トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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マーベル沼にハマったり、バイク乗り始めたから中々書けれなかったぜ!
そろそろ佳境になって来ました!

ではスタート!


第83話 魔女と伝説の仲直り、そして予想外の復活

「ヤラネーダ!!」

 

立ち塞がるチョンギーレヤラネーダにと交戦する帝達。

しかし予想以上の強さに苦戦を強いられる

 

それをチャンスと見たバトラーは、やる気パワーが入ったビンを愚者の棺に注入する

 

「さぁ魔女様、世界の破滅をとくとご覧あれ!」

 

愚者の棺にやる気パワーが溜まり始め、満タンになるのにもう間も無く

 

「あと少しで、世界の破滅が訪れる」

 

「そんな事させない!」

 

サマーが飛び蹴りで瓶にかまして、バトラーは落としてしまい瓶は無惨にも砕け散った。微量だがやる気パワーも行き場を無くして散っていった

 

棺を確認すると、ギリギリだが満タンになってはいなかった。

まだ解放はされていない

 

「何をするのだ!あと少しで永遠のあとまわしが叶うというのに!!」

 

「何をそんなにあとまわしにしたいの?」

 

「ッ…わたしは、何をあとまわしにしようとしていたのだ…?」

 

「?──ッ!?」

 

魔女との会話で気を取られ、ヤラネーダの薙ぎ払いに気付かず直撃してしまった。

更には変身まで解けてしまい気絶

 

「早く助けに──」

 

帝達が助けようと動いた時、倒れてるまなつの床が開いて落ちて行った

 

「まなつ!」

 

フラミンゴがパクトと指輪を回収しながらも穴へ飛び込み、続いてコーラル達も後に続いた

 

帝も飛び込もうとしたが、足を止めて振り返る。

その先には、まなつを落とし穴に落としたと思われる人物、エルダがソッポを向いて知らんぷりをしていた

 

それだけを確認すると帝も穴に飛び込んで行った

 

 

 

 

 

////////

 

「此処なら暫くは安全だろう」

 

落とし穴の先は、ローラが一度捕らえられていた地下牢。

目が覚めたまなつを起こして、帝の案内で牢屋から近い物置部屋に隠れるようした

 

「助かった〜!ありがとう帝」

 

「ねぇローラ、さっき魔女に言った言葉。あれってどういう意味なの?」

 

 

 

『──あとまわしの魔女思い出しなさい!貴女は』

 

 

 

「女王様から聞いたのよ。伝説のプリキュアとあとまわしの魔女の過去。あとまわしの魔女は何百年前も昔、"破壊の魔女"と呼ばれる存在だった」

 

「何故破壊するかの理由は至ってシンプル。"破壊する為だけに生まれたから破壊するだけ"。ついでに全部話すかローラ」

 

「そうね、皆んなにも知った方がいいわ」

 

帝とローラは、女王から聞いた話をそのまままなつ達に話した

 

人間達を滅ぼそうと動く魔女だったが、その時代の人達の抵抗によって傷付いてしまう。そして、海沿いの岩場に流れ着いて場所で出会ってしまったのだ

 

一人の少女──アウネーテと

 

アウネーテは魔女の傷付いた体を見て、看病と食べ物を分け与えた。

しかし彼女は、助けた相手が破壊の魔女とは知らなかった

 

魔女は名を聞かれたがそれは答えなかった

 

明日も来ると言い残して帰ったアウネーテだったが、その日の夜の内に魔女は自分の宿命を優先して海へと消えて行った

 

勿論、次の日に訪れたアウネーテは会うことはなかった

 

これで終わりかと思われたが、再会は突然で早かった

 

魔女が次に襲ったのは、アウネーテが住む町近くだった

 

そこで流石に危険と感じ、当時の人魚の女王は一人の人魚を人間界へ向わせ、プリキュアを誕生させた

 

彼女、アウネーテはキュアオアシスとなりヤラネーダを次々と浄化して行くのだがその最中で出会う羽目となる

 

プリキュアと破壊の魔女。お互いの正体を知ってしまっても尚、譲れない思いがぶつかり合い戦いは一層激しくなる

 

全力を出し合っても実力差はほぼ互角。それを察した魔女は「決着は明日と」言ってその場を後にして海へと帰って行った

 

しかしと言うものの、それから魔女が地上へと赴く事は一度もなかった。

当時から仕えていたバトラーが促そうとするも、魔女は来る日も来る日も「明日と」と言い残してあとまわしにし始めた

 

何年、何十年、何百年との月日が流れ着いて最終的に何をあとまわしにしていたかすらも忘れてしまった

 

それが、あとまわしの魔女と呼ばれる由来となった

 

「それじゃあ、わたし達が会った伝説のプリキュアって」

 

「魂だけになっても魔女を止めようとしているんだ」

 

「わたし達が聞かされたのはここまで。で、皆んなはどうする?」

 

伝説のプリキュアと魔女との関係を洗いざらい話した

 

そこで改めてローラは問う。これからの魔女についてに

 

「行こう!もう一度、あとまわしの魔女の所へ!きちんと話して奪われたやる気パワーを返して貰おう!」

 

「話せば分かる」

 

「昔の事も、きっと忘れてるだけだよね!」

 

「なら、思い出させてやるか!」

 

「どうやら愚問だったね」

 

全員が満場一致で、魔女との対話に賛成の意見だった。

そうさせたのは今の話を聞いての同情からではなく、ここまでまなつが引っ張って出て来た答え

 

「わたし達は、わたし達の今、一番大事なことをやろう!」

 

まなつと言葉と同時に、屋根が破壊されてチョンギーレヤラネーダが此方を覗いていた

 

「見つかったか!」

 

「皆んな行くぞ!」

 

 

 

「「「「「プリキュア!トロピカルチェンジ!」」」」」

 

「「「「「レッツメイク!キャッチ!」」」」」

 

 

「ときめく常夏!キュアサマー!」

 

「きらめく宝石!キュアコーラル!」

 

「ひらめく果実!キュアパパイア!」

 

「はためく翼!キュアフラミンゴ!」

 

「ゆらめく大海原!キュアラメール!」

 

 

「全速前進!」

 

「「「「「トロピカル〜ジュ!プリキュア !」」」」」

 

 

 

ヤラネーダの腕が物置部屋に突っ込まれる。その腕のせいで部屋の大半の面積を取られてしまい、自由に動く事が難しくてなった

 

『『『この!』』』

 

分身の帝三人現れ、ヤラネーダの腕を押さえ付けた。

TECHNICの能力を用心深く残して置いたお陰でそれ以上は暴れる事はなかった

 

「外に出るんだ!俺が誘導させるからタイミング合わせろよ!」

 

「「「「「オーライ!」」」」」

 

 

 

 

 

サマー達が屋敷に出ると、壁を破壊しながらヤラネーダも外へ出て来た

 

 

 

「マリンハートクルリング!」

 

「「「「「おめかしアップ!」」」」」

 

「「「「「エクセレン・トロピカルスタイル!」」」」」

 

「「「「「5つの力!海に轟け!」」」」」

 

「「「「「プリキュア!マリンビート・ダイナミック!」」」」」

 

 

「「「「「ビクトリー!」」」」」

 

 

 

「チョンギーレ!」

 

「戻ったのね!」

 

浄化されて元に戻ったチョンギーレは、ヌメリーとエルダの元へ戻って行った。

これでヤラネーダの問題は全て解決した

 

すると、屋敷を半壊させながら魔女自らが帝達の前に現れた

 

残すは魔女との対話のみ

 

「ワタシは全てを思い出した!アイツはもうこの世にはいない!ならばワタシのやる事は一つ、破壊だァァァ!!」

 

「話を聞いて!」

 

「あの時の決着をつけてやる!!」

 

サマーの言葉など意に返さず、両手から放たれる水流で容赦無く攻撃して来る

 

「グゥ…その相手はわたし達じゃない!」

 

「そうだお前達じゃない。アイツはもういない!いないいない!!」

 

攻撃を受けて怯んだサマーに対し、追い討ちを掛けるように尾鰭で叩いて来るが、分身の帝三人がサマーの前に出て盾となった

 

『『『グッ!』』』

 

しかし受け止めるにも力及ばず、庇ったサマーごと地面に叩き付けれてしまう。

ラメールが側へと駆け寄りサマーの体を抱き起こした

 

「そうよ、貴女の大切な人はもういない!でも、その人を思う心があれば──」

 

「心など無い!ワタシには必要無い!!」

 

ラメールの説得でも耳には届かず、更に攻撃が襲い掛かって来る

 

『ぺけ!』

 

「そんな事ない!貴女は心を持っている!優しい心を…きゃあ!」

 

コーラルが助けに入ったが、シールドが持ち堪えられず三人纏めて吹き飛ばされてしまう

 

「貴女はもう破壊の魔女なんかじゃない!」

 

「ワタシは破壊の魔女だ!」

 

「アンタ、伝説のプリキュアとの対決をずっとあとまわしにして来た。彼女の事を大切に思ってたんだ!」

 

「違う!ワタシが望むのは破壊!!」

 

『『『ッ!!』』』

 

水流を鞭の様にして振り回してサマー達に襲い掛かって来るも、それより早く分身した帝達が前に出て代わりにダメージを受けて吹き飛ばされた

 

「「「「「帝(君)!」」」」」

 

『なんて奴だ…』

 

『これは相当難しいぞ…』

 

『だけどやるしかないんだ…』

 

分身達はその言葉を残して消滅してしまった

 

「…大丈夫。わたし達に任せて」

 

サマーは瞳を閉じて、誰かに語りかける様にして一人喋った。

そして今度は魔女へと向ける

 

「貴女は戦う事を望んでない。ずっとあとまわしにして来た大切なことをやろう!」

 

「プリキュアを倒して世界を破壊すること!それがワタシの一番大事なことだ!!」

 

「そうじゃない!貴女が本当にあとまわしにして来た事は!」

 

「破壊だ!!」

 

「違う。貴女が本当にあとまわしにして来た事は、破壊じゃなくて"仲良しになること"!人間の女の子と仲良しになること!それが貴女がずっとあとまわしにして来た、勇気が無くて出来なかったこと!!」

 

目の前まで近付いたサマーの体は、緑の光りに包まれその姿を変えていく

 

変化した姿は誰もが一度目にした人物であり、魔女も遥か昔から知る人物

 

「お前は…」

 

『やっと会えた』

 

伝説のプリキュアとの再会に魔女は涙を流した

 

「私は、私も会いたかった…!」

 

『じゃあ、貴女の今、一番大事なことを』

 

「私は、お前と…"友達"にぃ…!」

 

伝説のプリキュアに手を出すと、それを優しく受け取り魔女は和かに笑った。

ようやくしがらみから解放された魔女は、伝説のプリキュアとの再会へて満足そうにして泡となった

 

まるで人魚姫みたいに

 

『ありがとうサマー、皆んな』

 

「貴女の名前は?」

 

「『キュアオアシス』」

 

最後に名を告げ、泡となった魔女と共に空へと還って行ったのだった

 

「また会いましょう。キュアオアシス」

 

「良かった。今の二人すっごくトロピカってるよ」

 

「魔女様行っちゃったの?」

 

「そうみたいね」

 

「最期は幸せそうで良かったんじゃないか?」

 

魔女の最期に、チョンギーレ達も納得してそれ以上は何も言わなかった

 

一人を除いて

 

「うぅ…魔女様、どうして私を置いて行ってしまわれたのです?人間の少女などに惑わされて」

 

一番魔女に忠実だったバトラーだけは、このハッピーエンドは気に入らなかった

 

「こうなったら、魔女様の意志はこのバトラーが…この世界は私が破壊しましょう!!」

 

バトラーが起こした行動はヤラネーダの素を使い、自ら超ゼッタイヤラネーダになって世界を破壊しようとするのだ

 

「ヤラネーダ!!」

 

バトラーヤラネーダとなったバトラーは、今まで以上の大きさとなり、決定的に違う所は自分の意識がハッキリしている所だった

 

「──ッ!」

 

そしてチョンギーレ達三人からやる気パワーを吸い取り、愚者の棺へと溜め込んだ。

しかしまだそれだけでは足りない。けれど、あとほんの一握り程度だけ

 

残りのやる気パワーを埋める為、バトラーヤラネーダが次に狙う相手は勿論

 

「やる気パワー最後の一杯は貴女達から奪いま────」

 

バトラーヤラネーダの巨大な手がサマー達に差し迫る時、忽然と音も無く姿を消したのだ

 

「へ?」

 

これから激闘が繰り広げれると予想して構えていたサマーも、この事態を目の当たりにして変な声が出てしまった

 

「俺だ」

 

何処からともなく声がして辺りを見渡すと、愚者の棺の影から帝が姿を現した

 

「あ、な〜んだ帝か〜!」

 

手にチラつかせてるプリキュアの王杖(レガリア)を見て、サマーは納得した

 

しかし帝が持っているのはプリキュアの王杖だけではなかった。

もう片方の手には、やる気パワーが入っている器を手にしていた

 

「なぁ皆んな。愚者の棺がやる気パワーで満ちると、世界を滅ぼす程の力が解放され、満たした者には不老不死が与えられる」

 

「帝君?」

 

「溜め込んだ力を外に出すくらいなら、自分の中に取り込んだ方が良いと思わないか?」

 

「帝お前まさか!」

 

帝はゆっくりと愚者の棺へ近付き、やる気パワーを注ぎ始めた

 

「止めないと!」

 

「【動くな】」

 

パパイアがビームで器を破壊しようとしたが、プリキュアの王杖によってサマー達の動きを封じられた

 

「愚者の棺の存在を知ってから俺はずっと待っていた。この時を!!」

 

やる気パワーを全て注ぎ終わると、愚者の棺に腕を入れて、自分の体内へと移し替えていた

 

完全に空となった愚者の棺は、帝によって簡単に破壊された

 

しかし放出される筈の力は全て帝の中に

 

帝は紫のオーラを身に纏い、背後には今まで手にしたディスク、オーシャンディスク、エモーショナルディスク、フェスティバルディスク、トロピカルディスクを浮かばせていた

 

「ローラ、皆んな迎える準備は出来たよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を、考えてるのよ帝?」




次回からオリストです。本来ならバトラーと対決でしたが、この小説のラスボスは主人公です。
この小説書くにあたって最初から決めていた事でした〜!

では、ここまでの拝読ありがとうございます!
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