強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

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オモイツキ×イケナイ

 

━━雄英高校職員室

 

例年通りなら林間学校の予定を組む時期であるが

今年は違った

 

期末テストにて職員達は知ったのだ

A組の異常性を

 

このまま、例年通りの林間学校では

宿泊先がもたないのは確実

故に急遽、某ヒーローチームに協力を要請した

1度は断られたものの

デクさんをけしかけたら快く協力してくれた

これで暴れても被害は学校には無い

よかったよかった…で終わるハズなのだが

1つ心残りがあった

[デクさん]の存在である

A組の蛙吹が何とか丸め込んだものの

実際に1人だけ残されたら

何を仕出かすか予想が…いや、容易く予想できた

 

そのために林間学校とは別に

デクさんが参加出来るイベントを用意せねばならない

 

様々な意見が飛び交う中で

オールマイトがポツリと呟いた

 

「…笑顔が足りない」

 

なるほどヒーローは笑顔を守る仕事だ

そして笑顔を魅せる仕事でもある

だとすればA組はどうなのか

 

覚悟を決めた顔

悲壮感に溢れた顔

獲物を屠る時の残虐な笑顔

表情を捨て去ったような顔

通報待ったなしのヤラシイ笑顔

アホを極めたような顔

無理矢理作ったようなひきつった笑顔

 

…駄目だ

とてもヒーローには見えない

 

思い返せば

親御さんからよく苦情が来なかったものだ

子供達から笑顔が消えただけではなく

別人レベルで人格が…

いや、別種族になってしまった子もいることだし

 

生徒達が笑顔になれて

笑顔を与えられるようなイベントを開催せねば…

教員達は夜遅くまで話し合い

結果として深夜のテンションでイベントを決めた

 

 

第1回 1年生 クラス対抗

『笑ってはいけない雄英高校24時』開催決定

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夏休み初日

 

1年A組のメンバー(デクさんを除く)は早朝から

呼び出されていた

 

 

「おーい!おーい!」

 

メンバーに手を振りながら近づく丸い影

 

「はじめましての人もおるし

 ファットガムです!よろしくね」

 

何も聞いていないメンバー達は怪訝な顔をする

 

「よっしゃ!ほな行こか」

 

「質問よろしいでしょうか!」

 

いきなり現れた男に不信感を拭えず飯田は質問をした

 

「我々は此所に集合するように言われましたが

 何をするのかを説明されていません!

 円滑な行動をするためには説明をいただきたく!」

 

真面目な質問である

だがファットガムはそれを鼻で笑い

 

「なんや、ヒーローになってからも

 説明があらへんと動かん気かい

 ごっつ強いクラスて聞いてたんが違ったんか!?」

 

ファットガムが声を荒げるも全く動じないメンバー

 

「あかんわ、腹ァ座りすぎやろ

 どんな修羅場潜ってんねん

 ええか、今からお前等には雄英高校新名物

 『絶対に笑ってはいけない雄英高校24時』に

 参加してもらう」

 

「それってガ○の使いの…」

 

「ソレ以上はゆうたらアカン!

 ま、とにかく年末のアレとほぼ同じや

 名前出せんのは大人の事情やからな

 訊いたらアカンで~

 ほんならルールの説明しよか」

 

 

 

 

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