辛い思いをしているのはB組の生徒だけではない
B組の担任であるブラドキングも辛いのだ
彼はB組への
内容を知られないように別室待機させられていたのだ
そして、相澤…イレイザーへッドから
録画された“戦場”の映像を見せられていた
「なんなんだ!!コレは!!話が違う!!」
声を荒げるブラドキング
それもそのハズだ
愛しい生徒達を鍛え上げる為には
“ある程度”の苦難が必要なのはわかっていた
そして、A組の生徒達が強くなったのは
心操が主宰したデクさんとの
そう聞いていたが心優しいブラドキングには
自分の生徒達をデクさんにボらせるわけにはいかないと
デクさんが参加しないことを条件にして
雄英高校教師陣による戦闘訓練を受諾した
だが、この結果である
いや終わってはいないので“過程”かもしれないが
死者が出た時点でブラドキングの中では結果だった
「落ち着け、ブラド…何をそんなに騒ぐ?」
「死んだんだぞ!?生徒が死んだんだぞ!?」
「はぁ…だから?」
それがどうした、死んだだけだろう?
意味がわからないとため息を吐くイレイザーへッド
「イレイザー!!貴様に人の心は無いのか!?」
「心外だな…そして、合理的じゃない
そもそもブラド、お前が[デクさん]を断ったから
こうなったんだろう?責任転嫁だろそれは」
「違う!!俺は生徒達のことを思って…!!」
「なら聞くが…今、死んでも生き返れる状況で
“死ぬ気”どころか“死んでも”鍛え上げるのと、
何もせずに社会に送り出して
何時か何処かで野垂れ死にさせるのとでは
どちらがいいか…答えろ!!」
「俺は…俺のやり方でB組を導いてみせる!!」
「はぁ~本当に合理的じゃないな…
俺が手を回しておいてよかった」
「イレイザー!?一体何をした!?」
やれやれ、まったく手が掛かると言わんばかりに
またしてもため息を吐くイレイザーへッドに対して
噛みつかんばかりの勢いでブラドキングが問う
「[デクさん]を参加させない……
あれは
「相澤ァァァァ!!!!」
「大丈夫、デクさんに任せれば強くはなれる」
「ウチの生徒達はA組とは違う!!」
果たして、夜の山中のB組…
ウサギを解体して生で食べているその姿を見たら
生徒思いの強いブラドキングはどう思うのか…
ブラドキングの心は持つのか…神のみぞ知る
「安心しろ…[デクさん]の投下は最後の仕上げだ」
「そんな……俺の、俺の生徒達が…」
「それとなブラドキング、“俺の”生徒?
妙な話だな…生徒達は誰のモノでもないぞ
生徒達は生徒達のモノだろうが…エゴイストめ!」
「生徒達は俺が助けだす!!止めても無駄だぞ!」
「ああ、止めやしないさ
だってコレで俺らの出番最後だからな」
「・・・え?」
「まぁ、助けたいと思うのは構わないが
出番がもう無いのにどう助けるんだ?」
「・・・ぇ?」