あの日、幸せの花が咲く   作:おみのSS部屋

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Op.8 思い出と青空と笑顔の花と

仙台観光をした日の夜……

 

「え?明日は朝風呂に入らないでほしい?」

 

「うん、行きたいところがあるから」

 

「わかりました」

 

美晴さんにそう伝えて迎えた次の日。

 

「今日はここから地下鉄に乗るよ」

 

「どこに向かうのですか?」

 

「秘密」

 

「もー、マネージャーさん教えてくださいよ〜」

 

「行けばわかるよ」

 

仙台市営地下鉄南北線に乗って、向かった先は……

 

「はい、ここで降ります」

 

「終点……ですか?」

 

辿り着いたのは仙台市営地下鉄南北線の終点・泉中央駅。

 

「ここから少しタクシーを使って移動するよ」

 

「え?タクシーですか?」

 

「徒歩で行くには遠いからね」

 

「わかりました……」

 

2人でタクシーに乗り込み……

 

「ここで」

 

「ありがとうございます」

 

「あ、わたし……」

 

美晴さんがタクシー代を払おうとしてくれたけど、そんなもん自分が出すに決まってる。

 

「あ、いいよ、僕が出すから」

 

「ありがとうございます……」

 

「マネージャーさん、ここは?」

 

「ここは、竜泉寺の湯。今日はここで朝風呂にしようかなって思ってさ」

 

「ここも、マネージャーさんよく行っていた場所ですか?」

 

「うん、たまにだけど行っていたからせっかくだから行きたいなって」

 

「そういうことだったんですね……」

 

「じゃあ早速中に入ろうか」

 

「そうですね、うふふ」

 

中に入ると、すごく懐かしい雰囲気があった。

 

「ここに靴を入れてね」

 

「はーい!」

 

美晴さんは初めてなので僕が案内をする。

まず最初に券を買って、それを見せたらあとは入るだけ。

 

「休憩所もしっかりとしてますね……」

 

「テレビもついてるよ」

 

「たしかに……なんか今までに行ったところとは少し違う……」

 

「ちなみに竜泉寺の湯は全国に3店舗しかなくて、その一つがここなんだ」

 

「そうなんですか……じゃあ……特別な場所なんですね……」

 

「そういうこと!」

 

そんな話をしているうちに、目的の場所へ。

 

「じゃあ美晴さん、また後でね」

 

「はいっ!また後で」

 

美晴さんと別れて久しぶりの竜泉寺の湯へ。

それぞれが思い思いな時間を過ごしていた。

でも、どこかで最後だとは考えてしまう。

悔いなく終わりたい……そのためには……。

たどり着いた答えは……

 

「ただいま〜」

 

美晴さんが笑顔で帰ってきた。

 

「お帰りなさい。さっぱりした?」

 

「はいっ!」

 

美晴さんは笑顔だった。その笑顔は素敵だった。

そしてさっき考えていたことを口にした。

 

「美晴さん」

 

「なぁに?マネージャーさん?」

 

「今日、白石のストリートピアノに行くんだけど、その時に、連弾しない?」

 

美晴さんはそれが嬉しかったのだろう。

笑顔で……

 

「もちろんです!」

 

そう答えた。

 

「うん、ありがとう。楽しもうね」

 

「はいっ!」

 

2人の笑顔がはじける。

笑顔をもたらした竜泉寺の湯を後にし、桜通りを越え、白石で連弾したのだった。

 




みなさんこんにちは。おみです。
この度は「あの日、幸せの花が咲く Op.8」を読んでいただきありがとうございます。
破天荒な日となりましたので、最後の方はリアルで行ってません!申し訳ないです!
それも含めて1つの旅だと思ってますけどね(笑)
さて、いよいよ、この物語のクライマックスが迫ってきました。
果たして、最初に書いた、僕の決断とは何か!?
その答えは明日わかりますので、お楽しみに!

それでは次話もおたのしみに!
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