青き航路と夢の守人   作:ダンちゃん1号

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護衛任務と、その本気

「…護衛任務ですか。分かりましたよ、女王様。」

「…まぁ、そうなるだろうとは思っていたがな。…っていうかお前が王女だって…?」

「うわ、不敬にもほどがありません?…まぁ、分からないでもないですが…

「そこ、聞こえてるわよ?」

 

今、或斗と士はこの母港に居る「一般人」ではなく「仮面ライダー」として、ロイヤルの寮舎へと訪れていた。

理由は簡単で、単純に暴走する量産艦からμ兵装を装備したKAN-SENと異世界から来たアイドル達を護衛するためだ。

途中とんでもない不敬があったが、さすがに世界の破壊者にはそんなことは意味がないと理解している模様だった。そしてもう片方は未だ9歳。敬意を求める方が酷である。つまり、この二人を責めようにも、責める理由が見当たらなかった。

ため息をついて、ロイヤルの女王―――クイーン・エリザベスは話を続ける。

 

「本当にこの二人といると調子が狂うわ…。」

「そいつは、御苦労様です。女王陛下?」

 

士がそのようにしていえば、エリザベスはさらに頭を抱える。

この門矢士という人間はどうやら自分を弄って楽しんでいるようだった。

本当につかみどころが無くて嫌になる。

 

「まあ、いいわ。貴方たち二人に改めて依頼させて頂戴。…μ兵装と765プロのアイドルの合同ライブにおける護衛と、或斗には参加を、士にはプロデュースを、ロイヤルの国から依頼するわ。」

「了解した。…あいつらの魅力を思う存分に発揮させるためにも、余り消耗させるのは得策じゃなさそうだ。」

「分かったよ…。取り敢えず、フライングファルコン(鳥ちゃん)持ってくかぁ。」

 

そうして各人の準備は進む。

新たなる輝きがその場に降誕することになるのだが、それはまた別の話である。

 

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213:ヘルライジング転生指揮官

ちょっと護衛について聞きたいんや。

あ、ファイナルフェイズで「新たなる聖戦への衣装」キャストしますねー。

Roseliaの五人で再度連携。全員貫通もちなんで14点。で、リサ姉の効果で1ドローしつつりんりんの効果で1ダメージ。

 

214:カードゲーマー転生指揮官

護衛…?あー…なるほど。

…ギアゴッドの逆天殺封じるのやめてもらっていいですか?

今のライフが10なんで4点のオーバーキルです。

 

215:プリズム★アトラ転生指揮官

なんなのさ…あのデッキ…。

それはそうと護衛か…。

 

216:決闘蟹転生指揮官

なんかひどい虐殺を見た気がするが、気のせいだろうな。

…ちゃんとどの艦隊を護衛するのか、とか、護衛戦力はどのくらいなのかは分かっているのか?

 

217:名無しの転生指揮官

>>216

理解してなきゃ始まらないで。護衛するのは四艦隊。護衛戦力は会場のスタッフと兼任で、大体三十人ってところや。

千早姉たちの目の前で変身することになりそう。

 

218:名無しの転生指揮官

www

 

219:名無しの転生指揮官

ええ…?

 

220:名無しの転生指揮官

絶対弟関係で全力で止めにきそう

 

221:依存転生指揮官

そういや、イッチの世界にアークって存在するの?

 

222:ヘルライジング転生指揮官

んー。

なんか士さんが言うにはありそうなんだよね。

アーク。

 

223:決闘蟹転生指揮官

恐らくセイレーンが復活させたんだろうな。

ゼロツーが奪われたときのもう一つの手段として。

 

224:名無しの転生指揮官

ええ…?

じゃあ、あの時の爛れた愛情ってまさか…。

 

225:依存転生指揮官

恐らく、アークだろうな。

…いよいよまずいんじゃないか?

 

226:名無しの転生指揮官

…アーク、か。なんか嫌な予感がするな。

 

227:名無しの転生指揮官

ま、いまはうだうだ考えてもしゃーない

 

228:名無しの転生指揮官

せやな。

 

229:名無しの転生指揮官

といってもどこまで護衛すればいいとか分かってんなら話は早いな。

 

230:名無しの転生指揮官

せやね。

フライングファルコンとバイティングシャークで守り切れ。

 

231:ヘルライジング転生指揮官

ま、そうなるよね。

 

232:名無しの転生指揮官

おう。あずささんにケガさせたら許さねぇからな?

 

233:名無しの転生指揮官

分かってる。

お前、絶対千早さんをアーク堕ちさせんじゃねぇぞ

 

234:名無しの転生指揮官

あみまみも堕としたらぜってぇ許さねぇかんな!?

 

235:名無しの転生指揮官

いおりんは俺の嫁だぞ!?忘れんなよ!?

 

236:名無しの転生指揮官

はるかちゃんをアーク堕ちさせたら…分かってるな?

 

237:ヘルライジング転生指揮官

いや。

異世界だし大丈夫でしょ。

 

238:名無しの転生指揮官

>>237

神がアーク経由で天津に感染しててだな…。

 

239:名無しの転生指揮官

ああ…まじか。

 

240:神

私を呼んだかァ!

モルモットどもぉ!

 

241:名無しの転生指揮官

うわでた

 

242:名無しの転生指揮官

…まあいいか。多分しばらくは復活しないだろうしな

 

 

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「よし、皆準備はできたな?」

「もちろんだよ。エンター姉。瑞鶴姉も大丈夫?」

「うん。もちろん大丈夫!」

 

或斗は割とそそっかしいところがある瑞鶴に確認を取る。

しかし、瑞鶴姉はサムズアップして「大丈夫」だと答えた。

ならば大丈夫だろうと判断する。

既に変身している士は「お前も早くしろ」といわんばかりに首を動かした。

 

「お前も、早くしろ。…そろそろこっちの精神が持たなくなる。」

「はいはい。分かりましたよっと。」

 

或斗はそうぼやくとゼロワンドライバーを取り出した。

如何せん、異世界からの客人の前で変身するのは初めての事だ。

いつも通りの行為のはずなのに、なぜか緊張してしまう。

そういえば、ゼロツーとしての姿は見せたことがあってもゼロワンとして戦う姿を余り見せていないからなのかもしれない。

 

「さて、と。」

 

『ゼロワンドライバー!』

 

或斗はどこからともなくゼロワンドライバーを取り出した。

その光景に辺りが一瞬ざわつく。

本来、この品は科学部にて解析にかけられているはずのものだったからだ。

といっても、今、解析にかけてあるのはセイレーンが複製し手を加えた「ヘルライジングホッパー専用」の飛電ゼロワンドライバーとでも呼ぶべき粗悪品だった。今、或斗が手にしているゼロワンドライバーこそが真のゼロワンドライバーであるのだ。

恐らく、瑞鶴達重桜のKAN-SENから受け取った起動しなかったキーもなにかしらの技術による複製品だったのだろう。

だが、もう、キーが起動しないなんて憂き目にあう心配はない。

何故ならこれは父親から託された父親の「希望」であり、今の或斗の「夢」だからだ。

だから、仮面ライダーに変身する。

世界中の笑顔を守るために。

 

『JUMP!』

 

或斗はライジングホッパープログライズキーの起動スイッチであるライズスターターを押し込む。

キーからは、そのキーが持つ生物のアビリティ名が読み上げられた。

そして、プログライズキーは認証(オーソライズ)待機状態へと移行。

 

「危ないからちょっとどいててね?まだ踏みつぶされたくはないでしょ?」

「え?それってどういう―――」

「それはね、こういう事だよ!」

 

『オーソライズ』

 

瞬間、空からバッタが降ってきた。

バッタは或斗の眼前に降り立つと、大きく嘶いき、周りを縦横無尽に飛び跳ねる。

 

「わわわわ…」

 

巻き込まれないような位置に退避していた亜美はともかく割と近くに居た真美は大きく砂を被ってしまう。一応警告はしたのだから、一言で言ってしまえば「近くに居たお前(真美)が悪い」ということになる。

それはともかく、或斗はキーを認証装置(オーソライザー)に認証させて、キーのロックを解除、腕を大きく回しながらキーを持つ右手を下に、左手を上にして交差させ、前へと突き出したような恰好をとる。

そして、親指でプログライズキーを展開。

顔の横に持ってくると大きな声で宣言した。

 

「変身ッ!」

 

これからの戦いへの覚悟を全てこの一言に乗せ、そしてゼロワンドライバーにプログライズキーを装填した。

 

『プログライズ!』

『飛び上がライズ!RISING HOPPER!』

『A jump to the sky turn to the Riderkick .』

 

量子成型機である「ビームエクイッパー」により、アンダースーツであるライズアーキテクターが生成され、その上に先ほどのバッタが割れ、データを流し込むことで装甲を纏う。

そして、遂に異世界からの客人の前に「仮面ライダーゼロワン」が姿を現した。

この世界の夢の守り人たる証であり、飛電或斗のみの専用武装。

それがゼロワンなのだ。

その変身のプロセスを見た春香たちは物凄く興奮していた。

士が言うには春香たちの世界では「仮面ライダー」というのは創作物であるらしい。

だからこそ、彼女たちはここまで興奮しているのだ。

本来は、空想上の存在である仮面ライダーが今、目の前に居るのだから。

だが、ここで話していては埒が明かない。

 

「さあ、行こう、皆!」

 

或斗はそういうと、いの一番に海面へと飛び込む。

父親が何かしらの改良を施してくれたのか、ゼロワンは、地上でも水上でも変わらぬ機動力を発揮できる。

 

「全く…元気だな…あの子は…さあ、行こう!私達が貴女方を護衛する!」

 

こうして、飛電或斗の初の護衛任務が幕を開けた。

その先に何が待っているのか、なんてことは予測できない。

ただ、これから先、多くの物が待っているだろうと或斗は思うことができた。

 

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門矢士は護衛任務の受託直後に、或斗にある懸念を伝えていた。

それが、悪意の方舟―――アークだ。

かつて、アークという人工知能は仮面ライダーゼロワンに滅ぼされた。

しかしそのかつてアークだったものの「概念」は未だにこの世界に満ちている。

「アークの概念」とは悪意だ。

この世界はセイレーンによてもたらされた戦争で数多くの人間が悪意を抱いている。

そのすべてがそのすべてがアークと成りえるのだ。

 

「…千早辺りに影響がなければいいが…」

 

そうは言うが、どこかで安心している自分が居るのも確かだ。

千早は過去の大きな絶望を仲間という希望を以て乗り越えている。

むしろ、絶望という点で心配なのは、ゼロワンの姉を名乗る者たちだ。

あの二人が、目の前でゼロワンを失えばどうなるか。

恐らくは、アークに堕ちてしまう。

飛電或斗にはこの懸念を伝えた上で、このように言っておいた。

 

『なにがなんでも生きて帰れ…』

 

と。

そうしなければ、この世界は滅亡する。

確かに春香たちがこの世界に迷い込んでしまったこと。

それは大きな誤算だった。

だが。

門矢士個人にはこの世界でやるべきことがあるのだ。

 

「…来てくれたのね。門矢士。」

 

その背後には少し寂し気な笑顔を浮かべた少女が立っていた。

 

「話はあとで、な。」

「…ええ。」

 

それだけ言うと少女は姿を消す。

どうやらこの世界は思ったよりもずっと()()()()()()()()()()()世界なのかもしれない。

 

「…悪いが、前らがこの世界に残るというならいずれ、対立しなけりゃいけないかもしれないな…。…春香。」

 

門矢士の目的。

それは、この世界を破壊するか否か、見極めることだ。




コテハン紹介
・カードゲーマー指揮官
争いごとがあったら言葉巧みにカードで決着をつけさせるようにした指揮官。彼自身には転生特典はない。
・神
某神。
なんか最近セイレーンにむかって「ゥ!」構文を披露したらしい。

登場人物紹介

・門矢士
この世界を破壊すべきかどうか確認しに来た。
本来は765プロの面々は連れてこさせる気は無かったが、協力者の少女が一緒に連れてきてしまった模様。

・謎の少女
この世界の破壊を士に依頼した人物。

千早さんにアークは影響を

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