仙台観光をした日の夜……
「え?明日は朝風呂に入らないでほしい?」
「うん、行きたいところがあるから」
「わかりました」
美晴さんにそう伝えて迎えた次の日。
「今日はここから地下鉄に乗るよ」
「どこに向かうのですか?」
「秘密」
「もー、マネージャーさん教えてくださいよ〜」
「行けばわかるよ」
仙台市営地下鉄南北線に乗って、向かった先は……
「はい、ここで降ります」
「終点……ですか?」
辿り着いたのは仙台市営地下鉄南北線の終点・泉中央駅。
「ここから少しタクシーを使って移動するよ」
「え?タクシーですか?」
「徒歩で行くには遠いからね」
「わかりました……」
2人でタクシーに乗り込み……
「ここで」
「ありがとうございます」
「あ、わたし……」
美晴さんがタクシー代を払おうとしてくれたけど、そんなもん自分が出すに決まってる。
「あ、いいよ、僕が出すから」
「ありがとうございます……」
「マネージャーさん、ここは?」
「ここは、竜泉寺の湯。今日はここで朝風呂にしようかなって思ってさ」
「ここも、マネージャーさんよく行っていた場所ですか?」
「うん、たまにだけど行っていたからせっかくだから行きたいなって」
「そういうことだったんですね……」
「じゃあ早速中に入ろうか」
「そうですね、うふふ」
中に入ると、すごく懐かしい雰囲気があった。
「ここに靴を入れてね」
「はーい!」
美晴さんは初めてなので僕が案内をする。
まず最初に券を買って、それを見せたらあとは入るだけ。
「休憩所もしっかりとしてますね……」
「テレビもついてるよ」
「たしかに……なんか今までに行ったところとは少し違う……」
「ちなみに竜泉寺の湯は全国に3店舗しかなくて、その一つがここなんだ」
「そうなんですか……じゃあ……特別な場所なんですね……」
「そういうこと!」
そんな話をしているうちに、目的の場所へ。
「じゃあ美晴さん、また後でね」
「はいっ!また後で」
美晴さんと別れて久しぶりの竜泉寺の湯へ。
それぞれが思い思いな時間を過ごしていた。
でも、どこかで最後だとは考えてしまう。
悔いなく終わりたい……そのためには……。
たどり着いた答えは……
「ただいま〜」
美晴さんが笑顔で帰ってきた。
「お帰りなさい。さっぱりした?」
「はいっ!」
美晴さんは笑顔だった。その笑顔は素敵だった。
そしてさっき考えていたことを口にした。
「美晴さん」
「なぁに?マネージャーさん?」
「今日、白石のストリートピアノに行くんだけど、その時に、連弾しない?」
美晴さんはそれが嬉しかったのだろう。
笑顔で……
「もちろんです!」
そう答えた。
「うん、ありがとう。楽しもうね」
「はいっ!」
2人の笑顔がはじける。
笑顔をもたらした竜泉寺の湯を後にし、桜通りを越え、白石で連弾したのだった。
みなさんこんにちは。おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.8」を読んでいただきありがとうございます。
破天荒な日となりましたので、最後の方はリアルで行ってません!申し訳ないです!
それも含めて1つの旅だと思ってますけどね(笑)
さて、いよいよ、この物語のクライマックスが迫ってきました。
果たして、最初に書いた、僕の決断とは何か!?
その答えは明日わかりますので、お楽しみに!
それでは次話もおたのしみに!