トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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今更運動会ネタだって?そんなの関係ねぇ!

ではスタート!


第68話 秋の思い出!走り切った運動会!

「皆んな注目」

 

部室で集まる皆んなを帝は注目させる

 

「実は皆んなに見せたいものがあるんだよ」

 

そう言って机の上に出したのは、幾つもの写真だった

 

その写真というのが

 

「少し前に運動会で撮れた写真。皆んなは自分が写ってる写真は買ったりしてるけど、トロピカる部の記録として残す写真はまだだったよね?」

 

「アルバム作りって事?」

 

「う〜ん、そんな感じかなみのりん先輩」

 

「トロピカる部のアルバム作りか…いいな!」

 

「うん!」

 

「あら、この写り具合いいじゃない!」

 

「え、じゃあ!今日の部活動はアルバム作りで!」

 

唐突に決まった部活動

 

「まぁそれと同時に、思い出に浸ろうかなぁって」

 

「それなら…あ、この写真!さんごとローラが玉入れしてるヤツだ!あれは面白かったな〜!」

 

「なっ!?まなつこそ変な写真あるわよ!」

 

「これは…わたしとみのりと帝の三人での借り物競走の時か…」

 

「あの時は大変だった」

 

「でも、どれも良い感じに撮れてますね!」

 

10月も入って間もない頃

 

その日は晴れた空で、運動会日和となった

 

 

 

 

 

////////

 

「さんご、ハチマキはキツく縛らないといけないぞ」

 

「痛!痛いよ帝君…」

 

「フフ、狙うは優勝!白組が取る!」

 

「ローラもやる気充分だね!」

 

帝達一年生組は白組。

そしてその白組に対抗する赤組は

 

「今日は負けないぞ皆んな!」

 

「手加減なし」

 

先輩であるあすかとみのりだった

 

 

 

 

 

『さぁ、いよいよ始まりましたあおぞら中学校運動会!最初の種目は借り物競走!走者の方は集まって下さい!』

 

 

「よ〜し」

 

一年生組で借り物競走に出るのは帝だった

 

「帝君頑張って!」

 

「目指すは一位よ!それ以外は帰って来るな!!」

 

「応援してるよ!」

 

まなつ達にエールを送られて張り切る

 

そんな帝と一緒に走る者達はというと

 

「帝も借り物競走だったのか?」

 

「偶然ね」

 

「え…」

 

みのりとあすかも同じく借り物競走だった。しかも同じタイミングでの走者

 

「ま、まぁいい。皆んなの為にも一位になる!」

 

「望むところだ!」

 

 

『位置について、よ〜い──』

 

 

そしてスタートの合図である、スターターピストルが鳴り響く

 

「「「ッ!」」」

 

全員一斉にダッシュ。最初にお題箱に到着したのはあすか

 

「お題はっと…『元気な後輩』。それなら簡単だ!」

 

そして続く他の走者。少し遅れてみのりが到着する

 

「『頼りになる後輩』。あの子ね」

 

みのりとあすかは順調な滑り出し

 

最後に遅れて帝は走って来る。お題箱に来るまでの障害物に少々苦戦を強いられていた様だ

 

「お題は何かな?『嫁』。ん、嫁!?嫁って何だよ!?誰だよふざけた奴!」

 

帝はお題を取ってから一歩足りとも動かない。何せ難易度が桁外れなのだからだ。借りてどうこう出来る問題ではない

 

「嫁…アイツだな」

 

帝が動いた頃、あすかはお題を探すべく一年生のテントへ足を運んだ

 

「まなつ!」

 

「あすか先輩?」

 

「わたしと来い!」

 

「あすか先輩、まなつを呼ぶなんて何のお題何ですか?」

 

「元気な後輩だ」

 

それだけではさんごとローラは納得した

 

「分かりました!」

 

まなつがグランドに出ようとする時

 

「待って!」

 

そこへみのりがやって来た

 

「まなつ、付き合って!」

 

「わ、わぁ〜!みのりん先輩大胆!」

 

みのりの言い方に、さんごは興奮して思わず両手を顔を隠す

 

みのりとあすかは、まなつを巡っていた

 

「まなつ、お前が必要なんだ!」

 

「まなつお願い!頼れる後輩は貴女なの!」

 

「え、えぇ…そんな事言われましても…」

 

誰が仕込んだのか知らないが、急に昼ドラで流れる様な音楽が流れ始めた。

 

「え、何か昼ドラみたいな事始まってるよ!?」

 

「マジでどうでもいい…」

 

「わたし、みのりん先輩もあすか先輩も大好きなんです!」

 

「ならわたしを選べ!」

 

「まなつ!」

 

そんな茶番が繰り広げられてる中で、遅れていた帝がその場に現れた

 

「何やってんだ?」

 

「まなつを巡っての昼ドラだよ帝君!」

 

「それよりも帝はどうして?まさか、貴方もまなつを?」

 

「あ、いや。俺はローラ」

 

「え、わたし?」

 

帝はローラをお姫様抱っこしてその場を後にした

 

一方で三人は

 

「「どっち!」」

 

「わ、わたしは……どちらも選べないよ〜!」

 

「あの〜…もう三人一緒に行けば解決じゃないですか?」

 

未だに終わらない茶番にさんごが口を挟んだ

 

「あ、そうだね!みのりん先輩!あすか先輩!」

 

まなつは二人の手を引いて競技へと戻って行った

 

だがもう既にゴールテープは切られていた

 

 

『一位は皇さんです。お題は『嫁』でした』

 

 

「はぁぁぁ!?嫁って何よそれ!?」

 

「このまま一緒に夜のホテルへ」

 

「今すぐ降ろしなさいよォォォ!!」

 

 

 

 

 

『続いての競技は玉入れです。選手の人はグラウンド中央に集まって下さい』

 

 

「さんご行くわよ!」

 

「うん!」

 

玉入れに参加するのはさんごとローラ。少し珍しい組み合わせで、さんごは気張っていた

 

「こんな風に二人だけって初めてだね!」

 

「ええ」

 

 

『では、よ〜い──』

 

 

開始の合図が鳴り響いた

 

「おりゃおりゃおりゃ!!」

 

スタートの合図と同時にローラは、に持てるだけ持ち、二個ずつ玉を投げていく

 

「えい!えい!」

 

さんごも、ゆっくりとだが投げ入れる

 

白組、ローラが主に頑張るがそれに見合うだけの玉が中々入らない

 

逆に、赤組は少しずつ入り差を開けていく

 

「ローラ、無闇に投げてもダメだよ!」

 

「ク…この!」

 

「こうやって確実に!」

 

ローラを横目にさんごは投げる。すると簡単に入った

 

「そんなんじゃ追いつけないわ!」

 

「でも、この方が確実だよ?」

 

「負ける訳にはいかない…のッ!」

 

ローラが渾身の力で投げると、カゴの淵に球が当たりグラグラと揺れる

 

そして

 

「「あ…」」

 

そのままバランスを崩してカゴは転倒し、中身の殆どが地面へ転がった

 

「……」

 

「てへ!」

 

「ローラ!!」

 

 

『終了です!投げるのをやめて下さい』

 

 

「まだよ!隠れて入れるのよさんご!」

 

「えぇ…」

 

 

『そこの生徒、その行為は反則です。今すぐやめなさい』

 

 

 

 

 

『続いての競技はパン食い競走です』

 

 

「よ〜し!パン食べるぞ〜!!」

 

「まなつ、あおぞら中のパン食い競走のパンはトロピカルメロンパン」

 

「そうなんですか!?やった〜!」

 

パン食い競走に出るのはまなつとみのり

 

パンがトロピカルメロンパンだと知り、まなつは俄然やる気を出す

 

 

『走者位置について下さい』

 

 

「みのりん先輩負けませんよ!」

 

「今度は負けない」

 

 

『よ〜い──』

 

 

「「ッ!」」

 

まなつは全速力でメロンパンへと向かって行く

 

「パンパンパンパンパン!!」

 

「速い…」

 

いち早くパンの前に来たまなつは、ジャンプしてパンを食べようとする

 

「パン!トロピカルメロンパン食べれないよ〜」

 

「まだまだね」

 

みのりは狙いを定めて、一発でパンを咥えて走り出した

 

ほいひぃ(美味しい)

 

「みのりん先輩ズルい〜!」

 

まなつは必死にパンを食べようとするが、全く食べれず終わってしまった

 

 

 

 

 

『午後の競技を始めます。午後の競技最初は二人三脚です』

 

 

「これで俺は一応最後だな」

 

「絶対勝とうね!」

 

二人三脚に出るのは帝とまなつのコンビ。玉入れの時と同じ様に、こちらも珍しい組み合わせ

 

「さて、練習通りな」

 

「練習の時の様に変な所触らないでね」

 

「あれは事故だ」

 

「え〜!服の中に手を入れてたよね?」

 

帝は紐をキツく結び位置につく

 

 

『位置について。よ〜い──』

 

 

スターターピストルが鳴り、帝とまなつが走ろうとした時、一歩踏み出す前に二人仲良く顔から転けてしまう

 

 

「早いわよ!!」

 

 

テントからローラの声が大きく聞こえた

 

帝とまなつは顔をさすりながら立ち上がる

 

「びっくりした〜!急に目の前が真っ暗になっちゃうんだもん」

 

「トロピカり過ぎた。何でいきなり出オチしなきゃいけないんだ。今度こそ息を合わせるぞ」

 

「うん!せ〜の!」

 

ようやくスタートを切った帝達。だがもう既に出遅れていた

 

「うわ〜んどうしよう!」

 

「取り敢えず全力で行くぞ!」

 

お互いに息を合わせてペースを上げる。そのお陰か、少しずつ前の走者達に追いつく

 

「先ずは一組…ひゃわ!?」

 

「ど、どうしたまなつ?」

 

変な声を上げ、少しずつスピードが落ちていく

 

「さ、触ってるじゃんか!」

 

まなつの胸をよく見ると帝は肩ではなく、まなつの脇腹を通してそこから胸を揉んでいた

 

「触ってないって!」

 

「ひゃう!?も、もう〜///」

 

 

 

 

 

『え〜、続いての競技は女子騎馬戦です』

 

 

「あすか達赤組との総力戦よ!全力でやるわよ!!」

 

「「お〜!」」

 

まなつ達皆んな、頭として上に乗り気合いを入れる

 

 

『よ〜い──』

 

 

それから騎馬戦は激戦を繰り広げていた

 

そしてその死闘の末、両者共に三組ずつ残った

 

白組はローラ、まなつ、さんご

 

赤組はみのり、あすか、百合子

 

「誰が相手だろうとわたしが一番になる!覚悟しなさい!」

 

「結構強力な人が残ったね」

 

「生徒会長までいるよ」

 

「足引っ張るなよ」

 

「それはこちらの台詞です」

 

(この二人大丈夫かな?)

 

更に残り時間も僅かお互いに早く決着をつけたい

 

緊迫感が蔓延る中で最初に動いたのはさんごだった

 

「わたしが様子見で動くから、まなつとローラは…わあっ!?」

 

しかし、馬となっていた支えの人達が躓いて転倒した

 

これにより、落馬とみなしさんごは失格となった

 

「さんご大丈夫!?」

 

「おのれよくもさんごを!許さん!」

 

「わたし達関係ないだろ!?」

 

「問答無用よ!行きなさい!!」

 

ローラはあすかへ向かうが、その前に立ちはだかったのがみのり

 

「ここから先は通さないよ」

 

「クッ…まなつ!」

 

しかしまなつには百合子が相手をしていた

 

「生徒会長強い!」

 

「少々大人気ないですが手加減はしませんよ」

 

まなつからの援護は期待出来ない。残った選択肢は、みのりとあすかをローラ一人で相手をすること

 

「行くよ!」

 

「覚悟しろ!」

 

「何なのよ!!」

 

あすかが激しく攻め、みのりが隙を突いて手を伸ばしていく

 

ローラはあすかの手を弾いて、みのり手からは頭を大きく振って辛うじて避ける。

しかし防戦一方。攻めるには厳しい状況下

 

だがそれでも隙はある

 

(今!)

 

みのりにようやく隙が出来た。この好機を逃しはしなかったローラ

 

手を伸ばしてハチマキを掴み取ろうとした時、隣からあすかの腕がそれを阻害した

 

「あすか貴女!!」

 

「悪いなローラ!」

 

「「ッ!!」」

 

ローラとあすかの腕が交差する。腕を使っての鍔迫り合いが続く

 

「クッ…痛いわよ!」

 

「中々手こずってるようね」

 

「生徒会長まで…」

 

振り返ると百合子が迫っていた。どうやらまなつもやられたらしい

 

(マズいわ…)

 

「追い詰めましたよローラさん」

 

「観念するんだな」

 

「大人しくしてて」

 

「ひ、卑怯者!三体一なんて勝てる訳ないじゃない!」

 

あすかと百合子が同時に襲い掛かる

 

ローラは何とか二人の手を掴みギリギリの所で押さえた

 

「むぎぎぎ!!」

 

「ローラローラ」

 

振り返るとみのりが後ろに回り込んでいた

 

「や、やめなさい。今なら許してあげるから、ね?」

 

「何を許すんだよ…」

 

「ローラ……勝負とは無情なものなの」

 

「みのりやめ……あぁぁぁ!!」

 

ヒラリとローラのハチマキを取り上げて終了となった

 

 

 

 

 

////////

 

「結局勝ったのは赤組だったな」

 

「最後のあすか先輩のリレーも凄ったよね〜!」

 

「まなつだってそうだろ?いきなり一位に躍り出るんだから」

 

「次はわたし達が優勝するわ!」

 

「でも、もしかしたら一緒になるかも」

 

「来年が楽しみだね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年の運動会を楽しみに、また話し出したのだった




次回は後々重要?となるオリ回

ここまでの拝読ありがとうございました〜
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