クロムの弟、その名はニッケル!   作:エタノールの神様

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やっぱりクロムと来たらニッケルだよね。(ニクロム線)
ニッケルって百円硬貨にも含まれてたような…
気のせいか。


黒い砂マジやべええええええええええええ

コハク「あの長髪男と戦うんだろう?」

 

千空「あ゛?」

 

コハク「協力するぞ。私もおめおめ引き下がるわけにもいかないのでな。」

 

千空「ああ、そのために科学の国を作るんだよ。…とにかくまず、マンパワーが要る。」

 

コハク「つまり、仲間がほしいのだな。」

 

千空「その通り、10,000,000,000点だ。」

 

コハク「なら私と一緒に来るか。」

 

千空「居るんだな他にも。ライオンなかまがよぉ」

 

コハク「ああ、味方につければきっとたよりになる、うってつけの男も居るぞ。案内しよう千空!私についてくるといい!」

 

 

 

午前四時。チタン宅

 

クロムの夢

(マグマ「よおチタン、お裾分けだ、ありがたく受け取りやがれ」

チタン「うわ!これうり坊一匹ぶんよりちょい多いくらいじゃねえかやべえええ!どうやって獲ったんだ?」

マグマ「あ゛あ゛?囲まれたから仕方なくぶっ倒しただけだ。お陰で槍が折れちまったがな」

チタン「さすが脳筋マグマ…」

マグマ「言っとくがお前のとこだけ量が少し多いのはお前のためじゃねえぞ!穴持たず討伐の時の怪我のお礼だからな、」

チタン「ハイハイ、ニッケル宛ね、わかったわかった」

クロム(囲まれたらマグマでさえ苦戦するのか…ん?炎で囲まれたら黒い砂も…) )

 

 

クロム「やべええええええええええええひらめいたあああああああああああああああああ!」

 

ニッケル「兄ちゃんうるせええええええええええええええええ」

 

チタン「静かに叫べよ…お前らが夜中に大音量で叫ぶ度に村長に謝ってみんなに頭下げて廻ってるの誰だと思っていやがる…」

 

ニッケル「兄ちゃんがすみません」

 

チタン「お前もだよニッケル」

 

ニッケル「ぐええ」

 

クロム「毎度すまねーなチタン!でも思い付いちまったもんは仕方ねえんだ!忘れねえうちにさっさと構想を皮に書いて実行しねえと!」

 

チタン「残念だったな、クロム。うちは食事以外では夜に火を焚かない主義なんだ。つまり灯りをつけてやれない。お前がやべええええええええええええほど怪しげな黒い液体で村を出てすぐのところを火の海にしてっからなあ?」

 

クロム「あのときは悪かったって謝るから…火の海…火の海にぶちこむ…」

 

ニッケル「…兄ちゃん?」

 

クロム「やべえええええええええええええええええええええええええええまたひらめいたあああああああああああああああああ」

 

ニッケル「兄ちゃん…」

 

チタン「だから叫ぶなああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

マグマ「うるせえぞチタン!」ヒョコ!

 

 

ボコッ!ボコボコボコ!ガコン!

 

 

マグマ「二度とこうされたくなけりゃ夜は静かにしろ」

 

チタン「マジで意味不明すぎんだろ、叫んだのクロムだぜ?」

 

 

ボサボサ頭に見事にブーメランが突き刺さったチタンであった。(なおたんこぶは複数回殴られたにも関わらず大きいのひとつである。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前八時

 

クロムたちは黒い砂をいれるための小さくて分厚い土器と、アホほどなかが広くてアホほど背の高い炉を作っていた。科学倉庫を建てたときもそうだったがカセキのおじいさんは強制参加である。

 

カセキ「ホッホー!こんな面白いもん作っちゃって、何に使うの?わしめっちゃワクワクしちゃうZOY」

 

ニッケル「この黒い砂を溶かすのに使うんだ。ぜんっぜん溶けないから。」

 

カセキ「ワシは詳しいことはわからんけど、囲うことで熱を逃がさないように、燃やす面積を大きくしてオーバーキルを狙うんじゃな!かっこいいZOY!」

 

~火をいれて三時間後、午前十一時~

 

クロム「溶けてる気配するか?これ」

 

ニッケル「ぜんぜんしないね。」

 

そういいつつもさすがにこれ以上木炭や黒い液体を浪費するわけにもいかないので炉を割って取り出すことにした二人。しかし彼らが目にしたのは黒い砂のまんまの黒い砂の姿であった。

 

 

クロム「くっそやべええ、これでもダメか…」

 

ニッケル「マグマの体温も使う?」

 

クロム「考えすぎて頭バカになったか?そもそも今、村の男どもは御前試合でピリピリしてんだ。特にマグマなんて本気で長になる気だ、変に関わると殺されるぞ」

 

ニッケル「それもそっか…」

 

高温のかまどの熱放射にやられていたクロムとニッケルは妖術倉庫で休むことにした。

 

ニッケル「クロム~」

 

クロム「なんだ?ニッケル」

 

ニッケル「黒い砂を入れてた容器取り出したとき、どすーん!って勢いよく落としちゃったけどさ、割れなかったじゃん。あれ何でなんだろ?」

 

クロム「確かにあの勢いで普通の土器落としたら割れそうだよな…」

 

ニッケル「黒い砂の効果?」

 

クロム「じゃあなんで川でとったばかりの黒い砂を詰めた土器は割れやすいんだ?もしかして熱くなった黒い砂の効果?」

 

ニッケル「でも黒い砂は容器にこびりついてないし量も減ってないよ?」

 

考えに考える二人。

 

ニッケル「なんか頭が回んなくなってきたからゲホゲホブレイカー摘んでくる。」

 

クロム「いっけね!ジャスパーにせきどめの補充頼まれてたの忘れてた!ちょっといってくるぜ!」

 

実はこのゲホゲホブレイカー、旧世界ではオオバコというのだが、旧世界の人間でさえあまり知らないことをストーンワールドのクロムたちが知るはずもない。

 

ここでクロムたちがこのオオバコこと「ゲホゲホブレイカー」なる草を見つけた経緯は以下の通りだ。

 

クロム十一歳、ニッケル十歳の時、瑠璃の咳の頻度がかなり多くなっていた。クロムは咳だけでも和らげられないかと考えて、普段食べないような物、例えばその辺の雑草を集めて自分で食べてみることをかなりの回数繰り返した。

 

しかしクロムの運は当時かなり悪く、三種類目の雑草をちょっと食べた(かじったともいう)ときに急に体調が悪くなり死の縁を彷徨った。

 

これこそがトリカブト…ってちがーう。

 

これを見かねたニッケルが、「僕が実験台になる!」なんて言い出した。

 

ニッケルは「咳を和らげるのが目的だから先に咳が出る状態にしておけばいいんだ!」と言って、夜寝ない、夜明け前の一番冷える時間帯に冷水を頭から被る、その状態で変な運動をする、海水風呂に三時間浸かるなどの奇行を繰り返し、無事風邪になった。

 

ニッケルのこの行為にはさすがのクロムもドン引きしたが、この行為のかいあってオオバコの気持ち悪い料理が咳に効くことを突き止めたのだ。

 

クロム「あんまり森の奥深くまで入るんじゃねーぞ」

 

ニッケル「わかってるよ」

 

彼らはまだ知らない。20分後に村にやってくるよそ者がこの何気ない妖術使いたちの日常を破壊しに訪れることを。

 

 

 

 

 

 

 

 




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