モンスターハンター:リライジング~旅する狼ら、狩猟に挑まんとす~   作:歪んだむ

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 書き始めてみたので試しに投稿。ボチボチ進めていきます


一狩り、行こうぜ!?(前編)

「──モンスターハンター?」

「は、はい! そうですっ」

 

 某日。登校時に玲さんとまた一緒になりいつもの如くシャンフロの話題に、そこから派生して話題になったのは、聞き覚えの無いゲームのタイトルであった。

 えっらくドストレートなタイトルだな。PvE特化のゲームなんだろうけど、本当に覚えがない。

 新作で、かつ良ゲーか神ゲーなんだろう。クソゲーなら界隈のネットワークに引っ掛かるはずだ。

 

「知らないタイトルだね」

「私も聞き齧ったくらいで……なんでも、古いゲームだそうですが、シャンフロシステムを組み込んで復活、という謳い文句で宣伝していたので気になって」

「マジか」

 

 天下のシャンフロシステムを、ってことは製作側も本気だな? ちょっと興味出てきた。

 

「その……ですね!?」

 

 ん?

 

「よろしければ、一緒に……プレイをっ、しませんか!?」

「うん、いいよ」

「やっt──」

「旅狼(あいつら)誘ってみんなでやろうか」

「……た、ぁい……ッ」

 

 凄い表情してるけど、舌でも噛んだんだろうか?

 

 

 ………

 

「ログイン完了、っと……」

 

 モンスターハンター:リライジング、ねぇ。

 調べてみたら、過去に隆盛を誇った、賛否両論あれこそ軒並み良から神ゲーと称されたビッグなシリーズタイトルであったそうだ。

 それにシャンフロシステムを組み込んで、フルダイブVRにして今復活、ねぇ。

 

「さて、まずは……」

 

 何もない空間に表示されたコンソールに従い、初期設定を進めていく。

 プレイヤーネーム……いつも通り、サンラクでいいな。

 アバターはPvEのハンティングゲームらしいし、リーチは短いよりは長い方がいいだろ。当たり判定デカくならない程度に、中肉中背で。

 初期装備は……ここでは防具だけか。見た目しか変わんないなら、関節の可動域とか動きやすさも考慮して軽鎧っぽいのチョイス。

 オトモ? ナニソレ……あ、お助けNPC? 犬と猫っぽいのと……あ、ウサギもいる。オトモプース……これで行くか。名前は──ボッタルガ(カラスミ)、ボッタでいいか。酒のあてならともかく晩飯には塩辛いよ親父殿。

 初期拠点は選択式だが、出やすいモンスターの分布の差はあるが、決定的な差にはならないそうなので旅狼のメンツで話し合って、示し合わせてある。西洋っぽいザ・ファンタジーなウールヴルで。

 設定、よし……と。

 

『あらゆ「スキップ」プロローグをスキップしますか?』

「スキップ」

 

 プロローグはパッケージ裏に書いてあったわ。

 

 

 ………

 

「おー、街中だ」

 

 少なくとも森ではない、文明の匂いがするだけでなんだこの感動……あ? 誰が蛮族だゴラ。

「石造りやレンガ……ホントにザ・西洋な感じだな」

 月明かりの街ウールヴル。白い建物に当たった光で様相を変える町並みが有名……という設定の初期に選べる拠点となる村街等の1つだ。

 名前の通り月明かりが1番映えるらしいが、生憎と今は昼だ。

 プレイヤーたち──ハンターはオトモ共に初期拠点で狩人として身をたてるためにクエストを受注して、採取や狩りを行い、それを元手に装備やアイテムを揃え……を繰り返すらしい。

 

「ご主人、どうするウサ?」

「待ち合わせだからここで待機な」

「了解ですウサ」

 

 足元のウサギ──オトモプースボッタは、そう答えると人参をコリコリと齧り始めた。

 まだAIのレベルは分からないし、シャンフロシステム搭載している以上、日常会話くらいはできるだろう。

 だが、しかし……ヴァッシュチルドレンと比べるのもアレだが、語尾が安直すぎねぇかボッタよ?

 

「……ラク…ん」

 

 採取、狩り……即ち乱数が絡む。乱数、乱数かー……桃こわい、マジこわい。

 

「サンラク、くん!」

「ももぉん!?」

 

 うぉおおおビックリしたッ、一体なんだ後ろから!?

 

「誰、って、サイガ-0……PNは一緒にしたんだレイさん」

 

 銀髪碧眼……女騎士って感じのアバターだな。触手持ってるモンスターとか……くッ殺……いかん燃えろ脳内ディプスロ!?

 

「ふ、っきゅ……そうです。サンラクくんも、ですよね?」

「まぁね」

 

 大体のゲームで、名字なり二つ名なり付いても大体サンラクで固定してるしな。今さら違うのも違和感生まれそうだし、変えるつもりも今のところ無い。

 

「他の皆さんは?」

「まだだね。そろそろ20分前だし、早く来るヤツは来るだろうけど」

「その早く来たヤツ、参上」

「おーっす」

 

 見知ったカリスマモデル風のおそらくフルスクラッチの女アバターに、普通を具現化したような……こう、イケメンだけど絶妙に印象に残らない見た目の青年アバターの2人組が現れた。

 

「お、来たかペンシルゴン、それに……カッツォ・サワー……?」

 

 ペンシルゴンは相変わらずアーサー・ペンシルゴンだが、カッツォのサワーってなんだ?

 サワー……確か、酸っぱい? シメカツオ? いやさすがに語感が……。

 んー……サワーと聞くとコマーシャルで見るレモンサワーとか出てくるけど、カクテル?

 

「サワー……もしかしてソーダ割り、ということでしょうか?」

「あっ、宗太鰹(ソウダガツオ)」

「お、鋭いねサイガ-0さん。正解」

 

 いや回りくどいわ。なんで捻りを入れたし。

 

「他はのみんなは?」

「まだだけど、そろそろじゃないか?」

「まだ20分近くあるからね。あ、そうだ、サンラクくん」

「何だペンシルん゛!?」

「サンラクくん!?」

 

 俺は回転する程の勢いで殴り飛ばされ、後頭部からベシャリと石畳の地面に落下した。

 

「ふぅん……事前に調べた通り、プレイヤー同士では当たり判定はあってもダメージは通らないと。やっぱりPvEが主体で間違いないかな」

「知ってたならなぜ殴った!?」

 

 キレイにアッパー決めやがって! キリモミして吹っ飛んだぞ!?

 

「百聞は一見に如かず、って言うでしょ?」

「おう」

「百見は一行に如かず、って思って」

「辞世の句はそれか、ん???」

「落ち着いてサンラク、ダメージ通らないからね。大丈夫? カフェイン揉む?」

 

 カフェイン摂取したら逆に興奮するわ、落ち着かせるどころかケンカ煽ってやろうってかこの魚類ヤロー。

 

「だ、大丈夫ですか?」

「あ、うん。何かコンニャク挟んで思いっきり押されて、地面に落ちたときもそんな感じ。こう、水溶き片栗粉を押した瞬間の……タライダンシング?」

「片栗粉……ダイラタンシー現象……?」

「それだレイ氏。それをコンニャク感触にした感じの全身版」

「凄い似てるようで全く掠めて無い」

「TSした自分との絡みがトレンドだそうですね、しかもお前(雄)が受け側」

 

 スンッ、とカッツォの目から光を消し去る。

 

 あ、レイ氏、TSは気にしないで。そのままのレイ氏で居て?

 

「あ、あ……ありのままの……私が、いいんです……ぅか……ッッッ!?!?」

 

 あっれぇ口に出した???

 

「もう付き合っちゃいなよ君ら」

「は???」

 

 なんの話だよペンシルゴン。

「ところでサンラクくん」

 

「ん?」

「服……着れたんだね?」

「歩けなかったヤツが立てたシーン見た感動って感じの涙ながらの微笑みやめろ。ムカつくんだけどその演技ぶっ飛ばすぞコンニャロー」

 

 シャンフロでも着れたよ、3分だけ。別ゲーだけどおのれリュカオーンノルマ。

 

「違和感凄いよね」

「煩いカッツォ。このゲーム、狩って素材で作って金策してだから、初期装備売る旨味がそこまでないんだよ」

「それでもフルフェイスなのは何? 顔を見られたら死ぬ代償のある力でクソゲー攻略でもしてるの???」

「自前のPSと根性だよ」

 

 早く他のメンツ集まんないかな……。

 

 

 

 

 




 拙い文章でしたが、お付き合いありがとうございました。
 感想とか待ってます。
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