あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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Op.2 大切な人と繋がる音

その後、旅は東北へと移って、秋田県は秋田に来ていた。

ここに来たのには大きな意味がある。

 

「ここは?」

 

「ここは、秋田県立美術館」

 

やってきたのは秋田県立美術館……ではなく、その近くのストリートピアノ。

 

「これは……!」

 

美晴さんも少し驚いた様子だった。

 

「少し……弾いていこっか……」

 

「はい!」

 

美晴さんとそれぞれ演奏しあう。

その音、フレーズには、それぞれの思いが詰まっていた。

この先の不安と、明るい未来。

美晴さんの演奏した曲にも、僕が演奏した曲にも、どちらにもこの思いはあったように感じた。

ただ、少し寒かったから、あまり指が動かなかくて……

 

「マネージャーさん、ごめんなさい。上手く弾けなくて」

 

美晴さんが申し訳なさそうに言う。

 

「それは僕も同じだし、ストリートピアノとかだと、気温に関わらず、周りの影響を受けやすいから、それで乱れることはあっても仕方ないと思ってるから、気にしないで」

 

そうフォローする。

 

「それに、美晴さんは僕にとって、一番素敵なピアニストだから……」

 

加えて、そうつぶやいた。

美晴さんの顔が赤くなる。

きっと嬉しさと恥ずかしい気持ちが混ざっているのだろう。

 

「マ、マネージャーさん」

 

「ん?」

 

「わたしが一番素敵だと思うピアニストは、マネージャーさんです!」

 

少し恥ずかしそうに叫んだ。

少し驚いたけど、これより嬉しいことなんて、ないに決まってる。

 

「うん、ありがとう……」

 

そう呟いた。

 

演奏後は少し秋田市内を散策している。

ふと美晴さんの姿を見てみると、今をすごく楽しく生きている。

そんな雰囲気があった。

多分未来のことなんて考えてない。

そんな気がした。

そんな美晴さんを見てると、少しだけ虚無感に駆られてしまう。

 

「ほーら、マネージャーさーん!行きますよー!」

 

「あぁ……ごめんごめん……」

 

今は余計なことは考えないでおこう。

今を楽しく。

それが一番!

 

秋田駅に戻ってきて……

 

「ねぇ、マネージャーさん、どうして……秋田駅で降りたのですか?」

 

「あぁ、それは僕が一番信頼しているキュイッターのフォロワーさんが秋田市に住んでいるからだよ。その人は……本当に優しくて、ずっと話してるかな……」

 

「そうなんですか……」

 

「でも、僕は今目の前にいる人の方がずっと優しくて、大好き////」

 

少し恥ずかしいけど甘い声でつぶやいた。

すると美晴さんの顔がみるみると赤くなって……

 

「私もです……」

 

そう甘い声で呟いた。

そのあと、1つのメッセージが僕のところにやってきた。

 

「ごめんなさい!今日はエンカできません!」

 

とのことだった。

 

「どうしました?マネージャーさん?」

 

美晴さんは僕のことを心配そうに見つめる。

 

「ああ、さっき言ってたキュイッターで一番仲のいいフォロワーさんが、今日用事でエンカできなくなっちゃって……それでどうしようかなって……」

 

「そうなんですか……」

 

「うーん……どうしようか……」

 

そんなことを考えながら時刻表に手をやる。

一つのアイデアが思い浮かんだ。

 

「ねぇ、美晴さん、今日って何曜日?」

 

そう美晴さんに聞いてみる。

 

「え?土曜日ですけど?」

 

よし!土曜日なら多分あれがある!

ならば……

 

「そうだ、あれに乗ろう」




皆さんこんにちは!おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.2」を読んでいただきありがとうございます。
遠征も4日目となりました。
今日は一段と寒く、ストリートピアノ演奏は本当に下手でした!(笑)
指が動かないです……
今日誕生日を迎えた皆さん、おめでとうございます。
素敵な1年となることを願っています。

さて旅の方は昨日予定変更となり、現在に至っています。
果たして何に乗るのでしょうか?
皆さんも予想してみてください!

それでは次話もお楽しみに!
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