朝早くに目が覚めてしまった上鳴は寝汗を流すべく
露天風呂に向かった
「あら?皆まだ寝ていたけどな…」
籠に入れられていた衣類が先客の存在を示す
特に問題は無いだろうと服を脱ぎ、浴場に向かう
「あ!電気君おはよー!!」
「え?人使…か?」
「あはは!君の親友の心操 人使さ!」
「いや、マジで誰よ?」
キラリと歯を輝かせて爽やかに笑うような心操は
少なくとも上鳴は知らなかった
「電気君、見てごらんよ!世界が輝いてるよ!」
「人使…お前、もしかして『自分は爽やかボーイ』って
自分のことを[洗脳]したとかなのか?」
「ははっ!ナイスジョーク!!」
「やっべぇ…すげェ気持ち悪い」
よく知っているハズの親友が突然知らない顔を見せたのだ
いっそ、何らかの生物に脳を乗っ取られたと
考えたほうが自然な程の変わりようだった
「…ん?人使…お前、その首…」
心操の首には寄生された時の傷痕が…
…ではなく小さな赤い痣が幾つもあった
上鳴の脳が高速で推理を始めた
1心操と蛙吹だけ別行動
2就寝時間になっても2人は帰ってこない
3朝風呂に入る理由
4首筋や胸に着いた
5やけに自信に溢れた心操
そこから導き出される答えは……
「人使…さん、半端ねぇっス
………あの
「え?ソレ?」
「鏡見てください…!!」
「変な電気君だなぁ………
あああああああああああああああ!!!!?」
湯気で曇った鏡に水をかけ
今の自分の姿を確認した心操は絶叫した
「あああああ……電気、その…わかっちゃった?」
「…おう……蛙吹…だよな?」
「…………ぅん」
「声ちっさ!?さっきまでの自信はどうしたよ!?」
「ああ…恥ずかしい」
「まぁ、俺は応援してるからよ」
「ああ」
一足先に大人の階段を登った同期生との談笑
実に青春的なイベントであろう
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一方で林間合宿の舞台裏
ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツside
ラ「大成功ね!!」
ピ「性交だけに?」
マ「ちょ!生々しいから!!」
虎「しかし、王と妃にとっては“この地”も
“我等”も思い出深い場所になっただろう」
マ「ええ、また[デクさん]が投入されても
今度は守ってもらえるわね…多分」
崇拝とは、ある程度の打算からくる物である
例えば、自分に害が来ないように
例えば、自分が益を得る為に
例えば、自分を守ってもらう為に
マ「ところで」
ピ「嫌」
ラ「無理」
虎「断る」
マ「まだ何も言ってないじゃない!!」
ピ「なぜか聞いたら逃げられない気が…」
ラ「同じく」
マ「せめて話を…虎は?」
ピ「え?さっきまで隣にいたけど」
ラ「虎ァァ!!アイツ、1人で逃げやがった!!」
マ「はぁ、忘れてるかもしれないけど
林間合宿に参加しているのは、もう1クラスいるわ」
ピ「あ~いたね」
ラ「でも1日目は終わっちゃったよ?」
マ「山の中でね…昨日の午前中から戦闘訓練だって」
ピ、ラ「「ハードすぎない!?」」
マ「相手は雄英教師陣にホークス、オールマイト…
そして、[デクさんシリーズ]って算段よ」
ピ、ラ「もはやルナティック!?」
マ「で、私達は…ピクシーボブどこに行くの?」ガシッ
ピ「お、お手洗いに少々」
マ「話が終わるまで待ちなさい」
ラ「あ、あちきも急にお腹が…」
マ「ラグドール?今、死にたいの?」
ラ「治りました!!」
マ「よろしい…
私達は心が折れちゃった生徒の回収を任されたの」
ピ「折らないでよ…心」
ラ「で?問題あるんでしょ?」
マ「[デクさんシリーズ]に間違えて襲撃されるかも…」
ピ「違う!!私達はピトーとは違うんだ!!」
ラ「あちき…普通の女の子に戻ります!!」
マ「断ってもいいけど、そしたら[デクさんシリーズ]を
けしかけるって言われたの」
ピ「結婚…したかった」
ラ「おわた」
マ「もう進むしか道はないの!
ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ行くわよ!
復唱しなさい!!」
マ「私、生きて帰れたら絶対彼氏作るんだ!」
ピ、ラ「「私、生きて帰れたら絶対彼氏作るんだ!」」
マ「とりあえず虎はブン殴る!」
ピ、ラ「とりあえず虎はブン殴る!」
ワイプシの明日はどっちだ!?