強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

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カマセイヌ×ガッシュク

 

力、力、力━━━

 

圧倒的な力

 

その前に立つのは“僕のヒーロー”

 

「何でっ…そこまで……!!」

 

 

 

━━1時間前

 

少年、と言うにはあまりに幼すぎる子供━━出水 洸汰

彼は叔母にあたるマンダレイの元へ

夏休みを利用して遊びに来ていた

 

だが、叔母曰く“大切なお客様”が来ているらしく、

なかなか構ってもらえず若干拗ねていた

なので施設内をブラつている時に

偶然出会った物間の股関を強打したり

ばっちい格好をした物間の陰嚢を強襲したり

シリアスを決めている物間に腹がたって

睾丸に浸透拳を極めたりしても仕方がなかった

そして、殴りつける度に[個性]を使用して

物間のズボンを濡らしても仕方がなかったのだ

 

 

━━30分前

 

 

物間で遊ぶのも繰り返し過ぎて飽きたので

山中に作った秘密基地は洸汰は向かった

 

自分だけの秘密基地だ

その空間で1人でいる時

それが彼の唯一落ち着ける時間であった

少なくとも残り物の海産物のことを考えずにすむ

 

「……?」

 

しかし、洸汰の秘密基地の様子がいつもと違った

何か…そう、巨大なナニカが無理矢理入ったような…

 

 

━━20分前

 

しばらく待っても何の反応も無いので

恐らく中には誰もいないのだろうと思い

洸汰は秘密基地の中へと入った

そこで出会ってしまったのだ

 

「ねぇ君、年いくつ?」

 

デクさん……圧倒的デクさんと……!!

 

「ひっ!!」

 

筋肉に包まれた巨大な肉体からは暴力の香りが、

闇より深い瞳には絶望と虚無が映されており、

ともすれば自分等一瞬で屠るであろう存在

 

膝が…いや、全身が震える

涙も鼻水が混ざり酷い顔になる

冷や汗が絞れる程にシャツを濡らし、

ズボンには温かい液体が漏れだし染みを作った

 

死ぬ…間違いなくここで死ぬ

そう確信するには十分過ぎる程の存在がいた

両親がヒーローを辞めた元凶……デクさん

 

「お前が…パパとママを…」

 

ヒーローなんていない

彼はそう思っていた

彼の両親はデクさんの戦闘?

いや、一方的な蹂躙劇を目撃してしまい

己の力不足を実感してヒーローを辞めてしまっていた

それからは水産業を営んでいるのだが

幼い彼にとっては

コスチュームを身に纏ったヒーローが一転して

ショボくれた自営業者になったことが辛かったのだ

一種の幻滅である

テレビに出ているようなヒーローも

きっと自宅などカメラが無いところだと

普通のオッサンなのだと…そう、思っていた

 

そしてそれが間違いであると気付いた

目の前のデクさんを見てわかったのだ

これを前にしては、ヒーローはヒーローでなくなると

助けてくれる英雄から

ただの被害者へと変わってしまうのだと…

 

それでも彼は思ってしまった

 

「たす…けて、助けてよ!!ヒーロー!!」

 

「任せろ!!もう、大丈夫だ…

 なぜかって?俺が来た!!」

 

 

━━20分前、敵連合side

 

「ワリィが先に行っててくれ」

 

「どうしたマスキュラー?」

 

「野暮用だ、野暮用」

 

「え~、一緒に行かないんですか~?」

 

「単独行動は控えろと言われただろ」

 

「っせーな!ガキの事、ほっとけるかよ!!」

 

「っち、先に行く、追いつけよ?」

 

「待ってますからね~」

 

「…ああ、すぐに行くさ

 じゃ、ちょっとヒーローになってくっかね!!」

 

 

━━15分前

 

ボッ

 

「ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

「おじさーん!!」

 

━━10分前

 

「大丈夫だから……ガキィ、早く逃げろ」

 

「だって、おじさんが…」

 

ボッ

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「おじさーん!!」

 

━━5分前

 

超破壊拳(ビッグバンインパクト)!!…やったか!?」

 

ボッ

 

「ごふぅぅぅぅっ!!」

 

「おじさーん!!」

 

━━そして、現在

 

 

衝撃により抉れた地面がクレーターの様を見せ、

その中心でマスキュラーはうずくまっていた(ヤムチャ状態)

 

「何でっ…そこまで……!!」

 

 

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