強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

41 / 119
コンバンハ×ランボウ

 

 

「ニャニがニャンだか♪わかんニャー♪

 ダンス DE ニャンタラパー♪」

 

猫カフェの帰り道

2日続けて猫カフェに来れたのが嬉しかったのだろう

上機嫌で歌いながら歩く心操

 

 

「人って変わるんだな…」

 

「あれは変えられたって言うんじゃ…」

 

「俺は!アイツを超える!!」

 

「そうだな!俺も心操を超えてェ!」

 

「バクゴー、切島、“アレ”耐えれんのかよ?」

 

「「俺は!…いつかアイツを超えれればいいな!!」」

 

「「「やわらかくなった!?」」」

 

その後を歩いていく

上鳴、耳郎、爆豪、切島、瀬呂の5人組

 

日が落ちた街を歩いていく

最初に気付いたのは耳郎だった

 

「・・・!!・・・・・!!」

 

「…レカ…タスケ…」

 

耳郎は[個性]柄、音に敏感だ

しっかりと“その声”と“音”を聞き取っていた

 

「あのビルの裏!!」

 

「ああ?」

「どうしたよ?」

「ニャンダ?」

 

 

突撃の言葉に疑問をもつが卵といえどヒーロー

耳郎の真剣な表情を見て切り替えた

 

「何がある!?」

 

「今!!助けてって!!」

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

そして最初に動いたのは心操だった

 

「んな!?」

 

「めっちゃ速え!!」

 

若干遅れながらもすぐに続く5人

 

ビルとビルの間

人が余り通らないような細い路地

 

学生服を着た4人が居た

ただし、1人は頭を抱え蹲っていた

 

「ああ?んだよ」

 

「天下のユーエー様が汚ねぇ路地裏にご用ですかぁ?」

 

「お?可愛い子連れてんじゃ…胸ねぇなチェンジで」

 

ろくでもない言葉

明らかに集団リンチの現場

それよりも…

 

「耳郎!!駄目だ!!殺しはマズイって!!」

 

「しっかり抑えねぇとヤベェぞ!!」

 

「離して!!アイツ等、殺せない!!」

 

━━ドォン━━

「うぇい!!」

 

「上鳴がやられた!!」

 

「雑魚が!いい加減に落ち着けや耳女!!」

 

 

暴走する耳郎

それよりも…

だがそれよりも…

抑える相手は別に居た

 

「あああああああああああああああああああああああああ」

 

震える心操

気付いた時には遅かった

あんな目にあったのだ

そんな彼に暴力的な場面を見せるなど…

 

「~ッ!心操!!」

 

ゆらりと前へ進む心操

 

━━パキャ━━

 

「痛ってえええええええ!」

 

「うわコイツ折りやがった」

 

 

「暴力、暴力、暴力・・・

 助けないと、悪いヤツは摘まないと・・・」

 

 

「心操…?」

 

「ヤベェって完全にキレてる!!」

 

「ねぇ?どこから壊されたい?」

 

「っふざけ…」

「テメェ…」

「ヒーローを目指…」

 

その“問い掛け”に応えた不良達は動かなくなった

いや、動けなくなっていた

 

バキッ ドスッ バキッ コキッ ガッ

 

そこから始まる蹂躙

虚ろな目で立ち竦む不良達を

まるで手慣れた作業のように壊していく心操

 

「心操!?やりすぎだって」

 

「ハハハ!いいぞもっとやれ!!」

 

「耳郎!?」

 

「根にもちすぎだ!!」

 

「アイツの[個性]・・・なんで解けねぇ」

 

冷静に見ていた爆豪は気付いた

[洗脳]は衝撃や痛みで解ける

体育祭前に本人が言っていたことだ

 

「ああ、なんだそんなことか

 簡単だよ勝己君・・・

 もう、俺にとって攻撃の単位がデクさんクラスなんだ」

 

爆豪の言葉に反応し顔だけ振り向き

ヘラヘラと笑いながら説明をする心操

 

「だから…ね、━━ゴキン━━ほら起きない」

 

「心操!もういいだろ!!」

 

「やりすぎなんだよ!!」

 

「殺せ殺せ殺せ巨乳派を殲滅せよ!!」

 

「耳郎もいい加減落ち着け!!」

 

 

「やりすぎ?・・・ヤリスギ、ヤりすぎ?」

 

虚無を写した瞳で繰り返す心操

 

「あ、そうか!ゴメン意味がわからなくて…

でも大丈夫だよ」

 

口元だけは裂けるように笑いながら

 

「HP」

 

「…は?」

 

「HPって知ってる?ゲームとかのヤツ」

 

「そりゃ知ってるけどよ」

 

 

「骨はね大人で200以上あるんだ

 骨をHPとするとまだ5%も削ってない」

 

ゾッとした

言葉は通じてるのに話がまるで通じない

 

「な、なぁ…もう辞めてやれよ

 それ以上はダメだって」

 

「ああ、俺達が目指してんのはヒーローだろ!!

 こんなん漢らしくねぇ!

 もう解放してやれよ!!」

 

説得が通じたのか

ヤレヤレといった具合に攻撃を辞めた

動きを止めた心操に安心した5人だったが

安心するにはまだ早かった

多く場合、攻撃とは手段であり目的ではない

例えばヒーローが戦うのは敵を倒す為ではなく

その先━━敵の捕縛、逮捕、法の元で裁き

最終的な目的は“平和を守ること”

……であるならば心操が次に取る行動は…

 

心操はスマホを取り出し電話を掛けた

警察への通報や学校への報告ではなく…

 

 

「…もしもし、先生?」

 

『やぁ人使君、今日はどうしたんだい?

 また、ウチに泊まりにくるのかい?』

 

「いえ、泊まりはまた今度で…

 先生、脳無の原料ってまだいります?

 実は生ゴミを処理してる途中でして…」

 

『人使君、大丈夫だ。それにはおよばないよ

 その…なんだ君の言う生ゴミは

 こちらで治療して家に返すから

 君はそのまま帰っても大丈夫だよ』

 

「…そうですか、まぁ確かにこんな生ゴミは

 いりませんよね

 先生の手を煩わせるのもアレなんで

 やっぱりこっちで処理を…」

 

『人使君!!大丈夫だ!!

 こちらですぐ回収するから!!

 君はすぐ帰りなさい!!

 ほらもう遅いだろう!?敵に襲われたら大変だ!!』

 

「わかりました、ではまた今度

 先生、おやすみなさい」

 

『ああ、おやすみ人使君』

 

 

・・・・・・

 

「心操、どこに電話掛けた?」

 

「敵連合の親玉」

 

「「「「「ハァ!?」」」」」

 

「いやいやいやマズいって」

 

「なにが?」

 

「いや敵じゃんよ!!」

 

「敵連合がなにかした?」

 

「なにかって…」

 

思い返す5人

 

USJでの授業中に襲撃してきた奴等だよな

 

いや襲撃…?来ただけだな

 

すぐデクさんにボられていたね

 

…それ、ただの被害者じゃね?

 

いやそれでも敵だろ

 

前に学校に侵入したマスコミと変わらねぇだろ

 

確かに…

 

むしろボらただけ悲惨だな

 

 

━━━結論

(((((敵連合は悪い奴らじゃなかった!?)))))

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『prrrr-prrrr-prはい、もしもし?』

 

「やぁ僕だ」

 

『貴様!!…いやまた緑谷少年がなにか…』

 

「オールマイト、あんなに言ったのに

 人使君に修行つけたな」

 

『いやいやいや“私は”なにもしていない!!

 むしろできるだけ労っていたさ!!』

 

「ウチに材料として人間を贈ろうとしてきたぞ!?

 それも人を生ゴミ呼ばわりしてだ!!」

 

『…マジか。いや待てオール・フォー・ワン!!

 人間を材料ってどういうことだ!!』

 

「話を変えるなオールマイト!!

 今は人使君の話をしている!!

 いったい何をした!!あの純真な少年に!!」

 

『いや、私は何も…ただ先生がグラントリノがね』

 

「はぁ言い訳ばかりか、で何をした」

 

『敵を殴らせ…ました』

 

「敵を?」

 

『繰形という少女を知ってるかい?』

 

「ああ、知ってるとも。あのよくボられる」

 

『心操少年の前で散々ボッたあとで

 心操少年に殴ることを強要して…

 殴らなかったらボッて…』

 

「待て、もういい。オールマイト、

 君の先生の方を先にタルタロスに入れたほうが

 いいんじゃないかい?」

 

『…正直、私もそう思う』

 

「次の土日に人使君を拐わせてもらうよ」

 

『なぁ、もうそんな言い方しなくても

 いいんじゃないか?』

 

「フフフ、そうはいかないよオールマイト

 様式美って奴だ」

 

『HAHAHAいいだろう!!ノってやる!!

 オール・フォー・ワン!!

 貴様、心操少年をどうするつもりだ!!』

 

「彼には田代島、通称ネコの島で

 バカンスを楽しんで貰う!!

 すでにマンガアイランドに予約もしてある!!」

 

『…それ、私も』

 

「悪いなオールマイト、黒霧は5人乗りなんだ」

 

『ぐぬぬぬぬぬ』

 

「どうしたオールマイト笑顔が消えているぞ

 …その顔が見たかった」

 

『…楽しいかオール・フォー・ワン』

 

「ああ、楽しいねオールマイト」

 

『お土産、頼んでいいか?』

 

「フッ、置き場に困る置物を買ってこよう!!」

 

『な!?貴さプープープー』

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。