先日、2話投稿したので予定を繰り上げて
体育祭編最終話です。
ーーーーーー障害物競争 開始ーーーーーーーーーーーー
『スタート!!っておい!1人 血ィ吐いて倒れたぞ!!』
プレゼントマイクの開始宣言と絶叫
そして血溜まりに沈む心操
状況の理解と同時に悲鳴をあげる観客達
━━━傷だらけの勇者に祝福を
━━━傷だらけの勇者に喝采を
ーーーーーー上鳴 電気sideーーーーーーーーーーーーー
俺はその可能性に気付いていた
俺だけがその可能性に気付いていたのかもしれない
初めて会ったときは、なんか暗れぇヤツだと思ったし
あの[デクさん]に挑むなんてヤッベェヤツだと思ったし
[個性]を聞いてからはコエーヤツだと思ったわけよ
でもなんかさ
話してみっと おもしれぇヤツでさ
ガッコ帰りにカラオケ誘ったらすっげぇ歌うめぇのな
99点とか初めて見たわ
結構カラオケきてんのかと聞いたら
初めてだっつーから驚いて色々歌わせたのよ
アニソンも、ロックも演歌も店の最高得点だして
あんときゃ笑ったな
俺はその可能性に気付いていた
俺だけがその可能性に気付いていたのかもしれない
俺の[個性]はさ[帯電]で電気を貯めて放出できる
まぁやり過ぎっと頭がショートしてアホになるけどな
んでさ俺なりに[個性]について考えたわけ
八百万とか芦戸とか峰田とか物出すタイプは
出し過ぎると出せなくなったり血が出たりって
無理しないようストッパーがあんのな
で俺とか麗日とか相澤せんせーみたいな
エネルギー?とか、効果をおよぼすようなタイプって
デメリットが大きいのな
いや俺がアホになるのは置いとけよ
『ウェーイ』じゃねぇし!!
まぁソレに関してなんだけどよ
俺はまぁ[強個性]だって言われてたし
ちっさい頃から練習してたから
これ以上はヤベーなーって感覚でわかっから
アホになるくらいですんでんだけどよ
ろくに個性を使わないままだったら
わかんねぇで使っちまうんじゃねぇかな
キャパオーバーってやつ?
俺だったらアホになって止まるけど
アイツはどうなんのかなーって
1回見てみてぇけどなアイツがアホになったとこ
俺はその可能性に気付いていた
俺だけがその可能性に気付いていたのかもしれない
俺のせいだ
俺が!!やる前に聞いておきゃあよかった!!
アイツが血を吹いてぶっ倒れて
自分のマヌケっぷりが嫌になって
普通に考えりゃわかんだろうが!
[デクさん]に[洗脳]かけて無事でいられるわけないって
俺はアイツになんて言った!?
『頑張れ』『期待してる』『お前ならできる』
ああああああああああああ
そんなんアイツに死ねって言ってんのと同じじゃん!!
俺が!!アイツを殺したんじゃんよ!!
[デクさん]のことだ一瞬でも[洗脳]されたら
気付いて絶対にボッする!!
断言できる!!
[デクさん]は……動いてない?
あの[デクさん]だぞ!?
まさかまだ[洗脳]されてる?
あんなボロボロになってもまだ[個性]を使って!?
バカ野郎ッ それ以上はシャレになんないって
止めないと・・・
ヒトシが死んじまう!!
助けに行こうとして
俺は肩を掴まれた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「離せよっ!!」
上鳴の肩を掴んだのは飯田だった
「上鳴君!!君は前に進め!!」
「ウェ!?なに言ってんだよ!?人使が死んじまう!!
見捨てたら俺はヒーローを目指せなくなっちまう!!」
ヒーローの本質は人を救うこと
「僕が行こう」
飯田は決意していた
圧倒的自己犠牲の精神━━━━━覚悟完了
「僕は委員長だ!それに僕の[エンジン]なら
彼を背負っても走りきれる!!」
「飯田・・・いや天哉ァ死ぬなよ」
「当たり前さ!兄さんの名に懸けて、走り抜くさ!」
飯田が[エンジン]を噴かそうとして
「ちょっと待って貰える!?」
事態はさらなる動きをみせる
ーーーーーーーー拳藤 一佳sideーーーーーーーーーーー
A組にヤバそうな奴がいるのは噂で知った
一度、遠目に見たけど勝てる気がしない
心が折れた
同じクラスでも敵同士になるなら別のクラスは…
体育祭が不安だった
B組最大の問題児が知ったら煽りに行って
大変なことになるから徹底して隠した
願いは届いて無事に今日を迎えられた 成功だ
成功はしたが、[デクさん]の攻略法がわからないまま
就職にも影響する体育祭だ なんとかせねば
ピンチのウチ達を救ったのは普通科の男子だった
トマトジュースみたいに血を吐いて倒れてしまった
~ッここで!見捨てられるか!!
貴方が!止めたから!皆まだ無事なんだ!!
様子が変だ A組の人達が助けに行くようだ でもウチは恩
を返せてない!!
殺されるかもしれないんだ もう手段は選べない!!
すまない 物間、キミに決めた!!
!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっと待って貰える!?」
声をかけたのはB組の拳藤だった
「君はB組の!?」
「急いでんだよ!人使が死んじまう!!」
「ウチらB組も協力する!借りは返さなきゃね」
━━━それは
「すまない!それは助かる!」
「B組に[デクさん]を抑えられるヤツが!?
なんで最初から抑えてくれなかった!?
そうすれば人使はあんな!!」
「上鳴君!!」
「いいの、ごめんなさい
ウチに覚悟が無かったから…
[抑える]ことは無理でも[反らす]ことならできる!」
手を巨大化させてソレを掴んだ
━━━━人として、
「ウェェ!?天哉、走れ!!」
「ウォォォォォ!!レシプロバーストォ!!」
「いっけぇぇぇぇ!!物間!!」
━━━━━アカンやつや
「ノォォォォォォオオオオゥゥゥ」
ーーーーーー物間 寧人sideーーーーーーーーーーーーー
スタートの合図とともに倒れた人がいたみたいだけど
いったいなにがしたかったんだろうねぇ
ヒーロー科でもないのに変に目立とうとするから
失敗するのさ
あらあらあら?
A組はあんなに全力で[個性]を使ってバカじゃないのかな
今はいわば予選の段階
そんな状況で全力で[個性]を使うなんてね
観察して対策してくださ~いって
言っているようなものだね これだからA組は…
僕達B組は予選を突破できる程度に走って
他のクラスの[個性]を観察させてもらうよ
次の種目に備えてねぇ!!
あれ?急に暗くなった?
それに全身を締め付けるような……
この声は拳藤かい!?
あのゴリラ女いったいなにをするつも
「ノォォォォォォオオオオゥゥゥ」
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結論からいえば心操 人使は体育祭で優勝した
飯田 天哉が背負って救助して
[洗脳]が解けたタイミングで
拳藤 一佳が投げた飛ばした物間 寧人がデクさんに
超!エキサイティング! した結果
デクさんは物間 寧人をロックオン
数十分間 ボッした
その隙に他の生徒達は次々ゴールインでき
心操 人使、飯田 天哉、上鳴 電気、拳藤 一佳は
順位的に落選の予定だったが
第二種目出場者全員が出場を辞退し
心操 人使を推薦した結果
第二種目出場者が心操 人使のみになり優勝した
リカバリーガールによる懸命の治療活動によって
3日後に意識を取り戻した心操 人使は
病院のベッドにて自分が優勝したことを知って号泣
病室に入りきらない程の見舞品に驚愕した
退院後にヒーロー科に編入が決定しており
これをうけA組メンバーは歓迎会の開催を決定
歓迎会の予算はイレイザーへッドが全額支払うと宣言した
また体育祭翌日に雄英高校に届いた心操 人使宛の
ファンレターはダンプ1台分に及んだため
一時的保管場所としてセメントスが倉庫を造りだした
視聴者によるドラフト指名がヒーローだけでなく
あらゆる企業や団体、
ヴィランからも来るという前代未聞の珍事件が起きた
国立雄英高校体育祭
優勝者 心操 人使
第一種目 失格者
緑谷 出久
物間 寧人
おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう
おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう
よくやったな お疲れさん かっこよかったよ
信じていたぜ めでてぇな オイラはわかってたぜ
誰よりも輝いていたよ がん゛ばっだね゛ 漢だな
合理的ではないがよくやった
おめでとう
仲間に
ありがとう 皆がいたから 俺は 戦えた
おめでとう おめでとう
父と 母に
ありがとう [洗脳]の[個性]に産んでくれて
おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう おめでとう
すべての 観客達に
ありがとう
俺は[洗脳]が嫌いだった でも[洗脳]を好きになれた
俺は俺だ 俺でしかない 俺でいたい
俺は[洗脳]の[個性]でよかったんだ!!
俺はヒーローを目指してよかったんだ!!
俺はここにいていいんだ!!
雄英の中心でアイを叫んだけもの
おめでとう 心操 人使
次は 君だ