強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

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ワラッテ×イイトモ2

 

 

生徒達は眠る

午前中から続いた正義の陣営による暴力と理不尽に、

もしくは悪の帝王からの受けた平穏で楽しい時間に、

疲れ果てて泥のように眠る

 

全て終わったのだ

“笑顔”の為にと嘯いて

生徒を血霧へと変え、大切な食糧を奪った偽善者は

しばらくは“お仕置き”の為に蘇生されないだろう

今は安眠が…

安らかで安全で安静にできる眠りがあった

 

 

だが、生徒達は忘れていた

自分達を救ったのは“悪”の帝王であることを…

“悪”はなにゆえ“悪”足りえるのか…

オール・フォー・ワン

 

プレゼンツ

 

笑っていいとも敵連合(ヴィランれんごう)

 

開幕

 

 

 

 

━━深夜遅く

生徒達が眠る教室に忍びこむ影が1つ

その男…いや、その漢女(おとめ)の名は引石 健磁(ひきいし けんじ)

敵ネーム(ヴィランネーム) マグネである

 

マグネは全身に黒装束を纏っていた

黒装束の表側、

胸から腹にかけて白字で大きく『マグネ』の文字が…

 

マグネは生徒達が全身寝ていることを確認すると

クネクネと奇怪な踊りをしながら歩を進める

ターゲットとなる美少年、轟 焦凍の元へと…

そして、その整った顔が穏やかな寝顔であることを

確認したあと、おもむろに両手で轟の顔を抑えつけ

ブチュ~~~~~

 

と、情熱的なヴェーゼ(接吻)をかましたのだ

 

轟「……ん?んむ!?んー!んー!んむぅぅぅ!!」

 

違和感に気付いた轟が目を覚まし目を開ける

寝起きでややボヤけた視界いっぱいに写るのはマグネ

 

そして、就寝の為に暗くなっていた教室に明かりが灯る

急に明るくなり、騒ぎに気付いた生徒達も起き出す

起きた生徒達が寝ぼけながら目を開けると

肩で息をしながら口元に大きく口紅の跡を残した轟と、

ぷっくりした唇とサングラスがトレードマークの漢女

 

引「はぁい、はじめまして!私はマグネ!

  アナタの新しい家族よ!よろしくね!」

 

焦「~っざっけんな!!」

 

口元を袖でゴシゴシと拭いながら轟が吼える

 

燈「いや、事実だ

  ……どうした焦凍?兄ちゃんの顔を忘れたか?

  こんな顔になっちまったが…

  身内なら気付いてくれると思ったんだけどなぁ…」

 

焦「俺の…兄、貴?」

 

冬「そうなのよ!燈兄ィったら

  急に連絡してきたといきなり…あっ

  クラスの皆さん、いつも焦凍がお世話になってます!

  姉の冬美です!!よろしくね!」

 

焦「冬姉ェ!?」

 

夏「コイツ、天然で世間知らずな所があっから

  なんかと問題おこすかもしんねーけど頼むわ!

  兄貴の夏雄です!よろしくね」

 

焦「夏兄ィ!?」

 

冷「あらあら2人に先越されちゃったわね…

  焦凍と仲良くしてくれてありがとうね

  母の冷です、よろしくね」

 

焦「お…母さん…!?」

 

炎「焦凍ォォォォォ!!毎日LINE送っているのに、

  なんでいつも既読スルーするんだ!?」

 

焦「なんで、お母さん達が学校に…」

 

炎「焦凍ォォォォォ!!せめてスタンプだけでも

  返信してくれ!!パパの心は限界なんだ!!」

 

燈「俺が呼んだ」

 

焦「その…兄さん?が?」

 

炎「焦凍ォォォォォ!!なんで無視をするんだ!

  反抗期、反抗期なのか!?焦凍ォォォォォ」

 

冷「あ・な・た?」

 

炎「ごめんなさい」

 

冬「そうそう!燈兄ィがね…」

 

燈「冬美ちゃん」

 

冬「あ、ごめんなさい…どうぞ」

 

燈「ったく、…俺、結婚します」

 

焦「!?」

 

燈「嫁(になる予定)です」グイッ

 

引「改めてよろしくね!義弟君!」

 

焦「!?」

 

冬「よかったね焦凍!家族が増えるよ!!」

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