強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

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オカエリ×ニチジョウ

濃密すぎる職場体験の日々が終わり

またいつもの濃密な日常が戻ってきた

 

1年A組のメンバーは各々の職場体験先の話に

花を咲かせていた…

 

 

「私と障子ちゃんも基本トレーニングと

 パトロールばかりだったわ

 一度、某国からの密航者を捕らえたくらいね」

 

「それすごくない!?」

 

「それがね…手引きしていた黒幕がいたみたいなのよ」

 

「黒幕!?」

 

「ええ、残念ながら逃げられてしまったわ…

 変装でしょうけど警察官の格好をした

 凶悪な顔をした男だったわ…」

 

(井の頭あたりで見たような…?)

 

「密航の手引きだけでなくパンダやケシ、銃なんかも

 密輸していたみたいね…。早く捕まって欲しいわ」

 

「きっと捕まるよ!」 

 

「お茶子ちゃんはどうだったの? この1週間」

 

「うん、とても……有意義だったよ…

 まだ馴れていないけど身体能力を上昇させる呼吸法を

 教わってね…」ゴォォォォォ…

 

 

「たった1週間で変化すげぇな…」

 

「変化? 違うぜ瀬呂……女ってのは…

 元々悪魔のような本性を隠し持っていて

 男の事を奴隷兼財布としか見てないのさ!!」

 

「Mt.レディの事務所で何を見た……」

 

 

「でも一番大変だったのは、お前らだろ!」

 

 

そう、誰も触れなかったがステインとその配下に襲われ

エンデヴァーが重症となった事件(表向きのニュースでは)

クラスの注目が飯田と轟に集まっていく

 

 

「飯田は、体験先のヒーローとはぐれた時に

 エンデヴァーと敵の戦闘に居合せたんだろ?

 ホント、怪我が無くて良かったぜ。

 やっぱり、命あっての物種だよ」

 

「ニュースで見たけど、ヒーロー殺しはエンデヴァーが

 重症を負ったものの退けたんだよな!

 さすがナンバー2だぜ!」

 

「ん・・・アア、ソウダネ」

 

「イヤ、マッタクダー」

 

その発言に突如、固まりカタコトになり 

視線はバタフライになる飯田と轟

挙動不審を絵にしたらこうなるだろう

 

「ところでよ…学園都市最強みたいなってる爆豪と

 まだ来ていない心操はなにがあったんだ?」

 

「前からすぐキレる性格だったけど…

 今はすぐ殺しそうな感じだな…マジで」

 

「いやでもまだデクさんよりは「……what?」

 すいません、勘弁してつかぁさい」

 

そして、心操が来ることなくチャイムが鳴って

 

「おはよう」

 

相澤先生が教室に入ってきた

 

 

「1週間の職場体験、お疲れ

 多少の怪我はあったようだが、多くを学べたと思う」

 

そして気になっていたことを口に出した 

 

「心操だが職場体験で心を少し…いや酷く病んでな…

 今日は遅刻するかもしれないと連絡を受けてる」

 

「心操がッ!?」

「まさか敵に!?」

「心がって大丈夫なんですか!?」

 

「落ち着け お前ら……

 心操は体験先での拷も、トレーニングが原因だ」

 

(((((今、拷問って言いかけた!?)))))

 

「とにかくだ 心操が来ても…」

 

すいません 遅刻しました」ガラガラガラ

 

相澤先生の話を遮り教室の扉が開いた

全員の視線が扉に向かうと見知らぬ少年が居た

薄手の毛布を頭まで羽織っており

紫色の髪を降ろしているので目元は見えない

かろうじて見えている口元や首は血の滲んだ包帯が巻かれ

隙間から僅かに覗く皮膚は生傷と火傷、痣で覆われていた

その少年はフラフラと身体を揺らしながら歩き

心操の席へと着いた

席に着いたことにより確信した

この面影も残っていない少年が心操であると……

 

 

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