強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

106 / 119
タンニン×ガッシュク

 

 

辛い思いをしているのはB組の生徒だけではない

B組の担任であるブラドキングも辛いのだ

彼はB組への教育的指導(一方通行な虐殺)に参加しなかったのではない

内容を知られないように別室待機させられていたのだ

そして、相澤…イレイザーへッドから

録画された“戦場”の映像を見せられていた

 

「なんなんだ!!コレは!!話が違う!!」

 

声を荒げるブラドキング

それもそのハズだ

愛しい生徒達を鍛え上げる為には

“ある程度”の苦難が必要なのはわかっていた

そして、A組の生徒達が強くなったのは

心操が主宰したデクさんとの戦闘訓練(某合コン)があったからだと

そう聞いていたが心優しいブラドキングには

自分の生徒達をデクさんにボらせるわけにはいかないと

デクさんが参加しないことを条件にして

雄英高校教師陣による戦闘訓練を受諾した

 

だが、この結果である

いや終わってはいないので“過程”かもしれないが

死者が出た時点でブラドキングの中では結果だった

 

「落ち着け、ブラド…何をそんなに騒ぐ?」

 

「死んだんだぞ!?生徒が死んだんだぞ!?」

 

「はぁ…だから?」

 

それがどうした、死んだだけだろう?

意味がわからないとため息を吐くイレイザーへッド

 

「イレイザー!!貴様に人の心は無いのか!?」

 

「心外だな…そして、合理的じゃない

 そもそもブラド、お前が[デクさん]を断ったから

 こうなったんだろう?責任転嫁だろそれは」

 

「違う!!俺は生徒達のことを思って…!!」

 

「なら聞くが…今、死んでも生き返れる状況で

 “死ぬ気”どころか“死んでも”鍛え上げるのと、

 何もせずに社会に送り出して

 何時か何処かで野垂れ死にさせるのとでは

 どちらがいいか…答えろ!!」

 

「俺は…俺のやり方でB組を導いてみせる!!」

 

「はぁ~本当に合理的じゃないな…

 俺が手を回しておいてよかった」

 

「イレイザー!?一体何をした!?」

 

やれやれ、まったく手が掛かると言わんばかりに

またしてもため息を吐くイレイザーへッドに対して

噛みつかんばかりの勢いでブラドキングが問う

 

 

「[デクさん]を参加させない……

 あれは合理的虚偽(うそ)だ」

 

「相澤ァァァァ!!!!」

 

「大丈夫、デクさんに任せれば強くはなれる」

 

「ウチの生徒達はA組とは違う!!」

 

果たして、夜の山中のB組…

ウサギを解体して生で食べているその姿を見たら

生徒思いの強いブラドキングはどう思うのか…

ブラドキングの心は持つのか…神のみぞ知る

 

「安心しろ…[デクさん]の投下は最後の仕上げだ」

 

「そんな……俺の、俺の生徒達が…」

 

「それとなブラドキング、“俺の”生徒?

 妙な話だな…生徒達は誰のモノでもないぞ

 生徒達は生徒達のモノだろうが…エゴイストめ!」

 

「生徒達は俺が助けだす!!止めても無駄だぞ!」

 

「ああ、止めやしないさ

 だってコレで俺らの出番最後だからな」

 

「・・・え?」

 

「まぁ、助けたいと思うのは構わないが

 出番がもう無いのにどう助けるんだ?」

 

「・・・ぇ?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。