あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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Op.3 思いつき

秋田駅で予定が変わってしまった。

しかし、それも旅の醍醐味だと思っている僕は、何ら焦りはない。

 

「マネージャーさん、この後はどうするんですか?」

 

美晴さんが少し焦った様子で僕に言う。

美晴さんには少し落ち着いてもらわないと。

 

「美晴さん、今は僕を信じて、少しだけついてきて」

 

「わ、わかりました」

 

美晴さんはそう言って僕についてくる。

やってきたのは自動券売機。

 

「ここで次の切符を買おう」

 

「え?特急ですか?だとしたら高くなるんじゃ……」

 

「……」

 

美晴さんの焦りに少しだけ黙ることにした。

今は焦ってもしょうがないし、出発まで時間はある。

それに、お金もそこまでかからない。

だから、別に焦ることなんて何一つなかった。

 

「よし、買えた」

 

「美晴さん、わたし、お金出しますよ?」

 

「いや、出さなくていいよ」

 

「え?特急なんですよね?だったら……」

 

「……はは」

 

少しだけ笑ってしまった。

美晴さんには申し訳ないけど。

 

「もー、どうしたんですか、マネージャーさん」

 

少しだけ怒ったような口調で言ってくる。

 

「いや、美晴さんがめちゃくちゃ焦るからさ」

 

そう言って、切符を美晴さんに差し出す。

 

「ここからはこれに乗るよ」

 

「え?快速?」

 

そこに書かれていたのは、「快速 リゾートしらかみ5号」と書かれていた。

しかも……

 

「え?青森?」

 

目的地は青森だったのだ。

 

「そう!ここからは快速・リゾートしらかみに乗るよ!」

 

「快速なのに、指定券?」

 

美晴さんはまだ疑問点がたくさんあるみたい。

 

「それについては乗ってから話そうか」

 

「は、はい……」

 

そう言って発車時間まで待つことに。

入線してきたので、乗り込み、発車する。

 

「さ、話そうか」

 

「お願いします」

 

美晴さんにあの景色を見せたいので、発車してすぐに話すことにした。

 

「このリゾートしらかみは快速列車。だから、今回使っている北海道&東日本パスで乗車券は浮いているんだ。ただし、リゾートしらかみは全車指定席。つまり、指定券を買わないといけない。だから、さっき、僕が指定券を買っていたんだ。しかも、指定券は530円と安い。だから、美晴さんには「払わなくていいよ」って言ったんだ」

 

「そうだったんですか……」

 

美晴さんは納得した。

納得できるような説明ができてほっとした。

 

「あと、これに乗った理由は後でわかるよ」

 

「えっ?」

 

美晴さんにまた一つ疑問を残してしまったけど、これは仕方ない。

そして、リゾートしらかみは東能代でスイッチバックをして、五能線へ。

そして、目の前に現れたのは……

 

「わぁ……」

 

海の絶景だった。

曇り空だからあまり映えないかもしれない。

それでも目の前に一面海が広がっていた。

 

「マネージャーさん、この景色をわたしと?」

 

美晴さんは勢いよく僕に聞く。

 

「せいかーい!」

 

「うふふ、嬉しい!」

 

美晴さんも笑顔だった。

少し天気は良くない。

でも、そんなことは関係ない。

今思っていることを、そのまま口にした。

 

「美晴さんが笑ってくれるなら……僕は他に何もいらない」

 

「それは、私もですよ。うふふ」

 

美晴さんも一緒だった。

想いが通じ合っていた。

また一つ、美晴さんのことを好きになった。

 

リゾートしらかみの車内では、グッズや沿線のものを取り寄せた様々なものが買える。

だから車内で買うことに。

そこには……

 

「あっ!お酒がありますよ!」

 

なんとお酒まであったのだ。

 

「せっかくだから美晴さん飲んだら?」

 

「えー?でも、マネージャーさんが飲めないから……」

 

「僕のことは気にしないで」

 

「わかりました。じゃあお言葉に甘えて……」

 

そう言って美晴さんはお酒を買った。

僕はリゾートしらかみのグッズとオリジナルのアップルジュースにした。

そして、五能線を堪能した。

美晴さんも美酒に酔いしれていた。

 

お酒を買う前に

 

「美晴さん、飲みすぎないでね」

 

とは言ったけどね……

美晴さんもそこまで飲んでないからホッとした。

でも、旅の1ページにこれは最高だよね。

 

そして、終点青森に着く直前に……

 

「マネージャーさん、また連れてってください」

 

美晴さんが甘い声で僕に言ってきた。

リゾートしらかみのことが気に入ったみたいだ。

それに応えなくちゃね。

 

「もちろん!また乗ろう!僕が成人してから!」

 

今度は僕もお酒を飲めるようになったらかな。

美晴さんといろんなお話をしたいと思った。

 

思いつきでやったリゾートしらかみはこれ以上にないくらいの思い出となった。

そして青森に到着して、宿に向かった。




みなさん、こんにちは!おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.3」を読んでいただきありがとうございます。
リゾートしらかみ、思いつきで乗りましたが、本当に最高でしたね。
1人では贅沢すぎましたので、今度は誰か連れて乗りたいですね(笑)
思いつきでリゾートしらかみ乗ったので、これも思いつきで書かせていただきましたが、割とリアルな描写を再現できたのかなって思ってます(結構リアルに似せてみました)
いかがでしたでしょうか?
もし何かあれば言ってくださると嬉しいです!
さて遠征も本章へと突入していきます!
明日はどこへ向かうのでしょうか?
実況ツイートをお楽しみに!

それでは次話もお楽しみに!
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