虹色DREAMER!   作:UkiA

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今回はあの2人との絡みです。
 
 


#7「再会、漫才、和気愛々」

 

 

 

虹ヶ咲学園が保有するカフェにて、俺はランチセットのサンドイッチを頬張っていた。

いつもならいるはずの侑と歩夢は、それぞれ他の友人たちと一緒に食べる約束をしていたらしく、俺は一人寂しくぼっち飯ってわけだ。

 

考えてみれば俺には侑と歩夢以外、一緒に飯を食べるほど仲がいいと言える友人がいない......

...いや、それもそのはず。だってあの2人以外まともに会話したことない気がするし。そりゃ友達なんかできるわけないか......悲しいね、バ○ージ。

 

「あれぇ?キミは確か...」

「んぁ?」

 

寂寥感に苛まれながら黙々と昼飯を食べていたところ、不意に側を通りがかった女子から声をかけられた。

その声の主は俺に見覚えがあるような口ぶりだったが、その姿を見た瞬間に、俺はすぐ思い出すことができた。

 

この金髪とギャルっぽい雰囲気...そうそう忘れはしない。そして一緒にいる、無表情でパッツンとしたピンク色の髪の1年の子も記憶にある。

 

この2人は確か──────

 

「この前部室棟で会った人」

「あっ......!そうだそうだ、あの時の〜!」

 

そう。部室棟でスクールアイドル同好会を探し回っていた時に、場所を教えてくれたあの2人だ。

カフェのメニューの乗ったお盆を持っているところを見ると、2人ともここでお昼だろう。まさかこんなところでもう一度会うとは思ってもみなかった。

 

「おー、また会ったな。あん時は世話になったわ、ありがとな」

「お礼なんていいって!」

 

手をブラブラとさせて、金髪ギャルは気さくに返す。

 

「ねねっ。よかったら一緒にいいかな?」

「え?あぁ、別にいいけど」

「さんきゅー!それじゃ、お邪魔しまーす!」

「お邪魔します」

 

2人は俺の向かい側の席に腰掛ける。

 

「そういえば名前言ってなかったよね?アタシは宮下愛!」

「私、天王寺璃奈」

 

やけにテンションが高い宮下に淡々とした感じの天王寺。2人の温度差がすごいな...

 

「俺は小日向晴陽。よろしくな、宮下、天王寺」

「うんっ!よろしくね、晴陽!」

「...よろしく」

 

互いの自己紹介を軽く済ませたところで、宮下があることを提案する。

 

「ねえねえ!せっかくだから連絡先交換しようよ!」

 

そう言うと、宮下は慣れた手つきでスマホを操作して、チャットアプリのQRコード画面を俺に見せる。

 

出会って間もないのにめちゃくちゃ距離詰めようとしてくるな......俺だったらこんなポンポンと連絡先交換しようだとか絶対言えない。

 

「あ、私も」

 

え、なに...この人たち積極的すぎない?

宮下はともかく天王寺まで便乗してくるとは思わなかった...意外と人懐っこいのか?

 

「まあ...いいけど」

 

勢いに気圧されつつ、俺もスマホを取り出して2人のQRコードを読み取る。そして物寂しい友達欄に2人の名前が追加された。

 

「よーし、これからバンバンメッセ送るから!夜更かし覚悟で!」

「スタンプいっぱい送る」

「.........ほどほどに頼む」

 

2人のアグレッシブさに、ただただ調子を狂わされる俺だった。

 

 

 

 

 

「愛ちゃん、昨日は助かったよー!」

「お安い御用だよ!また必要だったら呼んでね!」

 

と、側を通る女子と宮下は会話を交わす。これで何度目だろうか。通りがかる大半の人に、宮下は声をかけられている気がする。

 

「宮下って知り合い多いんだな......」

「愛さん、初対面でもいろんな人にどんどん話しかけていくから。情報処理学科じゃたぶん、愛さんのこと知らない人はあんまりいないと思う」

「マジか......コミュ力の塊だな...」

「えー?だって友達はいっぱいいた方がたのしーじゃん!」

 

うわ...思考が完全に陽の者だ......それも純粋に人柄がいいタイプの。

 

「素直に尊敬するレベルだな......」

「えへへっ。だから、今日は晴陽と知り合えてめっちゃ嬉しい!」

「う.........」

 

屈託のない笑顔を向ける宮下に、思わずドキッとする。そう言われるとなんか照れ臭いな......

 

「お、おう......それはよかったな...」

「晴陽さん、照れてる...?」

 

完全な不意打ちを食らって目を逸らした俺を見て、天王寺がすかさず食いついた。

そういうこと言うのやめてくれよ......あぁほら、宮下がめっちゃニヤニヤした目でこっち見てんじゃん。

 

「照れ屋さんだな〜!愛い奴め〜!」

 

宮下は揶揄うようにテーブルの下から足で俺をつつく。

 

「べ、別に、照れてなんかねえよ」

「典型的なツンデレみたいなセリフ」

 

言われてみれば確かに.........って何納得してんだ俺は。

 

「男のツンデレに需要はないだろ...」

「いやいや、超()()に決まってんじゃん!()()だけにっ!あはははっ!」

 

えぇ...自分のダジャレで爆笑するとか、こいつどんだけツボ浅いんだよ......

 

「あはっ、あはははっ!あはは───ゲホッ!ゲホッ!」

「むせてんじゃねえか!笑いすぎだろ!」

 

ツボが浅いってレベルじゃなかった。

 

「ったく......変なヤツだな」

「そうです。私が変な愛さんです」

 

......なぜに変なおじさん風?

 

「そうです。私が変なおばさんです」

「言い直さなくていいんだよ!しかもちゃっかり性別合わせてんな!」

「そうです。私がおば愛さんです」

「なんか混ざってんじゃねえか!」

「嘘です。私が愛さんです」

「知ってるわ!つーかくどいわ!」

「だっふんだ!」

「パリーン」

「もうお前らそれやりたいだけだろ!」

 

一通りのボケにツッコまれ、ご満悦そうな表情の宮下。しまいには天王寺まで悪ノリし出すし......完全にこいつらのペースだ。

 

「この愛さんのボケについてくなんて、なかなかやるじゃん晴陽!」

「息の合った連携プレー、すごい」

「はぁ.........そりゃどーも」

 

2人から謎の賞賛を送られたけど、とりあえず適当に遇らっておく。

まあ、いちいちツッコミを入れてしまう俺も俺なんだけどさ...

 

 

 

 

 

それから、ボケまくる宮下にツッコむ俺、それを眺める天王寺といったやりとりが続くこと数十分。

 

「そしたら今度は、赤いパーマに黄色のジャケットで喋り方がすごい訛ってる人が来てさー」

「野沢○子じゃねえか!」

 

しかも絶対違う方のだろそれ...

 

そうして気がつけば、昼休みの時間は残り少なくなっていた。

 

「はぁ......なんか疲れた。つーかもういい時間だし、教室戻るわ」

「あ、もうそんな時間かー。もっと話したかったなぁ」

 

まだ話し足りないのか、残念そうに宮下。

......いや、この時間ほとんどお前が喋り倒してたからな。ネタ切れってもんを知らねーのかってくらいのマシンガントークだったからな。

 

「お昼休み、あっという間だった」

 

天王寺もどこか口惜しそうな感じだった。

 

「しょーがないっ、続きはメッセだね!」

「まだ続くのかよアレ!」

「当たり前じゃん!他にももっと話したいことあるし〜。愛さん自慢のダジャレ100連発とか!」

「晴陽さん、ファイト」

 

.........勘弁してくれ。

 

 

 




 
 
 
THE SECRET NiGHT、めっちゃかっこよすぎん???

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