トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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結構ドタバタしましたがなんとか追いつきました

ではスタート!


第82話 魔女の屋敷再び、それぞれの目的

「まさか街中の人々のやる気パワーを全部奪うなんてな」

 

浜辺でどうしたもんかと困ってる帝。クジラのヤラネーダが街全体のやる気パワーを奪って去って行った。

しかしそれだけには収まらず、ヤラネーダの体内に取り残されたままのまなつも心配

 

何がともあれ、深海に潜って行ったヤラネーダを追う以外の選択肢は無かった

 

危険な場所に行く事は明らか。くるるんは地上でお留守番をし、帝達で魔女の屋敷に潜入する

 

 

 

「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」

 

「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」

 

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「ルーレットスタート!」

 

『TECHNIC!』

 

 

 

「魔女の屋敷は任せて。バッチリ覚えてるから」

 

 

 

 

 

////////

 

グランオーシャンへ続く海域の目の前で、二手に分かれる事をラメールが提案する

 

「わたしはグランオーシャンに行って、女王様にアクアポットを直してもらってくる。魔女の屋敷の場所は、さっき教えた通りよ。分からなかったら帝に聞けば──」

 

「その事だがラメール。俺もグランオーシャンへ行く」

 

わざわざ遮ってまで帝は、ラメールと共にグランオーシャンまでついて行くと言い出した

 

「それはダメよ。以前捕まったとはいえ、わたしは内部の事はあまり知らない。唯一帝だけが知ってるのよ」

 

アクアポットが直るまでは、まなつの救出が最も最優先事項。以前まで屋敷に居た帝なら、屋敷の外部と内部構造を隅々まで把握している

 

帝が屋敷に行かなければ、まなつを見つけるまでに時間は掛かる上に何があるか分からない

 

「そんな事は百も承知だ。だからこうすれば良い」

 

帝は指を鳴らすと、コーラルの隣に分身の帝が一人現れた

 

「確かにこの方法ならわたし達も安心して行けるし、ラメールも屋敷の道中迷わず来れるな」

 

この様な発想にフラミンゴは感心して頷いた

 

「分かったわ。じゃあわたしと帝で行ってくるわ。まなつの事頼んだわよ」

 

帝とラメールを見送り、コーラル達も帝を先頭に動き始める

 

「お願いね帝君」

 

『オーライ。最短距離で案内するからな』

 

 

 

 

 

グランオーシャンへ早く着いた帝とラメールは、女王様にアクアポットの修理を頼んでいた

 

「これで大丈夫。直るまでに少し時間は掛かりますが……そういえば、貴女のその姿を直接見るのは初めてですね」

 

女王様は、プリキュア となったラメールを不思議に見ていた。以前にもグランオーシャンへ訪ねたが、その時は人魚の姿で会っていた

 

「人魚はプリキュア になれない筈なのに、何故わたしはなれたの?」

 

その問いに女王様は黙っていた

 

「もしかしてだが、女王様もプリキュアに変身しようとしたがなれなかったとか?」

 

「……そう、わたしもかつてプリキュアになろうとした事がありました。世界の危機を救う為に」

 

「世界の危機って、こうなる前にもあったのかよ?」

 

「伝説のプリキュアによって世界は救われ、その後何百年かは世界は平和でした。けれどそこへ、また新たな危機が迫っていました」

 

女王様の話によると、ならず者がやる気パワーが入った杯を何処からか入手して、愚者の棺を解放しようとしていた

 

そして、まだ女王になる前の女王様がプリキュアに変身して阻止しようと試みたが、それは叶わなかった

 

変身こそは出来なかったが、やる気パワーの入った杯だけでも取り返してとある島の洞窟に隠した。人魚のブレスレットと共に

 

そのとある島というのが、まなつの故郷でもある南乃島だった

 

「女王様は南乃島の事を覚えてるの?人間との記憶は消されちゃうんでしょ?」

 

「あの時人間とは関わりを持ちませんでしたから。でももしかしたら、自分ではそう思っているだけでわたしの記憶も消されているのかも知れませんね」

 

人間と関わりを持たなければ記憶は消されないという裏口を見つけたと思ったが、それでも覚えてないだけで消されてる可能性もなきにしもあらず

 

それを知るには、あの部屋に行って記憶を洗い出さないといけない

 

「消えるのは人魚の記憶だけなの?人魚と関わった人間も消されちゃうの?」

 

「その可能性は低いだろ。現にまなつがそうだ」

 

「あ、そうね。わたしと気付かなかったけど、うろ覚えでなら覚えていたし」

 

「…だとしてもです。貴女にもいずれ分かる日がきっと来るでしょう。自らその記憶を消してしまいたいという日が」

 

それでも尚女王様の意思が変わる事は無かった。掟よりも、その言葉の裏に何かある様な気も

 

だからといって、それで引き下がる訳にもいかない

 

「どうして?わたしはそんな事思ったりはしない!まなつ達の事を忘れたいだなんて絶対にあり得ない!」

 

女王様はただ首を横に振るだけ。此方の意見を根本から否定している

 

「だったら伝説のプリキュアはどうなの?彼女と心を通わせた人間が居たから、グランオーシャンには今も伝説として語り継がれてるんじゃないの?」

 

「ラメール、伝説は所詮伝説だ。誰も知らないからこそ伝説なんだ。それを知ってしまえば意味が無い」

 

「帝貴方どっちなのよ!」

 

「俺はいつだってラメールの味方だ!だけど、冷静になって考えてみればそういう事も考えられる」

 

「……では貴方方だけにお話しましょう。伝説のプリキュアが私に全てを語ってくれた様に」

 

「「全て…?」」

 

「伝説のプリキュアの秘密を」

 

 

 

 

 

////////

 

その頃コーラル達は、分身の帝の案内の元で屋敷内部へ辿り着いてまなつを探していたが一向に見つからなかった

 

ローラが捕らえられていた檻にもその姿は見受けられない

 

『困ったな…』

 

「帝君、他に心当たりはある?」

 

『此処に居ないとなると別の部屋か…』

 

「取り敢えず歩きながら考えよう」

 

「そうだな。こっちに行くぞ」

 

分身の帝を頼りに廊下を歩いていると、その曲がり角で召使いの一人と出会した

 

「「「あ!」」」

 

『ヌメリーか』

 

「あら貴女達どうして此処に?」

 

「まなつは何処?」

 

「まなつ?あの子もこのお屋敷に居るの?」

 

「とぼけるな!」

 

「本当に知らないのに…」

 

ヌメリーの様子からして本当に知らない様だ

 

ヌメリーもヌメリーで、見つけたからには対処しなければならない。

懐から取り出したのは、ゼンゼンヤラネーダの素

 

「古いのしか無いわね。でも仕方ないわ。プリキュアの姿を魔女様に見せる訳にいかないってバトラーが」

 

 

「出てらっしゃい!ゼンゼンヤラネーダ!」

 

 

ヌメリーは自分の持つ聴診器を使ってヤラネーダを生み出した

 

「ヤラネーダ!!」

 

『三人共、この場所じゃ狭過ぎて戦えない。外に誘導するからついて来い!』

 

「「「オーライ!」」」

 

相手も同じ場所で戦うとはいえ、ヤラネーダの大きさも考えたら思う様に動けない事を悟り、屋敷の外へ出て一度体勢の立て直しを図る

 

 

 

 

 

屋敷の外へ誘導に最高して思う存分派手な動きが可能となった

 

「帝行くぞ!」

 

『おう!』

 

聴診器のチェストピース部分で攻撃を仕掛けて来たが、帝とフラミンゴの蹴りで打ち上げて防御する

 

「「やぁぁ!!」」

 

一瞬の隙を突いてコーラルとパパイアの飛び蹴りで、ヤラネーダを蹴りつけてダウンさせた

 

「皆んな〜!!」

 

「「「まなつ!」」」

 

そして自力で脱出して来たまなつが、ヤラネーダとの戦闘を見掛けてようやく合流する事が出来た

 

 

 

「プリキュア!トロピカルチェンジ!」

 

「レッツメイク!キャッチ!」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

 

 

『サマーも揃った所で一気に頼むぞ!』

 

 

 

「ハートカルテットリング!」

 

 

「「「「プリキュア !ミックストロピカル!」」」」

 

 

「「「「ビクトリー!」」」」

 

 

 

ゼンゼンヤラネーダを浄化出来たのも束の間、今度は街で大暴れしたクジラの超ゼッタイヤラネーダとチョンギーレが現れた

 

「なんだか知らねぇが、あと少しで魔女様の願いが叶うんだ。邪魔すんじゃねぇ!」

 

「やる気パワーを返して!」

 

「かったりぃ。何言っても無駄だ。やる気パワーは抜き取った後だ」

 

「ヤラネーダ!」

 

ヤラネーダは尾鰭で岩を粉々にして帝達目掛けて叩いてきた

 

「うわっ!?」

 

「「ッ!!」」

 

サマー、パパイアとフラミンゴは軽やかに避けたのだが、コーラルに向かって来る岩石は一回り大きく四方何処に逃げても避け切れない

 

「ど、どうしよう…」

 

『コーラル!!』

 

地面を蹴り、コーラルを押して分身の帝がコーラルを助け出した。

けれど逆に帝が取り残されてしまう

 

『うわ──』

 

直撃は免れず、他の岩石と挟まれる様にして潰され分身の帝は消滅してしまった

 

「帝君!!」

 

「ヤラネーダ!!」

 

拡散した攻撃がダメならば、次は一網打尽にしようと激しい潮吹きが襲い掛かって来る

 

「プリキュア!くるくるラメールストリーム!」

 

だがその潮吹きを相殺する者が現れた

 

「ラメール!帝!」

 

「遅れた!今どんな状況だ?」

 

「見ての通りだ。それとやる気パワーは抜き取られた後だ」

 

「オーライ」

 

 

 

「マリンハートクルリング!」

 

「「「「「おめかしアップ!」」」」」

 

「「「「「エクセレン・トロピカルスタイル!」」」」」

 

「「「「「5つの力!海に轟け!」」」」」

 

「「「「「プリキュア!マリンビート・ダイナミック!」」」」」

 

 

「「「「「ビクトリー!」」」」」

 

 

 

 

 

「ラメール、アクアポットは?」

 

「まだよ。直すには時間が掛かるって」

 

帝とラメール、アクアポットの修理を待たずしてこの場に来てしまったが、それが結果的にクジラのヤラネーダを倒す事には繋がった

 

「やっぱり魔女と話してみよう。話せばきっと分かって貰えると思うんだ。魔女に、皆んなのやる気パワーを返してってお願いしようよ!」

 

「待てサマー。いくら何でも無茶だ」

 

「いいえ、話してみる価値はあるかもよ。女王様から聞いたの。伝説のプリキュアと魔女の話を。魔女にはきっと、まだ心がある筈だって」

 

「それを信じるしかない。急いで屋敷へ戻るぞ」

 

 

 

 

 

////////

 

「此処が魔女が居る部屋だ!」

 

帝は扉を蹴り飛ばすと、そこにはあとまわしの魔女とバトラーが居た

 

「お前達は誰だ?何処かで会ったか?思い出せない…!」

 

「思い出す必要はありません。魔女様ご覧下さい。やる気パワーが遂に満杯に」

 

魔女の様子がおかしいところもあったが、それを逸らすようにバトラーが仕向ける

 

バトラーの隣には、クジラのヤラネーダから取り出したやる気パワーを合わせて、ようやくいっぱいとなった大きな瓶があった

 

「これでようやく永遠のあとまわしの世界が!」

 

「永遠のあとまわしだなんて何の為にそんな事を?」

 

「それは勿論……勿論、勿論…」

 

何か言い掛けたのだが、魔女は言葉を詰まらせた

 

「あれ?ワタシは何をあとまわしにしようとしていた…とても大事な事だった気がする……」

 

やはり明らかに様子がおかしい。目的の先にあるものを見失っている。まるで忘れている様な

 

「あとまわしの魔女思い出しなさい!貴女は──」

 

「魔女様はそれを考える必要はありません。後は、このバトラー目にお任せを」

 

すると部屋の隅から大きな物体が音を立てて出て来た

 

「おぉ、愚者の棺!」

 

それは女王が言っていた愚者の棺だった

 

「へっ、邪魔はさせねぇぜ!」

 

「アレが愚者の棺なの?」

 

「そうみたいね」

 

後を追って来たチョンギーレ、ヌメリー、エルダも続々と集まって来た

 

これでお互いに全員が揃い踏みとなった

 

「さぁ、いよいよ愚者の棺を解放する時です。魔女様はそこでご覧になって下さい。私がこの世界を滅ぼして差し上げますから」

 

「「え?」」

 

「世界を滅ぼす?」

 

「何だよそれ?」

 

バトラーの言葉にチョンギーレ達、そして帝がまるで初めて聞いた様な反応した

 

「ちょっと待て。そんなの聞いてないぞ!」

 

「俺も同じだ。そんな話はオッカマーやアリスも知らないぞ」

 

「話してませんでしたっけ?この愚者の棺は、世界を滅ぼす事によって地球上の全ての生き物の生命エネルギーを集めるんです。そして棺を解放した者は不老不死、つまり永遠の命をもたらす」

 

「永遠の命があれば、ワタシの望む永遠のあとまわしが願いを叶える」

 

「それはまた物騒な物だな…フッ」

 

「帝君?」

 

それを聞いて帝は何故か口角を上げた。待っていたと言わんばかりに

 

「魔女様の願いとはいえ、流石にオレもそれは承諾しかねるぜ」

 

世界を滅ぼす事に関しては、チョンギーレは反対だった

 

「おや、反抗するおつもりですか?ならば──こうするのみです!!」

 

バトラーは懐から取り出した超ゼッタイヤラネーダの素を、チョンギーレに向かって投げつけた

 

「何!?」

 

 

「ヤラネーダ!!」

 

 

バトラーは容赦無くチョンギーレをヤラネーダに変えてしまった

 

「チョンギーレ!?」

 

「ちょっとなんて事するの!?」

 

「貴女達は黙ってなさい。さぁチョンギーレヤラネーダ、邪魔者を消してしまいなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バトラーの突然の行為に場は騒然となるが、それでも始まった

 

世界と皆んなのやる気を取り返す為の戦いが




正直トロプリ話数的に足りるのかなと思ってます。あと三週で色々やるってどんな内容になる事やら

内容後半、若干駆け足で書いたので少し変になってるかもかも

ここまでの拝読ありがとうございました
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