「しっかし遅いな、会長」
「担当の人と話をしてくるって言ってたが・・・せめて何やるのか位言って欲しいよな」
「まあどうせ碌な事じゃ無いんだろうとは思うけど」
鍵が「だなぁ」と言いながら軽く溜息を吐く。
さて、二日目の今日は昨日会長が予告していた通り生徒会PRを兼ねた何らかのイベントをやるらしい。
そういうわけなので、本日はこんな小説を出版して下さっている某出版社様の会社に来ている。
結局何をやるのかを教えてくれなかったため、会長を除く僕ら役員は応接室らしき場所でそのイベントとやらが何なのかを話し合っている最中だ。まああの会長の事だ。どうせまともな事じゃ無いのだろう。
昨日はあの後、会話が途切れてしまい、雅人は一言「・・・そうか」とだけ言い、その後「顔だけでも見せに行けよ」と言ってそのまま帰ってしまった。その後会長達のところに戻り、東京タワーの第二展望台にあるお店でキーホルダーとか買ったり、そこにあるタワー大神宮で一応お参りしたりした。まあ、そこって合格祈願と恋愛成就とかにご利益があるらしいから僕たちにはそこまで関係無かったけれども。あ、鍵は当然の如くハーレム成就を願っていた。神様にそんな不純な願いをしたら罰が当たりそうだが気にしないでおこう。
「お待たせー!」
そんな回想をしていると、会長がどうやら出版社の人と話が終わったのか、応接室に戻ってきた。
「あ、終わったんですか」
「うん!場所が取れたから、今からそこに移動するよ!」
「場所って・・・どこですか?」
「確かここから少し歩いた場所にあるって言ってたわ」
「そうですか」
「それじゃ、レッツゴー!」
会長の掛け声を聞いて、移動を開始していく僕達。
本当に歩いて数分程度で着いた建物の中に入っていく。そこは
「よしっ、それじゃいつもの会議で使ってる場所に座って!」
「会議の席、ですか?何で・・・」
僕は会長に問いかけたものの、会長は何も言わずに座ってしまったため、僕達も首を傾げながらいつもの会議で座っている位置関係で座る。
「それじゃあ、始めるわよ!生徒会PR活動!」
「あのー・・・会長?結局これから何をやるんですか?俺達何も聞いて・・・」
「放送部!レッツスタンバイー!」
「ない・・・って!?」
瞬間、世界が揺れた。
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会「桜野くりむのオールナイト全時空!出張版ー!!」
鍵「ええええええええ!?」
♪オープニングBGM♪
会「やっほー!皆、元気ー!さあ、生放送で始まりました『桜野くりむのオールナイト全時空出張版』!今回はいつものスタジオを出て東京へやってきたわよ!」
鍵「スタジオって何ですか!?しかも、生放送って聞いてないんですけど・・・ってさっき放送部って言いました!?ああ、機材の設置を終えて物凄い勢いで帰っていく連中に見覚えのある奴らが!まさかこれだけのために呼ばれたのか!?不幸すぎる!」
会「今回は我らが碧陽学園生徒会の名前を知らしめるためになんと!初の東京での公開放送よ!きっとこれを聞いた他の学校は私達の素晴らしさを知って自分達も!的な感じでやり始める事間違い無しね!そしたら『元祖』って加えないとね!」
柊「いや、正直こんな事を他の生徒会がやり始めたら日本の高校末期だと思います」
夏「そもそも知らない人がこれ聞いたらあたし達の正気を疑われかねないな・・・」
会「今回は出張特別版ということで、トーク主体で行くよ!それじゃ皆、張り切っていこー!」
紅「そうは言われてもね・・・そんな急にラジオで話すような話題なんて無いのだけれど」
会「其の辺は大丈夫よ!えっとー・・・あ、これこれ!」
冬「それは・・・箱ですか?」
会「今回は読者の人と出版社の人に私達のラジオで話して欲しい話題を聞いてまとめておいたから!」
鍵「いつの間にそんな事を・・・」
会「というわけで、それじゃあ早速一枚目を・・・何が出るかなー」
柊「何ですかその『ご○げん○う』的な掛け声」
会「それっ!・・・『生徒会の皆さん、こんばっぱー!』はい、こんばっぱー!」
女性陣『こんばっぱー!』
鍵「だからなんでこの時だけは俺達だけアウェー!?」
柊「まあ仕方ない・・・諦めろ」
会「『私、『生徒会』シリーズのファンです!特に杉崎さんのファンです!』」
鍵「俺のファンキター!名も知らぬリスナーさん、ありがとう!」
柊「なん・・・だと・・・!?」
鍵「そこまで驚かれなきゃいけないことか!?」
柊「まあ、なんだ・・・自演乙!」
鍵「自演じゃねーーー!こんな悲しい自演やるほど俺は寂しい人間じゃねーよ!」
冬「そ、そうですよ楠木先輩・・・この世には奇跡っていうものがあるんですから」
鍵「それはフォローのつもりなのかい真冬ちゃん!」
会「興奮してハァハァしてるところ悪いんだけど、まだこの手紙続きあるのよ」
鍵「ハァハァはしてませんよ!・・・で、何ですか?」
会「『特に杉崎さんが大得意なモノマネが大好きです!ぜひ一度ラジオで生で披露して下さい!』」
鍵「モノマネ!?俺、このラジオはおろかこの小説の中で一回もそんな事やったこと無いし、大得意だと言った覚えも無いよ!!この子、本当に俺のファンか!?」
夏「まあでも、リスナーの期待を裏切るような事はお前はしないよなー」
鍵「ぐっ・・・」
紅「いざという時は『手錠で縛られて興奮するときの声』とかでいいんじゃないかしら?」
鍵「止めてくださいよ!普段からそういうことやってるみたいに聞こえるじゃないですか!しかもそんなの公共の放送で流せませんよ!・・・ええいっ!俺も男だ!覚悟は決めたぞ!」
会「おっ、やる気だね、杉崎!それじゃあいくよ!3,2,1・・・」
鍵「・・・」
会「キュー!」
鍵「・・・咬み殺すよ」
冬「ちょ、ちょっと待って下さい!」
夏「すげえ!今のって某マフィアの雲の奴だよな!?」
鍵「ああ、そうさ」
会「結構似てたねー杉崎!凄いよ!」
冬「に、似てて当然じゃないですか!今の明らかに『中の人』ネタじゃ・・・」
鍵「『中の人』?何それ?」
柊「そうそう。『中の人』なんてあるわけないじゃん」
冬「楠木先輩!?先輩はこちら側だと信じていたのに!」
柊「勝手にそちら側だと思われてもな・・・あ、もしかして『中に誰もいませんよ』ってこと?」
冬「『中の人』に更に中の人が!?」
鍵「そっか、そんな予感は少しあったけど、真冬ちゃんってやっぱりそういうキャラだったんだね」
冬「杉崎先輩の中で変なキャラが定着してますっ!真冬はそんなキャラじゃ無いですよー!」
夏「安心しろ真冬、そんな真冬でもあたしにとっては大事な妹だからな!」
冬「お姉ちゃんまで!?」
紅「あら真冬ちゃん、そういうエンディングを望むのなら、私の知ってる拘束具を売ってるお店とかを今度紹介してあげるわよ?」
冬「そんなのいりませんっ!」
柊「さて、真冬ちゃんイジリのトークはこの辺にして、次に行きませんか会長?」
冬「あれ、いつからトークの趣旨がそんな内容になってたんですか!?」
会「私のターンまだだったけど・・・ま、いいわ。次行きましょ!」
冬「会長さんのターンまで来る予定だったんですか!?こんな状況で次に行かないでくだ・・・」
会「さて、次は何かな何かなー」
冬「・・・ずーん」
鍵「あ、しまった。イジり過ぎた」
夏「この番組中にどうにかしとけよ、柊」
柊「なんで僕?深夏さんだってノリノリだったし、そもそも発端は鍵・・・」
夏「鍵に任せられると思うか?」
柊「・・・分かった。後でどうにかするよ」
会「はいはいそこまで!それじゃ、次行くよー!」
冬「ずーん・・・」
柊「・・・取り敢えず次回のうちになんとかしとこう・・・」
- - - - - - - - - - - - - - - - 次回へ続く - - - - - - - - - - - - - - - - -
うん、今年中に終わらせるとか言ったの誰だろう。絶対無理だわ。
予定変更して、来年の1月中に終わらせる。来年の3月までにこの小説を終わらせるつもりなのは変わってないので。
あ、ラジオに関してはもう少し続くので、やってほしいネタがあったらどうぞ。まあ、高坂にそれを実現出来るかどうかは不明ですが。
1/2追記
なんか変なところで小説終わってたのに今更気付いたので修正。