トロピカル〜ジュ!プリキュア PICARO   作:シロX

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後日談始めました〜
ちょくちょくやって行きますので宜しくお願いします

ではスタート!


後日談
わたしの今、一番大事なことは


「「さんご!お願いがあるの!!」」

 

「ど、どうしたの二人揃って?」

 

朝のHRが終わると同時に帝とまなつはさんごの机に集まった

 

「「進学校って何処に決めればいいの?」」

 

「えぇ!?二人共まだ決めてないの!?」

 

帝達三人は今、中学三年生であって高校へ進学するのに進路希望を書かないといけないのだ。

なのだが、帝とまなつの進路希望には真っ白な芸術と化していた

 

「いや〜、したい事が沢山あって決められないよ〜!!」

 

「帝君は?」

 

「将来的にさんごの家の方で働こうかと考えてるんだけど、そういう専門校って何処選べば良いのか…?」

 

「それならわたしと同じ高校に進学する?」

 

「よし決まりだな」

 

「あ〜!帝の裏切り者〜!!」

 

鶴の一声ならぬさんごの一声で、帝の進路が早々に決まった。

さんごの進路希望書をそのまま書き写して、帝は綺麗に書き切った

 

「まなつって最初のオリエンテーションの時もそうだったけど」

 

「やりたい事沢山だな!」

 

「そうなんだよ〜……やはりここはあの先輩達に聞くしかないね」

 

 

 

 

 

////////

 

「て、訳でみのりん先輩!一緒に考えて下さい!!」

 

「無理」

 

「そんなぁ〜…」

 

みのりを頼って彼女が通う高校まで足を運んだのだが、一瞬で一刀両断された

 

「そもそも、まなつの高校を決めるのに何でわたしを頼るの?」

 

「う゛ッ!!」

 

みのりからかなり厳しめの言葉を貰って、心にグサッと突き刺さる

 

「まなつならやりたい事沢山ある分、それなりに選択肢はあると思うんだけど?」

 

「それで迷うのがまなつなんだよ」

 

「長所と短所が一緒なのがね…」

 

「ならもっと理解のある人に頼んでみたら良い」

 

 

 

 

 

フェニックス学院のテニスコートに帝達はやって来た。

そこまで来て相談する相手となるの一人しかいない

 

「それでわたしか…」

 

あすかは頭を抱えて溜め息を吐いていた

 

「みのり、全部わたしに丸投げしたな」

 

「それは…そうかも知れない」

 

「はぁ…流石のわたしもこれは何も言えないぞ」

 

「まさかあすか先輩!みのりん先輩と同じ…!」

 

あすかが無言で首を縦に振ると、まなつは肩を落としてしまった

 

「例え言ったとして、まなつの将来をわたしの勝手な相談で決める訳にもいかない。それは自分でも分かってるだろ?」

 

「はい…」

 

「あと帝はさんごにくっ付きすぎだ。少しは自分でも考えろ」

 

「結構考えた結果、二年前の出来事になったのですが…」

 

「ま、まぁわたしは気にしてないので大丈夫ですよ!まなつ、提出は一応来週までらしいから今日は一旦帰ってお母さんとも相談してみたら?」

 

「うん…」

 

 

 

 

 

////////

 

帰ってみて一度一人で考えてみるも、やりたい事が沢山あり過ぎて手に付かなかった

 

あれから一時間以上は机と向かっている

 

「どうしよう…」

 

机に突っ伏して気持ちをリセットする為に、一度仮眠を取る事にしたのだった

 

 

 

 

 

「あれ?」

 

目を開けるとそこは海の中であった

 

息は出来るし、冷たさも感じない。恐らくはこれは夢

 

折角夢の中なら少し泳いでみようと移動していると、とある人物を発見した

 

その人物は、今あおぞら市には不在で人魚の国で必死に頑張っている大切な友達

 

「ローラ?」

 

「まなつ?」

 

人魚姿のローラは振り返り、まなつの側まで泳いで近付いた

 

「夢の中でもローラと会えるなんて嬉しいよ!」

 

「あぁ、やっぱりこれ夢なのね」

 

「もう寂しかったよ〜!」

 

「寂しいも何も、つい数ヶ月前に会ったばかりじゃない?」

 

「あははそうだった〜!」

 

ローラも偶になら人間界に遊びにやって来ているのだ。

主にお互いに状況報告などをして、お出掛けする事が多い

 

「まなつ、何か悩みでもあるの?」

 

「え、あ…うんまぁ…わたし、大人になったら何をしたいのかなぁ〜って」

 

「意外ね。まなつなら何でもやりたがるのに」

 

「大人になったらそういうのは出来ないからね。一つを選ばなきゃいけないんだ」

 

「人間も大変なのね」

 

ローラは言葉に相槌を打ったのだが、その声のトーンに違和感を感じてまなつは疑問を持つ

 

「ローラも元気が無いの?」

 

「え、どうしてよ?」

 

「そう思ったから?」

 

「……わたしの方も色々あってね」

 

グランオーシャンで上手く行ってない事が目に見えて分かる。

自信満々のローラも、まなつと同じ様に壁にぶつかっている最中

 

「それでも、ローラの今、一番大事だと思うことをやれば良いと思う」

 

「まなつ…」

 

「ローラが何に悩んでるのかまでは聞かないよ。分からないけど、目の前の一つ一つを頑張ってみたらいつかきっと上手く行くよ。だってローラだもん!」

 

そんなまなつの言葉にローラは笑みを浮かべた

 

「どうしたの?」

 

「まなつの相談を聞いていた筈が、わたしの相談の話になっているからよ」

 

「あ、そうだった!」

 

「…それで良いのよ」

 

「え?」

 

「まなつはまなつらしくいれば良いのよ。まなつの言った通り今、一番大事だと思う事をすれば良い。悩みなんてまなつらしくないわ」

 

「うん、そうだよね。ありがとうローラ!」

 

まなつはローラに抱きついた。そしてお互いに満足して別れの時間となる

 

「それじゃあまた今度ね」

 

「待ってるよローラ!」

 

 

 

 

 

////////

 

「…はぐっ!?」

 

突然の目覚め。口の端から垂れていた涎を拭い、窓の外を見ると日は落ちて夜となっていた

 

時計の針は8時20分。仮眠のつもりが三時間以上も夢の中に居たのだ

 

「……だよね!ローラが此処に居る訳ないし!」

 

それでも夢の中での会話を思い出す

 

「まだ提出まで時間はある。先ずは一つずつ……今、一番大事なことは────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海の細波を聴きながら、まなつは今、一番大事なことを見つけてそれに向かって挑戦し始めるのであった




最後ちょっと微妙な終わり方にしてしまいました…

後日談は基本、全員を偏りなく出して行きたい

ここまでの拝読ありがとうございました!
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