あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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Op.7 思い出

「やっと着いたね」

 

「ですね、長かったですが……」

 

奇跡の一本松を後にした僕らは仙台駅へやってきた。

僕が前に住んでいた場所だ。

前回来た時は朝ごはんだけ食べてすぐ移動しちゃったけど、今日は時間とってゆっくり回ることに。

どこにいこうか悩んでいたら……

 

「わたし、マネージャーさんの思い出の場所に行ってみたいです」

 

と美晴さんが言ったので、早速そうすることに。

仙台市営地下鉄に乗って向かった先は……

 

「よし、ここで降りよう」

 

「結構終点の近くなのですね」

 

ここは仙台市営地下鉄南北線の黒松駅。

 

「ここから少し歩くよ」

 

「はーい!」

 

美晴さんが元気よく答える。

そうして歩くこと10分弱で……

 

「まずは……ここだね」

 

「ここは……?」

 

「ここは、僕が1年間だけ通っていた中学校。実はこの中学校、とある日本代表でも活躍しているサッカー選手の出身中学と同じなんだって」

 

「え!?そうなんですか!?マ、マネージャーさんすごい……」

 

「そ、そんなことないよ〜。たまたまだって〜」

 

僕は少し引いてるけど、すごく嬉しかった。

 

「でも、引っ越す直前にインフルエンザになっちゃって、終業式の日学校行けなくて、みんなに最後ちゃんとお別れ出来なかったけどね……」

 

「そ、そうだったんですか……」

 

美晴さんは驚いていた。

懐かしさに浸りながら、次の場所へ。

 

「ここから少し歩くけど、いいかな?」

 

「はい!」

 

美晴さんは力強く答える。

そうして歩くこと15分、次に向かったのは……

 

「ここは僕が昔通っていた小学校だよ」

 

「結構綺麗そうですけど……」

 

「実は綺麗な場所とそうでない場所があって、結構極端なんだ。それでも楽しかったし、いろんなことがあったから全ていい思い出だけど……」

 

「そうなんですね……」

 

「でも、この小学校であの地震を経験したし、いじめられていた期間もあったりしたし、脱臼もしたから、どちらかというと印象に残る嫌な思い出の方が多いかな……」

 

「そんなことがあったのですか……」

 

「そんな衝撃だったかな?」

 

「でも、今のマネージャーさんからは……想像がつかないです……」

 

だろうなとは思った。

10年経てば街の風景が変わるように、人も変わって当たり前。

だからこそ今を大切にしたい。

僕はそう思う。

 

「実はこの小学校には裏山というのがあって、そこには松がたくさんあるんだ」

 

「小学校の名前の通りなんですね……」

 

「そういうこと!いろんなことがあったけど、僕の原点を作った場所かな〜。奈良の中学で壊されたけど」

 

「マネージャーさんの過去って決していいものではなかったのですね……」

 

「過去がどうかより、今を生きることを大切にって思うタイプだからそんなに気にしてないけど」

 

「それはわたしもです……。だって、過去は終わったことですもんね……」

 

「忘れたい過去はあるけどね……」

 

そんな話をしながら、次の場所へ足を進める。

坂を降りて、一つまた駅が見えた。

 

「あれ?マネージャーさん、次の駅に来ちゃいましたよ?道あってるんですか?」

 

「ん?ああ、合ってるよ。気にしないで、僕についてきて」

 

「わかりました……」

 

美晴さんは不安になりながらも僕についてきてくれる

 

そしてたどり着いた先は……

 

「ここが、僕が昔住んでいた場所だよ」

 

「マンションだったんですね……」

 

「少しだけ中に入ろうか」

 

「え、いいんですか?」

 

「まぁ、思い出巡りだし」

 

「確かにそうですね」

 

2人でマンションの中へ。

そこはすごく久しぶりにみる風景が広がっていた。

 

「こっちは自動車教習所、向こうは消防署、そして川の向こうに見える大きな建物はユアテックスタジアム仙台と言って、サッカーのクラブチームの本拠地だよ」

 

「こ、こんなところにあったのですか……」

 

「試合してると、ゴールが入ったかどうかがすぐわかるくらいよく聞こえるんだ」

 

「た、確かに聞こえてきそうですね……」

 

なんだか懐かしい雰囲気がある。

それを味わえるのは、美晴さんのおかげ。

 

「美晴さん、こんなことに付き合ってくれて、ありがとう……」

 

「いえいえ、マネージャーさんの過去や、思い出を知ることができたので、ほかに何もいらないです」

 

「そっか……なら良かった……」

 

美晴さんと回った思い出巡り。

それは、とてもかけがえのない時間だった。




みなさんこんにちは。おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.7」を読んでいただきありがとうございます。
さて昔住んでいた場所まで歩きながら巡りましたが、懐かしい景色がたくさんありました。
そして、今でも変わらない景色と変わった景色が混在していて、なんだか不思議でしたね(笑)
あとは思い出巡りの前に仙台駅に荷物を置きましたが、荷物がめちゃくちゃ重すぎてんだなって思いましたね
めちゃくちゃ軽かったです(笑)
荷物郵送で自宅に送りたいくらい重いです(笑)
なんならでかい紙袋を持ってますが、その紙袋がボロボロです(笑)

さてあの日へのカウントダウンが迫ってきました。
次はどこに向かうのでしょうか?
それでは話もお楽しみに!
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