大船渡で泊まった翌日は、BRTというバスを使ってとある場所へ。
その場所は……
「ここだよ」
「ここは、奇跡の一本松ですか?」
「そう!あの日、この陸前高田市の沿岸は津波で多くの建物が流された。その時、ここには沢山の松があったのだけれど、その松も流されてしまったんだ。その中でたった1本だけ残ったあの松が、『奇跡の一本松』と呼ばれているんだ」
「なんだか……すごい偶然ですね……」
「この一本松は被災地の希望の灯火だったに違いないと思うよ」
奇跡の一本松は震災後、一番の復興の灯火だったに違いないと思っている。(個人的偏見です)
津波に負けず、残ったたった1本の松。
これを大切にするプロジェクトも行われている。
実はその松の目の前まで行くことができる。
2人でその松の目の前に向かった。
「すごい……」
「わぁ……」
実は僕も奇跡の一本松を見たことはない。
なので、今日初めて見た。
その大きさは僕の予想を超える大きさだった。
2人で奇跡の一本松を眺めながら……
「美晴さん」
「なぁに?」
「僕と美晴さんが出会う確率って、どのくらいだと思う?」
という何気ないクイズを出してみた。
「えっ?どうしたんですか?急に……」
「少し考えてみてほしい」
「うーん……1%くらい?」
「正解はね、限りなく0に近いんだ」
「もう、そんなのわからないじゃないですか〜」
美晴さんが少し不満げな顔をする。
「美晴さんにもこれを解けって言っているのではなくて、僕と美晴さんが出会う確率も、この一本松のように、奇跡なんだよっていうことを伝えたくて……」
そのまま美晴さんが黙り込む。
風が吹いて松が揺れている。
そんな中、風の寒さを一気に変えるくらいの暖かさが僕を包む。
「マネージャーさんに出会えた奇跡、これからも大事にしたいです」
美晴さんがぎゅっと僕のことを抱きしめた。
「うん、僕も大事にしたい。だって美晴さんは特別だから……」
「うふふ、わたしもです……」
2人だけのかけがえのない時間。
これが思い出に変わる。
そこでまた、美晴さんを思う気持ちが一段と強くなる。
そして、そのあとは岩手津波継承館に行った。
そこには、津波が起きた時に破壊されたものの現物が残っていて、リアルのものを見ることができる。
また、実際の津波に関する映像など多数あり、あの日を後世に残そうという取組が行われていた。
その時、僕の心の中で1つの意思が固まった。
僕は直接、人の命を救うことはできないし、そのことについては学んでいない。
それでも、研究や分析から人の命を救うことはできるのかもしれない。
そう思ったし、そう思わせてくれる場所だった。
そして美晴さんにこう言った。
「美晴さんと、今日ここに来れて良かった」
「うふふ、わたしもです」
「この出会えた奇跡を大切に、これからもよろしくね」
「はい!よろしくお願いします!マネージャーさん!」
出会えた奇跡を大切にしたいし、この関係を崩したくない。
出会いという一つの奇跡が生んだ決意を胸に、奇跡の一本松をあとにした。
みなさんこんにちは。おみです!
投稿するのが遅くなってごめんなさい……
ちょっと今日はバタバタしてまして……
さて奇跡の一本松に行きましたが、本当に行って良かったと思ってるので、みなさんも行って欲しいです。
そして、津波の恐ろしさを知っていただければと思います。
それでは次話もお楽しみに!