」」」」

 

 

 

 

 

////////

 

浄化が終わるとやる気パワーは元に戻った。勿論、最初に奪われたやる気パワーも、本来持つべき者の所へ返っていた

 

「皆んな元に戻ったんだ〜!良かった〜!皆んなに迷惑かけてごめんなさ〜い!!」

 

「まぁ、すぐに動けるのは」

 

「まなつの良い所だよね!」

 

「今回はそれが災いしたな」

 

「それでも終わり良ければ全て良しだ」

 

「皆んなのやる気も戻った事だし、今、一番大事なことは?」

 

「うん!ハロウィンパーティーで、目一杯トロピカっちゃお〜!」

 

まなつも立ち直り、そして始まったハロウィンパーティー

 

 

 

 

 

『仮装コンテスト優勝は〜──』

 

「は〜い!」

 

『フランケン人魚。ローラ・ラメールさんです!』

 

「当然の結果よね!」

 

「あれって仮装の意味あるのか?」

 

「帝君がチョイスしたの?」

 

「ううん。インパクトが欲しいって言ってたから、何か組み合わせても良いんじゃないかってアドバイスしただけ。選んだのはローラ」

 

「ローラらしいかも」

 

そして最後は、トロピカる部全員で記念写真を取ってハロウィンパーティーは幕を閉じたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、みのりん先輩。トリックオアトリート!お菓子をくれないと、はぁ…はぁ…い、悪戯しますよ〜!」

 

「みのり」

 

「ありがとうあすか先輩。はい帝」

 

あすからお菓子を受け取り、そのまま帝へと手渡した

 

「え、あ、はい…」

 

「フフ、残念だったね帝君」

 

「ならさんご!トリックオアトリート!」

 

「はい帝君!」

 

そう言ってさんごもお菓子を渡した

 

「お前の考えは全部お見通しだ」

 

そう言ってまなつ達は、懐から大量のお菓子を見せつけるのであった




次週はアニメがお休みらしいのでネタ回を書きます。
そのネタ回、そして続けて後々重要となるオリ回を一話。
そして、三、四話を予定でオリストを考えております。オリストに関しては、少し感覚を開けた後投稿かなと考えております

あとついでに、別作品で書いてある「魔法つかいプリキュア !」の方で、トロプリ組を出張コラボさせようかと考えております。
興味ある方は是非

ここまでの拝読ありがとうございました
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