強くて×ヒーローアカデミア   作:紫煙隊

98 / 119
ミンカン×ガッシュク

 

 

心「…え?」

 

バスから降りた心操は予想できなかった事態に硬直した

具体的に言えばプロヒーロー4人の土下座である

 

ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ

…通称 ”ワイプシ”

 

4人の女性

マンダレイ、ピクシーボブ、虎、ラグドールにて

構成されたベテラン女性ヒーローチームである

 

そのヒーローチームのメンバーが

地に頭を付け、膝を屈して、手のひらを上に向け…

敵意が無いことを全力でアピールしていた

 

心「あの…」

 

マ「新たな王よ!!林間合宿の間、王のお世話…

  供回りの任は我々、

  ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツにお任せを!!

  …そして、願わくばこの地に王の守護を…」

  

心「ええ!?え?あ、はい」

 

プロヒーローとは思えぬへりくだった態度に

心操は思わず返事をしてしまった

やべぇ…この地に守護ってなにすりゃいいんだ!?

…と、言うのが心操の正直な今の心境である

守護、守る?場所をどうやって?

心操に守護を頼んだワイプシ達……

迷いに迷ったうえで心操は1つの言葉を送った

 

 

━━心操 人使の両親は一般人である

人使がヒーローを目指しているのも

“所詮は社会の現実を知らない子供の夢”だとして

応援団すらしていなかった

雄英高校に進学できたのも

“有名校だから就職に有利だろう”とその程度だった

 

━━心操 人使はヒーローに憧れていた

平和の象徴であるオールマイトに憧れ、

派手な[個性]と高い実力を持つエンデヴァーに憧れ、

あるいは自分より数年歳上なだけで

トップヒーロー入りしたホークスに憧れ……

しかし、テレビの中の(画面の向こうで)活躍するのは

けっしてヒーローだけではなかった

人使とて今年高校生になったばかりの子供である

当然、アニメも見るしマンガだって読むのだ

…おそらく男子なら誰しも経験があるだろう

小学校の帰り道で拾った木の枝は勇者の剣であり、

妖刀であり、魔槍であった

あの雨の日に使っていた黄色い傘は

自動小銃であり、狙撃銃でもあり、盾でもあった

好きなアニメやマンガへのリスペクト(憧れ)がそこにあった

そして、幼かった頃の人使も当然だが

好きなアニメやマンガのキャラの真似をしていた

特に好きだったのが“某忍ばない忍者”のマンガやアニメと

“某海賊の王を目指す冒険バトル物”である

幼き日に何度も練習したが何度印を組んでも何も起きず、

腕や足を伸ばそうとしては関節を痛めた

キャラの動作や言葉を練習していた

今となっては苦笑するしかない思い出だ

 

だが、その思い出の中に今の状況にピッチリな

言葉があったのだ

…思い出す……できるだけ鮮明に、

……堂々と…安心させるような…

 

「今日からココを俺の縄張りとする!!」

 

他の生徒から見て、心操の後ろには

“長いアゴで白い三日月型のヒゲを生やした男”を

幻視したという……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。