━━━━尾白 猿夫side
━━━ありふれたヒーロー事務所 ○○支店━━━━━
「ここがそうか…」
俺は尾白 猿夫
雄英高校1年A組で[個性]は[尻尾]だ
よく二次創作で青山と同じくらい不在扱いにされていて
不在ではなくても、これといった特徴もないので
体育祭の時しか台詞がなかったり
[尻尾]ネタで弄られる程度の男さ
話し方にも特徴がないからって
悲しいことにハブられることも多いし
台詞だけじゃ誰だかわからないなんて言われる
俺も語尾に☆とか付ければもっとキャラが立つのか・・・
それはさておき今回、職場体験で俺は
サウスクラウドヒーロー事務所 ○○支店に来ている
ドラフト指名で唯一、俺を指名してくれたヒーロー・・・
[
あまり聞かないヒーロー名だったので調べると
[魔王の右腕]とだけ黒地に赤い文字で書かれたページが
見つかっただけでそれ以上調べようとすると
突然パソコンがフリーズして暗転してしまい
[好奇心は猫をも殺す]と表示された「尾白君かな?」
怖くなった俺はそれ以降は検索していない
先生達に聞いても答を濁らせた
合理性の塊のような相澤先生ですら
『俺に訊くな、逝けばわかる』と教えてもらえなかった
「職場体験に来た尾白君だよね?」
指名と一緒に手紙も来ていて「尾白君?」
手紙はとても丁寧な内容で
俺の境遇に対する共感がところ狭しと書いてあった
フフ、ヒーローにも同情される俺・・・
そうか、そんなに地味か・・・「わざと無視してない?」
そんなに存在感が無いか俺は・・・「ねぇ尾白君?」
普通で何が悪い・・・
「俺だって人気だしてぇよぉぉぉ!!」
「フッ…あまり吠えるな…弱く見えるぞ………」
「なっ!」
気が付くといつの間にか
俺の隣に黒いワンレンズのサングラスを掛けた男が
壁に背を預け足を組み右手で顔を覆っていた
…なんて香ばしいポーズ!
男はサングラスを外すと両手で顔を隠して
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛やっちまったぁぁぁ!!!」
ゴロゴロと地面をのたうちまわった
ええええええ
「あの大丈夫ですか…?」
「…もう死にたい」
なんなんだこの人は…
~~~~遠藤回復中~~~~~
「尾白君を指名した遠藤です」
「あなたが!?アビs「遠藤です」
「「・・・・・・」」
「アb「立ち話もあれだから事務所入ろっか」
アビスg「遠藤」さんの事務所はいたって普通というか
特徴らしい特徴のない事務所だった
ソファーを勧められ座ると対面にア…遠藤さんが座り
話をする準備ができた
「さて尾白君、キミは運命を信じるか?」
なんかイタイことを言い始めた
「イタイことじゃない。断じてイタくない!!
いや真面目な話だよ…
キミはこのままでは悲惨な運命を辿る…」
もしかしたら遠藤さんの[個性]で俺の未来を!?
だとしたら俺はいったい…
「これは俺の[勘]だから、違ったら謝るけど…
キミ、地味で目立たない空気だって言われない?」
身体中の血液が沸騰するのだけがわかった
それでコイツハ、ナニヲ、イッタ?
「あーやっぱりかぁ…だよなぁ俺と同じ雰囲気だもん」
オナジ、オナジ、同じ?
まさか運命って…
「あぁ気が付いちゃった?このままだとさ
キミ、俺と同じ位置まで来そうだからさ
助けられないかなぁーって」
いやいやいや、プロヒーローが俺と同じって
ある意味光栄だけどもそうじゃなくて
「俺もさ…昔は地味だの影が薄いだの言われててさ…
でも仲間と嫁さん達とで対策をしたから
今はタッチペン使えばスマホも反応するんだ!!」
素手だとスマホにすら無視されると!?
さらっと流したけど嫁さん[達]!?
重婚?愛人?
「あ、やべ」
遠藤さんはポケットから銀色の小さな棒状の機械を
「……えと、すいません遠藤さん何の話でしたっけ?」
「…キミの助けになりたくてネ…」
遠藤さんがとても疲れてる気がする
そのポケットからはみ出てるニュー●ライザー的なのは
なんなんですかね……
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