あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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※この話を読む前に、別の小説「幸せに、花を添えて」を読んでからこの話を読むことを推奨します。


Op.12(終) ずっと、ずっと……

松本駅を後にして、僕と美晴さんは名古屋を経由して京都駅に到着した。

 

「やっと帰ってきましたね!」

 

「長旅お疲れ様でした」

 

「こちらこそ、わたしを誘っていただき、ありがとうございます……」

 

少し長い旅だったかもしれない。

でも、たくさんの思い出が詰まった、素敵な旅だった。

そう実感している。

そして最後に、僕はもう一つ思い出を作りたかった。

 

「美晴さん、少し、京都駅を散策しない?」

 

「はい!」

 

美晴さんと夜の京都駅を散策することに。

そこには、今まで見たことのない夜景が広がっていた。

 

「わぁ……綺麗……」

 

美晴さんがうっとりしている。

その目の前には、無数ものライトで飾られたイルミネーションがあった。

大階段の前では、季節に合ったイルミネーションのPVが僕らを彩る。

それは、一瞬であったとしても、僕らの心には残り続ける。

 

「マネージャーさん、私とこれが見たかったのですが?」

 

「せいかーい!」

 

その瞬間、美晴さんが僕のことを抱きしめた。

この旅何度目だろう。

でも、何度だって、嬉しい。

だって、美晴さんだから。

 

「マネージャーさん、ずるいですよ……マネージャーさんだけ知ってて……」

 

美晴さんは少し怒っているような感じだった。

少し不安になるが……

 

「でも、マネージャーさんはその景色をわたしと共有してくれる。それが一番嬉しいです……」

 

「うん……ありがとう……僕も一番に美晴さんに見せてあげたいって思ってるから……」

 

この事実は変わらなかった。

だって、好きなんだもん。

 

「マネージャーさん、わたしは今、すごく幸せです……」

 

突然言われて、びっくりする。

でも……

 

「うん……僕も……」

 

これはずっと、変わらなかった。

美晴さんは泣いていた。

それにつられて、僕の目からも涙が零れ落ちた。

でも、それは悲しいことなんかじゃなくて、幸せの涙だった。

2人でぎゅっと抱きしめる。

それは、今までで一番強く抱いていた。

その後、2人で空中径路へ。

そこには夜の京都ならではのイルミネーションが照らされていた。

ただ、空中径路は高いところにあって、僕は高所恐怖症。

だから……

 

「美晴さん……怖いから……手、繋いでいい?」

 

「はい、もちろんです……」

 

美晴さんが快く引き受けてくれた。

美晴さんと一緒に歩く空中径路は少し怖かったけど、楽しかった。

途中で止まって、2人で京都タワーを眺めたりもした。

そんな2人だけの幸せな時間がゆっくりと流れていく。

周りを彩る光に照らされて、スポットライトを浴びているかのようだった。

 

空中径路を渡り終わり、エスカレーターを下りる。

そこにはピアノが置かれていた。

時間の関係で弾かないけど。

そこで……

 

「マネージャーさん……」

 

「ん?」

 

「わたしをパートナーに選んでくれて、ありがとうございます……これからもずっと、ずっと……よろしくお願いします」

 

「うん……こちらこそ、パートナーになってくれてありがとう……これから先、ずっと、幸せになろう」

 

お互いの感謝の気持ちと、決意を交わす。

あの日、結婚式が行われていた場所で、2人で唇を合わせた。

この時間が、ずっと、ずっと……続いてほしい。そう思った。

甘く、切ない時間がゆっくりと流れていく。

 

ペアリングが京都駅の照明に照らされて、光り輝いていた。




皆さん、こんにちは。おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.12」を読んでいただきありがとうございます。
最後は京都駅でっていうのはずっと僕の中で考えていました!(リアルでは行けませんでしたが)
京都駅のイルミネーションは本当に綺麗なので、是非みてほしいです。
また、最後に出てきた「結婚式が行われていた場所」については、「幸せに、花を添えて」を読んで頂ければ嬉しいです!
さて、このシリーズも終わりましたが、好評なら、続編を出そうと思いますので、お楽しみに!(多分続編出します)

それでは次回の連載小説でお会いしましょう!
ここまでの読了、本当にありがとうございました!
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