秋田駅で予定が変わってしまった。
しかし、それも旅の醍醐味だと思っている僕は、何ら焦りはない。
「マネージャーさん、この後はどうするんですか?」
美晴さんが少し焦った様子で僕に言う。
美晴さんには少し落ち着いてもらわないと。
「美晴さん、今は僕を信じて、少しだけついてきて」
「わ、わかりました」
美晴さんはそう言って僕についてくる。
やってきたのは自動券売機。
「ここで次の切符を買おう」
「え?特急ですか?だとしたら高くなるんじゃ……」
「……」
美晴さんの焦りに少しだけ黙ることにした。
今は焦ってもしょうがないし、出発まで時間はある。
それに、お金もそこまでかからない。
だから、別に焦ることなんて何一つなかった。
「よし、買えた」
「美晴さん、わたし、お金出しますよ?」
「いや、出さなくていいよ」
「え?特急なんですよね?だったら……」
「……はは」
少しだけ笑ってしまった。
美晴さんには申し訳ないけど。
「もー、どうしたんですか、マネージャーさん」
少しだけ怒ったような口調で言ってくる。
「いや、美晴さんがめちゃくちゃ焦るからさ」
そう言って、切符を美晴さんに差し出す。
「ここからはこれに乗るよ」
「え?快速?」
そこに書かれていたのは、「快速 リゾートしらかみ5号」と書かれていた。
しかも……
「え?青森?」
目的地は青森だったのだ。
「そう!ここからは快速・リゾートしらかみに乗るよ!」
「快速なのに、指定券?」
美晴さんはまだ疑問点がたくさんあるみたい。
「それについては乗ってから話そうか」
「は、はい……」
そう言って発車時間まで待つことに。
入線してきたので、乗り込み、発車する。
「さ、話そうか」
「お願いします」
美晴さんにあの景色を見せたいので、発車してすぐに話すことにした。
「このリゾートしらかみは快速列車。だから、今回使っている北海道&東日本パスで乗車券は浮いているんだ。ただし、リゾートしらかみは全車指定席。つまり、指定券を買わないといけない。だから、さっき、僕が指定券を買っていたんだ。しかも、指定券は530円と安い。だから、美晴さんには「払わなくていいよ」って言ったんだ」
「そうだったんですか……」
美晴さんは納得した。
納得できるような説明ができてほっとした。
「あと、これに乗った理由は後でわかるよ」
「えっ?」
美晴さんにまた一つ疑問を残してしまったけど、これは仕方ない。
そして、リゾートしらかみは東能代でスイッチバックをして、五能線へ。
そして、目の前に現れたのは……
「わぁ……」
海の絶景だった。
曇り空だからあまり映えないかもしれない。
それでも目の前に一面海が広がっていた。
「マネージャーさん、この景色をわたしと?」
美晴さんは勢いよく僕に聞く。
「せいかーい!」
「うふふ、嬉しい!」
美晴さんも笑顔だった。
少し天気は良くない。
でも、そんなことは関係ない。
今思っていることを、そのまま口にした。
「美晴さんが笑ってくれるなら……僕は他に何もいらない」
「それは、私もですよ。うふふ」
美晴さんも一緒だった。
想いが通じ合っていた。
また一つ、美晴さんのことを好きになった。
リゾートしらかみの車内では、グッズや沿線のものを取り寄せた様々なものが買える。
だから車内で買うことに。
そこには……
「あっ!お酒がありますよ!」
なんとお酒まであったのだ。
「せっかくだから美晴さん飲んだら?」
「えー?でも、マネージャーさんが飲めないから……」
「僕のことは気にしないで」
「わかりました。じゃあお言葉に甘えて……」
そう言って美晴さんはお酒を買った。
僕はリゾートしらかみのグッズとオリジナルのアップルジュースにした。
そして、五能線を堪能した。
美晴さんも美酒に酔いしれていた。
お酒を買う前に
「美晴さん、飲みすぎないでね」
とは言ったけどね……
美晴さんもそこまで飲んでないからホッとした。
でも、旅の1ページにこれは最高だよね。
そして、終点青森に着く直前に……
「マネージャーさん、また連れてってください」
美晴さんが甘い声で僕に言ってきた。
リゾートしらかみのことが気に入ったみたいだ。
それに応えなくちゃね。
「もちろん!また乗ろう!僕が成人してから!」
今度は僕もお酒を飲めるようになったらかな。
美晴さんといろんなお話をしたいと思った。
思いつきでやったリゾートしらかみはこれ以上にないくらいの思い出となった。
そして青森に到着して、宿に向かった。
みなさん、こんにちは!おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.3」を読んでいただきありがとうございます。
リゾートしらかみ、思いつきで乗りましたが、本当に最高でしたね。
1人では贅沢すぎましたので、今度は誰か連れて乗りたいですね(笑)
思いつきでリゾートしらかみ乗ったので、これも思いつきで書かせていただきましたが、割とリアルな描写を再現できたのかなって思ってます(結構リアルに似せてみました)
いかがでしたでしょうか?
もし何かあれば言ってくださると嬉しいです!
さて遠征も本章へと突入していきます!
明日はどこへ向かうのでしょうか?
実況ツイートをお楽しみに!
それでは次話もお楽しみに!