あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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Op.4 2人でいつまでも……

その次の日は八戸に移動して、秘境駅で降りた。

 

「ここ……は?」

 

「ここは八戸線の有家(うげ)駅。秘境駅だよ」

 

「周りに何もない……こんな駅、初めて見ました……」

 

「意外と全国津々浦々にこういう駅はあるけど、有家駅は海が近くにあるからすごくいいなぁって思って」

 

「それで……」

 

「うん。それに、この駅は地元の人か鉄道ファン以外の人はあまり降りないから、こんな風に2人きりで過ごせるからいいかなって」

 

「うふふ、マネージャーさんらしい」

 

実は、僕は恥ずかしがり屋であまり人前でというのを嫌うタイプ。

だから、こう言った秘境駅で2人で過ごす時間の方が好きだ。

人の目を気にしてたら、何もできないって言うけど、僕はどうしても気になっちゃう。

だからなのかな。こういう駅で2人で、2人だけの景色を見つめることが、僕はすごく好きだし、その時間を大切にしたいって思う。

 

有家駅は周りにほとんど何もない。

さざなみの音が聞こえる。

静かに聞こえる。

近くの砂浜に2人で座って海の景色を眺める。

 

「マネージャーさん」

 

美晴さんが僕の方を見て……

 

「わたし、実は不安なんです。マネージャーさんがそばにいない生活が……」

 

美晴さんらしくないことだった。

美晴さんでも、こんなことを考えるんだって。そんなふうに思った。

それでも、それは僕も同じ……

 

「僕も、それは同じ……でも、やっていくしかない……だから……頑張ろう?」

 

「うふふ、そうですね。頑張りましょう!」

 

2人だけでこうして話せる時は、お互いの思っていることをありのままに話せるのがすごく好き。

それでも、やっぱり「美晴さんといる時間が少なくなっている」ということはどうしても考えてしまう。

さざなみの音がよく聞こえてくる。

それが僕の心を少しだけ浄化してくれる。

 

少し海に目をやると……

 

「あ、サーフィンしてる人がいる」

 

「寒くないのかしら?」

 

「どうなんだろう……」

 

そんなことを考えていたら美晴さんが、サーフィンをしている人を写真に撮って……

 

「これ、莉子に送ろっと……」

 

そう言って美晴さんは莉子にサーフィンをしている画像を送った。

 

「莉子、どんな反応するから」

 

「きっと、『私もやりたーい』とか思ってるんじゃない?」

 

そんなこもを話していたら莉子から返信が来て……

 

『私もやりたーい』

 

って返ってきて、2人で大笑いした。

 

日が沈みかけているころ、2人で少し有家駅周辺を散策する。

静かで、何もない秘境駅。

そんな駅って、隠されているみたいな感じで、僕はすごく好きだし、美晴さんと、思い思いの時間を過ごせるから、この時間がすごく好き。

今日は綺麗に晴れていたから、夕日がすごく綺麗だった。

 

「あ!夕日!」

 

「綺麗だね」

 

「明日はどんな一日になるのかしら。うふふ」

 

外は夕日が僕たちを照らす。

そらが赤く染まる。

でもそれは、僕らが一緒にいる時間のカウントダウンでもあった。




みなさん、こんにちは。おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.4」を読んでくださりありがとうございます。
東北は寒いです!
正直言って舐めてました本当にごめんなさい()

さて今日から遠征も本章へと突入しました!
ここからまた頑張ります!
明日はどこに行くのでしょうか?(もう方面は知ってる人も多いだろうけどw)
それでは次話もお楽しみに!
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