その後、旅は東北へと移って、秋田県は秋田に来ていた。
ここに来たのには大きな意味がある。
「ここは?」
「ここは、秋田県立美術館」
やってきたのは秋田県立美術館……ではなく、その近くのストリートピアノ。
「これは……!」
美晴さんも少し驚いた様子だった。
「少し……弾いていこっか……」
「はい!」
美晴さんとそれぞれ演奏しあう。
その音、フレーズには、それぞれの思いが詰まっていた。
この先の不安と、明るい未来。
美晴さんの演奏した曲にも、僕が演奏した曲にも、どちらにもこの思いはあったように感じた。
ただ、少し寒かったから、あまり指が動かなかくて……
「マネージャーさん、ごめんなさい。上手く弾けなくて」
美晴さんが申し訳なさそうに言う。
「それは僕も同じだし、ストリートピアノとかだと、気温に関わらず、周りの影響を受けやすいから、それで乱れることはあっても仕方ないと思ってるから、気にしないで」
そうフォローする。
「それに、美晴さんは僕にとって、一番素敵なピアニストだから……」
加えて、そうつぶやいた。
美晴さんの顔が赤くなる。
きっと嬉しさと恥ずかしい気持ちが混ざっているのだろう。
「マ、マネージャーさん」
「ん?」
「わたしが一番素敵だと思うピアニストは、マネージャーさんです!」
少し恥ずかしそうに叫んだ。
少し驚いたけど、これより嬉しいことなんて、ないに決まってる。
「うん、ありがとう……」
そう呟いた。
演奏後は少し秋田市内を散策している。
ふと美晴さんの姿を見てみると、今をすごく楽しく生きている。
そんな雰囲気があった。
多分未来のことなんて考えてない。
そんな気がした。
そんな美晴さんを見てると、少しだけ虚無感に駆られてしまう。
「ほーら、マネージャーさーん!行きますよー!」
「あぁ……ごめんごめん……」
今は余計なことは考えないでおこう。
今を楽しく。
それが一番!
秋田駅に戻ってきて……
「ねぇ、マネージャーさん、どうして……秋田駅で降りたのですか?」
「あぁ、それは僕が一番信頼しているキュイッターのフォロワーさんが秋田市に住んでいるからだよ。その人は……本当に優しくて、ずっと話してるかな……」
「そうなんですか……」
「でも、僕は今目の前にいる人の方がずっと優しくて、大好き////」
少し恥ずかしいけど甘い声でつぶやいた。
すると美晴さんの顔がみるみると赤くなって……
「私もです……」
そう甘い声で呟いた。
そのあと、1つのメッセージが僕のところにやってきた。
「ごめんなさい!今日はエンカできません!」
とのことだった。
「どうしました?マネージャーさん?」
美晴さんは僕のことを心配そうに見つめる。
「ああ、さっき言ってたキュイッターで一番仲のいいフォロワーさんが、今日用事でエンカできなくなっちゃって……それでどうしようかなって……」
「そうなんですか……」
「うーん……どうしようか……」
そんなことを考えながら時刻表に手をやる。
一つのアイデアが思い浮かんだ。
「ねぇ、美晴さん、今日って何曜日?」
そう美晴さんに聞いてみる。
「え?土曜日ですけど?」
よし!土曜日なら多分あれがある!
ならば……
「そうだ、あれに乗ろう」
皆さんこんにちは!おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.2」を読んでいただきありがとうございます。
遠征も4日目となりました。
今日は一段と寒く、ストリートピアノ演奏は本当に下手でした!(笑)
指が動かないです……
今日誕生日を迎えた皆さん、おめでとうございます。
素敵な1年となることを願っています。
さて旅の方は昨日予定変更となり、現在に至っています。
果たして何に乗るのでしょうか?
皆さんも予想してみてください!
それでは次話もお楽しみに!