ーーーー東京都 某レストランーーーーーーーーーーーー
ーーーー砂藤 力道sideーーーーーーーーーーーーーーー
「ここが[成功を呼ぶ]レストラン…」
俺は職業体験で自分の[個性]を活かす為に
[食]に関するヒーローの元へ来た
━━━美食ヒーロー[シュプリーム]
ヒーロー活動よりも副業のレストラン経営のほうが
有名なヒーローだ
むしろ副業としてヒーローをやっているのでは…?
思うところはあっけど実力は素晴らしいと聞いてる
ヒーローとしては
シェフとしても[食べれば成功を呼ぶ]と言われていて
多くのヒーロー達が常連にいるらしい…
「ご足労頂きましてすいません砂藤くん
オーナーシェフの至郎田と申します」
礼儀の正しい人だと思う
ただの学生でしかない俺に丁寧に挨拶してくれた
だけどなんだろうか
腰は低いのだが自信があるというか
プライドの高さが滲みでていた
「砂藤くん、君はまだヒーローではないが
一足早く君には
俺の究極の料理の味見をしてもらおうか」
身体が震えあがる程の気迫
俺が敵だったら躊躇なく撲殺されていたッ!!
恐々とする俺を気にすることなく
至郎田さんは1皿の料理を持ってきた
「……この料理!!
『マガモ胸肉のグリエ 塩漬けレモンと
ソースアンディーブ添え』!!」
━━━ピク
「詳しいね 私の料理を知っているのかい?」
「そりゃあもう!!知らない奴はモグリですよ!!」
━━━ピクピク
「フフフ 嬉しいことを言ってくれるね
私の作る料理の中でも最も究極に近いもののひとつだ」
俺は緊張とこれから口内を蹂躙するであろう旨味の予感に
震える手でナイフとフォークをもち……
「う
┃
┃
ま
┃
┃
ぁ
ぁ
あ
い
い
い
い
い
ぞ
お
お
!!」
身体中から沸き上がる力!!
細胞ひとつひとつがよろこんでいるのが実感できる!!
急速に肥大した筋肉によって服が弾け飛び
産まれたままの姿になってしまった!!
「こ、これは……ッ!?」
「私の料理を君専用にアレンジしたものだ…
君の[個性]を聞いてね…
未精製の糖蜜や、ゴールデンロッドハニー、
ミツツボアリの蜜、煮詰めた日本酒、貴腐ワイン、
ステビアのシロップや各種野菜…」
「それだけではありませんね…?
この爽やかで野趣を感じる風味は桑の実だ!!」
━━━ピクピクピク
「さすがだね。
少量しか使っていない桑の実に気付くとは…
だが、その料理は最も究極に近いが
近いだけで究極ではない!!」
この味ですら究極ではない・・・だと!?
至朗田さんの目指す先はどれほどの高みなのか!?
「驚いているようだね
だが、考えてみたまえ
一秒を争うヒーローが優雅に食事をしてから
救助に行けるのか…」
言われてみれば確かにそうだ
それではこれだけ身体が強化されていても意味がない
こんなんだから俺は……
“弱い方のキ●肉マン”なんて呼ばれるんだ…
至朗田さんは奥から寸胴鍋を持ってきて
━━━ピクピクピク
「これは先程の料理に比べ数倍の効果がある
“スープ”だ…」
“スープ”それだッ!!
時間がなくても食べることができる!!
なんという発想!!
“スープ”なら水筒で持ち運びも可能!!
だが、至朗田さんはあろうことか
その“スープ”を注射器で吸出した…
「血管から
━━━メキメキメキメキ
「これが・・・俺の究極の料理!!
ーーーーーー瀬呂&上鳴sideーーーーーーーーーーーー
ビルボードチャート4位ベストジーニスト…
ディフェンスに定評のあるベストジーニストさんだ…
俺達はベストジーニストさんの事務所の前にいた
「やっべ緊張してきた」
「扉開けっぞ…」
━━━ガチャ
扉をあけるとそこにいたのは石面を着けた男だった…
「おれは人間をやめるぞ!
ウォシューーーッ!!」
「「すいません間違えました」」
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「俺達は ベストジーニストの事務所の扉を開いたと
思ったら いつのまにかDI○がいた」
何を言っているのか わからねーと思うが
俺達も何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
[個性]だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ
「どうするよ?」
「もう一度開けてみるか?」
━━━ガチャ
そこにいたのはピンクのうん「ソフトクリームだ」
「うぇい!?」
「マジか・・・」
「子供達に親しみをもってもらえないかと
試行錯誤していたところでね…」
「だから被り物を…」
「それでうん「ソフトクリームだ!!」
来る場所を間違えたかもしれない
「バビロン神の教えで矯正してやろう……」
本当に来る場所を間違えたかもしれない